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K 0306 : 2004
L
≦0.20
M
ここに,M : 指示濃度値の平均値
L1 : 最低指示濃度
L2 : 最高指示濃度
2―L
L=L 1
L1+L2
M=
2
図 3 変色先端面の傾斜
図 4 試料空気入口側検知剤端面の傾斜
7. 測定手順
a) 測定点の選定 測定対象物質の漏えいが予想される地点について、高さが 1.5m の箇所を測定点とし
て選定する。また必要に応じて試料空気をいったん採取バッグ(2)等に採取し,試料空気の均一化を図
った上で検知管に導入する。
注(2) 試料空気の吸着や透過,変質ができるだけ少ない,ポリふっ化ビニルやポリエステル等の
材質で,必要とする採気量の2倍以上の容積のもの。また採取用のポンプについても試料
空気の吸着や変質ができるだけ少ないものを選択する。
b) 測定準備
1) 測定点における温度,湿度を測定し,検知管の仕様書に示されている使用範囲内であることを確認
する。
2) 使用する検知管の温度を測定場所の温度になるようにする。(3)またこのときに直射日光に当たら
ないよう注意する。
注(3) 冷蔵庫などで冷暗保管していた検知管などを使用する場合は、外気温と同等になってから
使用する。
――――― [JIS K 0306 pdf 6] ―――――
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K 0306 : 2004
3) 仕様書に従い試料空気採取装置の漏れ試験を行う。
4) あらかじめ同一型式の使用済み前処理管及び検知管を,試料空気採取装置の検知管取付口に接続し
て通気し,検知管の仕様書に記載された吸引速度に設定しておく。
c) 測定
1) 前処理管及び検知管の両端をカットし,これを図1の例に示すように,検知管表面に印刷されてい
る矢印の向きに試料空気が流れるように試料空気採取装置の検知管取付口へ取り付ける。
2) 試料空気採取装置を作動すると同時に,流量計を確認して仕様書記載の吸引流量(例えば300ml/mIn)
と異なっていれば調整する。
3) 検知管の仕様書に記載の時間試料空気を採取する。この間に流速が変わるようであれば,所定の流
量に調整して一定に保つ。
4) 吸引終了後すみやかに検知管を取り外し,変色層先端の濃度目盛を読みとる。(4)(5)
注(4) 検知管によっては,通気終了後の時間経過により変色した色が退色したり,変色層の長さ
が変化する場合があるので,通気終了後に変色層の先端に印を付け,すみやかに読み取り
を行う。
(5) 変色層先端面が斜めの場合には,中間で濃度を読みとる。
5) 検知管の指示値が温度による影響を受けることがある(仕様書に記載されている)場合には,それ
ぞれの検知管の仕様書に従って補正する。(6)
注(6) 通気中に温度が変化した場合には,平均温度で補正する。
6) 試料空気通気量が所定の量とならなかった場合は, 4)又は5)で読み取った濃度を次の式により補
正する。
V
C=C
V
ここに, C : 測定対象物質濃度(μg/m3)
C : 4)の読取値(7)(μg/m3)
V : 所定の空気通気量(m3)
V : 流量計で測定した通気量(m3)
注(7) 5)に従って温度補正した場合には,補正後の値。
d) 妨害物質の検討
検知管の変色の原理は,多くの場合測定対象物質だけの特異的反応ではなく,化学的性質の似た物質
に共通する反応である。従って測定対象物質と同じ反応をする物質が共存する場合には,測定対象物
質の濃度より高い指示(プラスの誤差)を与える。反対に共存物質が変色反応を妨害してマイナス誤差
を与える場合や,変色境界を不明りょうにする場合がある。測定に際しては,共存する可能性のある
物質について調査し,検知管の仕様書,技術資料等を参考にその影響について考慮検討する必要があ
る。
――――― [JIS K 0306 pdf 7] ―――――
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K 0306 : 2004
附属書(規定)検知管の性能試験方法
1 検知管の性能試験方法
1.1 試験
a) 抜取検査方法 抜き取りは附属書 表1による。なお,この場合の抜取検査は JIS Z 9015 又は
JIS Z 9010 に従って行う。
附属書表 1 抜き取り試験方法
試験項目 全数試験 抜取試験
外観 ○
指示精度 ○
変色先端面の傾斜 ○
温度による影響 ○
湿度による影響 ○
ガス入口側検知剤端面の傾斜 ○
備考 表中の○印は,試験を行うものを示す。なお試験は前処理管を含めて行う。
b) 試験場所の標準状態 試験場所の標準状態は,JIS Z 8703[気温(20±2)℃,湿度(65±20)%,気圧(86
106) kPa]による。
c) 外観 ピンホール,き裂,きず,目盛などを目視及び手触りによって調べる。
d) 試験用ガス 試験用ガスは JIS K 0804 附属書に記載の方法で作成する。
e) 指示精度 検知管に添付の仕様書によって明示された方法によって,各濃度ごとに、検知管に試験用
ガスを通気し,検知管の指示値を求め誤差を算出する。
f) 変色先端面の傾斜 検知管に添付の仕様書によって明示された方法によって,各物質濃度範囲ごとに,
検知管に試験用ガスを通気し,変色先端面の最低指示濃度(L1)及び最高指示濃度(L2)を求める(図
2参照)。
g) 温度による影響 10±2(℃) 及び 30±2(℃) において e)に規定する試験を行う。
h) 湿度による影響 相対湿度 20±10(%) 及び 80±10(%) において e)に規定する試験を行う。
i) ガス入口側検知剤端面の傾斜 JIS B 7516 に規定する金属製直尺を用いてはかる。(図3参照)
2. 検知管の表示事項
2.1 表示 検知管及び検知管の収納箱には,容易に消えない方法で,附属書 表2によって表示をする。
――――― [JIS K 0306 pdf 8] ―――――
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K 0306 : 2004
附属書表 2 検知管及び収納箱の表示
表示事項 検知管 収納箱
測定対象物質及びその化学式 ○(1) ○
濃度目盛 ○
製造業者又はその略号 ○ ○
製造番号(2) ○ ○
有効年月 ○
測定濃度範囲 ○
廃棄方法 ○
注(1) 検知管の測定対象物質名及び化学式の表示は,いずれか一方でよい。
(2) 製造番号の表示は,検知管又は収納箱のいずれかでよい。
――――― [JIS K 0306 pdf 9] ―――――
JIS K 0306:2004の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.040 : 気質 > 13.040.20 : 雰囲気
JIS K 0306:2004の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7516:2005
- 金属製直尺
- JISK0804:2014
- 検知管式ガス測定器(測長形)
- JISZ8703:1983
- 試験場所の標準状態
- JISZ9010:1999
- 計量値検査のための逐次抜取方式(不適合品パーセント,標準偏差既知)
- JISZ9015-0:1999
- 計数値検査に対する抜取検査手順―第0部:JIS Z 9015抜取検査システム序論