JIS M 8709:2006 鉄鉱石―サンプリングの偏りを調査する実験方法

JIS M 8709:2006 規格概要

この規格 M8709は、JIS M 8702に規定する方法によって鉄鉱石をサンプリングするときに,停止ベルトサンプリング方法を基準として,その他のサンプリング方法での偏りを調査するための実験方法について規定。

JISM8709 規格全文情報

規格番号
JIS M8709 
規格名称
鉄鉱石―サンプリングの偏りを調査する実験方法
規格名称英語訳
Iron ores -- Experimental methods for checking the bias of sampling
制定年月日
2006年3月25日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO/DIS 3086:2005(IDT)
国際規格分類

ICS

73.060.10
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2006-03-25 制定日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS M 8709:2006 PDF [24]
                                                                M 8709 : 2006 (ISO/DIS 3086 : 2005)

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本鉄鋼連盟(JISF)/財団法人日本
規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査
会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
制定に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO/DIS 3086:2005,Iron ores−
Experimental methods for checking the bias of samplingを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。
JIS M 8709には,次に示す附属書がある。
附属書A(規定)統計的解析のフローシート
附属書B(参考)実験例

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS M 8709 pdf 1] ―――――

M 8709 : 2006 (ISO/DIS 3086 : 2005)

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 引用規格・・・・[1]
  •  3. 定義・・・・[2]
  •  4. 原理・・・・[2]
  •  5. 一般事項・・・・[2]
  •  5.1 実験の測定データの組数・・・・[2]
  •  5.2 実験の判定基準・・・・[2]
  •  5.3 実験の品質特性・・・・[2]
  •  6. サンプリング及び試料調製方法・・・・[2]
  •  6.1 サンプリング・・・・[2]
  •  6.2 試料調製及び測定・・・・[2]
  •  7. 実験データの解析・・・・[3]
  •  7.1 差の計算・・・・[3]
  •  7.2 差の平均値及び標準偏差の決定・・・・[3]
  •  7.3 異常値の検定-グラッブス検定・・・・[3]
  •  7.4 偏りの検定に用いるデータの選定・・・・[4]
  •  7.5 偏りの検定・・・・[5]
  •  8. 実験報告書・・・・[6]
  •  附属書A(規定)統計的解析のフローシート・・・・[7]
  •  附属書B(参考)実験例・・・・[10]

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS M 8709 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
M 8709 : 2006
(ISO/DIS 3086 : 2005)

鉄鉱石−サンプリングの偏りを調査する実験方法

Iron ores-Experimental methods for checking the bias of sampling

序文

 この規格は,2005年に第4版として発行されたISO/DIS 3086,Iron ores−Experimental methods for
checking the bias of samplingを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業
規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。

1. 適用範囲

 この規格は,JIS M 8702に規定する方法によって鉄鉱石をサンプリングするときに,停止
ベルトサンプリング方法を基準として,その他のサンプリング方法での偏りを調査するための実験方法に
ついて規定する。
備考1. 偏り調査実験の前に機械式サンプリングシステムの点検をするのが望ましい。
2. JIS M 8702に完全には準拠していないサンプリングシステムに偏りが発生するとは必ずしも
いえない。したがって,JIS M 8702の条件を満たしていない点について意見の相違がある場
合は,偏りの調査を行うのがよい。当事者の一方が,ある特定の条件において偏りが存在す
ると主張するときは,その条件での偏りの調査を行うのがよい。
3. この規格に規定した実験データの解析方法は,次の場合にも適用してよい。
a) IS M 8702に規定した試料調製方法を基準として,鉄鉱石の試料調製の偏りを調査する
場合。
b) IS M 8706に規定した手動粒度分析方法を基準として,その他の粒度分析方法の偏りを
調査する場合。
c) 異なる場所,例えば,積地と揚地とで採取した同一ロットの試料から得た結果の有意差
を調査する場合。
4. この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO/DIS 3086:2005,Iron ores−Experimental methods for checking the bias of sampling (IDT)

2. 引用規格

 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS M 8700 鉄鉱石及び還元鉄−用語
備考 ISO 11323 : 2002, Iron ore and direct reduced iron−Vocabularyからの引用事項は,この規格の
該当事項と同等である。
JIS M 8702 鉄鉱石―サンプリング及び試料調製方法

――――― [JIS M 8709 pdf 3] ―――――

2
M 8709 : 2006 (ISO/DIS 3086 : 2005)
備考 ISO 3082 : 2000, Iron ores−Sampling and sample preparation proceduresからの引用事項は,こ
の規格の該当事項と同等である。
JIS M 8708 鉄鉱石−サンプリング,試料調製及び測定の精度を確認する実験方法
備考 ISO 3085 : 2002, Iron ores−Experimental methods for checking the precision of sampling, sample
preparation and measurementが,この規格と一致している。

3. 定義

 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS M 8700による。

4. 原理

 実験の対象とする方法(以下,方法Bという。)から得た結果と,技術的及び経験的観点から実
質的に偏りがない結果が得られると判断される基準方法(以下,方法Aという。)の結果とを比較する。方
法Bから得た結果と方法Aから得た結果との間に統計的に有意差がないと判断した場合,方法Bを日常
の方法として採用してよい。有意差の評価は,実測の偏りと基準とする偏り(δ)(5.2参照)とを,90 %の
信頼区間で比較して行う。

5. 一般事項

5.1 実験の測定データの組数

 実験に必要な測定データの組の数は,10以上とする。最小10組の測定デ
ータで実施した異常値検定及び実測の偏りに対する信頼区間の統計解析の結果によっては,追加の実験が
必要となる。
参考 測定データの組とは,同一対象物を方法A及び方法Bで採取し,それぞれの試料を分析して得
た一対のデータをいう。

5.2 実験の判定基準

 基準とする偏りの値(δ)は,その値まで低減するための費用効果があるかを考慮
し,あらかじめ決定する。目安としてδは,JIS M 8708によって求めたサンプリング,試料調製及び測定
の標準偏差σSPMよりも小さい値が望ましい。
備考 実験が試料調製の調査だけを目的とする場合は,δの値はJIS M 8708によって求めたσPM より
も小さい値が望ましい。

5.3 実験の品質特性

 品質特性には,全鉄分,水分,粒度分布,物理特性などがある。

6. サンプリング及び試料調製方法

6.1 サンプリング

 サンプリングの偏りを調査するための方法Aは,JIS M 8702に規定する停止ベルト
サンプリング方法とする。
方法A : 停止ベルトコンベア上の採取位置から,最大粒度の3倍以上か,又は30 mmのいずれか大きい
方の長さで,鉱石の流れの全幅・全厚からインクリメントを採取する。
方法B : 方法Bの例として,運転中のベルトコンベアからの機械式サンプラによるサンプリング,船若
しくは貨車への,又は船又若しくは貨車からの鉱石の移動中に行うサンプリングなどがある。
方法Bは,通常JIS M 8702によって行うが,同一対象物で行った方法Aと比較しなければならない。
方法A及び方法Bのサンプル採取は,極力近い位置で行う。このことは特に品質特性が変化しやすい鉱
石で重要となる。

6.2 試料調製及び測定

6.2.1  1ロットから方法A及び方法Bによって採取したインクリメントを2個の大口試料A及びBにま
とめる。

――――― [JIS M 8709 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
M 8709 : 2006 (ISO/DIS 3086 : 2005)
6.2.2 大口試料A及びBをJIS M 8702によって,同じ方法で調製し,品質特性を規定する規格によって
それぞれを測定して一組の測定データを得る。
6.2.3 このような手順を10ロット以上について行う(5.1参照)。
備考1. 方法A及び方法Bのインクリメントを,互いにごく近い位置で採取できる場合は,試料調製
及び測定は各インクリメントごとに行うか,又は隣接する数個のインクリメントをまとめて
行うのがよい。これによって,1ロット全体から一組の測定データを得るよりも迅速に,10
組以上の測定データを得ることができる。この方法は,数ロットから採取したインクリメン
トの組について,同種の鉱石について行うのが望ましい。ただし,インクリメント及び大口
試料の両方からなる数組の結果を一つにして取り扱うことはできない。この場合,インクリ
メントからの組か,又は大口試料からの組かのいずれかにすべきである。
2. 実験費用に制限があること,停止ベルトサンプリングは作業負荷がかかることなどから,停
止ベルトサンプリングの数は少なくするのが経済的である。このため試料調製及び測定は慎
重に行い,かつ,複数回行うのがよい。

7. 実験データの解析

 実験データの解析は,7.17.5に示す手順によって行う(附属書Aのフローシー
ト参照)。

7.1 差の計算

7.1.1  方法Aによって得た各々のデータを x,方法Bによって得た各々のデータを
Ai xとする。試料調
Bi
製と測定とを複数回実施した場合は,平均値を採用する。
idを式(1)によって計算する。
7.1.2 xと
Ai xとの差
Bi
di xBi xAi i=1,2,...,k (1)
ここに, k : 測定データの組の数

7.2 差の平均値及び標準偏差の決定

7.2.1  差の平均値(d)を,測定データのけた数より一つ多いけた数まで計算する。
1
d id (2)
k
7.2.2 差の平方和(SSd)及び標準偏差(Sd)を,測定データのけた数より一つ多いけた数まで計算する。
1
SSd di2 ( di) 2

(pdf 一覧ページ番号 3)

                                   k
SSd
Sd (4)
(k )1

7.3 異常値の検定-グラッブス検定

7.3.1  diを小さい順に並べる。
7.3.2 次の式によってグラッブス検定の統計値,Gk及びG1を計算する。
dk d
Gk (5)
Sd
d d1
G1 (6)
Sd
ここに, dk : diの最大値

――――― [JIS M 8709 pdf 5] ―――――

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JIS M 8709:2006の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/DIS 3086:2005(IDT)

JIS M 8709:2006の国際規格 ICS 分類一覧

JIS M 8709:2006の関連規格と引用規格一覧