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K 7236 : 2001
附属書A(規定) グリシジルアミンの補正法
A.1 序文 この規格で示された方法で,塩基性基をもつグリシジルアミンを滴定するときは,測定される
エポキシ当量の値は,真の値よりも低く算出される。それは,過塩素酸が塩基性基と反応し塩を生成する
ためである。
過塩素酸が塩基性基と反応し塩を生成する量を計算すれば,この方法でグリシジルアミンのエポキシ当
量を滴定することができる。
A.2 原理 グリシジルアミンの塩基性基は,0.1mol/l過塩素酸酢酸溶液で滴定する。
得られたグリシジルアミンの塩基性基値を用いて,A.4の計算式から,エポキシ当量を算出できる。
A.3 手順 グリシジルアミンの塩基性基の滴定は,この規格の6.の方法で行うが,臭化テトラエチルアン
モニウム溶液 (4.7) は加えない。
A.4 結果の計算 グリシジルアミンのエポキシ当量EEは,次の式で示される。
1 000 m
EE=
m t ts
V1−V0−V2 1− c
m1 1 000
ここに, m : 試料の質量 (g)
m1 : 塩基性基の滴定に使用する試験試料の質量 (g)
V0 : 空試験における終点までの滴定に消費した過塩素酸酢酸溶液
の量 (ml)
V1 : 終点までの滴定に消費した過塩素酸酢酸溶液の量 (ml)
V2 : 塩基性基によって消費された過塩素酸酢酸溶液の量 (ml)
t : 試験及び空試験時の過塩素酸酢酸溶液の温度 (℃)
ts : 標定時の過塩素酸酢酸溶液の温度 (℃)
c : 標定時の過塩素酸酢酸溶液の濃度(通常は0.1 mol/l)
――――― [JIS K 7236 pdf 6] ―――――
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附属書1(参考) JISと対応する国際規格との対比表
36:2001
ISO 3001 : 1999 Plastics−Epoxy compounds−Determination of epoxy equivalent
JIS K 7236 : 2001 エポキシ樹脂のエポキシ当量の求め方
(プラスチックス−エポキシ化合物−エポキシ当量の求め方)
(I) JISの規定 (III)国際規格の規定
(II)国際規格番号 (IV) JISと国際規格との技術的差異の項目ごとの評価及びそ (V) JISと国際規格との技術的差異の理由及び
の内容 今後の対策
項目番号 内容 項目内容 項目ごとの技術的差異の内容
番号 評価
(1)適用範囲エポキシ樹脂のエポキシ当 ISO 30011. エポキシ樹脂のエポ IDT
量を試験する方法を規定す キシ当量を試験する
る。 方法を規定する。
(2)引用規格JIS K 0113 ISO 3001 JISの体系上追加した。技術的差異はない。
MOD/追加 JISとして規定されている規格を追加した。
JIS K 8223
JIS K 8294
JIS K 8322
JIS K 8355
JIS K 8809
JIS K 8886
JIS K 3503
JIS K 3505
JIS Z 8402-2
(3)定義 主な用語の定義 2. MOD/変更 molを当量表示に変更した。 5年見直しでISOに変更を提案する。
(4)試薬 1.酢酸 ISO 3001 4. JIS体系上規定したもので技術的差異はない。
MOD/追加 JISとして規定されている規格を追加した。
2.無水酢酸 4.
3.クロロホルム 4.
4.フタル酸カリウム 4.
5.クリスタルバイオレット指 4.
示薬溶液
6.1過塩素酸 4.
7.臭化テトラエチルアンモニ 4.
ウム酢酸溶液
――――― [JIS K 7236 pdf 7] ―――――
(I) JISの規定 (III)国際規格の規定
(II)国際規格番号 (IV) JISと国際規格との技術的差異の項目ごとの評価及びそ (V) JISと国際規格との技術的差異の理由及び
の内容 今後の対策
項目番号 内容 項目内容 項目ごとの技術的差異の内容
番号 評価
(5)器具及び1.電位差滴定装置 ISO 3001 5. JIS体系上規定したもので技術的差異はない。
MOD/追加 JISとして規定されているものは規定した。
装置 2.化学ばかり 5. IDT
3.フラスコ 5. JIS体系上規定したもので技術的差異はない。
MOD/追加 JISとして規定されているものは規定した。
4.ビュレット 5. JIS体系上規定したもので技術的差異はない。
MOD/追加 JISとして規定されているものは規定した。
5.デシケーター 5. JIS体系上規定したもので技術的差異はない。
MOD/追加 JISとして規定されているものは規定した。
6.回転子 5. IDT
7.温度計 5. IDT
8.ピペット 5. JIS体系上規定したもので技術的差異はない。
MOD/追加 JISとして規定されているものは規定した。
9.フラスコ 5. JIS体系上規定したもので技術的差異はない。
MOD/追加 JISとして規定されているものは規定した。
10.メスシリンダー 5. JIS体系上規定したもので技術的差異はない。
MOD/追加 JISとして規定されているものは規定した。
(6)試験手順1.採取試料 ISO 3001 6. MOD/変更 単位を変更した。 (mmol→mol) 5年見直しでISOに変更を提案する。
2.溶解法 6. MOD/追加 備考を追加した。
3.指示薬滴定法 6. IDT
4.電位差滴定法 6. MOD/変更 滴定終点を変更した。 5年見直しでISOに変更を提案する。
5.補正 6. IDT
6.空試験 6. IDT
(7)計算 ISO 3001 7. IDT
(8)精度 ISO 3001 8. MOD/削除 レンジ (r, R) を削除した。 5年見直しでISOに変更を提案する。
JIS Z 8402-2標準測定方法の併行精度及び再現
精度を求めるための基本的方法を引用した。
(9)結果の報告 9. IDT
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 3001 : 1999 ; MOD
備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
− IDT 技術的差異がない。
− MOD/削除 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
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− MOD/追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
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− MOD/変更 国際規格の規定内容を変更している。
6:
2. JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
200
− MOD 国際規格を修正している。
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――――― [JIS K 7236 pdf 8] ―――――
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K 7236 : 2001
JIS K 7236 国際規格適正化原案作成委員会 構成表
氏名 所属
(委員会長) 垣 内 弘 横浜国立大学名誉教授(エポキシ樹脂技術協会)
(試験規格委員長) 宮 入 裕 夫 東京医科歯科大学教授生体材料工学
高 橋 泰 旭チバ株式会社
秋 本 耕 司 旭電化工業株式会社
永 瀬 利 平 ソマール株式会社
小野寺 和 之 大日本インキ化学工業株式会社
久 戸 瀬 極 ダウ・ケミカル日本株式会社
朝 蔭 秀 安 東都化成株式会社
赤 塚 泰 昌 日本化薬株式会社
北 原 正 友 富士化成工業株式会社
山 村 宣 民 ヘンケル・ジャパン株式会社
後 藤 学 三井化学株式会社
新 村 多加也 油化シェルエポキシ株式会社
(関係者) 八 田 勲 工業技術院標準部標準業務課
山 村 修 蔵 財団法人日本規格協会技術部
吉 木 健 日本プラスチック工業連盟
(事務局) 伊 東 達 郎 エポキシ樹脂技術協会
(解説文責 秋山幸司)
JIS K 7236:2001の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 3001:1999(MOD)
JIS K 7236:2001の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.080 : プラスチック > 83.080.10 : 熱硬化性材料
JIS K 7236:2001の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK0113:2005
- 電位差・電流・電量・カールフィッシャー滴定方法通則
- JISK8223:2016
- 過塩素酸(試薬)
- JISK8294:2016
- クリスタルバイオレット(試薬)
- JISK8322:2020
- クロロホルム(試薬)
- JISK8355:2006
- 酢酸(試薬)
- JISK8355:2021
- 酢酸(試薬)
- JISK8809:2020
- フタル酸水素カリウム(試薬)
- JISK8886:2008
- 無水酢酸(試薬)
- JISR3503:1994
- 化学分析用ガラス器具
- JISR3505:1994
- ガラス製体積計
- JISZ8402-2:1999
- 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)―第2部:標準測定方法の併行精度及び再現精度を求めるための基本的方法