JIS L 1099:2021 繊維製品の透湿度試験方法 | ページ 2

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7.1.2 A-1法(塩化カルシウム法)
A-1法(塩化カルシウム法)は,次による。
a) 装置及び材料
1) 恒温·恒湿装置 規定の温度及び湿度に調節でき,かつ,装置内の空気が循環できるもの。
2) 風速計 恒温·恒湿装置内の風速を0.1 m/sまで測定できるもの。
3) 化学はかり 試験体の質量を1 mgまでひょう量できるもの。
4) 円形板 直径60 mm,厚さ3 mmの合成樹脂製の平状のもの。
5) 透湿カップ 図1に示すものとし,その材質は,水蒸気が透過しないものであって,かつ,試験操
作において腐食したり,透湿面積の変化を生じないもの。
6) 吸湿剤 JIS K 8125に規定するもの。
単位 mm
図1−A-1法(塩化カルシウム法)の透湿カップの例
b) 操作 透湿カップに吸湿剤を入れ,カップに振動を与え均一にした後,薬さじで表面を平らにならし,
円形板を用いて,吸湿剤と試験片の下面との距離が3 mmになるように調節する。
次に,箇条5の試料につき,直径約70 mmの試験片を3枚採取し,図1のように試験片の表面を吸
湿剤側に向けて透湿カップに対して同心円になるように載せ,パッキン及びリングを順次装着し,ち

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ょうナットで固定した後,装着側面をビニル粘着テープでシールして試験体とする。
この試験体を,温度40 ℃±2 ℃,湿度(90±5)% RH 1) の恒温·恒湿装置内の試験片上約10 mm上
部の風速が0.8 m/sを超えない位置に置く。
1時間後に試験体を取り出し,直ちに質量(a1)を1 mgまで測定する。測定後,再び試験体を恒温·
恒湿装置の同位置に置き,1時間後に試験体を取り出し,直ちに質量(a2)を1 mgまで測定する。
注1) 必要に応じて温度及び湿度条件を変更してもよい。いずれの場合も温度及び相対湿度を箇条
8に規定する試験報告書に記載する。
c) 計算 透湿度は,式(1)によって算出し,試験結果は,3回の平均値をJIS Z 8401の規則B(四捨五入
法)によって整数に丸めて表す。
a2 a1
PA1 (1)
SA1
ここで, PA1 : 透湿度(g/m2·h)
a2−a1 : 試験体の1時間当たりの質量の変化量(g/h)
SA1 : 透湿面積(m2)
7.1.3 A-2法(ウォータ法)
A-2法(ウォータ法)は,次による。
a) 装置及び材料
1) 恒温·恒湿装置 7.1.2 a) 1)に規定のもの。
2) 風速計 7.1.2 a) 2)に規定のもの。
3) 化学はかり 7.1.2 a) 3)に規定のもの。
4) 透湿カップ 7.1.2 a) 5)に規定のもの。
b) 操作 あらかじめ約40 ℃に温めた透湿カップに約40 ℃の水を42 mL入れ,水と試験片の下面との距
離を10 mmとする。水は,日本薬局方の精製水又はJIS K 0050に規定するA2以上の水とする。
次に,箇条5の試料につき,直径約70 mmの試験片を3枚採取し,試験片の裏面を水側に向けて透
湿カップに対して同心円になるように載せ,パッキン及びリングを順次装着し,ちょうナットで固定
した後,装着側面をビニル粘着テープでシールして試験体とする。
この試験体を,温度40 ℃±2 ℃,湿度(50±5)% RH 1) の恒温·恒湿装置内の試験片上の約10 mm
上部の風速が0.8 m/sを超えない位置に置く。
1時間後に試験体を取り出し,直ちに質量(a3)を1 mgまで測定する。測定後,再び試験体を恒温·
恒湿装置の同位置に置き,1時間後に試験体を取り出し,直ちに質量(a4)を1 mgまで測定する。
なお,試験片を透湿カップ内の水でぬらさないよう,試験体の扱いには十分な注意を必要とする。
c) 計算 式(2)によって透湿度を算出し,試験結果は,3回の平均値をJIS Z 8401の規則B(四捨五入法)
によって整数に丸めて表す。
a3 a4
PA2 (2)
SA2
ここで, PA2 : 透湿度(g/m2·h)
a3−a4 : 試験体の1時間当たりの質量の変化量(g/h)
SA2 : 透湿面積(m2)

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7.2 B法

7.2.1 一般
B法は,B-1法(酢酸カリウム法)又はB-2法(酢酸カリウム法の別法)のいずれかによる。
7.2.2 B-1法(酢酸カリウム法)
B-1法(酢酸カリウム法)は,次による。ただし,酢酸カリウム法は,試験時において水が浸透する試料
には適用できない。水が浸透する試料2) については,7.2.3によって測定する。
注2) 水が浸透する試料とは,JIS L 1092の7.1.1[A法(低水圧法)]によって試験したときの結果が250
mm未満とする方法がある。
a) 装置及び材料
1) 恒温装置 規定の温度に調節できるもの。
2) 化学はかり 7.1.2 a) 3)に規定のもの。
3) 透湿カップ 図2に示すものとし,その材質は,水蒸気が透過しないものであって,かつ,試験操
作において腐食したり,透湿面積の変化を生じないもの。
4) 試験片支持枠 内径約80 mm,高さ約50 mm,厚さ約3 mmの合成樹脂製の円筒形のもの。
5) 水槽 恒温装置に収納でき,試験片支持枠を固定できる構造をもつもの。
6) 透湿度測定用補助フィルム 耐水性かつ疎水性の微多孔質膜で,2枚重ねの透湿度が,1.2 g/m2·Pa·
h以上のもの。
7) 吸湿剤 JIS K 8363に規定する酢酸カリウム300 gに水100 mLを加え,24時間放置して,結晶が
析出した状態のもの。
単位 mm
図2−B-1法(酢酸カリウム法)の試験装置の例
b) 操作 箇条5の試料につき,約200 mm×200 mmの試験片を3枚採取し,図2のように試験片を試験
片支持枠に,試験片の裏面が支持枠の外側に向くようにゴム製バンドで装着する。この試験片支持枠
を,恒温装置中に置いた温度約23 ℃の水の入った水槽に図2のように試験片が十分に浸るような約
10 mmの深さの位置に固定し,15分間以上放置する。
なお,この恒温装置には,温度30 ℃±2 ℃の空気を循環させておく。

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次に,透湿カップに温度約23 ℃に保った吸湿剤を透湿カップ容積の約3分の2まで入れ,約100
mm×100 mmの大きさの透湿度測定用補助フィルムをゴム製バンドで装着して試験体とする。この試
験体の質量(a5)をフィルム装着側を上にして1 mgまで測定する。測定した後,直ちに試験体を倒立
させ,水槽に固定した試験片支持枠の中に置く。15分後に試験体を取り出し,反転させて質量(a6)
を1 mgまで測定する。ただし,試験片ホルダから試験片を取り外し,水漏れの痕跡がないか膜及び試
験片を調べたとき,水漏れが生じている場合は,その試験片についての測定値は除外する。
c) 計算 式(3)によって透湿度を算出し,試験結果は,3回の平均値をJIS Z 8401の規則B(四捨五入法)
によって整数に丸めて表す。
a6 a5
PB1 (3)
SB1
ここで, PB1 : 透湿度(g/m2·h)
a6−a5 : 試験体の15分間当たりの質量の変化量(mg/min)を
1時間当たりのg数に換算した変化量(g/h)
SB1 : 透湿面積(m2)
7.2.3 B-2法(酢酸カリウム法の別法)
B-2法(酢酸カリウム法の別法)は,次による。
a) 装置及び材料 装置及び材料は,7.2.2 a)に規定するものを用いる。
b) 操作 箇条5の試料につき,約200 mm×200 mmの試験片を3枚採取し,図3のように約200 mm×
200 mmの大きさの透湿度測定用補助フィルムで試験片の裏面を覆い,透湿度測定用補助フィルムが
試験片支持枠の外側に向くようにゴム製バンドで装着する。この試験片支持枠を,恒温装置中に置い
た温度約23 ℃の水の入った水槽に図3のように試験片が十分に浸るような約10 mmの深さの位置に
固定し,15分間以上放置する。
なお,この恒温装置には,温度30 ℃±2 ℃の空気を循環させておく。
次に,透湿カップに温度約23 ℃に保った吸湿剤を透湿カップ容積の約3分の2まで入れ,約100
mm×100 mmの大きさの透湿度測定用補助フィルムをゴム製バンドで装着して試験体とする。この試
験体の質量(a7)をフィルム装着側を上にして1 mgまで測定する。測定した後,直ちに試験体を倒立
させ,水槽に固定した試験片支持枠の中に置く。15分後に試験体を取り出し,反転させて質量(a8)
を1 mgまで測定する。
単位 mm
図3−B-2法(酢酸カリウム法の別法)の試験装置の例

――――― [JIS L 1099 pdf 9] ―――――

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L 1099 : 2021
c) 計算 式(4)によって透湿度を算出し,試験結果は,3回の平均値をJIS Z 8401の規則B(四捨五入法)
によって整数に丸めて表す。
a8 a7
PB2 (4)
SB2
ここで, PB2 : 透湿度(g/m2·h)
a8−a7 : 試験体の15分間当たりの質量の変化量(mg/min)を
1時間当たりのg数に換算した変化量(g/h)
SB2 : 透湿面積(m2)

7.3 C法(発汗ホットプレート法)

  C法(発汗ホットプレート法)は,附属書Aによる。

8 試験報告書

  試験報告書には,次の事項を記載する。ただし,C法(発汗ホットプレート法)は,附属書Aによる。
a) 試験年月日
b) この規格の番号
c) 試験方法
d) 試験条件(試験場所の温度及び相対湿度)
e) 試験結果
注記 透湿度(g/m2·h)の試験結果を換算し,24時間当たりの透湿度とする方法がある。
例1 試験年月日,JIS L 1099,A-1法(塩化カルシウム法),装置内40 ℃ 90 % RH,20 ℃ 65 % RH,
200 g/m2·h
例2 試験年月日,JIS L 1099,A-1法(塩化カルシウム法),装置内35 ℃ 90 % RH,25 ℃ 75 % RH,
200 g/m2·h

――――― [JIS L 1099 pdf 10] ―――――

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JIS L 1099:2021の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 11092:2014(MOD)
  • ISO 15496:2018(MOD)

JIS L 1099:2021の国際規格 ICS 分類一覧

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