この規格ページの目次
JIS K 2251:2003 規格概要
この規格 K2251は、原油,石油製品,半製品,タンク残留物及びたい積物の試料を固定タンク,タンク車,タンクローリ,ドラム,石油タンカー,バージ船などの船舶並びにパイプラインなどから採取する方法について規定。液化石油ガス,電気絶縁油及び芳香族製品は適用しない。
JISK2251 規格全文情報
- 規格番号
- JIS K2251
- 規格名称
- 原油及び石油製品―試料採取方法
- 規格名称英語訳
- Crude petroleum and petroleum products -- Sampling
- 制定年月日
- 1954年10月30日
- 最新改正日
- 2017年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 3170:1988(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 75.040, 75.080
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 石油 2020
- 改訂:履歴
- 1954-10-30 制定日, 1957-10-30 確認日, 1958-08-01 改正日, 1960-08-01 改正日, 1966-08-01 確認日, 1969-07-01 確認日, 1973-04-01 改正日, 1978-04-01 確認日, 1979-03-01 改正日, 1980-03-01 改正日, 1985-10-01 確認日, 1991-01-01 改正日, 1996-10-20 確認日, 2003-03-20 改正日, 2007-11-20 確認日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
- ページ
- JIS K 2251:2003 PDF [45]
K 2251 : 2003
まえがき
この規格は,工業標準化法14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,石油連盟(PAJ)か
ら,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,
経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。これによってJIS K 2251 : 1991は改正され,この規格に置
き換えられる。
今回の改正は,日本工業規格(日本産業規格)を国際規格に整合させるため,ISO 3170 : 1988(Petroleum liquids-Manual
sampling)を基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実
用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。主務大臣及び日本工業標準調査会は,こ
のような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登録
出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS K 2251には,次に示す附属書がある。
附属書1(規定)蒸気圧試験用試料採取方法
附属書2(規定)試料の均一化方法
附属書3(参考)JISと対応する国際規格との対比表
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS K 2251 pdf 1] ―――――
K 2251 : 2003
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1. 適用範囲・・・・[1]
- 2. 引用規格・・・・[1]
- 3. 定義・・・・[2]
- 3.1 ロット・・・・[2]
- 3.2 一次試料・・・・[2]
- 3.3 二次試料・・・・[3]
- 3.4 局部試料・・・・[3]
- 3.5 残留物及びたい積物(residues and deposites)・・・・[4]
- 4. ロットの種類別の一次試料の採取方法・・・・[4]
- 4.1 一次試料の採取方法及び二次試料名・・・・[4]
- 4.2 採取個数の選定・・・・[4]
- 5. 二次試料の調製及び表示・・・・[6]
- 5.1 二次試料の調製・・・・[6]
- 5.2 試料名などの表示・・・・[6]
- 6. 試料容器及び試料採取上の注意事項・・・・[7]
- 6.1 試料容器・・・・[7]
- 6.2 試料採取にかかわる注意事項・・・・[7]
- 6.3 静電気災害防止にかかわる注意事項・・・・[8]
- 6.4 試料取扱いにかかわる注意事項・・・・[8]
- 7. 一次試料の採取方法・・・・[9]
- 7.1 おもり付き採取器による採取方法・・・・[9]
- 7.2 タップ採取方法・・・・[14]
- 7.3 タンク循環ライン採取方法・・・・[16]
- 7.4 連続ライン採取方法・・・・[16]
- 7.5 シーフ採取方法・・・・[20]
- 7.6 細管採取方法・・・・[21]
- 7.7 サイホン式採取方法・・・・[22]
- 7.8 くみ取り採取方法・・・・[23]
- 8. 特定油種の試料採取方法・・・・[23]
- 8.1 石油アスファルト(溶融)の採取方法・・・・[24]
- 8.2 石油アスファルト乳剤の採取方法・・・・[26]
- 8.3 グリースの採取方法・・・・[26]
- 8.4 石油コークスの採取方法・・・・[28]
- 8.5 固形パラフィンの採取方法・・・・[30]
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS K 2251 pdf 2] ―――――
K 2251 : 2003
pdf 目次
ページ
- 8.6 タンク残留物及びたい積物の採取方法・・・・[31]
- 附属書1(規定)蒸気圧試験用試料採取方法・・・・[32]
- 附属書2(規定)試料の均一化方法・・・・[37]
- 附属書3(参考)JISと対応する国際規格との対比表・・・・[39]
(pdf 一覧ページ番号 3)
――――― [JIS K 2251 pdf 3] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
K 2251 : 2003
原油及び石油製品−試料採取方法
Crude petroleum and petroleum products−Sampling
序文
この規格は,1988年に第2版として発行されたISO 3170 : 1988,Petroleum liquids-Manual sampling
を翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にない事項である。変更の一覧
表をその説明を付けて,附属書3(参考)に示す。
1. 適用範囲
この規格は,原油,石油製品,半製品,タンク残留物及びたい積物の試料を固定タンク,
タンク車,タンクローリ,ドラム,石油タンカー,バージ船などの船舶(以下,船という。)並びにパイプ
ラインなどから採取する方法について規定する。ただし,液化石油ガス,電気絶縁油及び芳香族製品は適
用しない。
備考1. この規格は,危険な薬品,操作及び装置を使うことがあるが,安全な使用方法をすべてにわ
たって規定しているわけではないので,この試料採取方法の使用者は,試料採取に先立って,
適切な安全上及び健康上の禁止事項を決めておかなければならない。
2. 原油,自動車ガソリン,航空ガソリン,航空タービン燃料油などの蒸気圧試験用試料の採取
方法は,附属書1に示す。
3. 水分及びたい積物を含むか又はその他の理由によって不均質となっている試料の均一化方法
を附属書2に示す。
4. 液化石油ガスの試料採取方法は,JIS K 2240に,電気絶縁油の試料採取方法は,JIS C 2101
に,芳香族製品の試料採取方法は,JIS K 2420に規定する。
5. この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 3170 : 1988 Petroleum liquids-Manual sampling(MOD)
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 2101 電気絶縁油試験方法
JIS C 3105 硬銅より線
JIS K 0557 用水・排水の試験に用いる水
JIS K 2220 グリース
JIS K 2240 液化石油ガス
JIS K 2258 原油及び燃料油−蒸気圧試験方法−リード法
――――― [JIS K 2251 pdf 4] ―――――
2
K 2251 : 2003
JIS K 2275 原油及び石油製品−水分試験方法
JIS K 2420 芳香族製品及びタール製品試料採取方法
JIS L 2701 麻ロープ
JIS M 8100 粉塊混合物−サンプリング方法通則
JIS Z 9015-0 計数値検査に対する抜取検査手順−第0部 : JIS Z 9015抜取検査システム序論
3. 定義
この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
3.1 ロット
代表試料を採取する原油又は石油製品の母集団。
備考 製造ロットをそのままロットとすることが好ましい。受入基地などで製造ロットが特定きない
場合は,一時に受け渡される製品などの集まりをロットとしてもよい。
a) 静止ロット 同一タンクの在庫品,同一タンクから積み出されたもの,等しい条件の下に貯蔵された
ものなど,静的状態にあるロット。例えば,タンク,タンク車,ローリ,船,ドラムなどのロットを
いう。
b) 移動ロット 等しい条件下で生産され,又は生産されたと思われるものが,連続して移動状態である
ロット。例えば,装置払出しライン,ブレンダーライン,パイプラインをいう。
3.2 一次試料
ロットから直接採取した試料の総称。一次試料は,次のものをいう。
a) 全層試料(all-levels sample) おもり付き採取器又は磁器製採取器の栓をしたまま,できるだけタン
ク底部の出口ラインの高さまで沈めてから栓を取り,これを引き上げ終わるまでに採取器が約2/3満
たされるように,ほぼ一定の速さで引き上げながらタンクから採取した試料 (1)。
注(1) たる又はドラムから全層試料を採取するには,細管採取方法を用いる。
参考 採取器に試料の入る速さは,油深の平方根に比例するため,一定の速さで採取器を引き上げる
ことによって,各部の油量に比例した試料は採取されない。したがって,この方法で採取した
試料は各部の油量に比例したものではない。
b) ランニング試料(running sample) おもり付き採取器又は磁器製採取器の栓を外したまま,ほぼ一定
の速さでタンク底部の出口ラインの高さまで沈めた後,これを油面まで引き上げるまでに,採取器が
約3/4満たされるようにタンクから採取した試料。
c) 定点試料(spot sample) タンク内のある特定の位置から,おもり付き採取器,磁器製採取器,シリ
ンダー採取器などによって採取した試料,又はロット移送中のパイプラインから,特定の時間間隔で
採取した試料。
d) 上部試料(upper sample) タンク内液の表面から油層の1/6の深さから採取した試料(図1参照)。
e) 中部試料(middle sample) タンク内液の表面から油層の1/2の深さから採取した試料(図1参照)。
f) 下部試料(lower sample) タンク内液の表面から油層の5/6の深さから採取した試料(図1参照)。
g) 初期試料 ロット移送中のパイプラインの全移送量の初めの1/6から採取した試料。
h) 中期試料 ロット移送中のパイプラインの全移送量の1/2から採取した試料。
i) 後期試料 ロット移送中のパイプラインの全移送量の5/6から採取した試料。
j) 循環ライン試料 タンク内の原油及び石油製品を均一にするための循環ライン系に設けられた採取口
から,代表試料が得られるように採取した試料。
k) 連続試料 ロット移送中のパイプラインから代表試料を得るように,連続採取した試料。
l) くみ取り試料 くみ取り器又は他の捕集器で露出流を受けて,一定流量のときに一定時間ごとに一定
量を,又は,不定流量の場合には,流量変化に応じて異なった時間間隔で,一定量をそれぞれの流れ
――――― [JIS K 2251 pdf 5] ―――――
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JIS K 2251:2003の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 3170:1988(MOD)
JIS K 2251:2003の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 2251:2003の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC2101:1950
- 絶縁油試験方法
- JISC2101:1999
- 電気絶縁油試験方法
- JISC3105:1994
- 硬銅より線
- JISK0557:1998
- 用水・排水の試験に用いる水
- JISK2220:2013
- グリース
- JISK2240:2013
- 液化石油ガス(LPガス)
- JISK2258:1998
- 原油及び燃料油 ― 蒸気圧試験方法 ― リード法
- JISK2275:1996
- 原油及び石油製品―水分試験方法
- JISK2420:1993
- 芳香族製品及びタール製品試料採取方法
- JISL2701:1992
- 麻ロープ
- JISM8100:1992
- 粉塊混合物―サンプリング方法通則
- JISZ9015-0:1999
- 計数値検査に対する抜取検査手順―第0部:JIS Z 9015抜取検査システム序論