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K 6558-8-3 : 2016
mLとし,よく混ぜる。
この溶液中のクロム含有量が7.5 μg/mL以下の場合には,この溶液をろ過した後(7.3),直接分析できる。
7.5 μg/mLを超える場合には,溶液を塩化カリウム溶液(2 g/L)で適宜希釈する必要がある。
試験溶液を吸引し,得られる吸光度を測定する。標準検量線を使用し,試験溶液中のクロム濃度を計算
する。装置のメモリに検量線が保存されている場合,濃度として直接求めることができる。
吸光度が校正基準の範囲外である場合,8.1で得られた分析用溶液を,適切に希釈し分析を繰り返す必要
がある。又は試料採取量を減らし,8.1から再試験を行う必要がある。
9 計算及び試験結果の表し方
革に含まれる酸化クロム(Cr2O3)含有量(wCr)は,キログラム当たりのミリグラム量(mg/kg)で表し,
式(1)によって算出する。結果は,揮発性物質を0 %に換算する必要があり(附属書B参照),式(2)で算出
する係数Fを乗じ算出する。結果は,四捨五入によって,小数点以下1桁とする。
.1462 V F
wCr (1)
m0
ここに, ρ : 8.2.3で測定したクロム濃度(μg/mL)
V : 総体積(mL)追加の希釈を行わない場合は,V=250 mL
m0 : 採取した試料の質量(g)
1.462 : クロム(Cr)を酸化クロム(Cr2O3)に変換するための補正
係数
F : 揮発性物質を0 %に補正するための係数
Fは,次のように算出できる。
100
F (2)
100 wW
ここに, wW : JIS K 6558-2に基づいた揮発性物質の含有量(%)
必要な場合は,乾燥した脱脂試料の質量に基づいて結果を計算してもよい。
10 試験報告書
試験報告書には,次の事項を記載する。
a) この規格の規格番号
b) 試料を識別するための詳細情報及び試料採取に関するJIS K 6556-1との相違点
c) 試料の揮発性物質の質量分率(%)
d) 試験結果の算術平均(mg/kg,小数点以下1桁,揮発性物質を0 %として換算)
e) この規格で規定した方法との相違点
――――― [JIS K 6558-8-3 pdf 6] ―――――
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K 6558-8-3 : 2016
附属書A
(参考)
原子吸光分光光度計による溶液の測定
原子吸光分光光度計(7.2)について,ここに,推奨する設定を記載するが,推奨されるクロム用の設定
がある場合には,その設定を使用することが望ましい。
ランプ電流 : 装置の推奨値に従う。
スリット幅/バンドパス : 0.5 nm
波長 : 357.9 nm
バーナーヘッド : 赤い円すい部分の高さが10 mm20 mmになるようにする。
燃料流量 : 装置の推奨値に従う。
酸化剤流量 : 装置の推奨値に従う。
光電子増倍管電圧 : 最適なシグナル/ノイズ比を得るのに必要な値
――――― [JIS K 6558-8-3 pdf 7] ―――――
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K 6558-8-3 : 2016
附属書B
(参考)
水分及びその他の揮発性物質の測定
革中の揮発性物質の含有量は,JIS K 6558-2の規定に従って測定する。革中の揮発性物質の含有量は,
酸化クロム含有量測定用に調製した細切試料を用いて測定する。革が湿っている場合は,JIS K 6558-2の
規定に従って,揮発性物質の含有量を測定する前に乾燥する。測定前に乾燥中に失われた質量は,JIS K
6558-2の規定に従って,乾燥した場合の質量減に加える。
――――― [JIS K 6558-8-3 pdf 8] ―――――
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附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
ISO 5398-3:2007,Leather−Chemical determination of chromic oxide content−Part 3:
JIS K 6558-8-3:2016 革試験方法−化学試験−第8-3部 : 酸化クロム含有量の測
定−原子吸光分析法 Quantification by atomic absorption spectrometry
(I) JISの規定 (II)国際 (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
規格番号 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 番号 の評価
1 適用範囲 − 1 湿式酸化法及びマイク 変更 ISO規格では,湿式酸化法及びマイ我が国の使用実態に整合させたも
ロ波分解の二方法を規 クロ波分解を規定しているが,JISので,実質的な差異はない。
定。 では湿式酸化法だけとした。
5 試料採取 試料の採取 5 JISとほぼ同じ。 変更 ISO規格では0.001 gとあるが,JIS我が国の使用実態に整合させたも
及び調製 では0.000 1 gとした。 ので,実質的な差異はない。
6 試薬 蒸留水又は水 6 JISとほぼ同じ。 変更 ISO 3696のグレード3の水を使用 我が国の使用実態に整合させたも
するが,JISでは蒸留水又は水としので,実質的な差異はない。
た。
6.16.7各試薬に 6.1 JISとほぼ同じ。 追加 JISでは,試薬名を明確にし,規定実質的な差異はない。
JIS番号記入 6.2 内容を明確にした。
7 装置及び 7.2一般事項及び7.5 7.1 JISとほぼ同じ。 追加 7.2にJIS K 0121を規定。7.5に分 実質的な差異はない。
器具 分析用天びん 7.4 析用天びんを規定した。
なお,分析用天びんについてISO
規格では記載がない。他のISO規
格では0.001 gまで計測できるもの
となっているが,JISでは0.000 1 g
まで計測できるものとした。
K6
8 手順 − 8.1.2 JISとほぼ同じ。 削除 JISでは,湿式酸化法だけとし,マ我が国の使用実態に整合させたも
5
イクロ波分解による調製を削除し ので,実質的な差異はない。
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た。
-
8-3 : 2016
2
――――― [JIS K 6558-8-3 pdf 9] ―――――
8
K 6558-8-3 : 20162019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格(日本産業規格)」を「日本産業規格」に読み替えてください。
K6
2
(I) JISの規定 (II)国際 (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
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規格番号 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
58-
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箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
-3 : 2
及び題名 番号 の評価
0
8 手順(続 8.1 分析用溶液の調 8.1 JISとほぼ同じ。 変更 JISでは,過塩素酸(6.2)による方
我が国の使用実態に整合させたも
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き) 製 ので,実質的な差異はない。
法を第一に採用し,硫酸・過塩素酸
混合溶液を使用してもよいことに
した。
9計算及び 9 JISとほぼ同じ。 追加 四捨五入法を規定。 実質的な差異はない。
結果の表し
方
10試験報 b),d) 10 JISとほぼ同じ。 追加 実質的な差異はない。
b) JIS K 6556-1との相違点,d)試験
告書 結果の算出平均の詳細を規定。
附属書A 原子吸光分光光度 8.2.1 原子吸光分光光度計の 変更 JISでは,附属書A(参考)として 我が国の使用実態に整合させたも
(参考) 計測定 推奨する設定を記載 推奨項目とした。 ので,実質的な差異はない。国際
規格の見直しの際,提案を行う。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 5398-3:2007,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 削除 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− 追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD 国際規格を修正している。
JIS K 6558-8-3:2016の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 5398-3:2007(MOD)
JIS K 6558-8-3:2016の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 6558-8-3:2016の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK0121:2006
- 原子吸光分析通則
- JISK6556-1:2016
- 革試験方法―試料採取及び調製―第1部:試料採取部位
- JISK6558-1:2016
- 革試験方法―化学試験―第1部:化学試験用試料の調製
- JISK6558-2:2016
- 革試験方法―化学試験―第2部:揮発性物質の測定
- JISK8005:2014
- 容量分析用標準物質
- JISK8121:2007
- 塩化カリウム(試薬)
- JISK8223:2016
- 過塩素酸(試薬)
- JISK8541:2015
- 硝酸(試薬)
- JISK8541:2021
- 硝酸(試薬)
- JISK8951:2006
- 硫酸(試薬)