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JIS K 2249-1:2011 規格概要
この規格 K2249-1は、試験条件下の温度及び圧力状態において,単一相の液体として扱うことのできる原油及び石油製品の密度を振動法によって求める方法について規定。
JISK2249-1 規格全文情報
- 規格番号
- JIS K2249-1
- 規格名称
- 原油及び石油製品―密度の求め方―第1部 : 振動法
- 規格名称英語訳
- Crude petroleum and petroleum products -- Determination of density -- Part 1:Oscillating U-tube method
- 制定年月日
- 2011年11月21日
- 最新改正日
- 2016年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 12185:1996(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 75.040, 75.080
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 石油 2020
- 改訂:履歴
- 2011-11-21 制定日, 2016-10-20 確認
- ページ
- JIS K 2249-1:2011 PDF [18]
K 2249-1 : 2011
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 用語及び定義・・・・[2]
- 4 試験の原理・・・・[3]
- 5 試験器・・・・[3]
- 6 校正用標準物質・・・・[4]
- 7 試薬・・・・[5]
- 8 試料の採取方法及び調製方法・・・・[5]
- 9 試料の準備・・・・[5]
- 10 試験器の準備・・・・[6]
- 11 試験器の校正・・・・[7]
- 12 試験の手順・・・・[8]
- 13 計算方法・・・・[9]
- 14 結果の表し方・・・・[10]
- 15 精度・・・・[10]
- 16 試験結果の報告・・・・[11]
- 附属書JA(参考)試験方法の種類・・・・[12]
- 附属書JB(参考)密度に関連する用語及び定義・・・・[13]
- 附属書JC(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[14]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS K 2249-1 pdf 1] ―――――
K 2249-1 : 2011
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,石油連盟(PAJ)から,工業標準原案を具し
て日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定し
た日本工業規格(日本産業規格)である。これによって,JIS K 2249:1995は廃止され,その一部を分割して制定したこの規
格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS K 2249の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS K 2249-1 第1部 : 振動法
JIS K 2249-2 第2部 : 浮ひょう法
JIS K 2249-3 第3部 : ピクノメータ法
JIS K 2249-4 第4部 : 密度・質量・容量換算表
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS K 2249-1 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
K 2249-1 : 2011
原油及び石油製品−密度の求め方−第1部 : 振動法
Crude petroleum and petroleum products-Determination of density- Part 1: Oscillating U-tube method
序文
この規格は,1996年に第1版として発行されたISO 12185を基に,国内の実情に合わせるため,技術的
内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JCに示す。
1 適用範囲
この規格は,試験条件下の温度及び圧力状態において,単一相の液体として扱うことのできる原油及び
石油製品の密度を振動法によって求める方法について規定する。測定できる密度範囲は,0.61.1 g/cm3で
ある。
この規格は,試料の調製から測定までの間に,軽質分の損失を抑え,かつ,試料を単一な液体相として
保つことができる場合は,蒸気圧の高い試料にも適用できる。
密度をJIS K 2249-4に規定する密度・質量・容量換算表を用いて15 ℃の密度に変換する場合,換算表
の使用に伴って起きる種々の不確実な因子を最小限に抑えるため,測定は,15 ℃にできるだけ近い温度で
行うことが望ましい。
注記1 この規格群に規定する試験方法の種類及びその適用区分を附属書JAに示す。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 12185:1996,Crude petroleum and petroleum products−Determination of density−Oscillating
U-tube method(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
警告 この規格は,危険な試薬,操作及び試験器を用いることがあるが,安全な使用方法を全てに規
定しているわけではないので,この試験方法の使用者は,試験に先立って,適切な安全上及び
健康上の禁止事項を決めておかなければならない。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
――――― [JIS K 2249-1 pdf 3] ―――――
2
K 2249-1 : 2011
JIS B 7410 石油類試験用ガラス製温度計
JIS K 0557 用水・排水の試験に用いる水
JIS K 2249-4 原油及び石油製品−密度の求め方−第4部 : 密度・質量・容量換算表
注記 対応国際規格 : ISO 91-1,Petroleum measurement tables−Part 1: Tables based on reference
temperatures of 15 ℃ and 60 °F(MOD)
JIS K 2251 原油及び石油製品−試料採取方法
注記 対応国際規格 : ISO 3170,Petroleum liquids−Manual sampling(MOD)
JIS K 2269 原油及び石油製品の流動点並びに石油製品曇り点試験方法
JIS K 8034 アセトン(試薬)
JIS K 8252 ペルオキソ二硫酸アンモニウム(試薬)
JIS K 8680 トルエン(試薬)
JIS K 8951 硫酸(試薬)
JIS Z 8401 数値の丸め方
JIS Z 8402-6 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)−第6部 : 精確さに関する値の実用的
な使い方
ISO 3171 Petroleum liquids−Automatic pipeline sampling
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
密度(density)
試料の単位体積当たりの質量。密度は,その温度条件を付して,次のように表す。
なお,この規格においては,質量,体積及び温度の単位をそれぞれg,cm3及び℃とする。
a) 密度(15 ℃) 15 ℃における試料の密度。g/cm3で表す。
b) 密度(t ℃) t ℃における試料の密度。g/cm3で表す。
原油及び石油製品の密度は,通常,15 ℃における値“密度(15 ℃)”で表す。
注記1 密度に関連する用語及び定義を,附属書JBに示す。
注記2 密度は,空気の浮力による影響を補正した値(真空中での測定値に相当する。)である。また,
密度の報告単位をg/cm3からkg/m3に変換する場合は,次の式によって換算する。
kg/m3=g/cm3×1 000
3.2
測定密度
JIS K 2249-4の付表I表1A(原油の温度に対する密度換算表),付表II表1B(燃料油の温度に対する密
度換算表)又は付表III表1D(潤滑油の温度に対する密度換算表)を用いて密度(15 ℃)へ換算すると
きに必要な値。この値は,基準温度(15 ℃)で校正されたソーダ石灰ガラス製の浮ひょうで測定したとき
の目盛の読みに相当する。この規格で,15 ℃以外の試験温度(t ℃)における値“密度(t ℃)”から密
度(15 ℃)を求める場合は,密度(t ℃)を測定密度に変換し,その測定密度から密度(15 ℃)へ換算
する。
――――― [JIS K 2249-1 pdf 4] ―――――
3
K 2249-1 : 2011
3.3
基準温度(reference temperature)
試料の密度を報告するときの試料の温度。この規格では,15 ℃とする。
3.4
曇り点
液体試料を規定の条件で冷却したとき,その液体にワックスの結晶からなる曇りが最初に現れる温度。
3.5
流動点
試料を規定の条件で冷却したとき,その試料が流動し続ける最低の温度。
4 試験の原理
一端を固定したガラス管(以下,試料セルという。)に試料を導入し,これに,初期振動を与えると試料
セルは,試料質量に比例した固有振動周期で振動する。試料セルの振動部分の体積を一定とすれば,固有
振動周期は,試料の密度に比例する。この試験方法は,試料セルの固有振動周期を検出して試料の密度を
求める方法である。
試験操作は,密度既知の標準物質2種類を容量約1 cm3の試料セルに導入し,それぞれの固有振動周期
及び密度から密度試験器の試料セル定数を求めておく。次に,試料の固有振動周期を求め,これと試料セ
ル定数とから試料の密度を求める。
5 試験器
密度試験器は,次に規定するa) e) からなり,その構成の例を図1に示す。校正後の密度試験器は,密
度測定において±0.000 1 g/cm3以上の分解能をもつものとする。密度試験器には,振動法密度試験器とI
形振動法密度試験器がある。表1に振動法密度試験器及びI形振動法密度試験器の性能を示す。
注記 I形振動法密度試験器は,JIS K 2249-2に規定する浮ひょう密度試験器(L50 SP 及び M50 SP)
と同等の精度をもつものである。
1 測定部
2 発振器
3 水晶発振器
4 固有振動周期検出器
5 演算表示部
6 温度調節部
7 試料セル室
8 試料セル
図1−密度試験器の構成の例
――――― [JIS K 2249-1 pdf 5] ―――――
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JIS K 2249-1:2011の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 12185:1996(MOD)
JIS K 2249-1:2011の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 2249-1:2011の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7410:1997
- 石油類試験用ガラス製温度計
- JISK0557:1998
- 用水・排水の試験に用いる水
- JISK2249-4:2011
- 原油及び石油製品―密度の求め方―第4部:密度・質量・容量換算表
- JISK2251:2003
- 原油及び石油製品―試料採取方法
- JISK2269:1987
- 原油及び石油製品の流動点並びに石油製品曇り点試験方法
- JISK8034:2006
- アセトン(試薬)
- JISK8252:2010
- ペルオキソ二硫酸アンモニウム(試薬)
- JISK8680:2006
- トルエン(試薬)
- JISK8951:2006
- 硫酸(試薬)
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8402-6:1999
- 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)―第6部:精確さに関する値の実用的な使い方