JIS K 5600-2-2:1999 塗料一般試験方法―第2部:塗料の性状・安定性―第2節:粘度 | ページ 2

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測定を恒温器の中で行わない場合は,流れの途切れの観察に影響しないように,流れの中に温度計
[3.4.8 a) ] を置く。測定時の温度変化は0.5℃を超えてはならない。
備考 適切な支持装置を用いて温度計の球を流れ方向に直角に置き,液中に浸して温度を測定するの
が便利である。このとき,温度計の球はオリフィスから100mm以上離してはならない。試料
の温度調整に用いた温度計と同じ温度計を用いるのが便利である。
f) 繰返し測定 最初に準備した試料の他の部分を用いて測定を繰り返し,測定温度が前に述べた範囲の
中にあることをチェックする。流下速度を0.5秒単位で記録する。2回目の測定を行い,その平均を計
算する。二つの測定値に5%以上の差がある場合,3回目の測定を行う。前の二つの測定値のうち,3
回目の測定値との間に,5%以上差のある方を捨てて,残した二つの測定値の平均を計算する。もし,
3回目の測定値も,この基準に合わなければ,異常な流動性を示す試料であり,この試験方法は適さ
ないので,他の測定方法を考える必要がある。
3.7 精度 協同実験結果から,統計的検討によって得られたこの精度は,次のとおりである。
3.7.1 繰返し精度 ( 最 一試験室において同一のオペレーターが,標準試験方法によって,同一試料を
短時間内に各2回測定して得た2個の平均値間の差の絶対値は,確率95%で5%であることが期待される。
3.7.2 再現精度 (R) 異なった試験室において,異なったオペレーターが,標準試験方法によって,同一
試料を短時間にそれぞれ2回測定して得た2個の平均値間の差の絶対値は,確率95%で10%以内であるこ
とが期待される。
3.8 試験報告書 試験報告書には,少なくとも次の事項を含んでいなければならない。
a) 試験した製品の種別及びその明細
b) この規格の適用及び使用したカップの種類
c) 使用したフローカップの製造元の固有番号
d) 試験温度
e) 流下時間(判定のため,平均だけでなく個々の値も報告する。)
f) 協定,その他によって規定の試験手順を変更した場合,その内容
g) 試験年月日

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寸法 与えられたフローカップの値
3mm 4mm 5mm 6mm
カップカップカップ カップ
A 63 62.7 62.4 62.1
B 3 4 5 6
C 5 6 7 8
公差については噴出口の拡大部を参照
図1 フローカップ

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図2 3 mmカップの補正曲線

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図3 4 mmカップの補正曲線

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図4 5 mmカップの補正曲線

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JIS K 5600-2-2:1999の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 2431:1993(MOD)

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