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7.4.2 吸光度の測定 波長約535nmにおいて,検量線溶液のゼロメンバーで分光光度計のゼロ吸光度を
調節した後,各溶液の吸光度を測定する。
7.4.3 検量線の作成 測定した溶液のバナジウム濃度 ( 最一 ‰歛地 をプロットして検量線グ
ラフを作成する。
8. 結果の表示
8.1 計算方法 7.4.3で作成した検量線グラフを用いて,7.3.4で測定した吸光度を呈色試料溶液中のバナ
ジウム相当濃度 ( 最一 ‰歙 換する。
バナジウム (V) 含有率(質量百分率)を,次の式によって算出する。
1 V0 Vt C
( v1 v0 ) 6
100
10 V1 m m
1 100 50 C
=( v1 v0 ) 100
10 6 25 m m
1 C
=( v1 v0 )
50m m
ここに, V0 : 試料溶液(7.3.1参照)の容積 (ml)
V1 : 分取液(7.3.2参照)の容積 (ml)
Vt : 呈色液(7.3.3参照)の容積 (ml)
空試験液中のバナジウムの濃度 ( 最一
呈色液中のバナジウムの濃度 ( 最一
m : はかり採り試料(7.1)の質量 (g)
C : 空試験及び検量線に用いた鉄中のバナジウム含有率 [%
(m/m) ]
8.2 許容差 この方法の共同実験は,7水準のバナジウムの試料を用いて11分析室で行い,各分析室は
3回ずつ(3)(4)バナジウムを定量した。
実験に供した試料を参考Aに示す。
得られた結果は,ISO 5725によって統計計算した(5)。
得られた結果は,附属書4表2に要約したように,バナジウム含有率と併行許容差 (r) 及び再現許容差
(Rw及びR)との間に対数的比例関係があった。許容差データのグラフを参考Bに示す。
注(3) 3回定量のうち2回は,ISO 5725に規定している併行測定条件,すなわち,一人の分析者が同一
装置,同一条件で最小の時間内で実験した。
(4) 3回目の定量は,はじめの2回と同じ分析者が同じ装置を使用して新しく作成した検量線を用
いて異なった時間(異なった日)に実験した。
(5) 第1日目に得られた2個の結果から併行許容差 (r) と室間再現許容差 (R) を計算した。第1日
目の最初の結果と第2日目の結果から室内再現許容差 (Rw) を計算した。
――――― [JIS G 1221 pdf 21] ―――――
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G 1221 : 1998
附属書4表2 許容差
バナジウム 併行許容差 再現許容差
含有率 室間再現許容差
室内再現許容差
% (m/m) r Rw R
0.005 0.001 0 0.001 1 0.002 1
0.010 0.001 6 0.001 8 0.003 2
0.020 0.002 4 0.002 8 0.004 9
0.050 0.004 2 0.005 4 0.008 7
0.100 0.006 6 0.008 7 0.013 4
0.200 0.010 2 0.014 1 0.020 7
0.500 0.018 1 0.026 7 0.036 7
9. 特殊なケース
9.1 タングステンを含む試料については,はかり採った試料(7.1)を250mlのビーカーに移し入れ,時計
皿で覆い,過塩素酸(4.4)1520ml,りん酸(4.5)5m1及び硝酸(4.3)35mlを加える。穏やかに加熱して完全
に溶解し,過塩素酸の白煙がビーカー内で逆流するまで加熱温度を上げ,約3分間持続させる。
9.2 タングステンを含む試料については,りん酸(4.6)2.0mlの添加を省略する。
9.3 分取液中にチタンを1mg以上含む試料溶液については,チタンの妨害を抑制するために,トリポリ
りん酸ナトリウム溶液(4.11)3.0mlを加える。
9.4 亜硝酸ナトリウム溶液(4.9)1.0mlを加えた後でも,溶液がまだわずかにピンク色を呈している場合で
も,亜硝酸ナトリウム溶液をさらに加えるようなことはせず,7.3.3の操作に続ける。
10. 分析報告書 分析報告書には,次の情報を記載しなければならない。
a) 試料分析室及び分析月日を識別させるために必要なすべての情報。
b) この附属書4の引用。
c) 結果及び表示した形態。
d) 定量の際に気づいた非定常的なすべての特記事項。
e) この附属書4の中に規定されていないすべての操作,又は結果に影響を与えそうなすべての任意操作。
――――― [JIS G 1221 pdf 22] ―――――
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G 1221 : 1998
参考A 国際共同実験に関する追加情報
附属書4表2は,6個の鋼試料と1個の銑鉄試料について,6か国,11分析室が1985年に実施した国際
共同実験の結果から求めたものである。
共同実験の結果は,1986年3月に発行された文書ISO/TC 17/SC 1 N 647に報告されている。この許容差
データを参考Bに図示した。
使用した共同試料を附属書4参考A表1に示す。
附属書4参考A表1 共同実験試料
試料 バナジウム含有率% (m/m)
認証値 定量結果
m1 m2
JSS 513-4(低合金鋼) 0.005 0.004 9 0.004 9
JSS 113-2(銑鉄) 0.007 0.007 0 0.007 0
JSS 516-4(低合金鋼) 0.010 0.010 2 0.010 6
JSS 652-7(ステンレス鋼)0.038 *) 0.038 2 0.038 0
JSS 152-8(低合金鋼) 0.10 0.103 0.103
JSS 153-7(低合金鋼) 0.21 0.213 0.212
JSS 603-7(工具鋼) 0.46 0.456 0.459
*) 非認証値
m1 : 1日目の総平均
m2 : 2日間の総平均
――――― [JIS G 1221 pdf 23] ―――――
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G 1221 : 1998
参考B 許容差データの図示
附属書4参考B図1 バナジウム含有率と繰返し許容差 (r) 及び再現許容差(R及びRw)との関係
JIS G 1221:1998の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 4942:1988(MOD)
- ISO 4947:1986(MOD)
JIS G 1221:1998の国際規格 ICS 分類一覧
JIS G 1221:1998の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG1201:2014
- 鉄及び鋼―分析方法通則
- JISK0557:1998
- 用水・排水の試験に用いる水
- JISK8001:2017
- 試薬試験方法通則
- JISZ8402:1991
- 分析・試験の許容差通則