JIS K 7129-2:2019 プラスチック―フィルム及びシート―水蒸気透過度の求め方―第2部:赤外線センサ法 | ページ 2

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K 7129-2 : 2019
表1−試験条件
条件 透過セルの温度 相対湿度差 高湿度チャンバの 低湿度チャンバの
相対湿度 相対湿度
℃ % % %
1 25±0.5 90±2 90±2 0
2 38±0.5 90±2 90±2 0
3 40±0.5 90±2 90±2 0
4 23±0.5 85±2 85±2 0
5 25±0.5 75±2 75±2 0

9 手順

9.1 一般

  9.29.5の手順に従って,標準試験片について測定し,続いて各試験片について測定する。標準試験片
の水蒸気透過度は,年に12回の頻度で,定期的に確認する。測定機関は,各自の標準試験片を保有し,
それを用いる。

9.2 ゼロレベル電圧

  乾燥空気又は乾燥窒素ガスを用いて,装置のゼロレベル電圧を測定する。

9.3 相対湿度調節

  規定の相対湿度の調湿ガスを供給できる装置の場合は,その調湿ガスによる。
塩飽和水溶液を使って規定の相対湿度に調節する装置の場合は,調湿綿を入れた高湿度チャンバ内に塩
飽和水溶液を注入する。
塩飽和水溶液を使用する装置の場合,相対湿度 (90±2) %は,JIS K 8953に規定する硫酸亜鉛七水和物
又はJIS K 9006に規定するりん酸二水素アンモニウムの飽和水溶液によって得る。相対湿度 (85±2) %は,
JIS K 8121に規定する塩化カリウムの飽和水溶液によって得る。相対湿度 (75±2) %は,JIS K 8150に規
定する塩化ナトリウム又はJIS K 8371に規定する酢酸ナトリウム三水和物の飽和水溶液によって得る。

9.4 試験片の装着

  透過セルの両側の試験片装着面に真空グリスを薄く均一に塗り,標準試験片又は試験片を低湿度チャン
バと高湿度チャンバとの間に装着する。このとき,試験片の表面に,しわ又はたるみを生じないよう注意
する。

9.5 測定

  装置内に透過セルを固定し,低湿度チャンバに規定流速で乾燥空気又は乾燥窒素ガスを流す。赤外線セ
ンサからの出力電圧を観測し,定常状態となって±5 %の範囲に収まることを確認する。
出力電圧の振れ幅が±5 %に収まらないで終了したときは,収まらなかったことを報告書に記載する。
注記 流速は,機器製造業者の仕様によって決めるとよい。

――――― [JIS K 7129-2 pdf 6] ―――――

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K 7129-2 : 2019

10 計算

  各試験片の水蒸気透過度は,次の式によって算出する。
S ES E0 AR
J
ER E0 AS
ここに, J : 試験片の水蒸気透過度[g/(m2・24 h)]
E0 : 乾燥空気又は乾燥窒素ガスによる測定装置のゼロレベル電
圧(V)
ER : 標準試験片の定常状態の電圧(V)
S : 標準試験片の水蒸気透過度[g/(m2・24 h)]
ES : 試験片の定常状態の電圧(V)
AR : 標準試験片の透過面積(m2)
AS : 試験片の透過面積(m2)

11 試験結果

  試験結果は,個々に算出して,その結果の平均値を1未満は小数点2桁,1以上は有効数字2桁に丸め
る。

12 精度

  この試験方法の精度は,試験室間の比較データがないため,不明である。精度に関する規定は,そのデ
ータが得られた時点で,改正版に追記する予定である。

13 試験報告書

  試験報告書には,次の事項を記載する。
a) この規格の番号
b) 試験条件
c) 測定に用いた測定装置の名称
d) 標準試験片の詳細事項
e) 試験片を特定するのに必要な事項
f) 試験片の作製方法
g) (多層フィルム・シートのように,表裏の組成及び構造が異なる場合)試験片の水蒸気供給面
h) 試験片の透過面積
i) 試験片の平均厚さ
j) 試験片の数
k) 試験片の状態調節方法の詳細
l) 赤外線センサ法で,赤外線センサからの出力電圧の振れ幅が±5 %以内の一定値(定常状態)になら
ない試料片を採用した場合は,その詳細事項(9.5参照)
m) 試験結果
n) 試験年月日(試験期間が1日で終了しない場合には,試験開始日及び終了日を記載)

――――― [JIS K 7129-2 pdf 7] ―――――

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K 7129-2 : 2019
K7
3
附属書JA
12
(参考)
9-
2 : 2
JISと対応国際規格との対比表
019
ISO 15106-2:2003,Plastics−Film and sheeting−Determination of water vapour
JIS K 7129-2:2019 プラスチック−フィルム及びシート−水蒸気透過度の求め
方−第2部 : 赤外線センサ法 transmission rate−Part 2: Infrared detection sensor method
(I) JISの規定 (II)国際 (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
規格番号 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 番号 の評価
1 適用範囲 1 追加 “エンボスなどのない表面が平滑 補足的な追加であり,技術的な差
な,”という表現を追加した。 異はない。
3 用語及び 3 追加 JIS K 6900にもよるとした。 規格利用者の利便性を考慮した。
定義 技術的な差異はない。
6 状態調節 6 状態調節は,温度 23±変更 水蒸気透過度を求める前に試験片 ISO規格では,“状態調節は,温度
2 ℃,相対湿度 (50± の厚さを測定するものとし,JIS K23±2 ℃,相対湿度 (50±5) %に
5) %で,その材料の仕様 7130による厚さ測定に規定する状 おいて行う”と規定しているが,
書に示す時間行う。 態調節をもってこの試験の状態調 測定条件と状態調節温湿度とが大
節を兼ねるように変更。 きく異なっており,厚さ測定時に
行う状態調節で,この試験の状態
調節を行うものとした。今後,ISO
に提案予定。
7 装置 7 搬送ガスに空気を使用 追加 窒素ガスを追加。 従来の空気だけでなく窒素ガスも
9 手順 9 利用されてきている実態を反映さ
10 計算 10 せた。今後,ISOに提案予定。
7 装置 図1 赤外線センサ 図1 調湿綿を使用 変更 利用者の利便性を図った変更であ
調湿綿を用いた調湿だけでなく,調
法による水蒸気透 湿ガスを透過セルに導入できる透 り,技術的な差異はない。
過度測定装置の例 過セルの構造に変更。
8 試験条件 表1 試験条件 表1 追加 利用者の利便性を図った追加であ
“高湿度チャンバの相対湿度”及び
り,技術的な差異はない。
“低湿度チャンバの相対湿度”の項
目を追加。

――――― [JIS K 7129-2 pdf 8] ―――――

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K 7129-2 : 2019
(I) JISの規定 (II)国際 (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
規格番号 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 番号 の評価
9 手順 9.3 相対湿度調節 9.3 追加 規定の相対湿度の調湿ガスを供給 技術の進歩に伴い,調湿ガスを供
できる装置を用いる場合の手順を 給できる装置が増加し,従来の塩
追加。 飽和水溶液による調湿から装置を
用いた方法に代わってきている実
態を反映させた。今後,ISOに提
案予定。
塩飽和水溶液の調湿方 変更 塩飽和水溶液の調湿方法を注記か 利用者の利便性を図った追加であ
法を注記で記載。 り,技術的な差異はない。
ら規定に変更し,かつ,試薬の品質
をJISを引用して規定。
9.4 試験片の装着 9.4 追加 試験片の装着面に真空グリスを薄 実際に行われている手順を加え
く均一に塗る手順を追加。 た。今後,ISOに提案予定。
10 計算 10 変更 式中のWVTRをJに変更。 規格利用者の利便性を考慮した。
技術的な差異はない。
13 試験報 c) 測定に用いた測 13 追加 “c) 測定に用いた測定装置の名 実際に行われている報告事項を加
告書 定装置の名称 称”を追加。 えた。今後,ISOに提案予定。
g) 試験片の水蒸気 13 追加 表裏の組成及び構造が異なる場合 透過測定において試験片の水蒸気
供給面 に限るという条件を追加した。 供給面が,測定結果に影響を及ぼ
す場合は,試料片が膜厚方向に非
対称な構造をもつ積層体だけであ
るため,単層で構成された試験片
が該当しないことを明示するよう
にした。今後,ISOに提案予定。
n) 試験年月日 13 追加 試験実施期間が1日で終了しない 水蒸気透過度が低い場合,試験実
施期間が1日で終了しないことが
場合は,試験開始日及び終了日の両
方を記載することとした。 想定されるため。今後,ISOに提
案予定。
K7 129
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 15106-2:2003,MOD
-
2 : 2019
3

――――― [JIS K 7129-2 pdf 9] ―――――

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K 7129-2 : 2019
K7
3
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
129
− 変更 国際規格の規定内容を変更している。
-
2 : 2
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
0
− MOD 国際規格を修正している。
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JIS K 7129-2:2019の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 15106-2:2003(MOD)

JIS K 7129-2:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 7129-2:2019の関連規格と引用規格一覧