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K 5600-7-7 : 2008 (ISO 11341 : 2004)
2) ℃に設定する。暴露中に試験片を周期的にぬらすときには,乾燥期間の終わりにBST又はBPTを測定
する。装置が不連続モード(9.4参照)で動いているときでも,ブラックスタンダード温度計又はブラック
パネル温度計(6.6参照)は常に継続して用いる。
色の変化を試験するときには,(55±2) ℃のBST又は (50±2) ℃のBPTに設定する。より高温では,バ
インダの広範な劣化が生じ,白亜化及び光沢の減少となり,色変化の正確な評価が難しくなる。
注記1 65 ℃のBST又は63 ℃のBPTには相互の関連はない。通常63 ℃又は50 ℃のBPTは,65 ℃
又は55 ℃のBSTより,それぞれ高い表面温度を意味する。四つの温度は,すべて異なった
条件を表し,それぞれの条件で異なる試験結果が予想される。
ブラックパネル温度計を用いるときには,温度計の種類及び試験片ホルダへの取付け方を試験報告書に
記載する。
受渡当事者間の協定があるときには,他の温度を選ぶことができるが,試験報告書に記載する。
注記2 BST又はBPTは,試験片の温度に一致しない(6.6の注記2参照)。
9.3 試験槽空気温度
通常の試験では,試験槽空気温度 (38±3) ℃を用いる。
9.4 試験片の暴露
方法1又は方法2(箇条4参照)によって,連続的(連続運転)又は周期的な放射照度の変化(不連続
運転)で,試験片及び放射計(6.7参照)を暴露する。いずれのときも,ブラックスタンダード温度計又は
ブラックパネル温度計を連続して用いる。
不連続運転のときには,周期的な放射照度の変化は,試験片ホルダを180度回転させた後,光源からの
直接の放射に戻すことによって得られる。
注記 不連続運転では,6.2で規定する平均的な放射照度を確かめることが必要である。
9.5 試験片のぬれ及び試験槽内の相対湿度
他に協定がなければ,サイクルA及びサイクルBの規定によって,試験片を繰返しぬらすか,又はサイ
クルC及びサイクルDの規定によって,試験槽内の相対湿度を一定に保つ(表3参照)。
表3−試験片ぬれサイクル
サイクル A B C D
操作 連続運転 不連続運転 連続運転 不連続運転
ぬれ時間 分 18 18 − −
乾燥期間 分 102 102 永続 永続
乾燥期間中の相対湿度 % 4060 4060 4060 4060
注記 試験槽内の空気の相対湿度は,各試験片の色が異なるため温度も異なるので,試験片表面に接
する空気の相対湿度とは必ずしも等しくならない。
サイクルA及びサイクルBは,耐候性試験に用いる(方法1)。サイクルC及びサイクルDは,窓ガラ
スを通した暴露をシミュレートすることを意図している(方法2)。
ぬれの間に放射を中断してはならない。
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K 5600-7-7 : 2008 (ISO 11341 : 2004)
石(レンガ)又は自動車用の塗料のような特殊なもののときには,異なるぬれ時間・乾燥期間のサイク
ル,例えば,ぬれ時間3分・乾燥期間17分又はぬれ時間12分・乾燥期間48分のサイクルが,満足する結
果を与える。異なるサイクルを用いたときには,試験報告に記載する。
9.6 照合試験片及び試験片の暴露
単に老化を放射露光量の関数と考えることは,異なる種類の装置の差,表1及び表2に示す相対分光エ
ネルギー分布内における放射照度の分光分布の変化,並びに試験片の温度差のいずれも考慮していないこ
とになる。これらの要因はすべて,塗膜の老化過程及びその速度に顕著に影響する。
試験期間中のすべての要因の影響を考慮する一つの方法は,試験片と同じ装置,及び同じ試験条件で,
照合試験片を暴露することである。照合試験片は,試験する塗膜と化学構造及び老化現象ができるだけ似
ているものとする。
9.7 試験時間
次のいずれかの時間まで試験する。
a) 試験片の表面を,規定した又は受渡当事者間で協定した放射露光量に達するまで露光する。
b) 規定した又は受渡当事者間の協定した老化基準(3.3参照)に達するまで露光する。
b)のとき,試験時間の各段階で取り出し,検査し,老化曲線を描くことによって終点を求める。
あらゆる種類の塗膜に適した単一の試験期間又は試験計画を規定することはできない。試験の総数及び
各試験における段階の数は,個々の試験の必要数に応じて選ぶ。特別な場合には,受渡当事者間で協定す
る。協定がなければ,評価は各段階で2枚の試験片で行う。試験片の試験は,キセノンアークランプ又は
フィルタの交換,清掃,若しくは各段階での試験片の取出しのとき以外は,中断してはならない。
試験片を光沢又は色の変化で評価するときは,乾燥期間の終了時に暴露装置から取り出す。
10 老化現象の評価
暴露の前後及び試験中の塗膜の特性の測定及び適切な標準の使用については,受渡当事者間の協定によ
る。評価の方法は,JIS K 5600-8-1JIS K 5600-8-6による。
受渡当事者間の協定がない限り,試験の中間段階で試験片を洗浄したり,磨いたりしてはならない。試
験の最終段階で,塗膜の特性を測定する表面を洗浄するか洗浄しないか,又は磨くか磨かないかは,受渡
当事者間で協定する。
測定した個々の特性値は,中間段階の結果及び変化の進行過程がはっきり分かるように示さなければな
らない。必要があれば,暴露していない原状試験片又は同時に暴露した照合試験片の特性値と比較した結
果で表示する。複数の段階試験では,中間段階及び最終段階の結果を,図又は表の形式で,放射露光量の
関数として表示する。
11 試験報告書
試験報告書には,次の事項を記載する。
a) 試験した製品の識別に必要なすべての事項
b) この規格番号 (JIS K 5600-7-7)
c) 附属書Aに示す補足情報項目
d) )に記載した情報を提供する国際又は国内規格,製品規格,その他の文書
e) 用いた方法(方法1又は方法2)
f) 箇条10に示す試験結果
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K 5600-7-7 : 2008 (ISO 11341 : 2004)
g) 用いた暴露装置の種類
h) 装置は連続運転か又は不連続運転か(不連続運転のときにはその周期)
i) 用いた放射計の種類
j) ブラックスタンダード温度又はブラックパネル温度の平均値及び変動
k) 試験槽内の相対湿度の平均値及び変動
l) 試験槽内の空気温度の平均値及び変動
m) 用いたぬれサイクル(9.5参照)
n) 暴露時間及び/又は老化基準
o) 300 nm400 nm間又は特定の波長,例えば,340 nmにおける試験片の放射照度E及び放射露光量H
p) 測定できる場合,300 nm800 nm間の放射照度
q) 暴露した照合試験片の詳細
r) 試験は段階的に行ったかどうか
s) 規定の試験方法との違い
t) 試験中観察された特異な特徴
u) 試験年月日
――――― [JIS K 5600-7-7 pdf 13] ―――――
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附属書A
(規定)
必要な補足情報
この規格に規定する試験方法を実施するための必要な補足情報を,次に示す。これらの情報は,受渡当
事者間での協定が望ましく,また,試験する製品に関する国際規格若しくは国内規格又はその他の文書か
ら,部分的又は全体的に引用してもよい。
a) 塗装する素地の材料,その厚み及び表面調整
b) 素地への試験塗料の塗装の方法
c) 試験前の塗膜の乾燥(又は焼付け)時間及び条件並びに養生時間及び条件(可能であれば)
d) 試験前の試験片の調整時間(同一の試験片で,既に他の試験が終了しているとき)
e) IS K 5600-1-7による乾燥膜厚(μm)及び測定方法。単一塗膜又は多層塗装系の区別
f) 協定に基づく試験方法の変更
g) 特別な試験条件及び耐光性の評価での色変化の限度
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附属書B
(参考)
水平面全天分光放射照度及び窓ガラスの分光透過率の表
表B.1−海面での水平面全天分光放射照度(CIE No.85:1989の表4から引用)
この表の変数を,以下に示す。
エアマス = 1
可降水量 = 1.42 cm (PW)
大気オゾン含有量 = 0.34 cm (STP)
500 nmでの混濁係数 = 0.1
地表面反射率 = 0.2
λ = 波長(nm)
EG 0( to ) : 0からλまでの積算放射照度(W/m2)
EG 0( to ) : 0から∞までの積算放射照度(W/m2)
――――― [JIS K 5600-7-7 pdf 15] ―――――
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JIS K 5600-7-7:2008の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 11341:2004(IDT)
JIS K 5600-7-7:2008の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 5600-7-7:2008の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK5500:2000
- 塗料用語
- JISK5600-1-2:2002
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第2節:サンプリング
- JISK5600-1-3:2015
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第3節:試験用試料の検分及び調製
- JISK5600-1-4:2004
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第4節:試験用標準試験板
- JISK5600-1-6:1999
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第6節:養生並びに試験の温度及び湿度
- JISK5600-1-7:2014
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第7節:膜厚
- JISK5600-8-1:2014
- 塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―欠陥の量,大きさ及び外観の変化に関する表示―第1節:一般原則及び等級
- JISK5600-8-2:2008
- 塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―第2節:膨れの等級
- JISK5600-8-3:2008
- 塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―第3節:さびの等級
- JISK5600-8-4:1999
- 塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―第4節:割れの等級
- JISK5600-8-5:1999
- 塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―第5節:はがれの等級
- JISK5600-8-6:2014
- 塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―欠陥の量,大きさ及び外観の変化に関する表示―第6節:白亜化の等級(テープ法)