JIS K 8987:2006 硫酸ナトリウム(試薬)

JIS K 8987:2006 規格概要

この規格 K8987は、試薬として用いる硫酸ナトリウムについて規定。

JISK8987 規格全文情報

規格番号
JIS K8987 
規格名称
硫酸ナトリウム(試薬)
規格名称英語訳
Sodium sulfate
制定年月日
1951年8月18日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 6353-2:1983(MOD)
国際規格分類

ICS

71.040.30
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
試薬 II 2020
改訂:履歴
1951-08-18 制定日, 1954-07-20 改正日, 1957-07-20 改正日, 1961-03-01 改正日, 1964-03-01 確認日, 1967-03-01 確認日, 1970-03-01 確認日, 1973-04-01 確認日, 1975-02-01 改正日, 1978-02-01 確認日, 1983-04-01 確認日, 1986-09-01 改正日, 1991-06-01 確認日, 1995-03-01 改正日, 2002-09-20 確認日, 2006-04-20 改正日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS K 8987:2006 PDF [11]
                                                                                   K 8987 : 2006

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本試薬
協会(JRA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出
があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS K 8987:1995は改正され,この規格に置き換えられる。
改正に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 6353-2:1983,Reagents for chemical
analysis−Part 2: Specifications−First seriesを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的な性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用
新案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。
JIS K 8987には,次に示す附属書がある。
附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS K 8987 pdf 1] ―――――

K 8987 : 2006

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 引用規格・・・・[1]
  •  3. 一般事項・・・・[1]
  •  4. 種類・・・・[1]
  •  5. 性質・・・・[1]
  •  5.1 性状・・・・[1]
  •  5.2 定性方法・・・・[1]
  •  6. 品質・・・・[2]
  •  7. 試験方法・・・・[2]
  •  7.1 試験条件及び試験結果・・・・[2]
  •  7.2 純度(Na2SO4)・・・・[2]
  •  7.3 水溶状・・・・[2]
  •  7.4 エタノール可溶分・・・・[2]
  •  7.5 強熱減量(600 ℃)・・・・[2]
  •  7.6 pH(50 g/l,25 ℃)・・・・[2]
  •  7.7 塩化物(Cl)・・・・[2]
  •  7.8 りん酸塩(PO4)・・・・[3]
  •  7.9 窒素化合物(Nとして)・・・・[3]
  •  7.10 カリウム(K)・・・・[3]
  •  7.11 銅(Cu)・・・・[3]
  •  7.12 カルシウム(Ca)・・・・[3]
  •  7.13 亜鉛(Zn)・・・・[3]
  •  7.14 鉛(Pb)・・・・[3]
  •  7.15 鉄(Fe)・・・・[3]
  •  8. 容器・・・・[4]
  •  9. 表示・・・・[4]
  •  附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表・・・・[5]

――――― [JIS K 8987 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                           JIS
K 8987 : 2006

硫酸ナトリウム(試薬)

Sodium sulfate

                                   Na2SO4 FW : 142.04

序文

 この規格は,1983年に第1版として発行されたISO 6353-2,Reagents for chemical analysis−Part 2:
Specifications−First series を翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変
更の一覧表をその説明を付けて,附属書に示す。

1. 適用範囲

 この規格は,試薬として用いる硫酸ナトリウムについて規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 6353-2:1983,Reagents for chemical analysis―Part 2:Specifications―First series (MOD)

2. 引用規格

 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。この引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 0067 化学製品の減量及び残分試験方法
JIS K 8001 試薬試験方法通則
JIS K 8101 エタノール(99.5)(試薬)

3. 一般事項

 試験方法の一般的な事項は,JIS K 8001による。

4. 種類

 種類は,特級とする。

5. 性質

5.1 性状

 硫酸ナトリウムは,無色白の結晶又は粉末で,吸湿性が強い。水に溶けやすく,エタノー
ル及びジエチルエーテルにはほとんど溶けない。

5.2 定性方法

 定性方法は,次による。
a) 試料0.5 gに水10 mlを加えて溶かし,塩化バリウム溶液(100 g/l) 1 mlを加えると白い沈殿が生じ,そ
れに塩酸(2+1) 2 mlを加えても,沈殿は溶けない。
b) 試料2 gに水20 mlを加えて溶かし,JIS K 8001の5.29(炎色試験)(1)(アルカリ金属及びアルカリ
土類金属試験法)によると,黄色が現れる。

――――― [JIS K 8987 pdf 3] ―――――

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K 8987 : 2006

6. 品質

 品質は,7. によって試験したとき,表1に適合しなければならない。
表 1 品質
項目 規格値
純度(Na2SO4) 質量分率99.0 % 以上
水溶状 試験適合
エタノール可溶分 質量分率0.05 % 以下
強熱減量(600 ℃) 質量分率0.5 %以下
pH(50g/l,25 ℃) 5.08.0
塩化物(Cl) 質量分率 5ppm 以下
りん酸塩(PO4) 質量分率 以下
0.002%
窒素化合物(Nとして) 質量分率 5ppm 以下
カリウム(K) 質量分率0.01 % 以下
銅(Cu) 質量分率 2ppm 以下
カルシウム(Ca) 質量分率0.002 %以下
亜鉛(Zn) 質量分率 2ppm 以下
鉛(Pb) 質量分率 2ppm 以下
鉄(Fe) 質量分率 5ppm 以下

7. 試験方法

7.1 試験条件及び試験結果

 JIS K 8001の3.7(試験操作など)(1)(試験の環境)による。湿度管理は必
要に応じ実施する。また,表1で規定する各品質項目の試験は,次の各試験方法によって行い,得られる
計算値及び操作結果は,JIS K 8001の3.5(測定値)による。

7.2 純度(Na2SO4)

 試験方法は,次による。
a) 試料溶液 試料3 gを0.1 mgのけたまではかりとり,全量フラスコ250 mlに入れる。水30 mlを加え
て溶かした後,水を標線まで加える。その25 ml(試料量0.3 g)を正確にとる。
b) 操作 JIS K 8001の5.33(イオン交換滴定法)による。この場合,滴定溶液は0.1 mol/l水酸化ナトリ
ウム溶液,指示薬はブロモチモールブルー溶液を用い,終点は,液の色が黄色から緑に変わる点とす
る。この場合,0.1 mol/l水酸化ナトリウム溶液1 mlは,0.007 102 g Na2SO4に相当する。
備考 試料は吸湿性が強いことから試料のはかりとりは低湿度の試験室で行うなど,試料の取扱い
に注意する。

7.3 水溶状

 JIS K 8001の5.2(溶状)による。この場合,試料は2 g,濁りの程度の適合限度標準は(a)
(澄明)を用いる。

7.4 エタノール可溶分

 試料2.0 gをとり,JIS K 8101に規定するエタノール(99.5) 20 mlを加え,時々振
り混ぜながら1時間放置する。JIS K 8101に規定するエタノール(99.5)で潤したろ紙(5種C)でろ過し,
ろ液はあらかじめ恒量にした,0.1 mgのけたまで質量をはかった蒸発皿にとり,水浴上で蒸発乾固した後,
蒸発皿を105±2 ℃で1時間乾燥する。

7.5 強熱減量(600 ℃)

 JIS K 0067の4.2(強熱減量試験)による。この場合,試料4.0 gを用い,600 ℃
で約60分間強熱する。

7.6 pH(50 g/l,25 ℃)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料溶液 試料5.0 gをとり,二酸化炭素を含まない水を加えて溶かし100 mlにする。
b) 操作 JIS K 8001の5.5(pH)の(2)による。

7.7 塩化物(Cl)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 試料2.0 gに水を加えて溶かし20 mlにする。

――――― [JIS K 8987 pdf 4] ―――――

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K 8987 : 2006
b) 標準側溶液 塩化物標準液(Cl : 0.01 mg/ml) 1.0 mlをとり,水を加えて20 mlにする。
c) 操作 JIS K 8001の5.7[塩化物(Cl)](1)(比濁法)(c)による。

7.8 りん酸塩(PO4)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 試料0.5 gに水を加えて溶かし20 mlにする。
b) 標準側溶液 りん酸塩標準液(PO4 : 0.01 mg/ml) 1.0 mlをとり,水を加えて20 mlにする。
c) 操作 JIS K 8001の5.13[りん酸塩(PO4)](3)(アスコルビン酸還元法)(c)による。

7.9 窒素化合物(Nとして)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 試料6.0 gに水を加えて溶かし140 mlにする。
b) 標準側溶液 窒素標準液(N : 0.01 mg/ml) 3.0 mlに,水を加えて140 mlにする。
c) 操作 JIS K 8001の5.12[窒素化合物(Nとして)](4)(蒸留−インドフェノール青法)(e)による。

7.10 カリウム(K)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 試料10 gに水を加え溶かし100 mlにする(S液)。S液10 ml(試料量1 g)に水を加え
て100 mlにする(X液)(X液は,7.12の試験にも用いる。)。
b) 標準側溶液 S液10 mlにカリウム標準液(K : 0.1 mg/ml) 1.0 ml及びカルシウム標準液(Ca : 0.01 mg/ml)
2.0 mlを加え,更に水を加えて100 mlにする。(Y液)(Y液は,7.12の試験にも用いる。)。
c) 操作 JIS K 8001の5.30(炎光光度法)(3)による。

7.11 銅(Cu)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 試料5.0 gに塩酸(2+1) 1 ml及び水を加えて溶かし80 mlにする。
b) 標準側溶液 試料5.0 gに銅標準液(Cu : 0.01 mg/ml) 1.0 ml,亜鉛標準液(Zn : 0.01 mg/ml) 1.0 ml,鉛標
準液(Pb : 0.01 mg/ml) 1.0 ml,鉄標準液(Fe : 0.01 mg/ml) 2.5 ml及び塩酸(2+1) 1 mlを加え,更に水を加
えて溶かし80 mlにする。
c) 空試験溶液 塩酸(2+1) 1 mlに水を加えて5 mlにする。
d) 操作 JIS K 8001の5.31(原子吸光法)(2)(抽出液噴霧法)(d)による。(操作の途中で得られるX液,
Y液及びZ液は,7.13,7.14,及び7.15の試験にも用いる。)。

7.12 カルシウム(Ca)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 7.10のX液を用いる。
b) 標準側溶液 7.10のY液を用いる。
c) 操作 JIS K 8001の5.31(原子吸光法)(1)(直接噴霧法)(d) による。

7.13 亜鉛(Zn)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 7.11のX液を用いる。
b) 標準側溶液 7.11のY液を用いる。
c) 空試験溶液 7.11のZ液を用いる。
d) 操作 JIS K 8001の5.31(2)(d) 3による。

7.14 鉛(Pb)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 7.11のX液を用いる。
b) 標準側溶液 7.11のY液を用いる。
c) 空試験溶液 7.11のZ液を用いる。
d) 操作 JIS K 8001の5.31(2)(d) 3による。

7.15 鉄(Fe)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 7.11のX液を用いる。

――――― [JIS K 8987 pdf 5] ―――――

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