JIS M 7102:1993 ビニル加工布風管 | ページ 2

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(4) 帯電電荷密度の測定
(a) 敷布(試料を試験するとき試料の下に敷く測定用標準布で,その長手方向を長辺として45×40cm
の大きさに裁断したナイロン製及びアクリル製の編布をいう。)を取り付けた金属製の敷板(図3
に示すもので,試料の下に敷く32×30×0.3cmの金属板)及び敷台(図4に示すもので,試料を摩
擦するときに使用する木製の台)を用いて図5に示すように試料を取り付ける。
図3 敷板
図4 敷台

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図5 試料の取付け
(b) 試料を摩擦するために使用する摩擦布と摩擦棒を準備する。摩擦布とは,長手方向を長辺として50
×45cmの大きさに裁断したナイロン製及びアクリル製の編布をいう。摩擦棒とは,JIS K 6741に規
定する硬質塩化ビニル製の管のVP25,長さ400mmに摩擦布を5回(5周)巻き付け,摩擦布の両
端を管の内側に折り返して管に装着させた摩擦布付きの棒をいう。
(c) 試料の取付けが終わったら,摩擦棒の両端を両手で持ち,図6に示すように体重の一部が荷重とし
て摩擦棒に均一にかかるようにして,先方から手前に引く形で摩擦棒を回転させずに試料を摩擦す
る。摩擦は,1回の摩擦を1秒で行い,これを10回繰り返す。
図6 試料の摩擦
(d) 摩擦が終了すると直ちにアクリル製絶縁棒の一端をもち,図7に示すように試料を敷板と平行に,
かつ,試料を上方につり上げるようにして約1秒ではく離する。

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図7 試料のはく離
(e) 敷板からはく離した試料は,直ちにJIS T 8118の5.3(2)(帯電電荷量測定装置)に規定する帯電電
荷量測定装置で帯電量を測定する。
なお,試料のはく離からファラディケージへ投入するまでは,試料を人体や他の機械,装置,物
体などに30cm以上近づけないよう注意する。
(f) 試料の帯電量は,試料をファラディケージに投入したときの振動容量型微小電位電流計の指示電位
から,次の式によって算出する。
CV
Q=
A
ここに, Q : 試料の帯電電荷密度 (C/m2)
C : 測定用キャパシタの静電容量 (F)
V : 振動容量型微小電位電流計の指示電位 (V)
A : 試料の摩擦面積 (m2)
(g) 試料の摩擦面積 (A) は,試料を摩擦棒によって摩擦したときの面積を実測して求める。
(h) 測定は試料1点につき5回行う。ただし,1回の測定ごとに試料,摩擦棒及び敷布に帯電している
静電気を自己放電式除電器によって除電する。
(i) 測定結果は,5回の測定結果の中から最大値と最小値を除いた3回の平均を出し,これを試料1点
の帯電電荷密度とする。帯電電荷密度は,有効数字上位3けた目をJIS Z 8401によって丸めて2け
たまで求める。
(j) 試験は,6個の試料について(a)(i)に示す測定をナイロン製編布とアクリル製編布の2種類につい
てそれぞれ実施し,12個の測定結果の中で最も大きい測定値を試験結果として採用する。
7.3 風管の試験
7.3.1 風管の縫合部又は溶着部の強さ試験 完成品と同じ状態の縫合部又は溶着部を中央にもつ,幅
10cmの試料(図8)を4個採り,織物引張試験機に取り付け,つかみ間隔7.62cmつかみの大きさは上下
ともに表側は2.54×2.54cm,裏側は5.1×2.54cm以上とし,引張速さ30±2cm/minの条件で引張試験を行
い,切断時の強さ (N) [{kgf}] を測定する。測定値は小数点以下1位まで読み,4個の平均値を整数位に丸
める。このときの値の縫合部又は溶着部なしの試験片を同様の方法で測定して求めた値に対する割合を算
出するものとする。
なお,数値の丸め方は,JIS Z 8401によるものとする。

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図8 風管の縫合部又は溶着部の強さ試験用試料
7.3.2 帯電防止風管の試験 帯電防止風管の漏えい抵抗の試験は,次のように行う。
(1) 試験する帯電防止風管を,温度25±10℃,相対湿度50%以下の環境の中に48時間以上,図9に例示
するように大地と電気的に絶縁した状態でつるす。
(2) 接続端子又は接続用の電線を接地極に接続して試験風管を接地する。
(3) 接続端子又は接続用の電線からできるだけ離れた位置にある金属リングに図9に示すように,JIS C
1302に規定する絶縁抵抗計 (1 000V),又はこれと同等以上の性能の抵抗計の端子の一方を接続する。
端子の他方を接地極に接続して,漏えい抵抗を測定する。ただし,測定電極に1 000Vの電圧が印加で
きない場合は1 000V以下の電圧とし,その場合は測定電圧を明記する。
(4) 漏えい抵抗は,金属リング全数について測定し,その最大値とする。

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図9 試験風管の設置
7.4 金具類の試験
7.4.1 耐食性試験 沸騰している10%食塩水(質量%)に15分間浸した後,直ちに常温の前記成分の食
塩水に10分間浸し,付着した食塩水を洗浄することなく,24時間常温で乾燥し,続いて微温湯で洗浄し,
48時間放置した後腐食こんの有無を調べる。
7.4.2 耐酸試験 0.05%の塩酸溶液(質量%)に24時間浸した後,微温湯で洗浄し,乾燥後腐食こんの有
無を調べる。
8. 検査
8.1 構造検査 検査は全数について行い,検査の結果が5.の規定に合格しなければならない。
8.2 性能・品質検査 検査は抜取り検査によって行い,検査の結果が4.及び6.の規定に合格しなければ
ならない。
9. 製品の呼び方 製品の呼び方は,名称,加工布名,種類の記号及び寸法(内径mm×長さm)による。
例1. 普通ビニル加工布風管 ナイロン製 1RN (300×20)
例2. 帯電防止ビニル加工布風管 ビニロン製 2SE (500×10)

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