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4.2 石油換算表の種類
石油換算表の種類を表1に示す。これらの換算表は,別冊の付表IVの中にそれぞれ収録されている。
表1−密度・質量・容量換算表の種類
換算表の種類 適用 ISO 91-1
油種 名称 表番号 Table No.
原油 温度に対す 付表I 53A
振動法,浮ひょう法又はピクノメータ法によって15 ℃以外の温度で測
る密度換算 表1A 定した常温で液状の原油,天然ガソリン及びコンデンセートの測定密
表 度を密度(15 ℃)に換算する場合に用いる。この換算表における測定
密度の範囲は,0.612 01.074 0 g/cm3である。
温度に対す 付表I 54A
15 ℃以外の温度で測定した常温で液状の原油,天然ガソリン及びコン
る容量換算 表2A デンセートの容量を15 ℃における容量に換算する場合に用いるもの
係数表 で,容量換算に用いる係数を密度(15 ℃)及び容量測定時の油温に対
応させて示したもの。この換算表における密度(15 ℃)の範囲は,
0.612 01.074 0 g/cm3である。
燃料 温度に対す 付表II 53B
振動法,浮ひょう法又はピクノメータ法によって15 ℃以外の温度で測
油 る密度換算 表1B 定した常温で液状の燃料油及び工業ガソリンの測定密度を密度
表 (15 ℃)に換算する場合に用いる。この換算表における測定密度の範
囲は,0.653 01.073 0 g/cm3である。
温度に対す 付表II 15 ℃以外の温度で測定した常温で液状の燃料油及び工業ガソリンの54B
る容量換算 表2B 容量を15 ℃における容量に換算する場合に用いるもので,容量換算に
係数表 用いる係数を密度(15 ℃)及び容量測定時の油温に対応させて示した
もの。この換算表における密度(15 ℃)の範囲は,0.654 01.074 0 g/cm3
である。
潤滑 温度に対す 付表III 53D
振動法,浮ひょう法又はピクノメータ法によって15 ℃以外の温度で測
油 る密度換算 表1D 定した常温で液状の石油系潤滑油の測定密度を密度(15 ℃)に換算す
表 る場合に用いる。この換算表における測定密度の範囲は,0.800 0
1.164 0 g/cm3である。
温度に対す 付表III 54D
15 ℃以外の温度で測定した常温で液状の石油系潤滑油の容量を15 ℃
る容量換算 表2D における容量に換算する場合に用いるもので,容量換算に用いる係数
係数表 を密度(15 ℃)及び容量測定時の油温に対応させて示したもの。この
換算表における密度(15 ℃)の範囲は,0.800 01.164 0 g/cm3である。
原油 質量又は容 付表IV 常温で液状の原油及び石油製品の15 ℃における容量から見掛け質量,56
及び 量換算表 又は見掛け質量から15 ℃における容量を求める場合に用いるもので,
石油 15 ℃における容量1 L当たりの見掛け質量(kg)及び見掛け質量1 t
製品 当たりの15 ℃における容量(L)を密度(15 ℃)に対応させて示した
もの。この換算表における密度(15 ℃)の範囲は,0.654 01.075 0 g/cm3
である。
熱膨張係数 付表V 15 ℃以外の温度で測定した常温で液状の原油及び石油製品の容量を54C
に対する容 15 ℃における容量に換算する場合に用いるもので,容量換算に用いる
量換算係数 係数を15 ℃における熱膨張係数及び容量測定時の油温に対応させて
表 示したもの。この表は,正確な熱膨張係数が実験によって直接的に又
は間接的に得られており,かつ,受渡当事者間でこの表の適用を合意
している場合にだけ用いる。
注記1 密度換算表(付表I表1A,付表II表1B及び付表III表1D)に記載されている測定密度に対応する密度(15 ℃)
の値は,4.3 b)の計算手順に示す逐次近似法によって求めたものである。
注記2 付表IVには,参考として“密度(15 ℃)に対する15 ℃のsh.ton/1 000 L又はL.ton/1 000 L”及び“密度
(15 ℃)に対する60 °Fのgal (US)/t又はbarrel (US)/t”の表も示した。これらの表は,ISO 91-1における
Table No.57(Short tons and long tons per cubic metre at 15 °C against density at 15 °C)及びTable No.58[Gallons
(US) t 60 °F and barrels (US) t 60 °F per metric ton (tonne) gainst density at 15 °C]にそれぞれ対応している。
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4.3 温度に対する密度換算及び容量換算の基本式
温度に対する密度換算及び容量換算の基本式は,次による。
a) 式の構成 基本式は,次による。ただし,式(3)は,密度(15 ℃)が0.770 50.787 5 g/cm3の燃料油
だけに適用する。
V15 t
F exp T Δt 0.1 8.0 T Δt (1)
Vt 15
K0 K1 15 K0 K1
Τ 2 2 (2)
15 15 15
B
Τ A (3)
15
ここに, F : 容量換算係数(15 ℃)
V15 : 15 ℃における容量(m3)
Vt : 任意温度(t ℃)における容量(m3)
ρt : 密度(t ℃)(kg/m3)
ρ15 : 密度(15 ℃)(kg/m3)
αT : 15 ℃における熱膨張係数(℃−1)
Δt : 温度差(Δt=t−15)(℃)
K0,K1,A及びB : 定数(表2参照)
表2−αTの算出に用いる定数K0,K1,A及びBの値
試料の種類 密度(15 ℃)の範囲 定数
g/cm3 K0 K1 A B
原油,天然ガソリン, 0.610 51.075 0 613.972 3 0.0 − −
コンデンセート
自動車ガソリン 0.653 00.770 0 346.422 8 0.438 8 − −
燃料油 0.770 50.787 5 − − −0.003 363 12 2 680.320 6
灯油,工業ガソリン, 0.788 00.838 5 594.541 8 0.0 − −
航空タービン燃料油
軽油,重油 0.839 01.075 0 186.969 6 0.486 2 − −
石油系潤滑油 0.800 01.164 0 0.0 0.627 8 − −
b) 計算手順 測定密度から密度(15 ℃)への換算は,測定密度を密度(15 ℃)の初期値とし,これを
順次,密度(15 ℃)に近似させていく計算方法,いわゆる逐次近似法によって行う。計算手順を次に
示す。
1) 測定密度を0.000 5 g/cm3単位に丸めた後,1 000を乗じる。
2) 温度差(Δt)を算出する。
3) 浮ひょう定数(G)を次の式によって算出し,小数点以下9桁に丸める。
G 1 .0000 023 Δt .0000 000 02 Δt
ここに, G : 浮ひょう定数
Δt : 温度差(Δt=t−15)(℃)
4) 測定密度に浮ひょう定数(G)を乗じ,得られた結果を小数点以下2桁に丸め,これを密度(15 ℃)
の初期値とする。
5) 初期値を式(2)又は式(3)に代入して熱膨張係数(αT)を算出し,小数点以下7桁に丸める。
6) 5)で得た熱膨張係数(αT)及び2)の温度差(Δt)を式(1)に代入して,容量換算係数(F)を算出する。
Fは,小数点以下8桁まで求める(9桁目以降の数値は切り捨てる。)。
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7) 次の式によって,密度(15 ℃)の第一近似値を算出する。第一近似値は,小数点以下3桁まで求め
る(4桁目以降の数値は切り捨てる。)。
Rt
R15
F
ここに, R15 : 密度(15 ℃)の第一近似値(kg/m3)
Rt : 密度(15 ℃)の初期値(kg/m3)
F : 6)で求めた容量換算係数
8) 7)の第一近似値を小数点以下2桁に丸め,これを用いて5)7)と同様の計算を行い,密度(15 ℃)
の第二近似値を求める。
9) 8)に準じて近似値の計算を繰り返し,一つ前の近似値との差が0.050 kg/m3以内[ただし,5)で式(3)
を用いた場合は,0.070 kg/m3以内]となる近似値が得られるまで計算を行う。
10) 9)の条件を満たす密度(15 ℃)の近似値が得られたら,これを小数点以下1桁に丸めた後,1 000
で除して密度(15 ℃)(g/cm3)とする。
注記1 4.4 a),4.4 c)及び4.4 e)に示す密度換算表(付表I表1A,付表II表1B及び付表III表1D)
並びに4.4 b),4.4 d)及び4.4 f)に示す容量換算係数表(付表I表2A,付表II表2B及び
付表III表2D)は,式(1)式(2)を電子計算機で逐次近似法によって演算処理して作表さ
れたものである。
注記2 密度換算表及び容量換算係数表の作表に用いられた電子計算プログラムは,次の規格に
掲載されている。表3に電子計算プログラム及び掲載規格を示す。
表3−電子計算プログラム及び掲載規格
電子計算プログラム 掲載規格
原油の温度に対する密度換算 ASTM D1250-80(Standard Guide for Petroleum Measurement Tables)
原油の温度に対する容量換算係数 Volume X(Background, Development, and Computer Documentation)
燃料油の温度に対する密度換算
燃料油の温度に対する容量換算係数
潤滑油の温度に対する密度換算 API Standard 2540,Manual of petroleum measurement standards,
Chapter 11.1, Volume XIV Appendix A
潤滑油の温度に対する容量換算係数 同上Appendix B
4.4 換算表の適用範囲
JIS K 2249規格群の付表の換算表を,次に示す。
a) 原油の温度に対する密度換算表 付表I表1A 1) に示すもので,JIS K 2249-1JIS K 2249-3によって
求めた原油,天然ガソリン及びコンデンセートの測定密度を密度(15 ℃)の値に換算する場合に用い
る2)。この換算表の適用範囲を表4に示す。
注1) この換算表に記載されている測定密度の値は,浮ひょうの目盛読みに相当し,測定密度から
密度(15 ℃)への換算においては,浮ひょうの熱膨張に対する補正として次の式に示す浮ひ
ょう定数が組み込まれている。
G 1 .0000 023 t 15 .0000 000 02t 15
ここに, G : 浮ひょう定数
t : 密度測定時の試料温度(℃)
2) 電子計算機を利用して測定密度を密度(15 ℃)に換算する方法については,ISO 91-1が引用
しているASTM D1250-80 Volume Xに示されている。
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表4−原油の温度に対する密度換算表の適用範囲
測定密度の範囲 測定温度の範囲
g/cm3 ℃
0.612 00.778 0 −18.00 95.00 a)
0.780 00.824 0 −18.00125.00
0.826 01.074 0 −18.00150.00 a)
注a) 温度範囲は,測定密度によって異なる。
b) 原油の温度に対する容量換算係数表 付表I表2Aに示すもので,15 ℃以外の任意の温度で測定した
原油,天然ガソリン及びコンデンセートの容量を15 ℃における容量に換算する場合に用いる3)。こ
の換算表の適用範囲を表5に示す4)。この表によって,密度(15 ℃)及び容量測定時の油温から15 ℃
における容量に換算するために必要な係数(容量換算係数)を求める。容量換算係数表を用いるとき
は,密度(15 ℃)を0.002 g/cm3単位に丸めた値及び容量測定時の油温を0.25 ℃単位に丸めた値から
求める。
注3) 電子計算機を利用して密度(15 ℃)及び容量測定時の油温から容量換算係数を求める方法に
ついては,ISO 91-1で引用しているASTM D1250-80 Volume Xに示されている。
4) この換算表の適用範囲を外れる試料の任意温度における容量を15 ℃における容量に換算す
る場合は,容量測定時の油温における密度を測定し,次の式によって容量換算係数を求める。
dt
F
d15
ここに, F : 容量換算係数(15 ℃)
dt : 試料の容量測定時の油温における密度(t ℃)(g/cm3)
d15 : 試料の密度(15 ℃)(g/cm3)
表5−原油の温度に対する容量換算係数表の適用範囲
密度(15 ℃)の範囲 容量測定時の油温の範囲
g/cm3 ℃
0.612 00.778 0 −18.00 95.00
0.780 00.824 0 −18.00125.00
0.826 01.074 0 −18.00150.00
c) 燃料油の温度に対する密度換算表 付表II表1B 1) に示すもので,JIS K 2249-1JIS K 2249-3によっ
て求めた燃料油及び工業ガソリンの測定密度を密度(15 ℃)の値に換算する場合に用いる2)。この換
算表の適用範囲を表6に示す。
表6−燃料油の温度に対する密度換算表の適用範囲
測定密度の範囲 測定温度の範囲
g/cm3 ℃
0.653 00.777 0 −18.00 95.00 a)
0.779 00.823 0 −18.00125.00
0.825 01.073 0 −18.00150.00 a)
注a) 温度範囲は,測定密度によって異なる。
d) 燃料油の温度に対する容量換算係数表 付表II表2Bに示すもので,15 ℃以外の任意の温度で測定し
た燃料油及び工業ガソリンの容量を15 ℃における容量に換算する場合に用いる3)。この換算表の適
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用範囲を表7に示す4)。この表によって,密度(15 ℃)及び容量測定時の油温から15 ℃における容
量に換算するために必要な係数(容量換算係数)を求める。容量換算係数表を用いるときは,密度
(15 ℃)を0.002 g/cm3単位に丸めた値及び容量測定時の油温を0.25 ℃単位に丸めた値から求める。
表7−燃料油の温度に対する容量換算係数表の適用範囲
密度(15 ℃)の範囲 容量測定時の油温の範囲
g/cm3 ℃
0.654 00.778 0 −18.00 95.00
0.780 00.824 0 −18.00125.00
0.826 01.074 0 −18.00150.00
e) 潤滑油の温度に対する密度換算表 付表III表1D 1) に示すもので,JIS K 2249-1JIS K 2249-3によ
って求めた石油系潤滑油の測定密度を密度(15 ℃)の値に換算する場合に用いる5)。この換算表の適
用範囲を表8に示す。
注5) 電子計算機を利用して測定密度を密度(15 ℃)に換算する方法については,API Standard
2540,Manual of petroleum measurement standards, Chapter 11.1, Volume XIV Appendix Aに示さ
れている。
表8−潤滑油の温度に対する密度換算表の適用範囲
測定密度の範囲 測定温度の範囲
g/cm3 ℃
0.800 01.098 0 −20150 a)
1.100 01.118 0 −20120 a)
1.120 01.138 0 −20 87 a)
1.140 01.158 0 −20 54.5 a)
1.160 01.164 0 −20 21.5 a)
注a) 温度範囲は,測定密度によって異なる。
f) 潤滑油の温度に対する容量換算係数表 付表III表2Dに示すもので,15 ℃以外の任意の温度で測定
した石油系潤滑油の容量を15 ℃における容量に換算する場合に用いる6)。この換算表の適用範囲を
表9に示す4)。この表によって,密度(15 ℃)及び容量測定時の油温から15 ℃における容量に換算
するために必要な係数(容量換算係数)を求める。容量換算係数表を用いるときは,密度(15 ℃)を
0.002 g/cm3単位に丸めた値及び容量定時測定時の油温を0.25 ℃単位に丸めた値から求める。
注6) 電子計算機を利用して密度(15 ℃)及び容量測定時の油温から容量換算係数を求める方法に
ついては,API Standard 2540,Manual of petroleum measurement standards, Chapter 11.1, Volume
XIV Appendix Bに示されている。
表9−潤滑油の温度に対する容量換算係数表の適用範囲
密度(15 ℃)の範囲 容量測定時の油温の範囲
g/cm3 ℃
0.800 01.164 0 −20150
g) 原油及び石油製品の質量又は容量換算表 付表IVに示すもので,原油及び石油製品の密度(15 ℃)
を用いて,15 ℃における容量から見掛け質量又は見掛け質量から15 ℃における容量を求める場合に
用いる。この換算表は,密度(15 ℃)が0.654 01.075 0 g/cm3の範囲にある原油及び石油製品に適用
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JIS K 2249-4:2011の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 91-1:1992(MOD)
JIS K 2249-4:2011の国際規格 ICS 分類一覧
- 75 : 石油及び関連技術 > 75.180 : 石油及び天然ガス工業設備 > 75.180.30 : 容量測定の設備及び測定
JIS K 2249-4:2011の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK2249-1:2011
- 原油及び石油製品―密度の求め方―第1部:振動法
- JISK2249-2:2011
- 原油及び石油製品―密度の求め方―第2部:浮ひょう法
- JISK2249-3:2011
- 原油及び石油製品―密度の求め方―第3部:ピクノメータ法
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方