JIS K 8116:2006 塩化アンモニウム(試薬)

JIS K 8116:2006 規格概要

この規格 K8116は、試薬として用いる塩化アンモニウムについて規定。

JISK8116 規格全文情報

規格番号
JIS K8116 
規格名称
塩化アンモニウム(試薬)
規格名称英語訳
Ammonium chloride
制定年月日
1952年7月22日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 6353-2:1983(MOD)
国際規格分類

ICS

71.040.30
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
試薬 I 2020, 試薬 II 2020
改訂:履歴
1952-07-22 制定日, 1955-07-22 改正日, 1958-03-03 改正日, 1961-03-01 改正日, 1964-03-01 確認日, 1967-03-01 確認日, 1970-03-01 確認日, 1973-04-01 確認日, 1975-02-01 改正日, 1979-05-01 確認日, 1985-02-01 確認日, 1992-08-01 改正日, 1996-03-01 改正日, 2002-09-20 確認日, 2006-04-20 改正日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS K 8116:2006 PDF [10]
                                                                                   K 8116 : 2006

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本試薬
協会(JRA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出
があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS K 8116:1996は改正され,この規格に置き換えられる。
改正に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 6353-2:1983,Reagents for chemical
analysis―Part 2:Specifications―First seriesを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。
JIS K 8116には,次に示す附属書がある。
附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS K 8116 pdf 1] ―――――

K 8116 : 2006

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 引用規格・・・・[1]
  •  3. 一般事項・・・・[1]
  •  4. 種類・・・・[1]
  •  5. 性質・・・・[1]
  •  5.1 性状・・・・[1]
  •  5.2 定性方法 16. 品質・・・・[2]
  •  7. 試験方法・・・・[2]
  •  7.1 試験条件及び試験結果・・・・[2]
  •  7.2 純度(NH4Cl)・・・・[2]
  •  7.3 水溶状・・・・[2]
  •  7.4 強熱残分(硫酸塩)・・・・[2]
  •  7.5 pH(50 g/l,25 ℃)・・・・[2]
  •  7.6 硝酸塩・・・・[2]
  •  7.7 りん酸塩(PO4)・・・・[2]
  •  7.8 硫酸塩(SO4)・・・・[3]
  •  7.9 ナトリウム(Na)・・・・[3]
  •  7.10 カリウム(K)・・・・[3]
  •  7.11 銅(Cu)・・・・[3]
  •  7.12 マグネシウム(Mg)・・・・[3]
  •  7.13 カルシウム(Ca)・・・・[3]
  •  7.14 鉛(Pb)・・・・[4]
  •  7.15 鉄(Fe)・・・・[4]
  •  8. 容器・・・・[4]
  •  9. 表示・・・・[4]
  •  附属書(参考) JISと対応する国際規格との対比表・・・・[5]

――――― [JIS K 8116 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 8116 : 2006

塩化アンモニウム(試薬)

Ammonium chloride

                                     NH4Cl FW : 53.49

序文

 この規格は,1983年に第1版として発行されたISO 6353-2,Reagents for chemical analysis―Part
2:Specifications―First series を翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変
更の一覧表をその説明を付けて,附属書に示す。

1. 適用範囲

 この規格は,試薬として用いる塩化アンモニウムについて規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 6353-2:1983,Reagents for chemical analysis―Part 2:Specifications―First series (MOD)

2. 引用規格

 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 0067 化学製品の減量及び残分試験方法
JIS K 8001 試薬試験方法通則
JIS K 8872 ホルムアルデヒド液(試薬)
JIS K 8951 硫酸(試薬)

3. 一般事項

 試験方法の一般的な事項は,JIS K 8001による。

4. 種類

 種類は,特級とする。

5. 性質

5.1 性状

 塩化アンモニウムは,白い結晶性粉末又は塊状で,水に溶けやすく,エタノールに溶けにくい。
5.2 定性方法 定性方法は,次による。
a) 試料1 gに水20 mlを加えて溶かす(A液)。A液5 mlに水酸化ナトリウム溶液(300 g/l)1 mlを加え
て加熱すると,アンモニアが発生する。
b) 液5 mlに硝酸銀溶液(20 g/l)1 mlを加えると白い沈殿が生じる。この沈殿にアンモニア水(2+3)
2 mlを加えると溶ける。

――――― [JIS K 8116 pdf 3] ―――――

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K 8116 : 2006
6. 品質 品質は,7.によって試験したとき,表1に適合しなければならない。
表 1 品質
項目 規格値
純度(NH4Cl) 質量分率 % 99.5 以上
水溶状 試験適合
強熱残分(硫酸塩) 質量分率 % 0.01 以下
pH(50 g/l,25 ℃) 4.55.5
硝酸塩 試験適合
りん酸塩(PO4) 質量分率 ppm 2 以下
硫酸塩(SO4) 質量分率 % 0.001 以下
ナトリウム(Na) 質量分率 % 0.005 以下
カリウム(K) 質量分率 % 0.005 以下
銅(Cu) 質量分率 ppm 2 以下
マグネシウム(Mg) 質量分率 ppm 5 以下
カルシウム(Ca) 質量分率 % 0.001 以下
鉛(Pb) 質量分率 ppm 2 以下
鉄(Fe) 質量分率 ppm 2 以下

7. 試験方法

7.1 試験条件及び試験結果

 JIS K 8001の3.7(試験操作など)(1)(試験の環境)による。湿度管理は,
必要に応じ実施する。また,表1で規定する各品質項目の試験は,次の各試験方法によって行い,得られ
る計算値及び操作結果は,JIS K 8001の3.5(測定値)による。

7.2 純度(NH4Cl)

 JIS K 8872に規定するホルムアルデヒド液25 mlに水50 mlを加え,フェノールフ
タレイン溶液を指示薬として0.1 mol/l水酸化ナトリウム溶液で中和した後,0.1 mgのけたまではかりとっ
た試料1.5 gを加えて溶かす。次に,ビュレットを用いて1 mol/l水酸化ナトリウム溶液20 mlを加えて1
時間放置した後,1 mol/l水酸化ナトリウム溶液で滴定を続ける。終点は,液の色が無色から紅色に変わる
点とする。この場合,1 mol/l水酸化ナトリウム溶液1 mlは,0.053 49 g NH4Clに相当する。

7.3 水溶状

 JIS K 8001の5.2(溶状)による。この場合,試料は2 g,濁りの程度の適合限度標準は(a)
(澄明)を用いる。

7.4 強熱残分(硫酸塩)

 JIS K 0067の4.4.4(操作)(4)(第4法 硫酸塩として強熱する方法)による。
この場合,試料10 g,JIS K 8951に規定する硫酸0.5 mlを用いる。

7.5 pH(50 g/l,25 ℃)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料溶液 試料5.0 gに二酸化炭素を含まない水を加えて溶かし100 mlにする。
b) 操作 JIS K 8001の5.5(pH)(2)による。

7.6 硝酸塩

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料溶液 試料3 gに水を加えて溶かし10 mlにする。
b) 操作 JIS K 8001の5.10[硝酸塩(NO3)](1)(インジゴカルミン法)による。この場合,インジゴ
カルミン溶液(1.8 g/l)0.10 mlを用いる(NO3として約質量分率0.003 %以下。)。

7.7 りん酸塩(PO4)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 試料5.0 gを白金皿にとり,炭酸ナトリウム溶液(100 g/l)2 mlを加える。水浴上で蒸発
乾固した後,徐々に強熱する。冷却後,水5 ml及び塩酸(2+1)2 mlを加えて水浴上で蒸発乾固した
後,水を加えて20 mlにする。

――――― [JIS K 8116 pdf 4] ―――――

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K 8116 : 2006
b) 標準側溶液 炭酸ナトリウム溶液(100 g/l)2 ml及び塩酸(2+1)2 mlを加えて水浴上で蒸発乾固し
た後,りん酸塩標準液(PO4 : 0.01 mg/ml)1.0 ml及び水を加えて20 mlにする。
c) 操作 JIS K 8001の5.13[りん酸塩(PO4)](1)(比色法)による。

7.8 硫酸塩(SO4)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 試料5.0 gに水10 ml及び炭酸ナトリウム溶液(100 g/l)1 mlを加えて水浴上で蒸発乾固
する。次に,加熱板上で白煙が発生しなくなるまで徐々に加熱する。冷却後,塩酸(2+1)2 mlを加
えて水浴上で蒸発乾固した後,塩酸(2+1)0.3 ml及び水を加えて25 mlにする。
b) 標準側溶液 炭酸ナトリウム溶液(100 g/l)1 ml及び塩酸(2+1)2 mlを加えて水浴上で蒸発乾固し
た後,塩酸(2+1)0.3 ml,硫酸塩標準液(SO4 : 0.01 mg/ml)5.0 ml及び水を加えて25 mlにする。
c) 操作 JIS K 8001の5.15[硫酸塩(SO4)](1)(比濁法)による。

7.9 ナトリウム(Na)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 試料2.0 gに水20 mlを加えて溶かし,塩酸(2+1)1 ml及び水を加えて100 mlにする
(X液)(X液は,7.10の試験にも用いる。)。
b) 標準側溶液 試料2.0 gに水20 mlを加えて溶かし,塩酸(2+1)1 ml,ナトリウム標準液(Na : 0.1 mg/ml)
1.0 ml,カリウム標準液(K : 0.1 mg/ml)1.0 ml及び水を加えて100 mlにする(Y液)(Y液は,7.10
の試験にも用いる。)。
c) 操作 JIS K 8001の5.31(原子吸光法)(1)(直接噴霧法)(d)による。

7.10 カリウム(K)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 7.9のX液を用いる。
b) 標準側溶液 7.9のY液を用いる。
c) 操作 JIS K 8001の5.31(1)(d)による。

7.11 銅(Cu)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 試料10 gに水40 mlを加えて溶かし,塩酸(2+1)1 ml及び水を加えて80 mlにする。
b) 標準側溶液 試料10 gに水40 mlを加えて溶かし,塩酸(2+1)1 ml,銅標準液(Cu : 0.01 mg/ml)
2.0 ml,鉛標準液(Pb : 0.01 mg/ml)2.0 ml,鉄標準液(Fe : 0.01 mg/ml)2.0 ml及び水を加えて80 ml
にする。
c) 空試験用溶液 塩酸(2+1)1 mlに水を加えて5 mlにする。
d) 操作 JIS K 8001の5.31(2)(抽出液噴霧法)(d)3による(操作の途中で得られるX液,Y液及び
Z液は,7.14及び7.15の試験にも用いる。)。

7.12 マグネシウム(Mg)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 試料2.0 gに水20 mlを加えて溶かし,塩酸(2+1)1 ml及び水を加えて100 mlにする
(X液)(X液は,7.13の試験にも用いる。)。
b) 標準側溶液 試料2.0 gに水20 mlを加えて溶かし,塩酸(2+1)1 ml,マグネシウム標準液(Mg : 0.01
mg/ml)1.0 ml,カルシウム標準液(Ca : 0.01 mg/ml)2.0 ml及び水を加えて100 mlにする(Y液)(Y
液は,7.13の試験にも用いる。)。
c) 操作 JIS K 8001の5.31(1)(d)による。

7.13 カルシウム(Ca)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 7.12のX液を用いる。
b) 標準側溶液 7.12のY液を用いる。
c) 操作 JIS K 8001の5.31(1)(d)による。

――――― [JIS K 8116 pdf 5] ―――――

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