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B.3 ミュラー・カウフマン・テトラチオネート・ノボビオシン培地(MKTTnブロス)(参考文献[7])
B.3.1 基礎培地
B.3.1.1 組成 組成は,附属書B表7による。
附属書B表7 MKTTnブロスの組成
肉エキス 4.3 g
カゼインの酵素消化物 8.6 g
塩化ナトリウム(NaCl) 2.6 g
炭酸カルシウム(CaCO3) 38.7 g
チオ硫酸ナトリウム五水和物(Na2S2O3・5H2O) 47.8 g
ウシ胆汁(細菌検査用) 4.78 g
ブリリアントグリーン 9.6 mg
精製水 1 000 mL
B.3.1.2 調製 乾燥させた各基礎成分又は粉末培地を精製水に5分間煮沸溶解する。必要であればpHを
調整し,25 ℃で8.0±0.2となるようにする。培地を十分に混和する。基礎培地は,3±2 ℃で4週間保存
できる。
B.3.2 よう素・よう化物溶液
B.3.2.1 組成 組成は,附属書B表8による。
附属書B表8 よう素・よう化物溶液の組成
よう素 20.0 g
よう化カリウム(KI) 25.0 g
精製水 100 mL
B.3.2.2 調製 よう化カリウムを精製水10 mLに完全に溶解した後,よう素を加え,滅菌水で希釈して100
mLとする。加熱しない。調製した溶液は,室温・暗所で気密容器内に保存する。
B.3.3 ノボビオシン溶液
B.3.3.1 組成 組成は,附属書B表9による。
附属書B表 1 ノボビオシン溶液の組成
ノボビオシンナトリウム塩 0.04 g
精製水 5 mL
B.3.3.2 調製 ノボビオシンナトリウム塩を精製水に溶解し,ろ過し,除菌する。3±2 ℃で保存する。保
存期間は,4週間以内とする。
B.3.4 完全培地
B.3.4.1 組成 組成は,附属書B表10による。
附属書B表10 完全培地の組成
基礎培地(B.3.1) 1 000 mL
よう素・よう化物溶液(B.3.2) 20 mL
ノボビオシン溶液(B.3.3) 5 mL
B.3.4.2 調製 ノボビオシン溶液(B.3.3)5 mLを基礎培地(B.3.1)1 000 mLに無菌的に加える。混和し
た後,よう素・よう化物溶液(B.3.2)20 mLを加え,よく混和する。適当な容量の滅菌フラスコ(6.11)
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に,試験に必要な分量となるよう培地を無菌的に分注する。完全培地は,調製日に使用する。
B.3.5 培地の品質保証のための性能 MKTTnブロスの性能基準を,附属書B表11に示す。
附属書B表11 MKTTnブロスの性能基準
品質
基準及びコロニー
機能 培養 品質管理用菌株 管理
の特徴
方法
ネズミチフス菌(Salmonella XLD寒天培地又は
Typhimurium)ATCC 14028,ゲルトネ 用いた他の選択培
ル菌(Salmonella Enteritidis)ATCC 地上のコロニー数
培養 37 ℃, 半定
13076+競合菌株(大腸菌(Escherichia が10個を超える。
能 24時間 coli)ATCC 8739若しくは25922+ 量法 定形的なコロニー
Pseudmonas aeruginosa ATCC 27853), の特徴は用いた選
又は他の菌株保存機関に登録されてい 択培地によって異
る同じ菌株 なる。
大腸菌ATCC 25922若しくは8739,又 トリプトソーヤ寒
半定
は菌株保存機関に登録されている同じ 天培地上に塗抹
量法
菌株 後,発育しない。
選択 37 ℃, トリプトソーヤ寒
性 24時間 腸球菌(Enterococcus faecalis) 天培地上に塗抹
半定
ATCC29212若しくは19433,又は菌株 後,生育するコロ
量法
保存機関に登録されている同じ菌株 ニー数は10未満と
する。
備考 これらの菌株は,理化学研究所生物基盤研究部微生物系統保存施設,独立行政法人
製品評価技術基盤機構生物遺伝資源部門などから購入可能である。
B.4 キシロース・リジン・デオキシコール酸塩寒天培地(XLD寒天培地)(参考文献[7])
B.4.1 基礎培地
B.4.1.1 組成 組成は,附属書B表12による。
附属書B表12 基礎培地の組成
酵母エキス粉末 3.0 g
塩化ナトリウム(NaCl) 5.0 g
キシロース 3.75 g
乳糖(ラクトース) 7.5 g
白糖(スクロース) 7.5 g
L-リジン塩酸塩 5.0 g
チオ硫酸ナトリウム 6.8 g
くえん酸鉄(III)アンモニウム 0.8 g
フェノールレッド 0.08 g
デオキシコール酸ナトリウム 1.0 g
寒天 918 g (1)
精製水 1 000 mL
注(1) 寒天のゲル強度による。
B.4.1.2 調製 乾燥させた各基礎成分又は粉末培地を精製水に加温溶解する。培地が沸騰し始めるまで頻
繁にかくはんしながら加熱するが,過度の加熱は避ける。必要であればpHを調整し,滅菌後のpHは25 ℃
で7.4±0.2とする。適当な容量の試験管又はフラスコ(6.11)に培地を注ぎ入れる。培地が沸騰し,寒天
――――― [JIS K 3705 pdf 17] ―――――
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が溶解するまで,頻繁にかくはんしながら加熱する。過度に加熱しないようにする。
B.4.2 寒天平板の作製 すぐに4447 ℃のウォーターバス(6.5)中に移し,かくはんしてシャーレに注
ぎ,平板に固める。使用直前に,寒天平板の表面が乾燥するまで,3755 ℃に設定した乾燥キャビネット
又は乾燥器(6.2)内で寒天平板を慎重に乾燥させる(できればふたを外して寒天平板表面を下に向ける。)。
作製した平板は,3±2 ℃で保存する。保存期間は,5日間以内とする。
B.4.3 培地の品質保証のための性能 XLD寒天培地の性能基準を,附属書B表13に示す。
附属書B表13 XLD寒天培地の性能基準
品質
基準及びコロニ
機能 培養 品質管理用菌株 管理
ーの特徴
方法
サルモネラ属菌
の定形的なコロ
ニーが出現しな
大腸菌(Escherichia coli)ATCC 25922
定量 いこと。
若しくは8739,又は菌株保存機関に登
37 ℃, 法 品質管理用菌株
選択 録されている同じ菌株
2448 が生育しない
性
時間 か,生育が弱い
こと。
腸球菌(Enterococcus faecalis)
定量
ATCC29212若しくは19433,又は菌株 生育しない。
法
保存機関に登録されている同じ菌株
備考 これらの菌株は理化学研究所生物基盤研究部微生物系統保存施設,独立行政法人製
品評価技術基盤機構生物遺伝資源部門などから購入可能である。
B.5 ニュートリエント寒天培地
B.5.1 組成 組成は,附属書B表14による。
附属書B表14 栄養寒天培地の組成
肉エキス 3.0 g
ペプトン 5.0 g
寒天 918 g(1)
精製水 1 000 mL
注(1) 寒天のゲル強度による。
B.5.2 調製 各成分又は粉末培地を精製水に溶解する。必要であれば加熱して溶解する。必要であればpH
を調整し,滅菌後のpHは25 ℃で7.0±0.2とする。適当な容量の試験管又は瓶(6.11)に培地を移し入れ
る。121 ℃に設定した乾熱滅菌器又は蒸気滅菌器(6.1)で15分間滅菌する。
B.5.3 ニュートリエント寒天平板の作製 融解した培地15 mLを小形の滅菌シャーレ(6.13)に注ぐ。B.4.2
参照。
B.5.4 培地の品質保証のための性能 ニュートリエント寒天培地の性能基準を,附属書B表15に示す。
――――― [JIS K 3705 pdf 18] ―――――
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附属書B表15 ニュートリエント寒天培地の性能基準
品質管
機能 培養 品質管理用菌株 基準
理方法
培養 37 ℃, 定量法 生育が良好で
ネズミチフス菌ATCC 14028
能 24時間 あること。
備考 これらの菌株は理化学研究所生物基盤研究部微生物系統保存施設,独
立行政法人製品評価技術基盤機構生物遺伝資源部門などから購入可
能である。
B.6 TSI(Triple Sugar / Iron)寒天培地
B.6.1 組成 組成は,附属書B表16による。
附属書B表16 TSI寒天培地の組成
肉エキス 3.0 g
酵母エキス 3.0 g
ペプトン 20.0 g
塩化ナトリウム(NaCl) 5.0 g
乳糖(ラクトース) 10.0 g
白糖(スクロース) 10.0 g
ブドウ糖(グルコース) 1.0 g
くえん酸鉄(III)アンモニウム 0.3 g
チオ硫酸ナトリウム 0.3 g
フェノールレッド 0.024 g
寒天 918 g (1)
精製水 1 000 mL
注(1) 寒天のゲル強度による。
B.6.2 調製 各成分又は粉末培地を精製水に溶解する。必要であれば加熱して溶解する。必要であればpH
を調整し,滅菌後のpHを25 ℃で7.4±0.2とする。試験管又はシャーレに培地を10 mLずつ分注する。
121 ℃に設定した乾熱滅菌器又は蒸気滅菌器(6.1)で15分間滅菌する。高層部の深さが2.5 cmから約5 cm
となるよう斜面に固める。
B.7 クリステンセン(Christensen)尿素寒天培地
B.7.1 基礎培地
B.7.1.1 組成 組成は,附属書B表17による。
附属書B表17 基礎培地の組成
ペプトン 1.0 g
ブドウ糖(グルコース) 1.0 g
塩化ナトリウム(NaCl) 5.0 g
りん酸二水素カリウム(KH2PO4) 2.0 g
フェノールレッド 0.012 g
寒天 918 g (1)
精製水 1 000 mL
注(1) 寒天のゲル強度による。
――――― [JIS K 3705 pdf 19] ―――――
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B.7.1.2 調製 各成分又は粉末培地を精製水に溶解する。必要であれば加熱して溶解する。必要であれば
pHを調整し,滅菌後のpHを25 ℃で6.8±0.2とする。121 ℃に設定した乾熱滅菌器又は蒸気滅菌器(6.1)
で15分間滅菌する。
B.7.2 尿素溶液
B.7.2.1 組成 組成は,附属書B表18による。
附属書B表18 尿素溶液の組成
尿素 400 g
精製水(右記の最終量となるまで) 1 000 mL
B.7.2.2 調製 尿素を精製水に溶解する。ろ過して除菌し,無菌であることを確認する。JIS K 3701参照。
B.7.3 完全培地
B.7.3.1 組成 組成は,附属書B表19による。
附属書B表19 完全培地の組成
基礎培地(B.7.1) 950 mL
尿素溶液(B.7.2) 50 mL
B.7.3.2 調製 無菌条件下で,あらかじめ溶かしてから4447 ℃に冷却しておいた基礎培地に尿素溶液
を加える。滅菌試験管(6.11)に完全培地を10 mLずつ分注する。斜面となるように固める。
B.8 L-リジン脱炭酸試験用培地
B.8.1 組成 組成は,附属書B表20による。
附属書B表20 L-リジン脱炭酸試験用培地の組成
L-リジン塩酸塩 5.0 g
酵母エキス 3.0 g
ブドウ糖(グルコース) 1.0 g
ブロモクレゾールパープル 0.015 g
精製水 1 000 mL
B.8.2 調製 各成分を精製水に溶解する。必要であれば加熱して溶解する。さらにpHを調整し,滅菌後
のpHを25 ℃で6.8±0.2とする。培地25 mLを,スクリューキャップ付きの細い試験管(6.11)に分注
する。121 ℃に設定した乾熱滅菌器又は蒸気滅菌器(6.1)で15分間滅菌する。
B.9 戀 ガラクトシダーゼ検出用試薬
B.9.1 緩衝液
B.9.1.1 組成 組成は,附属書B表21による。
附属書B表21 ガラクトシダーゼ検出用試薬の組成
りん酸二水素ナトリウム(NaH2PO4) 6.9 g
水酸化ナトリウム(10 mol/L溶液) 約3 mL
精製水(右記の最終量となるまで) 50 mL
――――― [JIS K 3705 pdf 20] ―――――
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JIS K 3705:2008の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 6579:2002(MOD)
- ISO 6579:2002/Technical Corrigendum 1:2004(MOD)
JIS K 3705:2008の国際規格 ICS 分類一覧
- 07 : 自然科学及び応用科学 > 07.100 : 微生物学 > 07.100.30 : 食品微生物学
JIS K 3705:2008の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK3701:2008
- 培地の試験方法―通則
- JISK8008:1992
- 生化学試薬通則