JIS K 8866:2008 四ほう酸ナトリウム十水和物(試薬) | ページ 2

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K 8866 : 2008
d) 操作 JIS K 8001の5.31(原子吸光法)(2)(抽出液噴霧法)(d)(操作)による(操作の途中で得られ
るX液,Y液及びZ液は,7.1.10にも用いる。)。

7.1.9 カルシウム (Ca)

  溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 試料2.0 gに水80 ml及び塩酸 (2+1) 5 mlを加え,加熱して溶かす。これに水を加えて
100 mlにする(X液)。
b) 標準側溶液 試料2.0 gにカルシウム標準液 (Ca : 0.01 mg/ml) 2.0 ml,塩酸 (2+1) 5 ml及び水80 mlを
加え,加熱して溶かす。これに水を加えて100 mlにする(Y液)。
c) 空試験溶液 塩酸 (2+1) 5 ml及び水を加えて100 mlにする(Z液)。
d) 操作 JIS K 8001の5.31 (1)(直接噴霧法)(d)(操作)による。

7.1.10 鉛 (Pb)

  溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 7.1.8のX液を用いる。
b) 標準側溶液 7.1.8のY液を用いる。
c) 空試験溶液 7.1.8のZ液を用いる。
d) 操作 JIS K 8001の5.31 (2) (d) 3による。

7.1.11 ひ素 (As)

  溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 試料1.0 gに水15 mlを加え,加熱して溶かす。これを水で水素化ひ素発生瓶100 mlに
移し入れ,水を加えて20 mlにする。
b) 標準側溶液 ひ素標準液 (As : 0.001 mg/ml) 2.0 mlを水素化ひ素発生瓶100 mlに入れ,水を加えて20
mlにする。
c) 操作 JIS K 8001の5.19[ひ素 (As)](3)[N,N-ジエチルジチオカルバミド酸銀法(AgDDTC法)]に
よる。

7.1.12 鉄 (Fe)

  溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 試料4 gをとり,JIS K 8891に規定するメタノール20 ml 及びJIS K 8180に規定する塩
酸4 mlを加えて水浴上で蒸発乾固をする操作を3回繰り返す。これに塩酸 (2+1) 1 ml及び水を加え
て15 mlにする。
b) 標準側溶液 JIS K 8891に規定するメタノール60 mlに,JIS K 8180に規定する塩酸12 mlを加えて,
水浴上で蒸発乾固する。これに鉄 (III) 標準液 (Fe : 0.01 mg/ml) 1.2 ml,塩酸 (2+1) 1 ml及び水を加え
て15 mlにする。
c) 操作 JIS K 8001の5.22[鉄 (Fe)](2)(1,10-フェナントロリン法)による。

7.2 pH標準液用

  試験及び検査方法は,7.1による。ただし,塩化物 (Cl) は,次による。

7.2.1 塩化物 (Cl)

a) 試料側溶液 試料1.0 gに水15 mlを加え,加熱して溶かす。これに水を加えて20 mlにする。
b) 標準側溶液 塩化物標準液 (Cl : 0.01 mg/ml) 0.30 mlに水を加えて20 mlにする。
c) 操作 JIS K 8001の5.7 (1) による。

――――― [JIS K 8866 pdf 6] ―――――

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8 容器

  容器は,気密容器とする。

9 表示

  容器には,次の事項を表示する。
a) 名称 “四ほう酸ナトリウム十水和物”及び“試薬”の文字
b) 種類
c) 化学式及び式量
d) 純度
e) 内容量
f) 製造番号
g) 製造年月又はその略号(pH標準液用だけに適用する。)
h) 製造業者名又はその略号

――――― [JIS K 8866 pdf 7] ―――――

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附属書JA
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(参考)
: 20
JISと対応する国際規格との対比表
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JIS K 8866 : 2008 四ほう酸ナトリウム十水和物(試薬) ISO 6353-3 : 1987,Reagents for chemical analysis−Part 3 : Specifications−Second
series
(I) ISの規定 (II) 国際規 (III) 国際規格の規定 (V) ISと国際規格との技術的差
(IV) ISと国際規格との技術的差異の箇
格番号 条ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
箇条番号及び名称 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
の評価
1 適用範囲 試薬として用いる 1 化学分析用試 変更 JISは1品目1規格。 試薬の規格使用者が各規格を多く
四ほう酸ナトリウ 薬57品目の仕 引用しやすくするために1品目1
ム十水和物につい 様について規 規格としている。
て規定。 定。 なお,対応国際規格は20年以上
見直しが行われていないため市場
の実態に合わない。国際規格の改
正提案を検討する予定。
2 引用規格
3 一般事項 JIS K 8001による。 − − 追加 項目を追加。 編集上の差異であり,技術的な差
異はない。
4 種類 − − 追加 種類の項目を追加。 JISは種類として“特級”及び“pH
標準液用”がある。
なお,“pH標準液用”は用途別
試薬なのでISO規格と使用目的が
異なる。
5 性質 − − 追加 性質の項目を追加。 一般的な説明事項であり,技術的
差異はない。
6 品質 R 61.1 変更 1) 品質に差異のある項 ISO規格は,長期間内容の見直し
目 : 純度,塩化物,りんが行われず国際市場でISO規格品
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酸塩,硫酸塩,カルシウが用いられることはほとんどな
8
ム,鉛,鉄。 い。また,技術的差異も軽微a) ) )
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2) 追加した項目 : 水溶状,である。
: 2
硝酸塩,ひ素。
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(I) ISの規定 (II) 国際規 (III) 国際規格の規定 (V) ISと国際規格との技術的差
(IV) ISと国際規格との技術的差異の箇
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格番号 条ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
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箇条番号及び名称 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
0
の評価
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7 試験及び検査方法 − − 追加 一般的な試験及び検査方法の条件
7.1特級 及び結果に関する事項であり,技
7.1.1試験及び検査方 術的な差異はない。
法の条件及び結果
7.1.2 純度 滴定法 R 61.2.1 滴定法 変更 ISO規格は塩酸で中和後,D ISO規格は1方法で定量している
(Na2B4O7・10H2O) (−) -マンニトールを加え が,JIS規格は2方法で試験し,よ
a) 第1法 てアルカリ滴定,JISは中和り精度の高いものとした。ISO規
b) 第2法 滴定及びその後,D (−) -マ
格の見直し時に,改正提案の検討
ンニトールを加えてアルカ を行う予定。
リ滴定する2方法で規定。
7.1.3 水溶状 − − 追加 項目を追加。 品質確保のために必要。
ISO規格の見直し時に,改正提案
の検討を行う予定。
7.1.4 塩化物 (Cl) 比濁法 R 61.2.2 比濁法 変更 1) 試薬濃度などを変更。 技術的差異は軽微であり,対策は
考慮しない。
2) IS K 8001の5.7を引用。
7.1.5 硝酸塩 インジゴカルミン 追加 項目を追加。 品質確保のために必要。
法 ISO規格の見直し時に,改正提案
の検討を行う予定。
7.1.6 りん酸塩 比色法 R 61.2.3 抽出比色法 変更 1) SO規格は抽出比色法, JISは技術的改良によって手順を
(PO4) JISは比色法。 簡略化。ISO規格の見直し時に,
2) IS K 8001の5.13を引 改正提案の検討を行う予定。
用。
7.1.7 硫酸塩 (SO4)比濁法 R 61.2.4 種晶添加比濁 変更 1) SO規格は種晶添加比 技術的差異は軽微であり,対策は
法 濁法,JISは比濁法。 考慮しない。
2) IS K 8001の5.15を引
用。
7.1.8 銅 (Cu) 原子吸光法(抽出 R 61.2.5 原子吸光法(抽変更 1) 試料の量などを変更。 技術的差異は軽微であり,対策は
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液噴霧法) 出液噴霧法) 2) IS K 8001の5.31を引 考慮しない。
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用。
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――――― [JIS K 8866 pdf 9] ―――――

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(I) ISの規定 (II) 国際規 (III) 国際規格の規定 (V) ISと国際規格との技術的差
(IV) ISと国際規格との技術的差異の箇
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格番号 条ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
66 : 2
箇条番号及び名称 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
0
の評価
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7.1.9 カルシウム (Ca) 原子吸光法(直接 R 61.2.5 原子吸光法(直変更 1) 試料の量などを変更。 技術的差異は軽微であり,対策は
噴霧法) 接噴霧法) 2) IS K 8001の5.31を引 考慮しない。
用。
7.1.10 鉛 (Pb) 原子吸光法(抽出 R 61.2.5 原子吸光法(抽変更 1) 試料の量などを変更。 技術的差異は軽微であり,対策は
液噴霧法) 出液噴霧法) 2) IS K 8001の5.31を引 考慮しない。
用。
7.1.11 ひ素 (As) N,N-ジエチルジチ 追加 項目を追加。 品質確保のために必要。
オカルバミド酸銀 ISO規格の見直し時に,改正提案
法(AgDDTC法) の検討を行う予定。
7.1.12 鉄 (Fe) 1,10-フェナントロ R 61.2.5 原子吸光法(抽変更 1) 試料の量,操作などを変JISは操作の容易な比色法を採用。
リン法 出液噴霧法) 更。 ISO規格の見直し時に,改正提案
2) IS K 8001の5.22を引 の検討を行う予定。
用。
7.2 pH標準液用 比濁法 追加 項目を追加。 用途上で必要。
7.2.1 塩化物 (Cl)
8 容器 − − 追加 項目を追加。 規格適合性を評価する関係で必要
9 表示 − − 追加 項目を追加。 な項目を追加。
注a) 理由 : 軽微な技術的差異。箇条6(品質)の (IV) 欄の1) 及び2) は,いずれも一般用途の試薬としては軽微な技術的差異であり,この差が取引上の障害になる
可能性はほとんどない。ISO規格,JISとも品質項目の設定・品質水準の設定は,市場での長い使用実績・経験を踏まえたものである。ISO規格とJISとの質量
分率ppm質量分率pptレベルの不純物のごくわずかの差異は,経験上,一般用途の試薬としては実用上差し支えないものと考えられる。
なお,不純物のごくわずかの差異がどのような影響を及ぼすか,あらゆる用途を想定して検証することは現実的ではない。この (IV) の1) 及び2) の品質項目
及び品質水準が不満足な場合は,通常,JIS試薬,ISO規格試薬とも対応できない。この場合,対応策としては,目的に合致した高純度試薬など特殊用途の試薬
を使用することになる。
b) SO試薬規格の状況 : ISO規格の試薬は,規格の維持管理が行われていない(規格制定後約20年経過)。このため,ISO規格の内容が現在の市場の要求にこたえ
ているかどうかの検討が行われていない(JISとの差)。また,ISO規格の試薬は,我が国だけではなく,国際市場でも商取引がほとんどなく国際規格としての
存在意義が乏しい。
c) 今後の対策 : 注a) 及び注b) の理由から,当面,対策を考慮しない。
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JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 6353-3 : 1987,MOD
6 : 2008
2

――――― [JIS K 8866 pdf 10] ―――――

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JIS K 8866:2008の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 6353-3:1987(MOD)

JIS K 8866:2008の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 8866:2008の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISK8001:2017
試薬試験方法通則
JISK8180:2015
塩酸(試薬)
JISK8180:2021
塩酸(試薬)
JISK8882:2020
D(-)-マンニトール(試薬)
JISK8891:2006
メタノール(試薬)
JISK8951:2006
硫酸(試薬)
JISP3801:1995
ろ紙(化学分析用)
JISZ8802:2011
pH測定方法