15
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b) マット融解を行った場合は,次の式によって算出する。
A a B b
Cu
m
ここに, Cu : ロットの銅含有率 [% (m/m) ]
A : 6.5.6 b)で得たマットの質量 (g)
a : マットの銅含有率 [% (m/m) ]
B : 6.5.5 a)1)で使用した硫化鉄精鉱の質量 (g)
b : 硫化鉄精鉱の銅含有率 [% (m/m) ]
m : 融解試料の質量 (g)
c) メタル融解を行った場合は,次の式によって算出する。
D d E e
Cu
m
ここに, Cu : ロットの銅含有率 [% (m/m) ]
D : 6.5.6 c)2)で得たメタルの質量 (g)
d : メタルの銅含有率 [% (m/m) ]
E : 6.5.6 c)1)で得たからみの質量 (g)
e : からみの銅含有率 [% (m/m) ]
m : 融解試料の質量 (g)
d) 標準見本と比較する場合は,次の式によって算出する。
Cu (W1 X1 )
ここに, Cu : ロットの銅含有率 [% (m/m) ]
Wi : 9.4.4 b)で推定したi層の仕分質量比
Xi : 9.5で推定したi層の銅含有率 [% (m/m) ]
ただし,Wi=1
付表1 故銅の分類基準
No 品名 代表的品位 内容(品質及び形状) 該当しないもの
(銅分 %)
1 上銅線くず 98 被覆,めっき及び酸化のない銅線くず。
2 雑銅線くず 93 銅被覆銅線くず,著しく腐食した銅線
エナメル被覆,はんだ付き銅線くず,め
くず,焼処理不十分で残留付着物の多
っき銅線くず及び被覆を焼却した銅線く
ず。 い銅線くず,焼過ぎの銅線くず。
3 被覆銅線くず 60 絶縁被覆の特に多い銅線くず。
紙,ゴムなどの絶縁用の被覆をほどこし
た銅線くず。
4 上銅くず 95 板,条,棒,管(継目なし)状の銅くず。 一辺が10mm以下の小片銅くず。
5 雑銅くず 90 著しく腐食した銅くず,焼処理不十分
板,条,棒,管で異物の混入しているも
の及び銅製品の切れ片。 で残留付着物の多い銅くず,焼過ぎの
銅くず。
6 銅流れくず 80 銅塊を主体とした不定形のもの。
7 銅削りくず 85 銅の削りくず,ボーリングくず。 銅合金削りくず,銅やすり粉,銅のこ
粉,過剰の油の付着したもの,土砂,
異物の混入したもの。
8 青銅くず 75 青銅製のバルブ,コック,蛇口,ポンプ, りん青銅くず,りん青銅網くず,特殊
アルミニウムくず,青銅削りくず。
シャフト,プロペラーなどの耐食部品及
――――― [JIS M 8082 pdf 16] ―――――
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M 8082 : 1999
No 品名 代表的品位 内容(品質及び形状) 該当しないもの
(銅分 %)
び内燃機関,ガス,ストーブなどの耐熱
部品のくず。
9 りん青銅くず 85 りん青銅製の軸受メタル,ピン,スプリ
ング,ワイヤブラシ,繊維機械部品など
のくず及びりん青銅の削りくず,製紙用
のりん青銅製の網くず。
10 特殊アルミニ 特殊アルミニウム青銅製品のくず及び削
ウム青銅くず りくず。
11 青銅削りくず 70 りん青銅の削りくず,特殊アルミニウ
各種青銅の削りくず,ボーリング削りく
ず。 ム青銅削りくず,青銅やすり粉,のこ
粉,過剰の油の付着したもの,土砂,
異物の混入しているもの。
12 黄銅くず 60 黄銅製の板,管,棒,線などの加工くず。 特殊アルミニウム黄銅管。
13 特殊アルミニ 冷暖房用器具や復水器などの特殊アルミ
ウム黄銅管く ニウム黄銅管のくず。
ず
14 黄銅削りくず 55 各種黄銅の削りくず,ボーリングくず。 黄銅やすり粉,のこ粉,過剰の油の付
着したもの,土砂,異物の混入してい
るもの。
15 丹銅くず 80 丹銅製の板,棒,管などの加工品のくず
及び削りくず。
16 洋白くず 60 洋白製の装飾品,家具,食器,電気接点
などのくず及び削りくず。
17 雑銅合金くず 60 各種銅合金くずの混合しているもの及び
前記以外の銅合金くず。
18 鋳込銅合金く 60 銅合金くずを鋳込んだもの。 からみの著しく付着しているもの。
ず
19 銅合金流れく 60 青銅,黄銅などの銅合金を主体とした不
ず 定形のもの。
20 銅ラジエータ 80 合金をほとんど含まない銅製の自動車の
ーくず ラジエーター及びそれに類似するものの
廃品。
21 半銅ラジエー 70 銅及び銅合金で構成されているラジエー
ターくず ターのくず。
22 黄銅ラジエー 60 黄銅製のラジエーターのくず。
ターくず
23 銅合金ラジエ 60 銅合金製のラジエーターのヘッド。
ーターヘッド
備考 付表1における分類基準は,サンプリングにおける分類で,商取引における分類ではない。
――――― [JIS M 8082 pdf 17] ―――――
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M 8082 : 1999
付表2 銅さいの分類基準
No 品名 内容(品質及び形状) 該当しないもの
1 銅粉 著しく油,水分の付着したもの。
銅粉を主体としたやすり粉,のこ粉及びこれに類するも
の。
2 酸化銅さい りん(鱗)片状,薄板状の銅酸化物の集まり,酸化銅の
粉末を主体とする集まり。
3 銅合金粉 各種銅合金を主体としたやすり粉,のこ粉。
4 銅さい粉 銅メタル粒の混ざった粉又は銅分を含有する焼灰。
5 銅さい塊 銅含有率の低い塊状のものを含む集荷物。
6 雑銅さい 銅含有率の低いいろいろの物の寄せ集め。
7 含銅からみ 銅分を含有したからみ。
8 鉄付銅くず 鉄心銅線,銅心鋼線及び鉄,銅を張り合わせた銅くず。
9 被覆銅線さい 絶縁用の被覆をした銅線くずを主体とし,銅含有量の少
ないもの。
10 鉄付ラジエーターく 鉄の多いラジエーターくずで銅の少ないもの。
ず
11 銅さい沈殿物 銅分を含有する泥(でい)状酸化物,硫酸銅。 鉄で還元した高品位沈殿銅。
12 含銅れんがくず 銅メタル粒を吸着又は表面付着した炉解体れんが。
備考 付表2における分類基準は,サンプリングにおける分類で,商取引における分類ではない。
――――― [JIS M 8082 pdf 18] ―――――
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M 8082 : 1999
附属書(規定) 標準見本の作製及び管理方法
1. 適用範囲 この附属書は,本体9.に規定する第4法で,仕分試料の銅含有率の推定に用いる標準見本
の作製及び管理方法について規定する。
2. 標準見本の作製 標準見本の作製は,次による。
a) 標準見本の種類は,対象とするロットについて品質,色,光沢,形状,汚れの状態などによって仕分
けした単体及び集合体の種類によって決める。
b) 標準見本の種類は,多い方がよい。
c) 採取した標準見本は,付着している汚れ,さび(錆),油,粉などが脱落しないように注意して2分割
し,一方は,そのまま保管容器に入れて標準見本とし,他方は標準見本の銅含有率を決定するための
分析用試料とする。
d) 標準見本の保管容器は,透明な材質でできた標準見本がそのまま入る大きさで,密封できるものとす
る。保管容器には,記号及び銅含有率を記入する。
3. 標準見本の銅含有率の決定 2.c)で得た分析用試料を切断,粉砕及び縮分を行った後(1) JIS H 1051,JIS
M 8121又はJIS M 8125によって分析し,標準見本の銅含有率を決定する。
注(1) 試料の調製中に付着物が脱落したときは,適切な目開きのふるいを用いてふるい分け,粒度別
に試料を調製し分析する。この場合は,各粒度区分の質量をはかり,各々の全量に対する質量
比を求めておく。
4. 標準見本の管理 標準見本は,作製時の外観を維持するため,次のことに注意する。
a) 高温,高湿又は直射日光の当たる場所,及び腐食性ガスなど標準見本が変質するおそれのある場所に
おいてはならない。
b) 取扱い中に激しい振動及び衝撃を与えてはならない。
c) 標準見本の外観が変化したときは,更新する。
――――― [JIS M 8082 pdf 19] ―――――
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M 8082 : 1999
JIS M 8082改正原案作成委員会 構成表
氏名 所属
(委員長) 西 村 耕 一 元財団法人日本分析センター
高 木 譲 一 工業技術院標準部
新 井 紀 弘 財団法人日本科学技術連盟開発部
尾 上 喬 同和鉱業株式会社中央研究所分析部
佐 山 恭 正 三菱マテリアル株式会社総合研究所
林 昭 夫 社団法人日本海事検定協会検査第2部
中 村 靖 株式会社ジャパンエナジー分析センター
永 井 巌 住友金属鉱山株式会社中央研究所分析センター
平 本 克 房 海外貨物検査株式会社金属鉱山部
福 田 隆 之 日鉱金属株式会社佐賀関製錬所
端 洋 志 三井金属鉱業株式会社総合研究所上尾分析センター
深 谷 忠 廣 三菱マテリアル株式会社直島製錬所
伏 見 龍 三 住友金属鉱山株式会社別子事業所分析センター
(関係者) 志 村 和 俊 三菱マテリアル株式会社
久保田 剛 包 住友金属鉱山株式会社
JIS M 8082:1999の国際規格 ICS 分類一覧
- 73 : 鉱採及び鉱物 > 73.060 : 金属鉱物及びそれらの濃縮物 > 73.060.99 : その他の金属鉱石
JIS M 8082:1999の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISH1051:2013
- 銅及び銅合金中の銅定量方法
- JISK8866:2008
- 四ほう酸ナトリウム十水和物(試薬)
- JISM8100:1992
- 粉塊混合物―サンプリング方法通則
- JISM8121:1997
- 鉱石中の銅定量方法
- JISM8125:1997
- 粗銅地金中の銅定量方法
- JISZ8801-1:2019
- 試験用ふるい―第1部:金属製網ふるい