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F 9605 : 2006
6.3.2 試験条件
6.3.2.1 周囲条件における試験 周囲温度及び相対湿度でのすべての試験は,JIS F 0812で定義される通
常条件下の要件に従って実施し,水平面内精度低下率(HDOP)≦4,[又は位置精度低下率(PDOP)≦6]
及び少なくとも五つの衛星が視界にあることとする。
6.3.2.2 静的試験場 センサ部を,水平線上の5° 以上の位置から天頂まで衛星信号を遮断することのな
いテーブルの上に設置する。テーブルは,水平に000±1° の方向に合わせ,テーブルの真方位は0.1° 以内
の精度であらかじめ測定したものとする。設置方法は,製造業者の指示に従う。
製造業者によって指定される最大ケーブル長が試験の間,使用されるものとする。
すべての静的試験は,実際のGNSS信号を利用するものとする。
6.3.2.3 動的試験場 装置を,水平線上の5° 以上の位置から天頂まで衛星信号を遮断することのない動
揺試験台の上に設置する。動的試験は,実際のGNSS信号を利用するものとする。
6.3.3 静定時間試験 1分ごとに記録される出力方位のRMSが1.5°(95 %)以内でなければならない。
各RMSは,少なくとも1 200の測定値によって計算しなければならない。
静的試験場で既知の方位にTHDを取り付けるものとする。
3.14で規定する時間を記録する。4.3.6で規定する要件を満足しなければならない。
6.3.4 静的誤差試験 THDは,6.3.2.2で規定する静的試験場で静定しているものとする。
測定方位は,少なくとも1時間以上は記録されなければならない。
1 000個のデータの分布は,1°(95 %)以内でなければならない。
45° ±5° のステップでテーブル方位を変え,この試験を繰り返すものとする。
6.3.5 動的試験 動的試験は,次の方法のいずれかで行う。いずれも試験は少なくとも5分以上行わなけ
ればならない。
a) 動揺試験機による方法 THDは,テーブルが固定された6.3.2.3で規定する動的試験場に取り付けら
れ,通常水平とそのロール(roll)軸は±1° 以内で南北方向に整合されていることとする。
THDは,テーブルのロール(roll)軸の±1° 以内の精度で合わせなければならない。
次の最大振幅及び周期をテーブルの3軸方向に同時に5分間加える。
− ロール(roll)軸方向 : 最大振幅20±2°,周期10±1秒。
− ピッチ(pitch)軸方向 : 最大振幅10±2°,周期6±1秒。
− ヨー(yaw)軸方向 : 最大振幅5±1°,周期15±1秒。
この間装置の出力方位を記録する。
テーブルの基準方位と出力の差は±1.5°(95 %)以内でなければならない。
取付けは,製造業者の装備要領の許容する最大の動揺中心からの距離で実施しなければならない。
b) 走行試験 装置を,0.2° 以上の動的精度をもつ方位基準装置をもった走行体(自動車又は船舶)に設
置する。走行中,次に定める運動をすべて行う。
1) 速力2530 knで1 nm以上。
2) 速力1020 knで90° 右回転を1回。
3) 速力1020 knで90° 左回転を1回。
4) 速力030 knまでを10秒以内で加速。
5) 速力300 knまでを10秒以内で減速。
走行中,装置の方位出力と方位基準装置の出力とを同時に記録する。装置の方位出力と方位基準装
置の出力との差は,±1.5° 以内でなければならない。
――――― [JIS F 9605 pdf 16] ―――――
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F 9605 : 2006
6.3.6 方位追従試験 装置を,静的試験場所に設置する。装置が静定した後,台を毎秒10° 以下の旋回速
度で回転させ,少なくとも5° ごとに旋回台の角度と装置の出力方位との差を計測する。最大追従誤差は,
5.3.4で規定する要件を満足しなければならない。
装置を,静的試験場所に設置する。装置が静定した後,台を毎秒20° 以下の旋回速度で回転させ,少な
くとも5° ごとに旋回台の角度と装置の出力方位との差を計測する。最大追従誤差は,5.3.4で規定する要
件を満足しなければならない。
6.3.7 バックアップ試験 6.3.5及び6.3.6で規定する動的試験の間,次のとおりTHDの出力を試験する。
− 10分間GNSS+バックアップセンサ。
そのとき,センサ部を60秒間完全に遮へいする。
− 1分間は,バックアップセンサだけ(GNSSは適用範囲)。
試験の始めと終わりとの出力の差は,4.3.5の要求を満足しなければならない。
6.3.8 環境試験 この規格に特に規定していない場合,すべての試験は,JIS F 0812の要件に従って実施
しなければならない。製造業者は,THDシステムの各機器について,JIS F 0812で定義する防護形又は暴
露形かを決定しなければならない。
6.3.8.1 静的状態でのバックアップ試験 装置が静定した後,センサ部で衛星信号が受信できないように,
60秒間完全に遮へいする。遮へいの開始及び終了時に遅れることのないように方位出力を記録する。
6.3.8.2 伝達部の温度(高温)試験中の機能試験 伝達部を試験室に置き,静的な場所に取り付けられた
センサ部からの信号線を接続する。
試験中,JIS F 0812の要件に従い,6.3.8.1で規定するバックアップ試験は,伝達部の出力で実施しなけ
ればならない。
6.3.8.3 伝達部の振動試験中の機能試験 伝達部を振動テーブルに置き,静的試験場に取り付けられたセ
ンサ部からの信号線を接続する。試験中,JIS F 0812の要件に従い,6.3.8.1で規定するバックアップ試験
は,伝達部の出力で実施しなければならない。
6.3.9 電磁干渉試験 電磁的干渉及びイミュニティに関して,装置はJIS F 0812に関連付けられるIMO
決議A.694 (17) 及びJIS F 8081に関連付けられるIMO決議A.813 (19) に適合しなければならない。
6.3.10 方位情報試験 装置は,少なくとも50 msに1回以上新しい方位に更新しなければならない。
6.3.11 故障試験 4.3.8で要求される可視可聴警報は,次の試験手順によって試験しなければならない。
− 誤動作試験 : 製造業者によるセルフチェック機能を使用する。
− 主電源故障 : 主電源をオフにする。
− 6.3.8の試験の間,60秒以上衛星信号を遮断する。
どのような状態でも警報を出力することを確認する。
7. 表示及び識別
(*1)はジャイロ原理,(*2)は地磁気原理,(*3)はGNSS原理に対応する。
7.1 コンパス安全距離
(*1,*3) 装置の各ユニットは,基準及び操だ用磁気コンパスから離すべき安全距離を表示しなければならない。この安全距離は,ISO 694及びJIS F 0812に従って測定された値としなければならない。
7.2 表示及び識別
(*1,*2,*3) 装置の各ユニットは,次のとおり表示しなければならない。− 製造業者名。− 供試装置の型番,又はモデルの識別。
――――― [JIS F 9605 pdf 17] ―――――
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F 9605 : 2006
− ユニットのシリアル番号。
− 製造年(製造年がシリアル番号から確認できる場合必要ない)。
THDユニット上のマークの存在は,目視検査において確認しなければならない。
――――― [JIS F 9605 pdf 18] ―――――
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F 9605 : 2006
附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表
JIS F 9605 : 2006 船舶及び海洋技術−真船首方位信号伝達装置 ISO 22090-1 : 2002 船舶及び海洋技術−真船首方位信号伝達装置−第1
部 : ジャイロコンパス方式
ISO 22090-2 : 2004 船舶及び海洋技術−真船首方位信号伝達装置−第2
部 : 地磁気方式
ISO 22090-3 : 2004 船舶及び海洋技術−真船首方位信号伝達装置−第3
部 : GNSS方式
(I) ISの規定 (II) 国際(III) 国際規格の規定 (V) ISと国際規格との技術的
(IV) ISと国際規格との技術的差異の
規格番号 項目ごとの評価及びその内容 差異の理由及び今後の対策
表示箇所 : 本体
表示方法 : 点線の下線
項目 内容 項目 内容 項目ごとの 技術的差異の内容
番号 番号 評価
1. 適用範囲 ISO 22090-1-3の1.適用 ISO 1 JISに同じ。 IDT − −
範囲を一本化。 22090-1
ISO
22090-2
ISO
22090-3
2. 引用規格 ISO 22090-1-3の2.引用 2 JIS F 8081の引用はしMOD/追加 引用規格であるIMO決 これらの対応国際規格は日本が
規格を一本化。 ていない。その他は 議A.813 (19) の技術要 提案・作成したものだが,この
JISに同じ。 件,試験方法及び要求さJISの作成に当たり,左記の抜
れる試験結果について規けが判明した。
定するJIS F 8081を追 対応国際規格の次回定期見直し
加。 時又はそれよりも早い時期に改
正提案を行う。
3. 定義 ISO 22090-1-3の3.定義 3 MOD/追加
地磁気原理(3.1)を除 − −
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を一本化。 きその他は,JISに同
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じ。
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2
――――― [JIS F 9605 pdf 19] ―――――
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(I) ISの規定 (II) 国際(III) 国際規格の規定 (V) ISと国際規格との技術的
(IV) ISと国際規格との技術的差異の
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規格番号 項目ごとの評価及びその内容 差異の理由及び今後の対策
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表示箇所 : 本体
: 2
表示方法 : 点線の下線
0 06
項目 内容 項目 内容 項目ごとの 技術的差異の内容
番号 番号 評価
3.1 地磁気原理 ISO ISO 地磁気原理 MOD/追加 電子磁気コンパス方式のこれらの対応国際規格は日本が
22090-1 22090-2の THD並びに磁気コンパ 提案・作成したものだが,この
ISO 3.1 ス方式のTHDの定義を JISの作成に当たり,左記の抜
22090-2 追加。 けが判明した。
ISO 対応国際規格の次回定期見直し
22090-3 時又はそれよりも早い時期に改
正提案を行う。
- 4. 性能要件・・・・[4]
22090-3の4. 性能要件を規
定し,ISO 22090-1-3を一
本化。
5. 精度 5.1にISO 22090-1,5.2に 5 JISに同じ。 IDT − −
ISO 22090-2,5.3にISO
22090-3の5. 精度を規定し,
ISO 22090-1-3を一本化。
6. 試験方法 6.1にISO 22090-1,6.2に 6 MOD/追加
故障試験(6.1.12)及び − −
及び試験結 ISO 22090-2,6.3にISO 電磁干渉試験(6.1.11,
果要件 22090-3の6. 試験方法及び 6.2.13及び6.3.9)を除
試験結果要件を規定し, きその他はJISに同
ISO 22090-1-3を一本化。 じ。
――――― [JIS F 9605 pdf 20] ―――――
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JIS F 9605:2006の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 22090-1:2002(MOD)
- ISO 22090-2:2004(MOD)
- ISO 22090-3:2004(MOD)
JIS F 9605:2006の国際規格 ICS 分類一覧
- 47 : 造船及び海洋構造物 > 47.020 : 造船及び海洋構造物一般 > 47.020.70 : 航海及び制御設備
JIS F 9605:2006の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISF0812:2006
- 船舶の航海と無線通信機器及びシステム―一般要求事項―試験方法及び試験結果要件
- JISF8081:2005
- 船用電気設備及び電子機器―電磁両立性
- JISF9101:2015
- 船舶及び海洋技術―船用磁気コンパス,ビナクル及び方位測定具
- JISF9102:2002
- 船舶及び海洋技術―船用電子磁気コンパス