JIS F 7150:2009 舟艇―非耐火性燃料ホース | ページ 2

4
F 7150 : 2009
a) タイプ1 : 24時間当たり100 g/m2以下の浸透率。
b) タイプ2 : 24時間当たり100 g/m2を超え300 g/m2以下の浸透率。

6.7 冷間屈曲性

− 内径が19 mm及び内径19 mm以下のまっすぐなホース ホース試験片を周囲温度−20±2 ℃で5時
間保管する。冷間チャンバ内で,ホース中心線における曲げ半径をホースの最大外径の10倍として
180°まで屈曲する。屈曲は,4秒以内に行い,割れ若しくはチューブ又はカバーにいかなる裂け目,
ひび又は破損があってはならない。
− 内径19 mmを超え,まっすぐなホース及びすべての前もって成形されたホース ホース壁全体から
100×6 mmの試験片3個を準備する。上記の温度及び時間条件の下に,50 mm幅で64 mm離れた挟み
道具のあごの間に,拘束しないでループ状に試験片を置く。冷間チャンバ内において,あごの間隔が
25 mmになるまで急速にあごを閉じる。試験片は,割れ,いかなる裂け目,ひび又は破損があっては
ならない。

6.8 耐摩耗性 : らせん状のワイヤ埋込み補強材をもつ内径38 mmを超える燃料充てんホース

  内径38 mmのホース試験片を,試験のために選択する。試験の結果,38 mmを超える内径のホースは,
試験片よりも劣るカバー厚さ又は構造であってはならない。
3本の同一の38 mm内径ホース試験片について,試験する。ホースを周囲温度23±2 ℃及び相対湿度
50±5 %で少なくとも5時間保管する。試験ホースは,マンドレル(コア)で支持し,80±2 r/minの一定
速度で回転させる。ホースの縦軸に平行な横移動する研磨面,すなわち80グリッド酸化アルミニウム
(Al2O3)エメリ・クロスにホースをゆだねる。研磨面は,45±5 Nの一定垂直力を保ち,それぞれの方向に
75 mm±5 mmの前後運動を繰り返す,硬い表面には(貼)り付けた (25±5) m×(75±5) mの大きさと
する。1試験の周期は,ホース外径の360度1回転及び研磨面の前後運動1回とする。1 000試験周期の後,
3本の試験片は,研磨面及び接触する箇所において,らせん状ワイヤ補強が露出してはならない。

6.9 耐熱老化性

  100±2 ℃で70時間の熱老化の後,カバー材料から採取した試験片は,試験値の20 %以上の引張強さ
の低下がないか,又は50 %以上の伸びの低下があってはならない。

6.10 耐油性

  100±2 ℃で標準油JIS K 6258,オイル番号3に70時間浸せきした後に,チューブから採取した試験片
は,試験値の40 %を超える引張強さ,若しくは伸びの低下がないか,又は−5+25 %までの範囲外の容
積変化があってはならない。カバー材料から採取した試験片は,0+100 %までの範囲外の容積変化があ
ってはならない。

6.11 耐接着性

  ホース材料のチューブ及びカバーのような接着された隣接層は,23±2 ℃で一部をはがした層をそれぞ
れ反対方向に引っ張る。この方法で25 mm幅の試験片をはがすために加える力は,27 N以上としなけれ
ばならない。

7 検査

7.1 要求事項

  燃料ホースの検査は,形式検査,受渡検査及び定期検査に区分し,箇条6によって試験を行ったとき,
それぞれの性能を満足しなければならない。規定のない項目の場合,要求性能及び試験方法は,受渡当事
者間の協定による。

――――― [JIS F 7150 pdf 6] ―――――

                                                                                              5
F 7150 : 2009
なお,検査は,それぞれ新しい試験品を使用しなければならない。

7.2 形式検査

  形式検査は,次に示す項目について,すべての性能値を満足しなければならない。
形式検査は,少なくとも5年に1回の間隔,又は製造方法若しくは使用する材料を変更したときに,実
施しなければならない。
a) 耐破裂圧力
b) 耐負圧性
c) 試験液C中における体積変化
d) 試験液C中における質量変化
e) 耐オゾン性
f) 燃料浸透率
g) 耐冷間屈曲性
h) 耐摩耗性(らせん状のワイヤ埋め込み補強材をもつ内径38 mmを超える燃料充てんホース)
i) 耐乾熱性
j) 耐油性
k) 耐接着性

7.3 受渡検査

  受渡検査は,寸法については,JIS K 6330-1によって行う。ただし,実施項目については,受渡当事者
間の協定による。

7.4 定期検査

  定期検査は,製品の品質管理を目的に生産者が行うものであるが,使用者から要求がある場合には,実
施項目及び頻度について,受渡当事者間の合意によって行う。附属書JBに検査項目の参考例を示す。

8 表示

  この規格に適合したホースは,最大0.3 mごとに,次の事項を表示しなければならない。
− 製造業者又は供給者の名称又はその略号
− 製造年の西暦末尾の2けた
− 内径mm
− “JIS F 7150-B1”又は“JIS F 7150-B2”
注記 “B”は,燃料ホースが非耐火性であることを表示するために使用される。“1”は,24時間
につき100 g/m2又はそれ以下の燃料浸透率をもつ燃料ホースを表示するために使用される。
“2”は,24時間につき300 g/m2又はそれ以下の燃料浸透率をもつ燃料ホースを明示するた
めに使用される。
表示は,高さが3 mm以上の文字及び数字とし,通常の洗浄剤を使った洗浄に耐えなければならない。
その他の情報も表示に加えることができる。

――――― [JIS F 7150 pdf 7] ―――――

6
F 7150 : 2009
附属書A
(規定)
燃料浸透率試験
A.1 原則
ホース試験片は,7日間燃料中に暴露する。続いて更に試験片を試験液に浸透させる。浸透時間は24時
間とし,15回繰り返し行うか,又は浸透がピークになるまで行う。浸透によって失われた試験片の質量を
測定して決定する。
A.2 サンプリング
3個のホース試験片は,同時に試験を行う。試験片は,約300 mmの長さとする。
A.3 装置
試験装置は,図A.1による。
十分換気され,かつ,すき間風がなく,周囲温度23±2 ℃に制御された試験室内で試験を行う。
図A.1に示されたガラス管は,ホース試験片の内側にしっかりと固定する。ホースの下端に取り付けた
管は,その下端から液が浸透しないように密封する。ガラス管の上端のプラグには,必要最小の換気がで
きるが,試験中に浸透によって失われた燃料が空気に置換できる毛細管を取り付ける。
A.4 試験手順
試験手順は,次による。
− ホース試験片に,JIS K 6258に規定される試験液Cを満たし,標準試験室温度に制御された試験室内
で7日間保管する。
− ホース試験片中の試験液Cを排出して空にし,ホース試験片とガラス管とを,図A.1に示すように組
み立てる。
− ホース及び管に,JIS K 6258に規定される試験液Cを,ホースの上端上 約70 mmの高さまで再注入
する。ガラス管上部に毛細管の付いたプラグを取り付ける。
− 組立品を0.01 gの精度で質量を測る。組立品を標準試験室温に24時間,直立姿勢で保管し,再び質量
を測り,質量の減少を測定する。
− 試験液Cを排出して空にする。24時間浸透試験を15回繰り返すか,又は浸透が最大に達するまで繰
り返す。
− 記録された質量損失の中の最大値3個の平均値を計算する。この平均質量損失,ホースの内径及びガ
ラス管の内端間の有効ホース長さとを基にして,浸透率g/ (m2・h) を計算する。

――――― [JIS F 7150 pdf 8] ―――――

                                                                                              7
F 7150 : 2009
単位 mm
1 毛細管
2 ガラス管
3 保持装置
4 試験液
5 ホース・クランプ(必要な場合)
6 試験体
7 有効長さ
図A.1−燃料浸透率試験セットアップ

――――― [JIS F 7150 pdf 9] ―――――

8
F 7150 : 2009
附属書JA
(規定)
6.4の規定による試験液C中における質量変化の測定方法
JA.1 測定方法
次の手順によって,ホース内面層の質量の減少を測定する。
JA.1.1 ホース全体に対する内面層の質量割合の決定
試験片として,ホースを6本採取する。試料の長さは,有効長さ100 mm以上とする。まず6本のうち
3本を用いて,それぞれの試験片の質量を測定する。その後,外面層及び補強層を除去し,内面層だけの
質量を測定する。測定値よりもホース全体に対する内面層の質量割合aを次の式によって算出し,3本の
平均値によって決定する。
m
a
M
ここに, a : 全体に対して内面層が占める質量割合
M : ホース全体の質量 (g)
m : 内面層の質量 (g)
JA.1.2 内面層の質量変化率の決定
次に,残りの3本のホースについて質量及び長さを測定した後,JIS K 6258に規定されている試験液C
をホース内に満たして,周囲温度23±2 ℃の空気中に7日間放置する。そのとき,試験液が接触する有効
長さを測定しておく。
規定の時間経過後,試験液を排出しJIS K 6258に従って30分間の質量変化率Δm30minが0.025 %以下に
なるまで乾燥を行う。
30分間の全体質量の変化 (g)
Δm30 min
m0
ここに, Δm30min : 30分間の内面層質量変化率(%)
m0 : 封入前の内面層質量 (g)
JA.1.3 乾燥後の内面層の質量変化率の決定
乾燥後のホース質量を測定し,内面層の質量変化率Δmを次の式によって算出する。
M1 M0
Δm 100
m0
ここに, Δm : 内面質量変化率(%)
M0 : 封入前の全体質量 (g)
M1 : 排出・乾燥後の全体質量 (g)
ただし,封入前の内面層質量m0は,次の式によって算出する。
L1
m0 M0 a
L0
ここに, L0 : 試料の長さ (mm)
L1 : 試料の溶液接触部長さ (mm)

――――― [JIS F 7150 pdf 10] ―――――

次のページ PDF 11

JIS F 7150:2009の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 8469:2006(MOD)

JIS F 7150:2009の国際規格 ICS 分類一覧

JIS F 7150:2009の関連規格と引用規格一覧