JIS G 1316:1998 フェロタングステン分析方法 | ページ 13

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生じてからさらに5mlを過剰に加え,過マンガン酸による赤紫が消失するまで沸騰を続ける。
d) 510分間静置して沈殿が沈降した後,ろ紙(5種A)を用いて沈殿をこし分け,温水で十分に洗浄す
る。
e) 沈殿を少量の温水で元のビーカー中に洗い落し,ろ紙上に付着した沈殿は4060℃に加熱した硫酸·
過酸化水素混液[2.g) ]35mlを滴加して溶解し,温水で洗浄してビーカー中に合わせる。
f) 硝酸10mlを加え,加熱して硫酸の白煙がほとんど出なくなるまで濃縮し,室温まで放冷する。
g) 塩酸10ml及び硫酸 (1+1) 20mlを加え,沸騰しないように加熱して可溶性塩類を溶解する。
h) 常温まで冷却した後,水を用いて50mlの全量フラスコに移し入れ,水で標線まで薄める。
4.4 アンチモンの抽出 アンチモンの抽出は,次の手順によって行う。
a) 4.3h)で得た溶液10mlを分取して分液漏斗 (100ml) に移し入れる。
b) 硫酸セリウム (IV) 溶液[2.p) ]を,溶液が黄色になるまで滴加し,さらにその過剰0.5mlを加える。
c) 数分間放置した後,塩酸22ml及び硫酸 (1+2) 5mlを加えてよく混合する。
d) さらに硫酸セリウム (IV) 溶液[2.p) ]1mlを加え,水で液量を約50mlとし,20℃以下に冷却する。
e) ジイソプロピルエーテルを正確に25ml加え,約3分間激しく振り混ぜる。
f) 静置して2層に分離した後,下層の水相を捨てる。
g) 分液漏斗内の有機相に塩酸 (1+1) 5mlを加えて振り混ぜ,静置して2層に分離した後,下層の水相を
捨て,上層の有機相を保存する。
4.5 呈色 呈色は,4.4g)で保存した有機相に20℃以下に冷却したローダミンB溶液[2.s) ]を正確に5ml
加え,約1分間激しく振り混ぜてアンチモンを呈色させ,静置して2層に分離した後,下層の水相を捨て,
上層の有機相を保存する。
4.6 吸光度の測定 吸光度の測定は,4.5で保存した有機相を,乾いたろ紙(5種A)を用いて乾いた共
栓付き容器にろ過し,ろ液の一部を光度計のふた付き吸収セル (10mm) に移し入れ,3分間以内にジイソ
プロピルエーテルを対照液として波長550nm付近における吸光度を測定する。
5. 空試験 空試験は,試料の代わりにタングステン[2.l) ]1.40g及び鉄[2.m) ]0.60gをはかり採って白金皿
(150番)又はポリテトラフルオロエチレンビーカー (300ml) に移し入れる。以下,4.1b)4.6の手順に
従って試料と同じ操作を試料と併行して行う。
6. 検量線の作成 検量線の作成は,次の手順によって行う。
a) 標準アンチモン溶液[2.u) ]05ml(アンチモンとして025 を数個のビーカー (100ml)
のそれぞれに,段階的に正確に加える。
b) 硝酸10ml及び硫酸 (1+1) 5mlを加え,加熱して硫酸の白煙がほとんど出なくなるまで濃縮し,放冷
する。
c) 塩酸10ml及び硫酸 (1+1) 7mlを加え,沸騰しないように加熱して可溶性塩類を溶解する。
d) 室温まで冷却した後,分液漏斗 (100ml) に少量の水を用いて移し入れる。
e) 硫酸セリウム (IV) 溶液[2.p) ]を溶液が黄色になるまで滴加し,さらにその過剰0.5mlを加えて数分間
放置した後,塩酸15mlを加える。
f) 以下,4.4d)4.6の手順に従って試料と同じ操作を行う。
g) 得た吸光度と標準アンチモン溶液として添加したアンチモン量との関係線を作成し,その関係線を原
点を通るように平行移動して検量線とする。

――――― [JIS G 1316 pdf 61] ―――――

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7. 計算 計算は,4.6及び5.で得た吸光度と,6.で作成した検量線とから,アンチモン量を求め,試料中
のアンチモン含有率を,次の式によって算出する。
(A B)
Sb= 100 C
1
m
5
ここに, Sb : 試料中のアンチモン含有率 [% (m/m) ]
A : 分取した試料溶液中のアンチモン検出量 (g)
B : 分取した空試験液中のアンチモン検出量 (g)
m : 試料はかり採り量 (g)
C : 空試験において使用したタングステン[2.l) ]及び鉄[2.m) ]中に含ま
れるアンチモン含有率 [% (m/m) ] の加重合計で,次の式によって
算出する。
C=a×1.40+b×0.60
ここに, a : タングステン[2.l) ]中に含まれるアンチモン含有率 [% (m/m) ]
b : 鉄[2.m) ]中に含まれるアンチモン含有率 [% (m/m) ]

――――― [JIS G 1316 pdf 62] ―――――

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附属書21(規定) アンチモン定量方法−
よう化物抽出原子吸光法
1. 要旨 試料を過酸化ナトリウムと炭酸ナトリウムとで融解し,水に溶解した後,L (+) −酒石酸及び
塩酸を加え,L (+) −アスコルビン酸を加えて鉄などを還元し,よう化カリウムを加え,アンチモンをよ
う化物としてトリオクチルホスフィンオキシド(以下,TOPOという。)−4−メチル−2−ペンタノンで抽
出した後,有機相を原子吸光光度計の空気·アセチレンフレーム中に噴霧し,その吸光度を測定する。
2. 試薬 試薬は,次による。
a) 塩酸
b) 塩酸 (1+1)
c) 融解合剤[過酸化ナトリウム1+炭酸ナトリウム1]
d) タングステン(粉末) できるだけ純度が高いタングステンで,アンチモンを含有しないか又はアン
チモン含有率が既知で,できるだけ低いもの。
e) 鉄 できるだけ純度が高い鉄で,アンチモンを含有しないか又はアンチモン含有率が既知で,できる
だけ低いもの。
f) L (+) −酒石酸溶液 (500g/l)
g) L (+) −アスコルビン酸溶液 (200g/l)この溶液は,使用の都度調製する。
h) よう化カリウム溶液 よう化カリウム41.5g及びL (+) −アスコルビン酸15gを温水約50mlに溶解
し,塩酸 (1+1) 30mlを加えた後,水で液量を100mlとする。この溶液は,使用の都度調製する。
i) 4−メチル−2−ペンタノン
j) TOPO-4−メチル−2−ペンタノン溶液 TOPO5gを4−メチル−2−ペンタノン100mlに溶解する。
k) 標準アンチモン溶液 (30 最 戀一 ‰ ンチモン[99.9% (m/m) 以上]0.150gをはかり採ってビー
(200ml) に移し入れ,時計皿で覆い,王水(塩酸15mlに硝酸5mlを使用する直前に混合する。)20ml
を加え,穏やかに加熱して分解する。常温まで放冷した後,時計皿の下面を水で洗って時計皿を取り
除き,溶液を1 000mlの全量フラスコに水を用いて移し入れ,塩酸 (1+1) 5mlを加え,水で標線まで
薄めて原液 (150 最 戀一 ‰ 罵 の都度,この原液を必要量だけ水で正確に5倍に薄めて標
アンチモン溶液とする。
3. 試料はかり採り量 試料はかり採り量は,1.0gとし,0.1mgのけたまで読み取る。
4. 操作
4.1 試料溶液の調製 試料溶液の調製は,次の手順によって行う。
a) 試料をはかり採ってアルミナるつぼ(30番)に移し入れる。
b) 融解合剤[2.c) ]10gを加えてよく混合する。
c) 穏やかに加熱して内容物が溶解し始めたら,約800℃で約3分間アルミナるつぼを揺り動かしながら
加熱して完全に融解し,室温まで放冷する。

――――― [JIS G 1316 pdf 63] ―――――

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d) アルミナるつぼをビーカー (300ml) 中に入れ,時計皿で覆う。
e) 温水約70mlを加え,必要があれば加熱して内容物を溶解する。
f) L (+) −酒石酸溶液20mlを加えてよく混ぜ合わせた後,塩酸を少量ずつビーカーの器壁を伝わらせ
て加え,ときどきかき混ぜながら中和して過剰に5mlを加える。
g) 時計皿の下面を水で洗って時計皿を取り除いた後,アルミナるつぼも水で洗って取り除く。
h) 常温まで冷却し,水を用いて200mlの全量フラスコに移し入れ,水で標線まで薄める。
4.2 アンチモンの抽出分離 アンチモンの抽出分離は,次の手順によって行う。
a) 4.1h)で得た溶液50mlを分取して分液漏斗 (100ml) に移し入れる。
b) L (+) −アスコルビン酸溶液[2.g) ]10ml及び塩酸5mlを加え,よくかき混ぜた後,約5分間放置して
鉄 (III) などを還元する。
c) よう化カリウム溶液[2.h) ]10mlを加えて振り混ぜた後,TOPO-4−メチル−2−ペンタノン溶液
[2.j) ]10mlを正確に加え,30秒間激しく振り混ぜてしばらく静置する。
d) 2層に分離した後,下層の水相を捨て,上層の有機相を乾いたろ紙(5種A)を用いて乾いた共栓付き
容器にろ過する。
4.3 吸光度の測定 吸光度の測定は,4.2d)で得た有機相の一部を,4−メチル−2−ペンタノンを用いて
ゼロ点を調整した原子吸光光度計の空気·アセチレンフレーム中に噴霧し,波長217.6nmにおけるアンチ
モンの吸光度を測定する。
5. 空試験 空試験は,6.の検量線の作成において標準アンチモン溶液を添加しない溶液の吸光度を,空
試験の吸光度とする。
6. 検量線の作成 検量線の作成は,次の手順によって試料と併行して行う。
a) タングステン[2.d) ]0.70g及び鉄[2.e) ]0.30gをはかり採り,数個のアルミナるつぼ(30番)のそれぞれ
に移し入れる。
b) 4.1b) g)の手順に従って試料と同じ操作を行う。
c) 標準アンチモン溶液[2.k) ]010mlを段階的に正確に加え,水を用いて200mlの全量フラスコに移し入
れ,水で標線まで薄める。
d) 以下,4.2及び4.3の手順に従って試料と同じ操作を行う。
e) 得た吸光度とアンチモン標準溶液として添加したアンチモン量との関係線を作成し,その関係線を原
点を通るように平行移動して検量線とする。
7. 計算 4.3及び5.で得た吸光度と,6.で作成した検量線とから,アンチモン量を求め,試料中のアンチ
モン含有率を,次の式によって算出する。
(A B)
Sb= 100 C
1
m
4
ここに, Sb : 試料中のアンチモン含有率 [% (m/m) ]
A : 分取した試料溶液中のアンチモン検出量 (g)
B : 分取した空試験液中のアンチモン検出量 (g)
m : 試料はかり採り量 (g)
C : 空試験において使用したタングステン[2.d) ]及び鉄[2.e) ]中に含ま

――――― [JIS G 1316 pdf 64] ―――――

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れるアンチモン含有率 [% (m/m) ] の加重合計で,次の式によって
算出する。
C=a×0.70+b×0.30
ここに, a : タングステン[2.d) ]中に含まれるアンチモン含有率 [% (m/m) ]
b : 鉄[2.e) ]中に含まれるアンチモン含有率 [% (m/m) ]

――――― [JIS G 1316 pdf 65] ―――――

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JIS G 1316:1998の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 7693:1980(MOD)

JIS G 1316:1998の国際規格 ICS 分類一覧

JIS G 1316:1998の関連規格と引用規格一覧