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ーカイブを行う強力な制御機構が必要である。送信が失敗したファイルの再送信を行ったり,システ
ム拠点間の再同期をする障害復旧機能が必要である。データの完全性を確保するために,システム間
で送受信の確認が行われなければならない。
c) バッチ型分散 システムサイト間のリアルタイムな接続の維持は高価になるので,プラットホームは,
圧縮されたパケットで伝達される処理のバッチ化されたグループをサポートする。
5.3.5 ロギング管理 ロギング管理は,ロギング管理データベースと,SITP APIを通してSITP対応プロ
セスとインタフェースする。SITP対応プロセスは,ローカル又はリモートに,処理のために,任意の事象
をロギング管理に送ってもよい。ロギング管理は,事象履歴に事象をストアしておくために,ロギング管
理データベースに指示する。
5.3.6 構成管理 構成管理は,SITP APIを通してSITP対応プロセスとインタフェースする。これらは,
特定の構成設定,又は構成設定に対する変更を要求する。このサービスは,構成のデータベースに,必要
とされる更新を行い,構成の変更で影響を受ける他のプロセスに知らせる責務がある。
5.3.7 例外報告管理 例外報告管理は,例外報告データベースと,SITP APIを通してSITP対応プロセス
とインタフェースする。SITP対応プロセスは,ローカル又はリモートに,処理のために,特定の型の任意
の例外報告を,例外報告管理サービスに送ってもよい。管理サービスは,多数の監視システムによってア
クセスされ処理される例外報告データベースに,報告をストアする。
5.3.8 健全性管理 健全性管理は,稼働中に,すべてのSITP対応プロセスの現在の可用性と有効性のチ
ェックを行い,結果を履歴簿に記録するために使用される。この情報は,SITP対応アプリケーションで利
用可能である。
5.3.9 スケジュール管理 SITPスケジュール管理は,将来的に一度,又は繰り返し実行されるプログラ
ムをスケジュールするために,アプリケーション用APIを通してSITP対応プロセスとインタフェースす
る。 要求と実行の履歴は保持される。SITP対応アプリケーションは,表示,監査報告又は診断の目的で,
このデータにアクセスできる。プログラムは,時間と日付,又は回数若しくは事象によって引き起こされ
る広範囲な基準に基づいて,スケジュールを組むことができる。
プログラムは,同じく繰り返して稼働するように設定することができる。
5.3.10 時間管理 SITP時間管理は,マスタークロックと同期するために,アプリケーション用APIを通
してSITP対応アプリケーションとインタフェースする。これは,コンピュータのリアルタイムクロック
に生じた時間のずれに対処して,リモートシステムのためのタイムスタンプの同期をとることを可能にす
る。
船上システムでは,もし,分散システムが独立して実行される場合,事象の同期化が重要な機能である。
時間管理は,マスタークロックを保持することと,多くのSITPサービスがそのデータにアクセスするこ
とを可能にする責務がある。 同一の参照点を提示するために,時間管理は,UTC(協定世界時)で稼働す
べきである。SITPによって記録されたどんな情報も,認められた国際フォーマットの日付スタンプを含む
べきである。SITPは,また,要求に応じてローカルタイムを表示することが可能であるべきである。
5.3.11 バックアップ管理 SITPバックアップ管理は,バックアップ管理データベースと,クライアント
APIを通してSITP対応プロセスとインタフェースする。SITP対応プロセスは,バックアップルーチンを
実行してデータをバックアップ管理の処理のために送ることができ,そしてその処理動作はバックアップ
管理データベースに記録される。
5.3.12 性能管理 性能管理は,システム内であらゆる特定の構成要素の能力を監視するために使われる。
SITP性能管理機能を通して,プロセスが,性能監視用のアプリケーション特定のデータを,取得すること
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ができる。
さらに,データは,関係する監視対象の性能データを,はん用目的の監視アプリケーションで表示が可
能となるようモデル化される。
5.3.13 業務管理 SITP実行システムによって提供される幾つかのサービスは,SITPシステムの様々な局
面を管理する手段を提供する。業務管理は,リモートユーザによって使用可能となるように,SITP APIを
通してSITP対応プロセスとインタフェースする。業務管理は,陸上サイトのユーザが特定の船舶のSITP
プロセスを呼び出すことを可能とする。
5.3.14 地域化管理 SITP地域化管理は,地域化管理データベース及びSITP APIを通してSITP対応プロ
セスとインタフェースする。SITP対応プロセスは,言語形式,照合順序,日付と通貨の形式,システムメ
ッセージ,アプリケーション文字列,他のあらゆる地域関連情報といった,地域性情報を要求することが
できる。
5.3.15 試験管理 SITP試験管理は,試験管理データベース及びクライアントAPIを通してSITP対応プロ
セスとインタフェースする。SITP対応プロセスは,試験の実行又は試験履歴情報を要求することができる。
5.3.16 デバッグ管理 SITPデバッグ管理は,デバッグ管理データベース及びクライアントAPIを通して
SITP対応プロセスとインタフェースする。SITP対応プロセスは,デバッグ管理の処理のためにデバッグ
データを送ることができる。デバッグ管理は,このデバッグ情報をデバッグ管理データベースに記録する。
5.4 通信サービス
5.4.1 一般 通信管理は,クライアントの要求を待ち行列に入れ,リンクを確立し,受信を確認し,そし
てクライアント又はサーバ双方を遮ることなく優先順位に従って問合せに応じるSITPサーバと,非同期
対話によって,ローカル及びリモート両方のユーザにサービスを提供する。通信管理者は,共通システム
インタフェースと,5.4.25.4.7までに記述するようなサポートを提供する。
5.4.2 メッセージ交換 FMSネットワークのあらゆるワークステーションから他のあらゆるワークステ
ーションへ,デジタルファイルの添付を含めた電子メールメッセージを伝達する能力である。これは,イ
ンターネットへのインタフェースを含めた,LAN及びWAN両方を利用する。
5.4.3 デジタルデータ転送 これは,ネットワーク間及びワークステーション間に,手動又は自動化され
た方法でデジタルデータファイルを転送する能力である。
5.4.4 データ複製 データ複製は,LAN及びWANに渡るデータベースのデータ複製機能をサポートする
能力で,データベースのリモートサイトからの入力が,自動及び透過性の原則で複製できるようにするも
のである。
複製管理は,三つのレベルで提供されるべきである。
a) セッションなしの複製 電子メールを介して処理される,又は管理されていないファイル方式の交換
で複製される。
複製の成功は監視されない。
b) 管理された,ファイル方式の複製 すべての処理は1ブロックとして追跡され,リモートサイトで受
信されたことが確認される。復元及び欠落したブロックを“再送する”能力が履行される。複製の完
全性を保証するための監査が実行できるように,ロギングを行うこともできる。
c) セッションによる複製 複製は,データベースエンジン自体によって管理され,それが複製プロセス
の完全性を保証する。
(高速デジタルのリンクのもとでだけ可能である。)記録と監査機構もまた,推薦される。
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5.4.5 データ連結及び圧縮 データ連結は,単一アドレスに送られる多数のメッセージを単一ファイルと
して送れるように連結することで,受信側でその伝送されたものを分割,配信するためのソフトウェアも
含める。
送信ファイルはデータ伝送時間を短縮するために圧縮される。
5.4.6 継続性及びロギング 継続性は,あらゆるメッセージの伝送が途中で失敗した場合,その中断され
た点から自動的に送信を継続する能力である。伝送は,監査を容易にするために自動的に記録されるべき
である。
5.4.7 伝送手段 データ通信は,次を含む,多様な通信媒体を利用することが可能であるべきである。
a) 衛星通信
b) 無線通信
c) 携帯電話
5.5 SITP基本システムサービス
5.5.1 ネットワークオペレーティングシステム (NOS) OSは,次のサービスをサポートし,そしてそ
れはユーザには透過的である。
a) システムサービスの初期化
b) ネットワーク上全体にわたってアプリケーションが使用可能
c) プログラム,データベース及びファイルサービスへの,複数ユーザのアクセスを提供
d) システムハードウェア装置への,複数ユーザのアクセスの提供
e) ファイルと印刷サービス−リモートアクセス,読取り,書込み,ダウンロード,アップロード
f) 独立したネットワークへのゲートウェイ−リモートシステムにアクセスする能力
g) ネットワーク管理
5.5.2 セキュリティ管理 セキュリティ管理は統合化されたプラットホーム規模(ネットワークオペレー
ティングシステムと対応アプリケーションを含む。)のセキュリティシステムを提供し,次を含む。
a) ユーザが自分のオブジェクトを保護する,任意アクセス制御
b) 許可されたユーザがオブジェクトを読み/書きする,強制アクセス制御
c) 非重要システムからのセキュリティカーネルの隔離(オペレーティングシステムへのアクセス制限)
d) バイパスすることなく,リソースに対するアクセスを許可するためのユーザ認証/識別
e) 管理者レベルのログオンに限定された,構成及びファイルサーバリソースへのアクセス
f) セキュリティーに関連した処理の監査と記録−ログイン,オブジェクトの読み書き処理,ログアウト
5.5.3 ウイルス保護 SITPは陸上にあるシステムに接続性をもつので,不慮又は故意に有害な侵入,例
えば,電子メールやファイル転送を通して,保護されていることは重要である。この保護は,少なくとも
次を含む。
a) プログラム化された,ウイルス検査ソフトウェア
b) ポータブルディスク管理
5.5.4 SITPシステム頑強性(ロバストネス) SITPは,ハードウェア及びソフトウェアのエラー検出と
報告の機構を備えるべきである。それは,また,エラーの後に自動修復を備える機構をもつべきである。
このような機構の例は,
a) メモリエラーの自動チェックと報告
b) 電源中断後の自動リセットと再起動
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6. 陸上情報技術基盤 (LITP)
6.1 一般 LITPは,FMSの制御と通信の中枢である。 それは,SITPの,WANとあらゆる補助の陸上
設備の管理のために,コンピュータ処理及び通信サービスを提供するために必要な構造基盤(ソフトウェ
ア及びハードウェア)を提供する。
LITPの設計的側面のプロファイルは,通常,管理下にあるSITPのそれを複製したもので,船隊の規模
に応じて拡大し最適化される。
LITPサービスと同様に基本的なサービス,すなわちNOSとDBMSは6.26.5までに指定される以外の
この項で記述したSITPの対応するサービスと同じ機能を提供する。
6.2 データ取得サービス 通常LITPは制御システムからのデータ取得は必要とされないであろう。
6.3 実行サービス LITPデータ管理機能は,その指揮下にある多くのSITPから運用データを取得して,
処理し,そして格納することを含む。それはまた,あらゆる関連の陸上基地,又は他の情報源から,デー
タを取得してもよい。実行サービスは,SITP又はLITPへのデータの流れを監督する。
6.4 通信管理機能 通信管理機能は,電話,ファックス,電子メール,携帯及び衛星地球局を含む陸上
通信回線にアクセスする通信ハブをサポートする。
6.5 システム構成管理 LITPのシステム構成管理は,そのローカルネットワーク同様WAN(すなわち,
SITPと補助的な陸上プラットホーム。)の構成要素の再構成に対する要求に応ずる。
7. アプリケーションプログラムインタフェース (API)
7.1 一般 APIは,SITP/LITPサービスを使う第三者のアプリケーションのために必要とされる。
7.2 APIの概要 APIは,多くのソフトウェア構成要素をネットワークにリンクするための規則をセッ
トにしたものである。それは,主に,アプリケーション間及び他のネットワークソフトウェア間で,接続
を容易にするため,ビルディング・ブロックとして用いられることができるとともに,ネットワークの他
の要素への接続にも提供するためのソフトウェア手順である。 ネットワークオペレーティングシステムの
機能は,共用される情報源を管理すること,そしてアプリケーション間の伝送処理を確立することである。
共通性がない異機種接続型のネットワークで,APIは次の機能を促進するリンクを提供する。
APIは
a) システムプラットホームをアプリケーションのプログラム言語と開発環境に対し透過にする。
b) 外部のオペレーティングシステムにリンクを提供する。
c) 外部のネットワークにリンクを提供する。
d) 分散されたオブジェクトに対して透過性を提供する。
アプリケーション
API
データベース ネットワーク クライアント グラフィックユーザ
オペレーティングシステム オペレーティングシステム インタフェース
ネットワーク
図 3 API結合の概念
7.3 APIアプリケーション アプリケーションには,二つのタイプがある。
a) ITP/LITP対応クライアントアプリケーション
b) ITP/LITPシステムアプリケーション
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クライアントアプリケーションは,共通のサービスの優位性を利用することを望む,プラットホーム上
で稼働するあらゆるアプリケーションである。SITP/LITPシステムアプリケーションの目的は,FMSデ
ータを提供し,そしてシステムの機能性を外部に提供することである。 例えば,プラットホーム上で稼働
しているSITP/LITPクライアントアプリケーションは,“プロセス管理”であってもよい。これは,プラ
ットホームにアプリケーションの起動,停止などの管理を可能にする。
対応するシステムアプリケーションは,ユーザが管理されているプロセスを表示及び制御することがで
きる。
システムアプリケーションが同じくSITP/LITPプラットホームのクライアントアプリケーションであ
ることは可能である。アプリケーションのいずれのタイプも,APIを通してプラットホームの機能性にア
クセスする。
7.4 実施におけるAPIレベル
7.4.1 一般 APIサービスは,種々のレベルで実施されることができる。アプリケーションプログラムイ
ンタフェース (API) は,第三者ソフトウェアアプリケーションが,SITPサービスにアクセスすることを
容易にするものである。SITP対応ソフトウェアの実体は,プラットホーム内にシームレスな統合を可能に
するものである。使用されるSITPサービスの程度に従って,四つの対応レベルがある(7.4.27.4.5まで
参照)。
7.4.2 レベル1
a) プロセス管理
b) ロギング管理
c) メッセージ交換管理
d) 複製管理
e) 構成管理
f) バックアップ管理
7.4.3 レベル2 レベル1に,次を加える。
a) 健全性管理
b) 警報管理
c) スケジュール管理
7.4.4 レベル3 レベル2に,次を加える。
a) 時間管理
b) デバッグ管理
c) 性能管理
7.4.5 レベル4 レベル3に,次を加える。
a) 試験管理
b) 業務管理
c) 地域化管理
参考 APIを作成する場合のソフトウェアの設計仕様の一例を,附属書Aに参考として記載する。
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JIS F 0075:2003の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 15849:2001(IDT)
JIS F 0075:2003の国際規格 ICS 分類一覧
- 47 : 造船及び海洋構造物 > 47.020 : 造船及び海洋構造物一般 > 47.020.99 : 造船及び海洋構造物に関するその他の規格
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.240 : 情報技術(IT)の応用 > 35.240.60 : 運輸及び商業におけるITの応用