この規格ページの目次
JIS G 1201:2014 規格概要
この規格 G1201は、日本工業規格(JIS)の鉄及び鋼の各成分定量方法及び分析方法を規定した規格並びにニッケルクロム鉄合金の分析方法を規定した規格における鉄,鋼及びニッケルクロム鉄合金の分析方法に関する一般的な事項について規定。
JISG1201 規格全文情報
- 規格番号
- JIS G1201
- 規格名称
- 鉄及び鋼―分析方法通則
- 規格名称英語訳
- Iron and steel -- General rules for analytical methods
- 制定年月日
- 1953年3月28日
- 最新改正日
- 2018年10月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 77.080.10, 77.080.20
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 鉄鋼 I 2021, 鉄鋼 II 2021, 金属分析 I 2019, 金属分析 II 2019
- 改訂:履歴
- 1953-03-28 制定日, 1956-03-20 確認日, 1958-04-26 改正日, 1961-03-29 確認日, 1963-03-01 改正日, 1966-04-01 確認日, 1969-05-01 改正日, 1972-07-01 確認日, 1975-07-01 確認日, 1978-04-01 確認日, 1980-02-01 改正日, 1988-04-01 確認日, 1992-06-01 改正日, 1998-03-20 確認日, 2001-04-20 改正日, 2006-01-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2014-02-20 改正日, 2018-10-22 確認
- ページ
- JIS G 1201:2014 PDF [18]
G 1201 : 2014
pdf 目 次
ページ
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 用語及び定義・・・・[2]
- 4 一般事項・・・・[4]
- 4.1 共通一般事項・・・・[4]
- 4.2 個別一般事項・・・・[4]
- 5 試料の採取,調製及び取扱い・・・・[4]
- 5.1 分析用試料の採取及び調製・・・・[4]
- 5.2 分析用試料の取扱い・・・・[4]
- 5.3 化学分析方法の分析試料のはかりとり・・・・[4]
- 5.4 機器分析方法の分析試料の調製・・・・[4]
- 6 分析値のまとめ方・・・・[5]
- 6.1 空試験・・・・[5]
- 6.2 分析回数・・・・[5]
- 6.3 分析値の採択・・・・[5]
- 6.4 分析値の表示・・・・[5]
- 7 化学分析方法の許容差の取扱い方・・・・[5]
- 7.1 化学分析方法の許容差・・・・[5]
- 7.2 分析値の精確さの検討・・・・[5]
- 7.3 許容差が規定されていない場合の取扱い方・・・・[7]
- 7.4 許容差の判定方法・・・・[7]
- 8 化学分析方法による定量値の計量計測トレーサビリティ・・・・[7]
- 9 機器分析方法による定量値の計量計測トレーサビリティ・・・・[7]
- 10 鉄鋼分析法規格群の規格の様式・・・・[8]
- 附属書A(参考)鉄鋼分析法規格群の規格作成における参考情報・・・・[9]
- 附属書B(規定)国際一致規格における引用されたISO規格による規定についての取扱い・・・・[16]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS G 1201 pdf 1] ―――――
G 1201 : 2014
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
鉄鋼連盟(JISF)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があり,日本工業標準
調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS G 1201:2001は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS G 1201 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
G 1201 : 2014
鉄及び鋼−分析方法通則
Iron and steel-General rules for analytical methods
1 適用範囲
この規格は,日本工業規格(日本産業規格)(JIS)の鉄及び鋼の各成分定量方法及び分析方法を規定した規格並びにニッ
ケルクロム鉄合金の分析方法を規定した規格(以下,鉄鋼分析法規格群という。)における鉄,鋼及びニッ
ケルクロム鉄合金の分析方法に関する一般的な事項について規定する。
なお,この規格における鉄とは,せん鉄及び鋳鉄をいい,鋼とは,炭素鋼,低合金鋼,高合金鋼(ステ
ンレス鋼を含む。)などをいう。純鉄及び軟鉄は,鋼に含まれるものとする。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)
は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS G 0203 鉄鋼用語(製品及び品質)
JIS G 0404 鋼材の一般受渡し条件
JIS G 0417 鉄及び鋼−化学成分定量用試料の採取及び調製
JIS K 0050 化学分析方法通則
JIS K 0113 電位差・電流・電量・カールフィッシャー滴定方法通則
JIS K 0115 吸光光度分析通則
JIS K 0116 発光分光分析通則
JIS K 0117 赤外分光分析方法通則
JIS K 0119 蛍光X線分析通則
JIS K 0121 原子吸光分析通則
JIS K 0557 用水・排水の試験に用いる水
JIS K 0970 ピストン式ピペット
JIS R 3503 化学分析用ガラス器具
JIS R 3505 ガラス製体積計
JIS Z 2613 金属材料の酸素定量方法通則
JIS Z 2615 金属材料の炭素定量方法通則
JIS Z 2616 金属材料の硫黄定量方法通則
JIS Z 8101-1 統計−用語と記号−第1部 : 確率及び一般統計用語
JIS Z 8301 規格票の様式及び作成方法
JIS Z 8401 数値の丸め方
――――― [JIS G 1201 pdf 3] ―――――
2
G 1201 : 2014
JIS Z 8402-1 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)−第1部 : 一般的な原理及び定義
JIS Z 8402-2 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)−第2部 : 標準測定方法の併行精度及
び再現精度を求めるための基本的方法
JIS Z 8402-3 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)−第3部 : 標準測定方法の中間精度
JIS Z 8402-6 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)−第6部 : 精確さに関する値の実用的
な使い方
JIS Z 8801-1 試験用ふるい−第1部 : 金属製網ふるい
ISO/R 377,Selection and preparation of samples and test pieces for wrought steel
ISO 377:1985,Wrought steel−Selection and preparation of samples and test pieces
ISO 377-2:1989,Selection and preparation of samples and test pieces of wrought steels−Part 2: Samples for
the determination of the chemical composition
ISO 385,Laboratory glassware−Burettes
ISO 385-1:1984,Laboratory glassware−Burettes−Part 1: General requirements
ISO 648:1977,Laboratory glassware−One-mark pipettes
ISO 1042,Laboratory glassware−One-mark volumetric flasks
ISO 3696,Water for analytical laboratory use−Specification and test methods
ISO 4800,Laboratory glassware−Separating funnels and dropping funnels
ISO 14284,Steel and iron−Sampling and preparation of samples for the determination of chemical
composition
3 用語及び定義
この規格及び鉄鋼分析法規格群で用いる主な用語及び定義は,JIS G 0203,JIS G 0417,JIS K 0050,JIS
Z 8101-1,JIS Z 8301及びJIS Z 8402-1によるほか,次による。また,鉄鋼分析法規格群での操作に用い
る用語の説明を附属書Aに示す。
注記 JIS K 0050の箇条3(用語及び定義)には,JIS K 0211,JIS K 0212,JIS K 0213,JIS K 0214,
JIS K 0215及びJIS K 0216の分析化学用語の各規格が引用されているので,この規格でもこれ
ら分析化学用語の各規格の定義が適用される。
3.1
化学分析方法
試料に化学反応を起こさせ,重量法1),ガス容量法,滴定法2),吸光光度分析法,原子吸光分析法,誘
導結合プラズマ[ICP 3)]発光分光分析法,赤外線吸収法,熱伝導度法などによって分析対象成分を定量す
る方法の総称。
注記 滴定法,吸光光度分析法,原子吸光分析法及び誘導結合プラズマ発光分光分析法は,JIS K 0211
に定義されている。
注1) IS K 0211には,“重量分析”が定義されているが,鉄鋼分析法規格群では他の分析法の用語と
整合させるため,“重量分析”の代わりに“重量法”を用いる。
2) 鉄鋼分析法規格群では,滴定法の種類として,酸塩基滴定法,酸化還元滴定法及び錯滴定法並
びにそれらの逆滴定法,及び電位差滴定法が採用されている。これらの滴定法は,JIS K 0211
に定義されている。
3) CPは,誘導結合プラズマの略称としてJIS K 0116に定義されている。
――――― [JIS G 1201 pdf 4] ―――――
3
G 1201 : 2014
3.2
機器分析方法
スパーク放電発光分光分析法又は蛍光X線分析法によって分析対象成分を定量する方法の総称。
注記 スパーク放電発光分光分析法は,JIS K 0212に定義されていて,スパーク放電は,JIS K 0116
に定義されている。蛍光X線分析法は,JIS K 0211に定義されている。
3.3
ガス容量法
分析対象成分を気体状の化合物又は単体とし,その生成物の体積量を測定するか,又は反応・吸収させ
て減じた体積量を測定して分析対象成分の定量を行う分析方法。
3.4
目視滴定法
指示薬の色の変化を目視して滴定終点を判定する滴定法。通常は,単に滴定法というが,電位差滴定法
との区別を要する場合には目視滴定法という。
3.5
赤外線吸収法
試料を分析セルに送り,赤外線光の分析セル通過での吸光量を測定して定量を行う分析方法。
鉄鋼分析法規格群では,試料中の分析対象成分をガス状化合物に変換して分析セルに送り,そのガス状
化合物による吸光量を測定して分析対象成分の定量を行う分析方法。
3.6
熱伝導度法
試料から生じたガスを検出器に流し,基準ガスとの熱伝導度の違いによって生じる,検出器中の加熱フ
ィラメントの電気抵抗の変化を測定してガス組成を定量する分析方法。
3.7
空試験
一般に試料を用いないで,試料を用いたときと同様の操作をする試験。
鉄鋼分析法規格群では,吸光光度分析法,原子吸光分析法などの検量線を作成する方法においては,試
料の代わりに高純度鉄を用いて試料と同様の操作をする試験をいう。空試験によって調製した液を空試験
液という。
注記 空試験は,JIS K 0211には第一文だけが定義として示されている。
3.8
ゼロメンバー
検量線用溶液において,分析対象成分の標準液を添加していない溶液。
3.9
(接頭語)熱
酸などの溶液試薬について,60 ℃以上の温度とした状態に用いる接頭語。“熱硝酸”などのように用い
る。
3.10
(接頭語)温
酸などの溶液試薬について,40 ℃60 ℃の温度とした状態に用いる接頭語。“温塩酸(2+100)”など
のように用いる。
――――― [JIS G 1201 pdf 5] ―――――
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JIS G 1201:2014の国際規格 ICS 分類一覧
JIS G 1201:2014の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG0203:2009
- 鉄鋼用語(製品及び品質)
- JISG0404:2014
- 鋼材の一般受渡し条件
- JISG0417:1999
- 鉄及び鋼―化学成分定量用試料の採取及び調製
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK0113:2005
- 電位差・電流・電量・カールフィッシャー滴定方法通則
- JISK0115:2004
- 吸光光度分析通則
- JISK0115:2020
- 吸光光度分析通則
- JISK0116:2014
- 発光分光分析通則
- JISK0117:2017
- 赤外分光分析通則
- JISK0119:2008
- 蛍光X線分析通則
- JISK0121:2006
- 原子吸光分析通則
- JISK0557:1998
- 用水・排水の試験に用いる水
- JISK0970:2013
- ピストン式ピペット
- JISR3503:1994
- 化学分析用ガラス器具
- JISR3505:1994
- ガラス製体積計
- JISZ2613:1992
- 金属材料の酸素定量方法通則
- JISZ2613:2020
- 金属材料の酸素定量方法通則
- JISZ2615:2015
- 金属材料の炭素定量方法通則
- JISZ2616:2015
- 金属材料の硫黄定量方法通則
- JISZ8101-1:2015
- 統計―用語及び記号―第1部:一般統計用語及び確率で用いられる用語
- JISZ8301:2019
- 規格票の様式及び作成方法
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8402-1:1999
- 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)―第1部:一般的な原理及び定義
- JISZ8402-2:1999
- 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)―第2部:標準測定方法の併行精度及び再現精度を求めるための基本的方法
- JISZ8402-3:1999
- 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)―第3部:標準測定方法の中間精度
- JISZ8402-6:1999
- 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)―第6部:精確さに関する値の実用的な使い方
- JISZ8801-1:2019
- 試験用ふるい―第1部:金属製網ふるい