JIS K 7129-5:2016 プラスチック―フィルム及びシート―水蒸気透過度の求め方―第5部:圧力センサ法 | ページ 2

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K 7129-5 : 2016

7 試験条件

  推奨する試験条件を,表1に記載する。
なお,表1以外の試験条件は,受渡当事者間の協定による。
表1−試験条件一覧
試験条件 温度 相対湿度
℃ %
1 25±0.5 90±3
2 40±0.5 90±3
3 60±0.5 90±3
4 85±0.5 85±3

8 手順

8.1 試験片支持体

  透過性の支持体(図1の5)を下流側チャンバの直径及び高さに合わせて装着する。

8.2 試験片の装着

  透過セルの両側の平らな端面に,密封封止のための真空グリスを薄くかつ均一に塗る。さらに,試験片
をしわ又はたるみを生じないように,下流側チャンバの上に装着する。

8.3 透過セルの組立

  試験片の上にゴムのシーリングリングを載せて,セルの上部を閉じる。試験片が完全に封止されるよう
に,セルの上部と下部とを均等な圧力で締め付ける。

8.4 透過セルの排気

  上流側バルブと下流側バルブ(図1の8及び9)とを開き,下流側チャンバ及び上流側チャンバの空気
を真空ポンプで排気する。
注記 試験片が確実に支持体に接触するように,下流側チャンバを最初に排気することが望ましい。

8.5 真空ポンプの停止

  十分に低圧となったところで,下流側バルブ及び上流側バルブを閉め,真空ポンプを停止する。

8.6 繰返し

  必要な場合,8.4及び8.5を繰り返す。

8.7 水蒸気の導入

  制御バルブ(図1の11)を開いて上流側チャンバに水蒸気を導入し,試験条件の相対湿度に相当する水
蒸気圧に達した時点で,水蒸気の供給を停止する。上流側チャンバの圧力は,水蒸気発生器(図1の10)
と連携する制御バルブ(図1の11)とによって一定に制御されなければならない。
下流側チャンバの圧力が上昇することで水蒸気の透過を確認することができる。

8.8 圧力変化を記録

  下流側チャンバの圧力の時間変化の曲線を記録する。これが直線となって定常状態となるまで継続する。

8.9 直線部分の傾きを決定

  透過曲線の直線部分の傾き(dp/dt,箇条10を参照)を決定する。自動的に記録された透過曲線も利用
できる。

――――― [JIS K 7129-5 pdf 6] ―――――

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K 7129-5 : 2016

9 バックグラウンド測定

  必要に応じて,透過セルの試験片を装着しない場合のWVTR(バックグラウンドWVTR)を測定すると
よい。このためには,試験片の代わりに下流側チャンバの上に金属板を置いて測定する。金属板の厚さは
3 mm10 mmでなければならず,透過セルと同じ材質であることが望ましい。

10 計算

  試験片の水蒸気透過度は,次の式(1)によって算出する。
VC M dp
J (1)
A R T dt
ここに, J : 試験片の水蒸気透過度(WVTR)[g/(m2・24 h)]
VC : 下流側チャンバの体積(m3)
A : 試験片の透過面積(m2)
M : 水のモル質量(=18.0)(g/mol)
R : ガス定数(=8.31)[J/(K・mol)]
T : 試験温度(K)
dp/dt : 下流側チャンバの単位時間当たりの圧力変化(Pa/24 h)

11 試験結果

  全ての試験片で得られた結果の平均値を計算し,有効数字2桁に丸める。
試験片の測定値がバックグラウンドWVTRの値に近い場合は,双方の値を記載する。

12 精度

  この試験方法の精度は,試験室間の比較データがないため,不明である。精度に関する規定は,そのデ
ータが得られた時点で,改正版に追記する予定である。

13 試験報告

  試験報告書には,次の事項を記載する。
a) この規格の番号
b) 試験条件
c) 測定に用いた測定装置の名称
d) 試験片の名称
e) 試験片の作製方法
f) 単層以外の試験片の水蒸気供給面
g) 試験片の透過面積
h) 試験片の平均厚さ
i) 試験片の数
j) 試験片の状態調節方法の詳細
k) 試験結果
l) 試験年月日(試験期間が1日で終了しない場合には,試験開始日及び終了日を記載)

――――― [JIS K 7129-5 pdf 7] ―――――

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K 7129-5 : 2016
K7
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附属書JA
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(参考)
9-
5 : 2
JISと対応国際規格との対比表
016
ISO 15106-5:2015,Plastics−Film and sheeting−Determination of water vapour
JIS K 7129-5:2016 プラスチック−フィルム及びシート−水蒸気透過度の求め
方−第5部 : 圧力センサ法 transmission rate−Part 5: Pressure sensor method
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
規格
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
及び題名 番号 の評価
1A 引用規 試験片の厚さ測定 Bibliography 変更 試験片の厚さ測定方法として,JIS具体的な引用規格を明示した。今
格 方法の規格 K 7130(対応国際規格ISO 4593) 後,ISOに提案予定
を参考文献からこの規格の本体の
引用規格に移動した。
4 試験片 4.2 試験片の数 4 追加 注記の追加を,今後,ISOに提案
関連した規格群(JIS K 7129-5,-6,
-7)で対応するISO規格に試験片の予定
数に関する注記があるものとない
ものがあるが,関連規格の一貫性を
保つために注記を追加した。
4.3 試験片の厚さ測 4 追加 この規格の本体にISO規格にはな 具体的な引用規格を明示した。今
定 い試験片の厚さ確認方法として, 後,ISOに提案予定
JIS K 7130によることを追加した。
5 状態調節 状態調節の温度及 5 試験片は,試験材料に変更 水蒸気透過度を求める前に試験片 ISO規格では,“試験片は,試験材
び時間条件につい 適切な時間,試験条件 の厚さを測定するものとし,JIS K料に適切な時間,試験条件と同一
て規定 と同一の温度,湿度で 7130による厚さ測定に規定する状 の温度,湿度で調整する。”と規定
調整する。 態調節をもってこの試験の状態調 しているが,測定条件及び厚さ測
節を兼ねるように変更 定時に行う状態調節温湿度が非常
に異なっており,厚さ測定時に行
う状態調節で,この試験の状態調
節を行うものとした。今後,ISO
に提案予定

――――― [JIS K 7129-5 pdf 8] ―――――

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K 7129-5 : 2016
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
規格
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
及び題名 番号 の評価
6 装置 6.3 圧力センサ 6 変更 ISO規格では明らかな要求事項で ISO規格では圧力計の選択を要求
事項としているが圧力計の例示を
あるが,圧力計の例示を示している
ので表現を緩和した。 示す表現に緩和した。今後,ISO
に提案予定
6.3 圧力センサ, 6 削除 圧力の検出に水銀を用いていない 今後,ISOに提案予定
6.4 水蒸気発生器, のでSI単位のPaだけ用いて,ISO
6.7 真空ポンプ 原文では併記されている圧力単位
mmHgを削除した。
6.6 水 6 変更 ISO規格では試験に用いる水の純 具体的な引用規格を明示した。今
度を“99.99 %以上”と規定してい後,ISOに提案予定
るが,JIS K 0557に規定する種別
A1以上の水がこれに相当するた
め,JISを引用する表現に変更した。
7 試験条件 温度及び相対湿度 7 変更 ISO 15106-7の試験条件の記載と
関連した規格群(JIS K 7129-5,-6,
に関する試験条件 -7)に対応するISO規格ごとに要求同様な記載への変更を今後,ISO
の規定 に提案予定
事項が異なるが,関連規格の一貫性
を保つために統一した表現に変更
した。
13 試験報 d) 試験片の名称 13 変更 ISO規格では“試料片を特定に必
試料片の特定は,試験片の材料名,
告 型番などの名称によってできるた 要な全ての詳細事項”とあるが,
め,変更を行った。 具体的には,試料片の名称がこれ
に相当する。今後,ISOに提案予

f) 単層以外の試験 13 追加 透過測定において試験片の水蒸気 ISO規格では“試験片の水蒸気供
片の水蒸気供給面 給面”とだけ表記するため,単層
供給面が,測定結果に影響を及ぼす
の試験片には該当しない報告事項
場合は,試料片が膜厚方向に非対称
K7
であることを明示した。今後,ISO
な構造をもつ積層体だけである。し
1
に提案予定
たがって,単層で構成された試験片
29-
が該当しないことを明示するため,
5 : 2
変更を行った。
016
2

――――― [JIS K 7129-5 pdf 9] ―――――

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K 7129-5 : 2016
K7
2
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際
1
の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
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規格
-
5
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
: 2
番号
及び題名 番号 の評価
01
13 試験報 l) 試験年月日 13 追加 水蒸気透過度が低い場合に試験実 ISO規格では,試験実施が1日で
6
告(続き) 施期間が1日で終了しない場合が 終了しない場合を想定した表現に
なっていないので,試験開始日及
想定されるため,そのような場合に
試験開始日及び終了日の両方を記 び終了日が一致しない場合にも対
載することとした。 応できる表現を追加した。今後,
ISOに提案予定
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 15106-5:2015,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 削除 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− 追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD 国際規格を修正している。

JIS K 7129-5:2016の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 15106-5:2015(MOD)

JIS K 7129-5:2016の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 7129-5:2016の関連規格と引用規格一覧