JIS H 8302:2010 肉盛溶射(鋼)

JIS H 8302:2010 規格概要

この規格 H8302は、部品,製品などに対し,主に摩耗した部分及び寸法不足の部分に寸法回復を目的で施す,炭素鋼,低合金鋼,ステンレス鋼,ニッケル合金及びその他の合金鋼の肉盛溶射について規定。

JISH8302 規格全文情報

規格番号
JIS H8302 
規格名称
肉盛溶射(鋼)
規格名称英語訳
Build-up thermal spraying
制定年月日
1974年6月1日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

25.220.20
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
金属表面処理 2021
改訂:履歴
1974-06-01 制定日, 1977-03-01 改正日, 1980-06-01 確認日, 1986-02-01 確認日, 1990-03-01 改正日, 1995-01-01 確認日, 2004-05-20 改正日, 2010-10-20 改正日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS H 8302:2010 PDF [11]
                                                                                   H 8302 : 2010

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[1]
  •  4 種類及び記号・・・・[1]
  •  5 品質・・・・[5]
  •  5.1 外観・・・・[5]
  •  5.2 溶射皮膜の厚さ・・・・[5]
  •  5.3 溶射皮膜の密着強さ・・・・[5]
  •  5.4 溶射皮膜の表面硬さ・・・・[5]
  •  5.5 耐食性・・・・[6]
  •  5.6 耐熱性・・・・[6]
  •  6 試験方法・・・・[6]
  •  6.1 外観試験・・・・[6]
  •  6.2 溶射皮膜の厚さ試験・・・・[6]
  •  6.3 溶射皮膜の密着強さ試験・・・・[6]
  •  6.4 溶射皮膜の表面硬さ試験・・・・[6]
  •  6.5 耐食性試験・・・・[6]
  •  6.6 耐熱性試験・・・・[7]
  •  7 検査・・・・[8]
  •  8 表示・・・・[8]
  •  附属書A(参考)肉盛溶射(鋼)皮膜記号の表示方法の例・・・・[9]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS H 8302 pdf 1] ―――――

H 8302 : 2010

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本溶射協会(JTSS)
及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があ
り,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS H 8302:2004は改正されこの規格に置き換えられ,また,JIS H 8664:2004は廃止され,
この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責
任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS H 8302 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
H 8302 : 2010

肉盛溶射(鋼)

Build-up thermal spraying

序文

  この規格は,1974年に制定され,その後4回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は2004年に
行われたが,その後のJIS H 8260及びJIS H 8261の制定に対応するために改正した。
なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

1 適用範囲

  この規格は,部品,製品などに対し,主に摩耗した部分及び寸法不足の部分に寸法回復を目的で施す,
炭素鋼,低合金鋼,ステンレス鋼,ニッケル合金及びその他の合金鋼の肉盛溶射について規定する。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS H 8200 溶射用語
JIS H 8250 溶射の記号による表示方法
JIS H 8260 溶射用粉末材料
JIS H 8261 溶射用の線材,棒材及びコード材
JIS H 8401 溶射皮膜の厚さ試験方法
JIS H 8402 溶射皮膜の引張密着強さ試験方法
JIS Z 2243 ブリネル硬さ試験−試験方法
JIS Z 2246 ショア硬さ試験−試験方法

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS H 8200による。

4 種類及び記号

  肉盛溶射の種類及び記号は,次による。
a) 溶射の方法,溶射皮膜の種類,溶射皮膜の厚さなどの記号は,JIS H 8250による。
b) 溶射皮膜の種類を表す記号の表示方法は,材料の種類を表す記号及び5.3で規定する等級を用い,次
に示す順序による。

――――― [JIS H 8302 pdf 3] ―――――

2
H 8302 : 2010
材料の種類を
表す記号 −1) 等級
注1) ハイフン
c) 材料の種類を表す記号は,次の記号を用いる。
1) IS H 8260の表6の高合金鋼粉末の種類を表す記号
2) IS H 8261の表6の鉄及び鉄合金の種類を表す記号
3) 表3の溶射用線材及び棒材の種類を表す記号
注記 JIS H 8260の表6及びJIS H 8261の表6の溶射材料のコード番号及び記号を,表1及び表2
に化学成分,旧記号(JIS H 8302:2004)及び硬さとともに記載する。
なお,記号の表示方法の例は,附属書Aを参照。
表1−溶射用粉末材料−高合金鋼粉末(参考)
材 化学成分
料 種類の区分 旧記号
%(質量分率)
の (硬さ)
分 コード
類 記号 Ni Cr Mo Fe Si Mn P S C その他 (HBW)
番号
ス 11.5 残部 0.3 0.2 0.03 0.03 0.38 MSUS1
テ 6.1 X42Cr 13 − − −
13.5 0.5 0.4 以下 以下 0.45 (300以上)

レ 16 0.4 1 1 0.045 0.03 0.95
ス 6.2 X105CrMo 17 − 残部 −
18 0.8 以下 以下 以下 以下 1.20

10 17 1 2 0.045 0.03 0.03
6.3 X2CrNi 18 9 − 残部 −
12.5 20 以下 以下 以下 以下 以下
8.5 17 1 2 0.045 0.03 0.07 MSUS2
6.4 X5CrNi 18 9 − 残部 −
10 20 以下 以下 以下 以下 以下 (200以上)
X2CrNiMo 11 16.5 2 1 2 0.045 0.03 0.03
6.5 残部 −
18 10 14 18.5 2.5 以下 以下 以下 以下 以下
X2CrNiMo 12.5 16.5 2.5 1 2 0.045 0.03 0.03
6.6 残部 −
18 12 15 18.5 3 以下 以下 以下 以下 以下
X5CrNiMo 9.5 16.5 2 1 2 0.045 0.03 0.07 MSUS4
6.7 残部 −
18 10 13.5 20.0 2.5 以下 以下 以下 以下 以下 (200以上)
X5CrNiMo 11.5 16.5 2.5 1 2 0.045 0.03 0.07 MSUS4
6.8 残部 −
18 12 18.5 3.0 以下 以下 以下 以下 以下 (200以上)
X10CrNiMo 12 16 2 0.75 2 0.045 0.03 0.08
6.9 残部 −
17 13 14 18 2.5 以下 以下 以下 以下 0.11
X2NiCrMoCu 24 19 1 2 0.030 0.02 0.02 Cu : 1.2
6.10 45 残部 1.8
25 20 5 26 21 以下 以下 以下 以下 以下
V : 3.5
X130CrMoWV 1.0
6.11 − 45 45 残部 − − − − 4.5
5554 1.5
W : 56

――――― [JIS H 8302 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
H 8302 : 2010
表2−溶射用線材及び棒材−鉄及び鉄合金(参考)
材 種類の区分
料 旧記号
主成分 その他成分
の 分類番号c) (硬さ)
分 コード %(質量分率) %(質量分率)
記号 (HBW)
類 番号
低 5.1a b) 10 Mn C 0.040.12 Si 微量不純物成分 1 MCS1
炭 5.1b b) Mn 0.420.68 Cr 0.15以下 (140200)

鋼 Fe 残部 Cu 0.20以下
Ni 0.15以下
P 0.030以下
S 0.030以下
5.2a b) 10 MnSi 4 C 0.070.14 Cr 0.15以下 1
5.2b b) Si 0.070.14 Cu 0.20以下
Mn 1.31.6 Mo 0.15以下
Fe 残部 Ni 0.15以下
P 0.025以下
S 0.025以下
高 5.3a b) 80 MnSi C 0.80.85 P 0.035以下 1 MCS2
炭 5.3b b) Si 0.150.35 S 0.035以下 (200280)

鋼 Mn 0.500.70
Fe 残部
5.4 150 Cr 4 C 1.41.6 P 0.035以下 1
Si 0.150.30 S 0.035以下
Mn 0.500.70
Cr 1.31.5
Fe 残部
5.5 110 Cr 3 C 0.91.2 P 0.030以下 1 MLS3
Si 0.200.40 S 0.030以下 (300以上)
Mn 0.200.40
Cr 0.91.1
Fe 残部
5.6 110 MnCrTi 5 5 C 0.971.23 P 0.025以下 1
Si 0.120.38 S 0.025以下
Mn 1.762.27
Cr 1.651.95
Ti 0.130.35
Fe 残部
ス 5.7a b) 45 Cr 13 C 0.30.50 P 0.045以下 1 MSUS1
テ 5.7b b) Si 1.0以下 S 0.030以下 (300以上)

レ Mn 1.0以下
ス Cr 1214

Fe 残部
5.8 X 20 CrMo 13 1 C 0.170.22 Ni 1.0以下 1
Si 1.0以下 P 0.045以下
Mn 1.0以下 S 0.030以下
Cr 1214
Mo 0.91.3
Fe 残部

――――― [JIS H 8302 pdf 5] ―――――

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JIS H 8302:2010の国際規格 ICS 分類一覧

JIS H 8302:2010の関連規格と引用規格一覧