JIS G 0551:2020 鋼―結晶粒度の顕微鏡試験方法 | ページ 6

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G 0551 : 2020
附属書JD
(規定)
フェライト−パーライト混在組織の評価方法
JD.1 一般事項
この附属書は,フェライト−パーライト組織が混在する場合の結晶粒度評価方法について規定する。
JD.2 判定方法
フェライト結晶粒にパーライトなどが多量に混在する場合は,混在する状態が帯状又は粒状のものに限
り,混在組織とフェライト結晶粒との面積百分率を目測によって求め,次に,フェライト結晶粒の部分だ
けについて,結晶粒度標準図(プレートI)と比較して,その相当する粒度番号を判定する。
注記 パーライト相混在組織の例を,図JD.1に示す。

――――― [JIS G 0551 pdf 26] ―――――

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G 0551 : 2020
図JD.1−パーライト相混在組織(倍率100)

――――― [JIS G 0551 pdf 27] ―――――

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G 0551 : 2020
写真符号 パーライト面積 粒度番号 備考
%
A 5.9 7 粒状
B 8.8 6.5 粒状
C 8.3 7 帯状
D 15.2 6 粒状
E 20.4 7.5 帯状
図JD.1−パーライト相混在組織(倍率100)(続き)

――――― [JIS G 0551 pdf 28] ―――――

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G 0551 : 2020
附属書JE
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS G 0551:2020 鋼−結晶粒度の顕微鏡試験方法 ISO 643:2012,Steels−Micrographic determination of the apparent grain size
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
規格
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
及び題名 番号 の評価
3 用語及び 用語の定義 3 用語の定義 追加 JISには,細粒鋼,粗粒鋼及び混粒従来JISを踏襲し用語を追加し
定義 の定義を追加。 た。今後,ISOへの提案を検討す
る。
5 原理 結晶粒度の求め方と 5 結晶粒度の求め方とし 追加 粒度番号の算出は,ISO規格でも
切断法による粒度番号の算出,及び
して標準図との比較 て標準図との比較法,計 附属書JBの切断法によるフェライ この規格の表A.1は記載されてお
法,計数方法及び切断 数方法及び切断法を規 ト結晶粒度の測定を追加した。 り,技術的差異はない。附属書JB
法を規定。 定。 は,JIS独自で従来から使用され
ているものであり,今後ISOへの
提案を検討する。
6.2 フェライト結晶粒界 6.2 フェライト結晶粒界の 変更 腐食液(ナイタル)濃度を5 %に変国内の実態に合わせた。
の現出方法を規定。 現出方法を規定。 更した。
6.3.2 浸炭 925 ℃で,一定時間浸 6.3.4 追加
925 ℃で,一定時間浸炭 JISは,浸炭時の徐冷条件などを追技術的差異は,軽微である。
粒度試験方 炭することによって, することによって,オー 加。
法 オーステナイト結晶 ステナイト結晶粒界を
粒界を現出させる試 現出させる試験方法を
験方法を規定。 規定。
6.3.3 熱処 熱処理粒度試験方法 6.3 6.3.1で規定する室温 追加/ JISは,ISO規格で規定している以 国内の実態に合わせてISO規格の
理粒度試験 として浸炭粒度試験 削除
で,オーステナイト組織 外の試験方法も追加している。 1方法を削除し,JIS独自の4方法
方法 方法以外の8種類の である鋼に対する方法 JISは,規格構成も,従来からよくを追加した。
G0
試験方法を規定。 以外の5種類の方法を JISの試験方法をISOへ提案を検
用いられている,浸炭粒度試験方法
55
規定。 を箇条を別にして規定した。 討する。
1 : 2020
2

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G 0551 : 2020
G0
2
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
551
規格
: 2
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
0
及び題名 番号 の評価
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7.1 一般事 粒度番号を求める一 7.1.1 粒度番号の計算式を規 追加 JISは,粒度番号の計算式に加え,技術的な差異はない。
項 般事項を規定。 定。 比較法,計数方法及び切断法の3種
類で測定されることを追加。
7.2 比較法 結晶粒度標準図との 7.1.2 結晶粒度標準図との比 追加 JISは,浸炭粒度試験方法に対応す国内の実態を反映した。
比較による評価方法 較による評価方法を規 る,ASTM E112のプレートIVの使 ISOへ提案を検討する。
を規定。 定。 用を追加。
7.3 総合判 平均粒度番号の算出 7.1.4 粒度番号は整数に丸め 変更/ JISは,平均粒度の求め方の式を追国内の実態を反映した。
定方法 式を規定。 ることを規定。 追加 ISOへの提案を検討する。
加。また,粒度番号は,小数点一桁
で示すこととしている。さらに,視
野数も510が望ましいことを追
加。
8 結晶粒度 試験方法の種類の表 − − 追加 ISO規格には,結果の表示に関する技術的差異は,軽微であるが,今
の表示 示を含む結果の表示 規定はない。 後,ISOへの提案を検討する。
方法を規定。
9 報告 報告の内容を規定。 8 報告の内容を規定。 追加 粒度番号で報告する場合は,箇条8技術的差異は軽微である。
の表示記号を用いることを追加。
附属書A 結晶粒度の評価 附属書C 評価方法 変更 技術的差異は軽微である。
規定内容は,変更ないが,JISでは,
相互関係から規定の順序を入れ替
えた。
切断法による評価方 7.2 切断法による評価方法 追加 JISでは,求めた平均線分長から粒ISOへ提案する。
法を規定。 を規定。 度番号を求める方法を追加。
附属書JA 8種類の熱処理試験 6.3.2 − 追加及 ISO規格でも,6.3.8に,その他の 熱処理方法の技術的差異は軽微で
方法を規定。 6.3.3 び変更 旧オーステナイト結晶粒界を現出 ある。
6.3.5 させる方法として認めているが, 焼入焼戻し法の適用寸法下限は,
6.3.6 JISでは具体的に,それぞれの方法ISOへ提案を検討する。
6.3.7 を箇条として規定。
6.3.8 焼入焼戻し法の適用寸法下限を10
mmから5 mmに変更。

――――― [JIS G 0551 pdf 30] ―――――

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JIS G 0551:2020の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 643:2012(MOD)

JIS G 0551:2020の国際規格 ICS 分類一覧

JIS G 0551:2020の関連規格と引用規格一覧