JIS G 1316:1998 フェロタングステン分析方法 | ページ 12

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G 1316 : 1998
附属書19(規定) ひ素定量方法−
モリブドひ酸青吸光光度法
1. 要旨 試料を硝酸とふっ化水素酸とで分解し,硫酸を加え,加熱して硫酸の白煙を発生させた後,L (+)
−酒石酸を含む硫酸溶液とする。硫化水素を通じてひ素を銅などとともに沈殿させた後,こし分けて沈殿
を硝酸と硫酸で溶解し,過マンガン酸カリウムで酸化し,水酸化ナトリウムで中和した後,硫酸で酸濃度
を調節し,七モリブデン酸六アンモニウムを加えてひ素をモリブドひ酸塩とし,硫酸ヒドラジニウムで還
元してモリブドひ酸青を生成させる。光度計を用いてその吸光度を測定する。
2. 試薬 試薬は,次による。
a) 硝酸
b) 硝酸 (1+1)
c) ふっ化水素酸
d) 硫酸
e) 硫酸 (1+1, 1+10)
f) アンモニア水
g) アンモニア水 (1+1)
h) タングステン(粉末) できるだけ純度が高いタングステンで,ひ素を含有しないか又はひ素含有率
ができるだけ低く,既知であるもの。
i) 鉄 できるだけ純度が高い鉄で,ひ素を含有しないか又はひ素含有率ができるだけ低く,既知である
もの。
j) 硫化水素 ボンベ又は硫化水素発生装置から得られるもの。
安全上の警告 硫化水素は,無色,特臭(腐卵臭),のある有毒気体であるので,換気機能のよい通風室で
取り扱わなければならない。
k) 水酸化ナトリウム溶液 (150g/l)
l) 過マンガン酸カリウム溶液 (5g/l)この溶液は,褐色瓶中に保存する。
m) 七モリブデン酸六アンモニウム溶液 七モリブデン酸六アンモニウム四水和物1gを水に溶解し,水で
液量を100mlとする。
n) L (+) −酒石酸
o) 酒石酸洗浄溶液 L (+) −酒石酸1gを,硫化水素を通じて飽和させた硫酸 (1+100) 100mlに溶解す
る。
p) 硫酸ヒドラジニウム溶液 (10g/l)
q) 標準ひ素溶液 (20 最 一 酸化二ひ素 (JIS K 8005) 0.132gをはかり採ってビーカー (200ml)
移し入れ,時計皿で覆い,水酸化ナトリウム溶液 (50g/l) 5mlを加え,穏やかに加熱して溶解した後,
常温まで放冷する。水を用いて1 000mlの全量フラスコに移し入れ,水で標線まで薄めて原液 (100 最
As/ml) とする。使用の都度,この原液を必要量だけ水で正確に5倍に薄めて標準ひ素溶液とする。
r) フェノールフタレイン溶液 フェノールフタレイン0.1gをエタノール (99.5) 50mlに溶解し,水で液

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量を100mlとする。
3. 試料はかり採り量 試料はかり採り量は,2.0gとし,0.1mgのけたまで読み取る。
4. 操作
4.1 試料の分解 試料の分解は,次の手順によって行う。
a) 試料をはかり採って白金皿(150番)又はポリテトラフルオロエチレン (PTFE) ビーカー (300ml) に
移し入れる。
b) 硝酸 (1+1) 20mlを加えてふたをし,ふっ化水素酸5mlを少量ずつ滴加し,穏やかに加熱して分解す
る。
c) ふたの下面を水で洗ってふたを取り除き,硫酸 (1+1) 25mlを加え,加熱して塩類が飛散しないよう
に注意しながら硫酸の白煙を約8分間発生させた後,室温まで放冷する。
d) 内容物を水でビーカー (500ml) に洗い移し,容器に付着した沈殿は,少量のアンモニア水 (1+1) を
滴加して溶解し,硫酸 (1+1) を加えて酸性にした後,ビーカー中に水で洗い移し,ビーカー内の液
量を水で約300mlとする。
4.2 タングステンの分離 タングステンの分離は,次の手順によって行う。
a) 4.1d)で得た溶液にL (+) −酒石酸約10gを加えて溶解し,アンモニア水で中和した後,さらにその過
剰10mlを加え,加熱して数分間沸騰させる。
b) 常温まで冷却した後,硫酸 (1+1) で中和し,さらにその過剰10mlを加える。
c) 硫化水素を30分間以上激しく通して,ひ素を銅などとともに硫化物として沈殿させ,温所にしばらく
静置して沈殿を熟成させる。
d) 沈殿をろ紙(5種A)を用いてこし分け,酒石酸洗浄溶液[2.o) ]で十分に洗浄する。
e) 沈殿をろ紙とともに元のビーカーに移し入れ,硫酸10ml及び硝酸10mlを加え,加熱して沈殿を溶解
するとともにろ紙を分解し,さらに加熱を続けて硫酸の白煙を盛んに発生させて透明な溶液にする(1)。
f) 室温まで放冷した後,水約50mlを加えて可溶性塩類を溶解する。
g) 常温まで冷却し,水を用いて100mlの全量フラスコに移し入れ,水で標線まで薄める。
注(1) ろ紙の分解が不完全で溶液が黄褐色を呈しているときには,さらに硝酸10mlを追加し,加熱を
続けて硫酸の白煙を盛んに発生させて透明な溶液にする。
4.3 呈色 呈色は,次の手順によって行う。
a) 4.2g)で得た溶液をひ素含有率に応じ,附属書19表1に従って分取してビーカー (300ml) に移し入れ,
時計皿で覆う。
b) 硝酸 (1+1) 2mlを加え,加熱して沸騰させ,過マンガン酸カリウム溶液[2.l) ]を滴加して溶液に微紅色
を呈させる。
c) 再び沸騰させて過マンガン酸を分解する。
d) 常温まで冷却した後,時計皿の下面を水で洗って時計皿を取り除き,水を用いて100mlの全量フラス
コに移し入れる。
e) フェノールフタレイン溶液[2.r) ]3,4滴を指示薬として加え,水酸化ナトリウム溶液で中和する。
f) 硫酸 (1+10) 10ml及び七モリブデン酸六アンモニウム溶液[2.m) ]7mlを加えて振り混ぜる。
g) 硫酸ヒドラジニウム溶液10mlを加え,水で液量を約90mlとした後,再び振り混ぜる。
h) 全量フラスコを,沸騰した水浴中で34分間加熱した後,流水中で常温まで冷却し,水で標線まで薄
める。

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附属書19表1 試料溶液の分取量
ひ素含有率 分取量
% (m/m) ml
0.002 以上 0.05 未満 20
0.05 以上 0.10 以下 10
4.4 吸光度の測定 吸光度の測定は,4.3h)で得た呈色溶液の一部を,光度計の吸収セル (10mm) に移し
入れ,波長810nm付近における吸光度を測定する。
5. 空試験 試料の代わりにタングステン[2.h) ]1.40g及び鉄[2.i) ]0.60gをはかり採って白金皿(150番)又
はPTFEビーカー (300ml) に移し入れる。以下,4.1b)4.4の手順によって試料と同じ操作を,試料と併
行して行う。
6. 検量線の作成 検量線の作成は,次の手順によって行う。
a) ひ素含有率の範囲ごとに数個のビーカー (100ml) を準備し,標準ひ素溶液[2.q) ]010ml(ひ素として
0200 を段階的に正確に加える。
b) 以下,4.3 b)4.4の手順に従って試料と同じ操作を行う。
c) 得た吸光度と標準ひ素溶液として添加したひ素量との関係線を作成し,その関係線を原点を通るよう
に平行移動して検量線とする。
7. 計算 計算は,4.4及び5.で得た吸光度と6.で作成した検量線とから,ひ素量を求め,試料中のひ素含
有率を,次の式によって算出する。
(A1 A2 )
As= 100 C
B
m
100
ここに, As : 試料中のひ素含有率 [% (m/m) ]
A1 : 分取した試料溶液中のひ素検出量 (g)
A2 : 分取した空試験液中のひ素検出量 (g)
B : 附属書19表1による試料溶液及び空試験液の分取量 (ml)
m : 試料はかり採り量 (g)
C : 空試験において使用したタングステン[2.h) ]及び鉄[2.i) ]中に含
まれるひ素含有率 [% (m/m) ] の加重合計で,次の式によって算
出する。
C=a×1.40+b×0.60
ここに, a : タングステン[2.h) ]中に含まれるひ素含有率 [% (m/m) ]
b : 鉄[2.i) ]中に含まれるひ素含有率 [% (m/m) ]

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附属書20(規定) アンチモン定量方法−
硫化物沈殿·二酸化マンガン共沈·塩化物抽出分離
ローダミンB吸光光度法
1. 要旨 試料を過酸化ナトリウムと炭酸ナトリウムとで融解し,温水で溶解した後,L (+) −酒石酸を
含む硫酸溶液とする。硫化水素でアンチモンを銅などとともに沈殿させる。沈殿を硝酸と硫酸とで溶解し,
硫酸マンガン及び過マンガン酸カリウムを加えてアンチモンを二酸化マンガンとともに沈殿させて分離し,
硫酸と過酸化水素で溶解し,硫酸セリウム (IV) でアンチモンを酸化した後,ジイソプロピルエーテルで
抽出し,ローダミンBを反応させ,その吸光度を測定する。
2. 試薬 試薬は,次による。
a) 塩酸
b) 塩酸 (1+1)
c) 硝酸
d) 硝酸 (1+1)
e) 硫酸
f) 硫酸 (1+1, 1+2)
g) 硫酸·過酸化水素混液 硫酸 (1+6) 100mlと過酸化水素2mlを混合する。この溶液は,使用の都度調
製する。
h) アンモニア水
i) 過酸化ナトリウム
j) 炭酸ナトリウム
k) 硫化水素 ボンベ又は硫化水素発生装置から得られるもの。
安全上の警告 硫化水素は,無色,特臭(腐卵臭),のある有毒気体であるので,換気機能のよい通風室で
取り扱わなければならない。
l) タングステン(粉末) できるだけ純度が高いタングステンで,アンチモンを含有しないか又はアン
チモン含有率ができるだけ低く,既知であるもの。
m) 鉄 できるだけ純度が高い鉄で,アンチモンを含有しないか又はアンチモン含有率ができるだけ低く,
既知であるもの。
n) 過マンガン酸カリウム溶液 (30g/l)この溶液は,褐色瓶に入れて保存する。
o) 硫酸マンガン (II) 溶液 硫酸マンガン (II) 五水和物50gを水に溶解し,水で液量を1 000mlとする。
p) 硫酸セリウム (IV) 溶液 硫酸セリウム (IV) 四水和物3gを硫酸 (1+35) 100mlに溶解する。
q) L (+) −酒石酸
r) 酒石酸洗浄溶液 L (+) −酒石酸1gを,硫化水素を通じて飽和させた硫酸 (1+100) 100mlに溶解す
る。
s) ローダミンB溶液 ローダミンB0.02gを硫酸 (1+35) 100mlに溶解する。この溶液は使用の都度,約
80℃に加熱して冷却した後,使用する。

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t) ジイソプロピルエーテル
u) 標準アンチモン溶液 (5 最 戀一 ‰ ンチモン[99.9% (m/m) 以上]0.100gをはかり採ってビー
(200ml) に移し入れ,時計皿で覆い,王水(塩酸15mlと硝酸5mlを使用する直前に混合する。)20ml
を加え,穏やかに加熱して分解する。常温まで放冷した後,時計皿の下面を水で洗って時計皿を取り
除き,溶液を水を用いて1 000mlの全量フラスコに移し入れ,塩酸 (1+1) 5mlを加え,水で標線まで
薄めて原液 (100 最 戀一 ‰ 罵 の都度,この原液を必要量だけ水で正確に20倍に薄めて標
アンチモン溶液とする。
3. 試料はかり採り量 試料はかり採り量は,2.0gとし,0.1mgのけたまで読み取る。
4. 操作
4.1 試料溶液の調製 試料溶液の調製は,次の手順によって行う。
a) 試料をはかり採ってニッケルるつぼ又はアルミナるつぼ(30番)に移し入れる。
b) 過酸化ナトリウム10g及び炭酸ナトリウム1gを加えてよく混合し,穏やかに加熱して内容物が融解し
始めたら,約800℃で約3分間るつぼを揺り動かしながら加熱して完全に融解する。
c) 室温まで放冷した後,るつぼをビーカー (500ml) 中に入れ,時計皿で覆う。
d) 温水約150mlを少量ずつ加え,必要があれば加熱して内容物を溶解する。
e) 硫酸 (1+1) をビーカーの器壁を伝わらせながら少量ずつ加え,ときどきかき混ぜながら中和して過
剰に5mlを加える。
f) 時計皿の下面を水で洗って時計皿を取り除き,るつぼは水で洗って取り除く。
g) 溶液を加熱して約5分間沸騰させ,過酸化水素を分解した後,室温まで冷却して水で液量を約300ml
とする。
4.2 タングステンの分離 タングステンの分離は,次の手順によって行う。
a) 4.1g)で得た溶液にL (+) −酒石酸約10gを加えて溶解し,アンモニア水で中和して過剰に10mlを加
え,加熱して数分間沸騰させる。
b) 室温まで冷却した後,硫酸 (1+1) で中和し,さらに10mlを過剰に加える。
c) 硫化水素を30分間以上激しく通してアンチモンを銅などとともに硫化物として沈殿させ,温所にしば
らく静置して沈殿を熟成させる。
d) 沈殿をろ紙(5種A)を用いてこし分け,酒石酸洗浄溶液[2.r) ]で十分に洗浄する。
e) 沈殿をろ紙とともに元のビーカーに移し入れ,硫酸10ml及び硝酸10mlを加える。
f) 加熱して沈殿を溶解するとともにろ紙を分解し,さらに加熱を続けて硫酸の白煙を盛んに発生させて
透明な溶液にする(1)。
g) 室温まで放冷した後,水約50mlを加えて可溶性塩類を溶解する。
h) 常温まで冷却し,水を用いて100mlの全量フラスコに移し入れ,水で標線まで薄める。
注(1) ろ紙の分解が不完全で溶液が黄褐色を呈しているときには,さらに硝酸10mlを追加して加熱を
続け,硫酸の白煙を盛んに発生させて透明な溶液にする。
4.3 アンチモンの分離 アンチモンの分離は,次の手順によって行う。
a) 4.2h)で得た溶液10mlを分取してビーカー (300ml) に移し入れる。
b) 硝酸 (1+1) 10ml及び硫酸マンガン (II) 溶液[2.o) ]5mlを加え,水で液量を約150mlとする。
c) 溶液を加熱して沸騰させながら過マンガン酸カリウム溶液[2.n) ]を滴加して二酸化マンガンの沈殿が

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JIS G 1316:1998の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 7693:1980(MOD)

JIS G 1316:1998の国際規格 ICS 分類一覧

JIS G 1316:1998の関連規格と引用規格一覧