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K 0305-1997
(b) 濃縮管による場合 試料採取に用いた濃縮管にシリコーンゴム栓と注射針を取り付け,これを図4
のように気化導入装置に接続する。次に三方コックの流路を切り換えて,濃縮管にキャリヤーガス
を流す。記録計の指示が安定した後,濃縮管を室温から200℃まで約1分間で加熱昇温させ,試料
をガスクロマトグラフに導入してクロマトグラムを記録する。
クロマトグラムからトリクロロエチレン又はテトラクロロエチレンのピーク面積(又はピーク高
さ)を測定し,あらかじめ作成した検量線から試料ガス中のトリクロロエチレン又はテトラクロロ
エチレン量を求める。
備考 捕集した試料の定量操作における繰返し精度は,変動係数で10%以内である。
7.2 電子捕獲検出器を用いる場合
(1) 分析条件の設定 ガスクロマトグラフの分析条件は,次に示す(a)(d)について設定する。
(a) カラム槽温度 60100℃
(b) 試料気化室温度 150250℃
(c) 検出器槽温度 150250℃
(d) キャリヤーガス流量 2080ml/min
(2) 定量 定量は,次によって行う。
(a) 捕集瓶による場合 6.(1)によって捕集瓶に採取した試料ガスの一定量を,捕集瓶のシリコーンゴム
栓を通して気体用シリンジで正確にとり,ガスクロマトグラフに導入してクロマトグラムを記録す
る。試料導入量は0.12mlとし,あらかじめ作成した検量線の範囲内に入るように試料量を調節す
る(13)。
クロマトグラムからトリクロロエチレン又はテトラクロロエチレンのピーク面積(又はピーク高
さ)を測定し,あらかじめ作成した検量線から試料ガス中のトリクロロエチレン又はテトラクロロ
エチレン量を求める。
備考 捕集した試料の定量操作における繰返し精度は,変動係数で10%以内である。
8. 検量線の作成(14) 5.(6)で調製した検量線用ガスを用い,それぞれ次によって検量線を作成する。
注(14) 電子捕獲検出器付きガスクロマトグラフの場合は,JIS K 0125の5.5(4)(操作)に規定する作成
方法を準用してもよい。
(1) 捕集瓶による場合 検量線用ガス瓶から気体用シリンジを用いて,検量線用ガスを正確にとり,ガス
クロマトグラフに導入してクロマトグラムを記録する。トリクロロエチレン又はテトラクロロエチレ
ン量とピーク面積(又はピーク高さ)との関係線を作成する。
(2) 濃縮管による場合 検量線用ガス瓶から気体用シリンジを用いて,検量線用ガスを正確にとり,シリ
コーンゴム栓をした濃縮管に注入する。この濃縮管に注射針を取り付け,図4のように気化導入装置
に接続し,以下7.1(2)(b)に従って,トリクロロエチレン又はテトラクロロエチレンをガスクロマトグ
ラフに導入してクロマトグラムを記録する。トリクロロエチレン又はテトラクロロエチレン量とピー
ク面積(又はピーク高さ)との関係線を作成する。
9. 計算 試料ガス中のトリクロロエチレン又はテトラクロロエチレン濃度を,次の式によって算出し,
JIS Z 8401によって有効数字2けたに丸める。
Vc
C= 103
Vs
――――― [JIS K 0305 pdf 6] ―――――
7
K 0305-1997
M
C'=C
224.
ここに, C : 試料ガス中のトリクロロエチレン
又はテトラクロロエチレン濃度 (volppm)
C' : 試料ガス中のトリクロロエチレン
又はテトラクロロエチレン濃度 (mg/m3N)
VC : 検量線から求めたトリクロロエチレン
又はテトラクロロエチレン(ガス)量 (
VS : ガスクロマトグラフ分析に用いた試料ガス量 (ml)
M : トリクロロエチレンの分子量 (131.39)
又はテトラクロロエチレンの分子量 (165.83)
――――― [JIS K 0305 pdf 7] ―――――
8
K 0305-1997
原案作成委員会 構成表(敬称略)
氏名 所属
(委員長) 橋 本 芳 一 慶應義塾大学
指 宿 尭 嗣 工業技術院公害資源研究所
細 川 幹 夫 工業技術院標準部繊維化学規格課
橋 本 正 義 通商産業省基礎産業局化学品安全課
倉 剛 進 通商産業省立地公害局
坂 本 純 環境庁大気保全局
松 下 秀 鶴 厚生省国立公衆衛生院
川 瀬 晃 工業技術院化学技術研究所
伊 藤 裕 康 環境庁国立環境研究所
今 野 貞 夫 東京都環境保全局
田 子 進 一 通商産業検査所
平 野 耕一郎 横浜市公害研究所
木 村 啓之介 社団法人日本作業環境測定協会
橋 本 俊 夫 クロロカーボン衛生協会
斉 藤 寿 日本分析機器工業会
西 海 里 社団法人日本環境測定分析協会
山 田 和 夫 日本試薬連合会
出 島 茂 全国クリーニング環境衛生同業組合連合会
米 倉 茂 男 東京都鍍金工業組合
黒 木 勝 也 財団法人日本規格協会
辛 島 正 純 財団法人化学品検査協会
(事務局) 大 木 正 己 財団法人化学品検査協会
若 月 生 治 財団法人化学品検査協会
JIS K 0305:1997の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.040 : 気質 > 13.040.40 : 固定施設からの発生ガス
JIS K 0305:1997の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK0095:1999
- 排ガス試料採取方法
- JISK0114:2012
- ガスクロマトグラフィー通則
- JISK0125:2016
- 用水・排水中の揮発性有機化合物試験方法
- JISK8666:2013
- トリクロロエチレン(試薬)
- JISK8848:2012
- ヘキサン(試薬)
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方