JIS L 1924:2017 形態安定加工ワイシャツ試験方法及び評価基準 | ページ 2

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繰返し試験の最終回のつり干し乾燥処理後及びタンブル乾燥処理後にそれぞれ評価を行う。
a) 準備 7.1によって処理した試料をあらかじめJIS L 0105に規定する標準状態に調節した試験室で,
少なくとも4時間以上ハンガーに掛け静置する。静置を終えた試料を図1に示すように,ハンガーに
掛けたまま観察板の面に対し,試料の縦方向が傾斜に沿うように掛けて,照明用ランプの光を胸ポケ
ットの下端に対して,前面上方より,高さ約850 mm,観察板の上端から前方約620 mmの位置から当
てる。
b) 評価 評価は,洗濯及び乾燥処理の繰返し試験終了後,暗室で照明ランプを点灯させて行う。評価者
は,評価部位から,1 200 mm離れた試料前面で,適切な目の高さで試料の形態安定性能の程度を評価
用標準と比較して観察し,それぞれの評価基準によって等級を評価する。評価は,3人の評価者が別々
にそれぞれの試料について行う。ただし,評価部位によっては,必要に応じて評価部位と評価用標準
との平面が平行になるように,評価用標準を手に持ち観察し,評価してもよい。
単位 mm
図1−ハンガー掛けによる観察装置の例

8.2 評価項目

  評価項目は,次による。ただし,半袖のワイシャツについては,カフスの評価は除く。
a) 洗濯後の生地外観平滑性
1) 評価部位 後身ごろ
2) 評価方法 6.2.1に規定する外観平滑性評価用標準立体レプリカを用い,表1の評価基準によって等
級を評価する。
なお,評価標準と異なる外観変化,例えば生地表面の荒れ,小じわ,バブリングなどによってむ
ら状の外観を呈するような場合は,試料の表面外観を評価標準と比較し,生地の平たん(坦)さの
視覚的印象によって,近い等級に評価する。

――――― [JIS L 1924 pdf 6] ―――――

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表1−洗濯後の生地外観平滑性の評価基準
等級 生地表面外観の評価基準
5 評価用標準の5と同等の外観を示すもの
4.5 評価用標準の4と5との中間程度の外観を示すもの
4 評価用標準の4と同等の外観を示すもの
3.5 評価用標準の3.5と同等の外観を示すもの
3 評価用標準の3と同等の外観を示すもの
2.5 評価用標準の2と3との中間程度の外観を示すもの
2 評価用標準の2と同等の外観を示すもの
1.5 評価用標準の1と2との中間程度の外観を示すもの
1 評価用標準の1と同程度又はそれ以下の外観を示すもの
b) シームパッカリング
1) 評価部位 えり,カフス,前立て,ポケット,わき縫目,ヨーク,及びアームホール
2) 評価方法 6.2.2に規定する標準立体レプリカ又は評価用標準写真を用い,表2の評価基準によって
等級を評価する。
なお,えりについては,後側も含め全体を評価する。また,前立てと身ごろとの境界部分及びカ
フスと袖との境界部分も評価の対象とする。
表2−シームパッカリングの評価基準
等級 シームパッカリングの評価基準
5 評価用標準の5と同程度又はより緩い外観を示すもの
4.5 評価用標準の4と5との中間程度の外観を示すもの
4 評価用標準の4と同程度の外観を示すもの
3.5 評価用標準の3と4との中間程度の外観を示すもの
3 評価用標準の3と同程度の外観を示すもの
2.5 評価用標準の2と3との中間程度の外観を示すもの
2 評価用標準の2と同程度の外観を示すもの
1.5 評価用標準の1と2の中間程度の外観を示すもの
1 評価用標準の1と同程度又はそれ以下の外観を示すもの
c) 保形性
1) 評価部位 えり,カフス及び前立て
2) 評価方法 6.2.3に規定する保形性評価用標準写真を用い,表3の評価基準によって等級を評価する。
なお,全ての評価は,ボタンを留めて行う。
表3−保形性の評価基準
等級 保形性の評価基準
5 評価用標準の5と同程度の外観を示すもの
4.5 評価用標準の4と5との中間程度の外観を示すもの
4 評価用標準の4と同程度の外観を示すもの
3.5 評価用標準の3と4との中間程度の外観を示すもの
3 評価用標準の3と同程度の外観を示すもの
2.5 評価用標準の2と3との中間程度の外観を示すもの
2 評価用標準の2と同程度の外観を示すもの
1.5 評価用標準の1と2との中間程度の外観を示すもの
1 評価用標準の1と同程度又はそれ以下の外観を示すもの

――――― [JIS L 1924 pdf 7] ―――――

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d) 寸法変化率 寸法変化率の測定部位は,えり回り及びゆきとし,次の式によって算出する。3点の測
定結果の平均値を算出し,四捨五入によって小数点以下第1位に丸める(図2参照)。
L2 L1
ΔL 100
L1
ここに, ΔL : 寸法変化率(%)
L1 : 処理前の長さ(mm)
L2 : 処理後の長さ(mm)
図2−ワイシャツの部分名称及び寸法の測定方法

9 計算

  8.2によって求めた評価結果は,寸法変化率を除き,試料3点について評価部位ごとに3人の評価者の評
価値合計9個の値の平均値を求め,四捨五入によって小数点以下第1位に丸める。

10 判定

  8.2 d) 及び箇条9の計算から得られたつり干し乾燥処理後及びタンブル乾燥処理後の全ての評価部位の
値を,表4又は表5に規定する評価基準によって評価し,表6に規定する判定表によって,形態安定性の
有無を判定する。

――――― [JIS L 1924 pdf 8] ―――――

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表4−洗濯繰り返し数10回試験の評価基準値
評価項目 評価部位 評価基準
生地外観平滑性 後身ごろ 3.2級以上
シームパッカリング えり 3.5級以上
カフス 3.0級以上
前立て 3.0級以上
ポケット 3.0級以上
わき縫目 2.5級以上
形態安定性 ヨーク 2.5級以上
アームホール 2.5級以上
保形性 えり 3.0級以上
カフス 3.0級以上
前立て 3.5級以上
寸法変化率(%) えり回り −1.5 %+1.0 %
ゆき −1.5 %+1.0 %
表5−洗濯繰り返し数20回試験の評価基準値
評価項目 評価部位 評価基準
生地外観平滑性 後身ごろ 3.0級以上
シームパッカリング えり 3.0級以上
カフス 2.5級以上
前立て 2.5級以上
ポケット 2.5級以上
わき縫目 2.5級以上
形態安定性 ヨーク 2.5級以上
アームホール 2.5級以上
保形性 えり 2.5級以上
カフス 2.5級以上
前立て 3.0級以上
寸法変化率(%) えり回り −2.0 %+1.0 %
ゆき −2.0 %+1.0 %
表6−形態安定性の有無の判定表
分類 つり干し乾燥後の評価 タンブル乾燥後の評価 形態安定性の有無の判定 判定の付帯事項
1 ○a) ○ あり −
2 ○ × あり タンブル乾燥条件では形態安
定性は得られない。
3 ×b) ○ あり タンブル乾燥条件でだけ形態
安定性が得られる。
4 × × なし −
注a) “○”は,全ての評価部位が評価基準値以上であることを示す。
b) “×”は,いずれか一つ以上の評価部位が評価基準値未満であることを示す。

11 試験報告書

  試験報告書には,次の事項を記載する。
a) 試験年月日

――――― [JIS L 1924 pdf 9] ―――――

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b) この規格の番号
c) 試験方法
d) 試験条件
e) 判定結果
例1 つり干し乾燥処理後評価及びタンブル乾燥処理後評価ともに基準値に適合の場合
判定結果 : 形態安定性あり。
例2 つり干し乾燥処理後評価が基準値に適合及びタンブル乾燥処理後評価が基準値に不適合の場

判定結果 : 形態安定性あり。ただし,タンブル乾燥処理では形態安定性は得られない。
例3 つり干し乾燥処理後評価が基準値に不適合及びタンブル乾燥処理後評価が基準値に適合の場

判定結果 : 形態安定性あり。ただし,つり干し乾燥処理後では形態安定性が得られないが,
タンブル乾燥処理後で形態安定性が得られる。
例4 つり干し乾燥後評価が基準値に不適合及びタンブル乾燥後が基準値に不適合の場合
判定結果 : 形態安定性なし。つり干し乾燥処理後及びタンブル乾燥処理後のいずれも形態安
定性が得られない。
例5 1回目の試験で,つり干し乾燥後及びタンブル乾燥後の評価が20回試験の評価基準値に不適
の場合
判定結果 : 形態安定性なし。1回目の試験で,つり干し乾燥処理後及びタンブル乾燥処理後
の評価が20回試験の評価基準値に適合しない。
f) この規格の規定内容から変更した事項

――――― [JIS L 1924 pdf 10] ―――――

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