JIS G 0431:2009 鉄鋼製品の雇用主による非破壊試験技術者の資格付与

JIS G 0431:2009 規格概要

この規格 G0431は、鉄鋼製造業者が,鋼管;鋼板,鋼帯,レール,棒鋼,形鋼,線材及び線の鉄鋼製品の検査を行う非破壊試験技術者に対する雇用主による資格付与のシステムについて規定。

JISG0431 規格全文情報

規格番号
JIS G0431 
規格名称
鉄鋼製品の雇用主による非破壊試験技術者の資格付与
規格名称英語訳
Steel products -- Employer's qualification system for non-destructive testing (NDT) personnel
制定年月日
2001年4月20日
最新改正日
2019年10月21日
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対応国際規格

ISO

ISO/FDIS 11484.2:2008(MOD)
国際規格分類

ICS

03.100.30, 23.040.10, 77.040.20, 77.140.01
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
鉄鋼 I 2021, 鉄鋼 II 2021, 非破壊検査 2020
改訂:履歴
2001-04-20 制定日, 2006-01-20 確認日, 2009-11-20 改正日, 2014-10-20 確認日, 2019-10-21 確認
ページ
JIS G 0431:2009 PDF [17]
                                                                                   G 0431 : 2009

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  1.1 適用及び鉄鋼製品の種類・・・・[1]
  •  1.2 NDTレベル・・・・[1]
  •  1.3 NDT方法・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[2]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  4 一般・・・・[3]
  •  5 資格レベル・・・・[4]
  •  5.1 一般・・・・[4]
  •  5.2 NDTレベル1・・・・[4]
  •  5.3 NDTレベル2・・・・[4]
  •  6 雇用主による資格付与の要求事項及び手順・・・・[4]
  •  7 資格付与要求事項・・・・[5]
  •  7.1 一般・・・・[5]
  •  7.2 視力の要求事項・・・・[5]
  •  7.3 訓練・・・・[5]
  •  7.4 経験・・・・[5]
  •  8 資格試験・・・・[6]
  •  8.1 一般・・・・[6]
  •  8.2 試験内容・・・・[6]
  •  8.3 試験の実施・・・・[7]
  •  8.4 採点・・・・[8]
  •  8.5 再試験・・・・[8]
  •  9 資格記録・・・・[8]
  •  9.1 一般・・・・[8]
  •  9.2 資格記録の内容・・・・[8]
  •  9.3 有効期間・・・・[9]
  •  9.4 更新・・・・[9]
  •  9.5 再資格付与・・・・[9]
  •  10 記録の保管・・・・[9]
  •  11 新たなNDT方法及び鉄鋼製品分野の導入・・・・[10]
  •  附属書A(参考)訓練コースの内容の手引書・・・・[11]
  •  附属書B(参考)実技試験の採点の項目及び配分・・・・[12]
  •  附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[13]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS G 0431 pdf 1] ―――――

G 0431 : 2009

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本鉄鋼
連盟(JISF)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査
会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS G 0431:2001は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責
任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS G 0431 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                                JIS
G 0431 : 2009

鉄鋼製品の雇用主による非破壊試験技術者の資格付与

Steel products-Employers qualification system for non-destructive testing (NDT) ersonnel

序文

  この規格は,2008年に発行されたISO/FDIS 11484.2を基に作成した日本工業規格(日本産業規格)であるが,技術的内容
を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一
覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。

1 適用範囲

1.1 適用及び鉄鋼製品の種類

  この規格は,鉄鋼製造業者が,次の鉄鋼製品の検査を行う非破壊試験(以下,NDTという。)技術者に
対する雇用主による資格付与のシステムについて規定する。
a) 鋼管
b) 鋼板,鋼帯,レール,棒鋼,形鋼,線材及び線

1.2 NDTレベル

  この規格は,鉄鋼製品の指定されたNDT業務を遂行するレベル1及びレベル2のNDT技術者に対する
資格付与の要求事項を示す。

1.3 NDT方法

  この規格は,次のNDT方法を用いて,鉄鋼製品の主に自動検査を行うNDT技術者に適用する。
a) 渦流探傷試験(ET)
b) 漏えい(洩)磁束探傷試験(FT)
c) 浸透探傷試験(PT)
d) 磁粉探傷試験(MT)
e) 放射線透過試験(RT)
f) 超音波探傷試験(UT)
注記1 ISO/FDIS 11484.2には,目視試験(VT)及び漏れ試験(LT)が含まれている。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO/FDIS 11484.2:2008,Steel products−Employers qualification system for non-destructive testing
(NDT) ersonnel(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。

――――― [JIS G 0431 pdf 3] ―――――

2
G 0431 : 2009

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用
規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS Z 2305 非破壊試験−技術者の資格及び認証

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
資格付与(qualification)
申請者の一般的な知識,特定,かつ,実際的な知識及び技能を評価するための認証機関又は権限が与え
られている資格試験団体が運営する試験によって資格を付与すること(ISO 9712:2005参照)。
注記 ISO 9712:2005,Non-destructive testing−Qualification and certification of personnel
3.2
資格試験団体(qualifying body)
試験の準備及び運営を実施するために雇用主から権限が与えられている団体又は部門で,製造部門から
独立しているもの。資格試験団体は,雇用主から委託された外部機関でもよい。
3.3
雇用主(employer)
申請者が,日常的に働いている組織。
3.4
申請者(candidate)
資格を取得しようとする者。
3.5
調整(set-up)
製造仕様によって要求されている試験条件,探傷感度を設定するために,NDT装置を機械的及び/又は
電気的に調整すること。
3.6
NDT方法(NDT method)
NDTにおける物理的な原理の適用(ISO 9712:2005参照)。
例 超音波探傷試験
3.7
NDT技法(NDT technique)
あるNDT方法を用いるための特定の手法(ISO 9712:2005参照)。
例 超音波水浸探傷試験
3.8
実現能力(capability)
特定のNDT業務を遂行するための能力及び/又は技能。
3.9
力量(competence)
特定のNDT業務を実行するための製品の知識及び実現能力。

――――― [JIS G 0431 pdf 4] ―――――

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G 0431 : 2009
3.10
レベル3(Level 3 individual)
特定のNDT方法及び製品について,資格試験を実行,監督及び格付けするために資格試験団体によっ
て権限が与えられ,かつ,JIS Z 2305のレベル3又はこれに相当する基準で認証された人。
3.11
一般試験(general examination)
NDT方法の原理に関するNDTレベル1及びNDTレベル2の申請者に行う筆記試験(ISO 9712:2005参
照)。
3.12
大幅な中断(significant interruption)
連続して1年を超える期間又は何回かの業務の中断の合計が2年を超える期間,そのNDT方法の対応
するレベルの職務が実施できなくなるようなこと。
3.13
専門試験(specific examination)
特定の分野に適用する試験される製品の知識,基準,規格,仕様,手順及び許容限度を含むNDT技法
に関するNDTレベル1及びNDTレベル2の申請者に行う筆記試験(ISO 9712:2005参照)。

4 一般

  一般事項は,次による。
a) この規格要求に基づき,雇用主は,NDT業務を実施する技術者が,この規格に含まれる一つ以上の
NDT方法のNDTレベル1及びNDTレベル2のうちの一つの力量(competence)について,事前の資
格要件をもち,かつ,雇用主の指導の下に実施される資格試験に合格している技術者であることの適
合宣言を提供する唯一の責任者である。雇用主に常雇いされているか,又は雇用主と契約したレベル
3は,NDTレベル1及びNDTレベル2の資格試験を運営する責任をもつ。
b) 視力,基礎教育及び訓練に関する事前の資格要件を,それぞれの候補者は,資格試験に対する要件と
して満たしていなければならない。
c) DTレベル1及びNDTレベル2の資格試験は,次の三つの分野で構成される : 一般筆記試験,専門
筆記試験及び実技試験。
d) 資格試験の一般,専門及び実技試験は,雇用主の資格試験団体又は雇用主が承認し権限を与えた外部
資格試験団体で行われる。その選択は,雇用主の任意とする。
e) 雇用主の資格試験団体は,製造部門と独立した人員によって構成されなければならない。これらの人
員は,雇用主によって雇用されているかどうかにかかわらず,雇用主の資格試験団体によってNDT
レベル1及びNDTレベル2試験の試験官として指名された少なくとも一人の認証されたレベル3を
含まなければならない。認証されたレベル3は,NDTレベル1及びNDTレベル2の資格試験を管理
し,適切に実行する責任をもつ。雇用主が承認し権限を与えた外部資格試験団体についても,これら
の基本的な要求事項は,満足していなければならない。
注記 漏えい(洩)磁束探傷試験(FT)に対応する認証されたレベル3は,JIS Z 2305の渦流探傷
試験(ET)又はこれに相当する認証されたレベル3が対応する。
f) 資格試験結果は,資格試験団体によって,合格の最低条件を満たしているかどうかを確認するために,
チェック及び検証がなされなければならない。雇用主の資格試験団体は,個人ごとに,NDT方法及び

――――― [JIS G 0431 pdf 5] ―――――

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JIS G 0431:2009の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/FDIS 11484.2:2008(MOD)

JIS G 0431:2009の国際規格 ICS 分類一覧

JIS G 0431:2009の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISZ2305:2013
非破壊試験技術者の資格及び認証