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K 5101-9 : 2004 (ISO 787-15 : 1986)
light : Xenon arc fading lamp testからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
CIE No.20 : 1972Recommendations for the integrated irradiance and the spectral distribution of simulated
solar radiation for testing purposes
3. 原理
試験顔料及び受渡当事者間で協定した比較顔料を,受渡当事者間で協定したバインダー
(medium)にそれぞれ分散する。その分散体を基板に塗布し,乾燥する。それらを雨から保護した状態で
自然昼光に(A法),又は人工光に(B法)規定された条件下で暴露する。試験顔料の変退色を,受渡当事
者間で協定した比較顔料の変退色と比較することによって,耐光性を評価する。
4. 装置及び器具
4.1 展色基板
展色基板は,次のものを用いる。
a) 使用するアプリケーターに適した大きさのアルミニウム板又は,白色高光沢で耐光性があり,塗料の
塗装に対して非吸収性の表面をもつ硬質厚紙。
b) マストーンプリント用基板として使用する紙。
4.2 フィルムアプリケーター又はその他の装置
乾燥前の厚さ50100 mの塗膜を2本並べて塗布でき
るもの,又は約1.5 mの厚さのマストーンプリントを調製できる器具。
4.3 カバーシート
アルミニウムはく又はその他の不透明な材質のもの。
4.4 変退色評価用グレースケール
JIS L 0804に規定するもの。
4.5 受渡当事者間で協定した比較顔料
試験顔料と比較するためのもので,受渡当事者間で協定した,
試験顔料と類似組成のもの。
4.6 バインダー(medium)
受渡当事者間で協定したもので,バインダーは,試験する顔料の使用分野
を考慮して選択する。
4.7 ガラス下で自然光に暴露するためのキャビネット(A法)
暴露キャビネットは,ガラスカバーをも
ち,予定する数の試験を行うのに十分な大きさをもつもの。
キャビネットは,塗装された試験基板(試験片)を雨から保護できるように金属,木又は別の材料で組
み立て,試験片の上を空気が自由に流れるような適切な換気ができるもの。
ガラスカバーは,厚さ23 mmの一枚の透明なガラス板で,泡及びその他の欠陥のないもの。ガラスカ
バーの透過率は,スペクトルの可視領域及び波長360 nmで約90 %であり,波長が300 nm及びこれより
短波長では1 %以下の透過率とする。ガラスカバーの特性を維持するため,定期的に清掃をし,2年を超
えない期間で取り替える。
キャビネットには,試験片をガラスカバーと平行な平面で,ガラスカバーの下50 mm程度の位置に支持
する装置を備え付ける。キャビネットは,日影ができないように日中を通して直接日光が届く場所に設置
する。キャビネットを地面の上に置く場合は,キャビネットの土台とガラスカバーとの間の距離は,暴露
期間を通して,草又は植物との接触のような好ましくない条件をさけるため,十分広くする。ガラスカバ
ーと試験片とは,試験実施場所の緯度とほぼ同じ角度とし,赤道に向かって傾斜させる。45°のような別
の暴露角度を用いてもよいが,そのときは,角度を試験報告書に記載する。
4.8 人工光に暴露するための装置(B法)
装置は,キセノンアークランプのような適切な光源及びフィ
ルター系をもつ,通常の人工耐候性試験機,又は類似の装置とする(キセノンアークランプの特性につい
てはJIS K 7350-2参照)。
この装置は,次の条件下で稼働させる。
――――― [JIS K 5101-9 pdf 6] ―――――
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K 5101-9 : 2004 (ISO 787-15 : 1986)
− 光源(ランプ及びフィルター系)から照射される試験片に入射する全放射照度は,波長300 nm
800 nmの範囲で550±55 W/m2とする。
− 波長300 nm400 nmの放射照度は,50±15 W/m2とする。
− 波長320 nmより短波長の放射照度は,0.5 W/m2を超さない。
参考 波長360 nmより長波長の全放射のスペクトル分布は,表1及び図1(CIE No.20から引用)に
示されるものに相当し,この放射データの約±10 %の範囲内で十分である。
− 試験箱に取り入れる空気の温度及び湿度は,通常の室内条件のものとする。
− 換気は,試験片がブラックパネル温度で,50±5℃に維持される程度とする。
− 水噴霧は用いない。
備考1. ブラックパネル温度については,JIS L 0843参照。
2. キセノンアークランプは,使用に便利であり,自然昼光にかなり近いスペクトルを与えるか,
使用するにつれて出力が低下する(特に光化学領域で)ので,ランプの出力を頻繁に検査す
る。この規格の要求基準を満たさなくなったら,直ちにランプを交換する。市販の代表的な
ランプの有効寿命は,約1 000時間である。附属のフィルター系の透過特性も時間とともに
変化するため,フィルターも定期的に交換する必要がある。
――――― [JIS K 5101-9 pdf 7] ―――――
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K 5101-9 : 2004 (ISO 787-15 : 1986)
表 1 スペクトル帯での全放射の放射照度(1平方メートル当たりのワット数)及び
ET = 1 120 W/m2のパーセント
範囲 波長 放射照度 全放射のパーセント(1)
nm W/m2 %
0 <280 0 0
1 280 320 5 68 0.5 6.1
320 360 27 2.4
360 400 36 3.2
2 400 440 56 580 5.0 51.8
440 480 73 6.5
480 520 71 6.3
520 560 65 5.8
560 600 60 5.4
600 640 61 5.5
640 680 56 4.9
680 720 52 4.6
720 760 46 4.1
760 800 41 3.7
3 800 1 000 156 329 13.9 29.4
1 000 1 200 108 9.7
1 200 1 400 65 5.8
4 1 400 1 600 44 143 3.9 12.7
1 600 1 800 29 2.6
1 800 2 000 20 1.8
2 000 2 500 35 3.1
2 500 3 000 15 1.3
5 >3 000 (2) ― ―
05 Σ 1 120 1 120 100 100
注(1) 全放射 ET = 1 120 W/m2
(2) 波長3 000 nm以上の放射は,無視してよい。
参考 波長300 nm以下の放射は,地表に届かない。
――――― [JIS K 5101-9 pdf 8] ―――――
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K 5101-9 : 2004 (ISO 787-15 : 1986)
図 1 全放 射の各スペクトル帯でのスペクトル放射照度
――――― [JIS K 5101-9 pdf 9] ―――――
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K 5101-9 : 2004 (ISO 787-15 : 1986)
5. サンプリング
JIS K 5600-1-2に従って,試験する製品を代表する試料を採取する。
6. 手順
6.1 試験片の調製
試験顔料及び受渡当事者間で協定した比較顔料(4.5)の分散体を,受渡当事者間で
協定したバインダー(medium)(4.6)で,受渡当事者間で協定した分散方法によって調製する。フィルム
アプリケーター(4.2)を用いてそれぞれ最低25 mm幅になるように,それぞれの分散体を展色基板(4.1)
に塗布して連続した塗膜とする。水平に保ち,拡散昼光下,室温で24時間乾燥させる。焼付けバインダー
が取り決められている場合は,その規定された条件で焼き付ける。
二つの分散体塗膜の分岐線が中心になるように,試験片を展色基板から切り取る。もし暴露枠を使用す
る場合は,枠に合う大きさとする。2番目の試験片を切り取り,後で暴露したものと比較するために室温
で暗所に保管する。
6.2 試験片の暴露
6.2.1 試験片を試験装置(4.7又は4.8)に取り付ける。試験片の3分の1の真ん中を通して,ゆがんだり
曲がったりしないように,また,塗膜を検査するときに取り外して再び同じ位置に取り付けることができ
るように,カバーシートを締める。
6.2.2 試験片を光源に暴露する。ときどきカバーシートを取り外して試験片を調べ,暴露部分と非暴露部
分との間で,何らかの変化があるかどうか検査する。検査した後,直ちに同じ位置にカバーシートを置く。
受渡当事者間で協定した比較顔料の塗膜の暴露部分と非暴露部分との色の差異が,グレースケール4級
になるまで試験片を暴露する。試験顔料の塗膜の暴露部分と非暴露部分との色の差異を,グレースケール
と比較して評価し,再びカバーシートを置く。
6.2.3 試験片の3分の1だけ暴露されるようにカバーシート(4.3)を,試験片にかぶせる。
受渡当事者間で協定した比較顔料の塗膜の全期間暴露部分と非暴露部分の中心との差が,グレースケー
ル3級に等しくなるまで暴露する。試験片の暴露部分と非暴露部分の中心との色の差異を,グレースケー
ルと比較して評価する。
6.2.4 受渡当事者間で協定した比較顔料及び試験顔料の,各塗膜の非暴露部分と暴露しなかった第2の試
験片(6.1参照)とを比較する。元の材料と暴露試験片との非暴露部分における外観の差は,その材料が光
以外の大気中の熱,水分又は反応性ガスによって影響を受けたことを示している。外観の変化を試験報告
書に記載する。
備考 耐光性試験を自然昼光下で行う場合は,ブルースケール(JIS L 0841及びJIS L 0843参照)を
評価の補助として用いてもよい。
7. 試験報告書
試験報告書には,少なくとも次の事項を記載する。
a) 試験した製品及び協定した比較顔料の種類及びその識別
b) この規格の引用
c) 受渡当事者間で協定した使用バインダー,分散に使用した組成及び分散方法の詳細
d) 法及びB法の別。A法を使用した場合はガラスカバー及び試験片の水平面からの暴露角度(4.7参
照),B法を使用した場合は装置及び光源の詳細(4.8参照)
e) 試験の各段階において,試験顔料の塗膜の外観の変化と協定した比較顔料の塗膜の外観の変化との比
較(大きいか,等しいか,又は小さいか)
f) 光以外の要因が材料に影響したかどうか(6.2.4参照)
――――― [JIS K 5101-9 pdf 10] ―――――
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