JIS K 7311:1995 ポリウレタン系熱可塑性エラストマーの試験方法

JIS K 7311:1995 規格概要

この規格 K7311は、ポリウレタン系熱可塑性エラストマーの試験方法について規定。

JISK7311 規格全文情報

規格番号
JIS K7311 
規格名称
ポリウレタン系熱可塑性エラストマーの試験方法
規格名称英語訳
Testing methods for thermoplastic polyurethane elastomers
制定年月日
1987年1月1日
最新改正日
2016年10月20日
JIS 閲覧
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対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

83.080.20
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
プラスチック I(試験) 2021, プラスチック II(材料) 2021, ゴム・エラストマー I 2020, ゴム・エラストマー II 2020
改訂:履歴
1987-01-01 制定日, 1995-12-01 改正日, 2001-10-20 確認日, 2006-10-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
ページ
JIS K 7311:1995 PDF [14]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 7311-1995

ポリウレタン系熱可塑性エラストマーの試験方法

Testing methods for thermoplastic polyurethane elastomers

1. 適用範囲 この規格は,ポリウレタン系熱可塑性エラストマーの試験方法について規定する。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS K 7100 プラスチックの状態調節及び試験場所の標準状態
JIS K 7215 プラスチックのデュロメータ硬さ試験方法
JIS Z 8401 数値の丸め方
2. この規格の中で{}を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,
参考として併記したものである。
2. 試験項目 この規格に規定する試験項目は,次のとおりである。
(1) 比重試験
(2) 引張試験
(3) 引裂試験
(4) 硬さ試験
(5) 反発・弾性試験
(6) 摩耗試験
(7) 流れ試験
3. 試験の一般条件
3.1 試験室の標準状態 試験室の標準状態は,原則として,JIS K 7100に規定の標準温度状態2級 (23
±2℃) 及び標準湿度状態2級 [(50±5) %] とする。
3.2 試料の状態調節時間 試料は,成形後3.1に規定する試験室の標準状態において88時間以上状態調
節した後試験を行う。この場合,当事者間の協定によってほかの条件で状態調節してもよい。
3.3 試験片作製用試料 試験片は,原則として,射出成形によって,大きさ100mm角以上,厚さ23mm
に成形した平板状試料から採取する。この場合,射出成形のゲート付近を避けて採取しなければならない。
射出成形は,試験を行う樹脂のタイプ・グレードによって適正な条件で行う。
3.4 試験結果の丸め方 各試験によって得られた試験結果は,JIS Z 8401によって丸め,表1のけた数
で表す。

――――― [JIS K 7311 pdf 1] ―――――

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K 7311-1995
表1 試験結果の丸め方
測定項目 求める試験結果
比重 有効数字3けた
引張強さ MPa 小数点以下1けた
[{kgf/cm2}] 整数位
伸び % 有効数字2けた
引張応力 MPa 小数点以下1けた
[{kgf/cm2}] 整数位
引裂強さ kN/m 小数点以下1けた
[{kgf/cm}] 整数位
硬さ 整数位
反発弾性 % 整数位
摩耗量 mg 整数位
流れ値 cm3/s 有効数字2けた
4. 比重試験
4.1 試験片 試験片は,3.3に規定する試料から,測定に使用するビーカー又は水槽に適する大きさに切
断して作製する。
4.2 浸せき液 浸せき液は,新しく蒸留した水,又は試験前に煮沸して空気を追い出した蒸留水とする。
4.3 試験装置 試験装置は,次に示すものを用いる(図1参照)。
(1) 化学天びん 感量0.1mgのもの
(2) ビーカー又は水槽
(3) 固定支持台又は台皿
図1 比重試験装置の一例
4.4 試験方法 試験方法は水中置換法とし,その操作は次による。
(1) 試験片を直径0.1mm以下の金属線で結び,金属線の他端を化学天びんにつるして,空気中で0.1mgま
で正確に量る。
(2) 空気を追い出した浸せき液をビーカー又は水槽に入れて,化学天びんの可動部に触れないように台皿
又は固定支持台の上に置く。
(3) 金属線で結んだ試験片を浸せき液に浸して,金属線の他端を化学天びんにつるす。

――――― [JIS K 7311 pdf 2] ―――――

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(4) 試験片に空気が付かないように気泡を細い金属線などを用いて完全に追い出した後,0.1mgまでひょ
う量する。
(5) 比重は,次の式によって算出する。
a
S
a b
ここに, S : 比重
a : 試験片の空気中における質量 (g)
b : 試験片の浸せき液中につったときひょう量して得た値 (g)
4.5 試験結果のまとめ方 試験は3個の試験片について行い,試験成績はその平均値で表す。
4.6 記録 試験成績には,次の事項を記録しなければならない。
(1) 比重
(2) 試験温度
(3) 浸せき液の温度
(4) その他必要事項
5. 引張試験
5.1 試験片
5.1.1 試験片の形状・寸法 試験片は,図2に示すダンベル状試験片とし,適切な打抜き型によって打ち
抜かなければならない。
この場合,ダンベル状試験片の長軸方向は,試料の流れ方向と平行に取る。
図2 ダンベル状試験片
5.1.2 厚さ及び幅の測定 試験片の厚さ及び幅は,次の方法によって測定する。
(1) 測厚器は0.01mmの目盛をもち,かつ,加圧面が平滑であって,直径5mmの円形のものでなければな
らない。
測厚器の加圧荷重は,原則として0.785N [{80gf}] とし,測定範囲内で±15%以上変化してはならな
い。
(2) 厚さの測定は,試験片の平行部分の数箇所で行い,測定値の最低値をその試験片の厚さとする。この
場合測厚器の加圧面の中心が試験片の縁から外部に出た状態で測定してはならない。
(3) 幅は打抜き型の幅(刃の内のり)をそのまま用いる。
(4) 試験片の断面積は,厚さ (cm) ×平行部分の幅 (cm) によって計算する。
5.1.3 伸び測定用の標線 伸び測定用の標線(以下,標線という。)は,次の方法によって付ける。
(1) 標線距離(標線間の距離)は20mmとする。

――――― [JIS K 7311 pdf 3] ―――――

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K 7311-1995
(2) 標線は試験片の平行部分に,その中央部を中心として正確に,かつ鮮明に付けなければならない。
5.2 試験装置 試験装置は,次の条件を満たす引張試験機を用いる。
5.2.1 試験機の機構 試験機は最大荷重の指示装置を備え,ダンベル状試験片が自動的に締まるつかみ具
を備えていなければならない。
5.2.2 試験機の容量 試験機としては,試験時の最大荷重が,その容量の1585%の範囲になるものを用
いなければならない。
5.2.3 引張速さ 試験片つかみ具の移動速さは,原則として毎秒0.005 0±0.000 3m{毎分300±15mm}
とする。
5.2.4 試験機の荷重目盛の許容差 試験機の荷重目盛の許容差は,±2%とする。
5.2.5 試験機の検査 試験機は正確に据え付け,少なくとも1年に1回以上,検査しなければならない。
5.3 試験方法
5.3.1 試験片の取付け 試験片は試験中にゆがみ,つかみ切れ,その他の不都合を生じないように,つか
み具に取り付けなければならない。
5.3.2 引張強さ及び伸びの測定 引張強さの測定は,5.2の試験装置によって試験片の切断時に至るまで
の最大荷重を読み取る。
また伸びの測定は,適切な方法によって切断時の標線間距離をmmまで測定する。
5.3.3 引張応力の測定 引張応力とは,試験片に特定の伸びを与えたときの応力で,原則として100%以
上の伸び時について測定する。測定は適切な方法によって,その標線間距離が所要の長さに達したときの
荷重を読み取る。
5.3.4 計算 引張強さ,伸び及び引張応力は,次の式によって算出する。
(1) 引張強さの場合
FB
TB
A
ここに, TB : 引張強さ (MPa) [{kgf/cm2}]
FB : 最大荷重 (N) /[{kgf}]
A : 試験片の元の断面積 (cm2)
(2) 伸びの場合
L1 L0
EB 100
L0
ここに, EB : 伸び (%)
L0 : 標線距離 (mm)
L1 : 切断時の標線間距離 (mm)
(3) 引張応力の場合
Fn
Mn
A
ここに, Mn(1) : 引張応力 (MPa) [{kgf/cm2}]
Fn : 特定の伸び時における荷重 (N) [{kgf}]
A : 試験片の元の断面積 (cm2)
注(1) ここにMnのnは,特定の伸び (%) の数値を示す。例えばM300は,伸び300%時の引張応力を示
す。
5.4 試験結果のまとめ方 試験は,原則として3個の試験片について行い,試験成績はその平均値で表
す。

――――― [JIS K 7311 pdf 4] ―――――

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K 7311-1995
5.5 記録 試験成績には,次の事項を記録しなければならない。
(1) 引張強さ (MPa) [{kgf/cm2}],伸び (%),引張応力 (MPa) [{kgf/cm2}]
(2) 試験装置の形式,容量
(3) その他必要事項
6. 引裂試験
6.1 試験片
6.1.1 試験片の形状・寸法 試験片は,図3に示す直角形引裂試験片とし,適切な打抜き型によって打ち
抜かなければならない。この場合,試験片の長軸方向は,試料の流れ方向と平行に取る。
図3 直角形引裂試験片
6.1.2 厚さの測定 試験片の切欠き部分の厚さを5.1.2と同様な方法によって測定する。
6.2 試験装置 試験機は,5.2の引張試験機を使用する。引張速さは毎秒0.005 0±0.000 3m{毎分300±
15mm}とする。
6.3 試験方法
6.3.1 試験片の取付け 試験片は,試験中につかみ切れなどの不都合が生じないように,つかみ具に取り
付けなければならない。
6.3.2 操作 試験片が切断するまで引っ張る。
6.3.3 計算 引裂強さは,次の式によって算出する。
F
TR
t
ここに, TR : 引裂強さ (kN/m) [{kgf/cm}]
F : 最大荷重 (N) [{kgf}]
t : 試験片の切欠き部分の厚さ (m) [{cm}]
6.4 試験結果のまとめ方 試験は,原則として3個の試験片について行い,試験成績はその平均値で表
す。
6.5 記録 試験成績には,次の事項を記録しなければならない。
(1) 引裂強さ (kN/m) [{kgf/cm}]
(2) 試験装置の形式,容量
(3) その他必要事項
7. 硬さ試験

――――― [JIS K 7311 pdf 5] ―――――

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