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K 6256-1 : 2013
9 加硫又は成形から試験までの時間
a) 全ての試験目的に対して,加硫又は成形から試験までの最短時間は,16時間とする。
b) 非製品試験のために作製した試料を試験する場合には,加硫又は成形から試験までの最長時間は,4
週間とし,比較を目的とした評価に対しては,可能な限り,同じ間隔の経過時間後に,試験を実施す
る。
c) 製品を試験する場合は,可能な限り,加硫又は成形から試験までの時間は,3か月を超えないものと
する。その他の場合は,製品の入手日から2か月以内に試験を実施する。
10 状態調節及び試験温度
a) 全ての試験片は,JIS K 6250の9.(試験片の状態調節)によって状態調節する。試験片作製に研磨を
含む場合,研磨と試験との間隔は,16時間以上,72時間以内とする。
b) 試験室の標準温度は,JIS K 6250の6.1(試験室の標準温度)による。状態調節した試料から採取した
試験片は,直ちに試験をする。後加工を施した試験片は,試験室の標準温度で最短3時間状態調節を
する。
c) 標準試験温度は,JIS K 6250の11.2.1(標準試験温度及び標準試験湿度)による。その他の試験温度
で試験する場合は,JIS K 6250の11.2.2(その他の試験温度)による。
11 操作方法
つかみ部を作製するために,試験片(箇条7)の布又はゴムの端から約50 mmまでを離する。この部
分をつかみ部として用いる。このとき,手術用小刀又は類似の道具を用いてもよい。試験中に,離する
力が一様にかかり,試験片がねじれないように,試験装置(5.1)のつかみ具に取り付ける。つかみ部の一
方を,固定側のつかみ具でつかみ,つかみ部の他方を可動側のつかみ具に取り付け,図1に示すようにほ
ぼ180°になるようにすることが望ましい。つかみ具で支えた離する側と離される側とを同じ平面内
に維持することが重要である。つかみ具の移動速度は,毎分(50.0±5.0)mmとする。離長さは,100 mm
以上とし,離に要する力の波状曲線を記録する。この波状曲線からJIS K 6274の規定によって,離に
要する力を求める。
注記 試験中に,接着層以外での離が生じかけたときは(例えば,構成する材料の厚さ方向で切断
しそうな場合),手術用小刀で切りきずを付けて接着層の離に復帰させるとよい。
12 計算
計算は,次による。
a) 試験片の離に要する力は,JIS K 6274のA法,B法,C法,D法又はE法によって,波状曲線のピ
ークの中央値(A法,B法及びC法の場合)又は平均値(D法及びE法の場合)を求める。
b) 離強さは,次の式によって算出する。
F FF
T
b
ここに, TF : 離強さ(N/mm)
FF : 離に要する力(N)
b : 試験片の幅(mm)
――――― [JIS K 6256-1 pdf 6] ―――――
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K 6256-1 : 2013
13 試験結果の表し方
13.1 離強さ
離強さは,個々の試験片によって得られた値の中央値とする。中央値は,JIS Z 8401によって丸めの
幅0.1で表す。
13.2 離状態の種類及び表し方
各試験片について,離又は破壊の種類を記録する。離又は破壊の種類及び表し方は,次による。
a) 加硫ゴム層又は熱可塑性ゴム層の破壊(符号R)
b) 加硫ゴム層又は熱可塑性ゴム層と接着剤との界面の離(符号RA)
c) 接着剤と布間との界面の離(符号AT)
d) 2枚の布間の接着に用いた加硫ゴム層又は熱可塑性ゴム層の破壊(符号RB)
e) 布の破壊(符号T)
f) 接着剤がないときの加硫ゴム又は熱可塑性ゴム層と布との界面の離(符号RT)
14 試験報告書
試験報告書には,次の事項を記録する。
a) 試料
1) 試料及び試験片の詳細(種類,履歴など)
2) 試験片の作製方法の詳細(加硫,成形,裁断など)
3) 試験片の長さ方向に平行な布を構成する糸の種類(たて糸又はよこ糸)
b) この規格の番号
c) 試験の詳細
1) 試験室の標準温度
2) 状態調節の時間及び温度
3) 試験条件(温度及び必要な場合は,湿度)
4) 試験片の数(受渡当事者間の協定による場合)
5) 規定の操作方法と異なる場合の操作方法
d) 試験結果
1) 個々の離強さ
2) 個々の離強さの中央値
3) 離強さを求めたときに用いた波状曲線の解析方法[箇条12 a)]
4) 離状態の種類(13.2)
e) 試験年月日
f) その他必要事項
――――― [JIS K 6256-1 pdf 7] ―――――
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K 6256-1 : 2013
附属書A
(規定)
試験装置の校正
A.1 点検
校正を行う場合は,事前に,校正する項目の現状を,校正報告書又は証明書で記録された点検結果によ
って確認する。校正が,納入時の状態の校正なのか,異常又は欠陥を修理した後の校正なのかも記録する。
試験装置が,規定した測定値を含め,要求試験精度を満たしていて,公式に校正する必要がない場合も,
そのことを確認する。要求測定値が変化しやすい傾向にある場合は,定期点検の必要性を詳細な校正方法
に記載する。
A.2 校正計画
試験装置の校正及び校正証明書は,この規格の要求事項である。校正頻度については,特に規定されな
い場合,ISO 18899:2004の指針を参考にして各規格使用者の自由裁量で決めてよい。
表A.1には,校正計画を規定する要求試験項目及び要求事項を掲載する。要求試験項目及びその測定値
は,試験装置本体,装置の一部,又は補助的な装置にも関連している。
それぞれの測定値についての校正方法は,ISO 18899:2004,その他の発行文書又は詳細に記載された試
験方法を用いてもよい(ISO 18899:2004よりも詳細に規定した校正方法が記載されている場合には,それ
を用いる。)。
それぞれの項目の校正頻度は,略号で示す。校正計画に用いた記号を,次に示す。
C 確認は必要であるが,測定は不要であるもの。
S ISO 18899:2004による標準的な校正周期。
U 使用の都度行うもの。
表A.1−校正計画
項目 要求事項 ISO 18899:2004の箇条番号 校正頻度 注記
試験機 JIS K 6272 − − −
力の等級 1級 21.1 S −
速度 (50±5) m/min 23.4 S −
つかみ具 滑らないこと C U −
記録装置 5.2十分な大きさの目盛 C S 簡単に判断できるもの。
をもつもの。
表A.1に記載以外の項目を,次に示す。これらもISO 18899:2004に従い校正を必要とする。
a) 状態調節及び試験温度を監視する温度計
b) 試験片の寸法を測定する計測器
――――― [JIS K 6256-1 pdf 8] ―――――
附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
ISO 36 : 2011 Rubber, vulcanized or thermoplastic−Determination of adhesion to
JIS K 6256-1 : 2013 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−接着性の求め方−第1部 : 布との
離強さ textile fabrics
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差異
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ご
国際規格 との評価及びその内容 の理由及び今後の対策
番号
箇条番号 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 の評価
3 用語及 3 − 追加 用語のJIS K 6200を追加。 JISとして必要なための追加で,技
び定義 術的な差異はない。
4 原理 4 − 追加 離強さの評価方法を追加。 分かりやすくするための追加で,
技術的な差異はない。
7 試験片 7 − 追加 試験片の寸法の詳細を追加。 分かりやすくするための追加で,
技術的な差異はない。
11 操作方 11 − 追加 操作方法の詳細を追加。 分かりやすくするための追加で,
法 技術的な差異はない。
12 計算 離強さの求め方 12.1 試験結果の表し方 変更 文章を計算式に変更。 分かりやすくするための変更で,
技術的な差異はない。
13 試験結 12 − 追加 数字の丸め方のJIS Z 8401を JISとして必要なための追加で,技
果の表し 追加。 術的な差異はない。
方
14 試験報 13 − 追加 その他必要事項について追加。 JISとして必要なための追加で,技
告書 術的な差異はない。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 36:2011,MOD
K6
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加·················· 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
256
− 変更·················· 国際規格の規定内容を変更している。
-
1 : 2
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
0
− MOD··············· 国際規格を修正している。
13
2
JIS K 6256-1:2013の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 36:2011(MOD)
JIS K 6256-1:2013の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.060 : ゴム
JIS K 6256-1:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK6200:2019
- ゴム―用語
- JISK6250:2019
- ゴム―物理試験方法通則
- JISK6272:2003
- ゴム―引張,曲げ及び圧縮試験機(定速)―仕様
- JISK6274:2018
- ゴム及びプラスチック―引裂強さ及び接着強さの求め方における波状曲線の解析
- JISK6404-5:1999
- ゴム引布・プラスチック引布試験方法―第5部:接着試験
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方