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c) 繊維粗度 (mg/m) は,有効数字3けたに丸めて報告する。
参考 繰返し精度 全繊維がはっきり識別できるパルプであれば,結果の精度は,試験者の熟練度及
び計数した繊維数に依存する。この測定方法の繰返し精度を,附属書1表1に示す。2回の繰
返し試験結果の差が,附属書1表1の繰返し精度を超えるのは,20回に1回以下となる。
なお,附属書1表1に示した数値は,同一試験装置を用いた数人の試験者による,繊維粗度
0.1600.190mg/mの針葉樹CPについての試験結果である。
附属書1表1 繰返し精度(繊維粗度0.1600.190mg/m)
計数した繊維数 繰返し精度
mg/m
2 400 0.011
4 800 0.008
10 000 0.006
9. 報告 報告には,必要に応じて次の項目を記録する。
a) 規格名称又は規格番号
b) 試験片の種類及び名称
c) 試験結果
d) 計数した繊維数
e) 試験中に観察された特記事項
f) その他必要とする事項
――――― [JIS P 8120 pdf 16] ―――――
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附属書2(規定) 重み係数の測定方法
1. 適用範囲 この附属書(規定)は,紙,板紙及びパルプの繊維組成試験に用いる重み係数の測定方法
について規定する。この方法は,あらゆる種類の単一材種パルプ繊維に適用される。ここで,単一材種パ
ルプとは,重み係数が本質的に異なる他の繊維を5%以上含まないものをいう。
2. 原理
2.1 比較法 試料及び参照パルプを既知の質量比で混合し,均一なスラリー状にする。顕微鏡下でそれ
ぞれの繊維を計数し,試料の重み係数を算出する。
備考 参照パルプは,識別できるパルプ(MP及びこう解パルプは適さない。)を1種類だけ含むもの
で,重み係数又は繊維粗度が,あらかじめ分かっているもの。
2.2 繊維粗度から求める手法 繊維粗度から重み係数を算出する(附属書1参照)。
3. 試薬,装置及び参照パルプ 本体の5.及び6.に規定した試薬及び装置を用いる。参照パルプとしては
本体の9.に従って染色したときに,未知のパルプと異なる呈色を示すものを選ぶ。綿は,どんな種類の木
材繊維パルプとの混合にも適する。
4. 試料の準備 試料の準備は,次による。
a) 風乾パルプ 約5gの試料及び参照パルプを細かくちぎり,それぞれ,別々のシャーレ又はこれと同等
の容器に入れる。
b) スラッシュパルプ ガラスフィルタでろ過したマットを風乾した後,4.a)の方法に従う。
5. 顕微鏡用スライドの準備
5.1 混合試料のひょう量 混合試料のひょう量は,次による。
a) 試料及び参照パルプが入ったシャーレのふたを開放し,はかりのそばで4時間以上調湿する。
b) 試料の質量比が約20%,40%,60%及び80%となるように,試料と参照パルプの混合試料を調製する。
5.2 繊維スライドの調製 本体の7.2a)及び9.に従って,混合試料を分散し,各々の混合試料について2
枚(すなわち,計8枚)のスライドを調製する。このとき,染色液としては,参照パルプと試料を識別で
きるようなものを用いる(本体の表1参照)。
6. 操作 本体の11.2に従う。
a) 顕微鏡下で試料及び参照パルプ繊維を判別し,接眼鏡のセンターマークを通過するごとに,別々に計
数する。
b) 1枚のスライドについて約300本の繊維を計数する(すなわち,一つの混合試料について約600本計
数する。)。
c) 同様の操作を,残りの三つの混合試料について繰り返す。
7. 試験結果の表し方
――――― [JIS P 8120 pdf 17] ―――――
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7.1 比較法 各々の混合試料ごとに,重み係数を次の式によって算出する。
nrmx
fx fr (1)
nxmr
ここに, fx : 試料の重み係数
fr : 参照パルプの重み係数
nr : 計数した参照パルプ繊維の数
nx : 計数した試料繊維の数
mr : ひょう量した参照パルプの質量
mx : ひょう量した試料の質量
a) 四つの混合試料について,それぞれ得られた重み係数を比較し,最小値が最大値の80%以上であれば,
平均重み係数を計算する。
b) 最小値が最大値の80%以下の場合は,平均から最も離れた結果が得られた混合試料について,新しい
スライドを2枚準備し,同様の操作を繰り返して繊維を再度計数する。
c) 新たな最小値が最大値の80%以上であれば,平均重み係数を計算する。新たな最小値が最大値の80%
以下の場合には結果を破棄して,最初から試験し直す。
d) 重み係数は,小数点以下2けたに丸めて報告する。
7.2 繊維粗度から求める方法 繊維粗度から,次の式によって重み係数を算出する(関連規格参照)。
f=5.55c (2)
ここに, f : 試料繊維の重み係数
c : 試料繊維の繊維粗度 (mg/m),(有効数字3けたで表す。)
重み係数は,小数点以下2けたに丸めた無次元数で報告する。
参考 繰返し精度 結果の精度は試験者の熟練度及び計数する繊維数に依存する。比較法の繰返し精
度を附属書2表1に示す。2回の繰返し試験結果の差が,附属書2表1の繰返し精度を超える
のは,20回に1回以下となる。
なお,附属書2表1に示した数値は,別々の試験装置を用いた数人の試験者による,重み係
数0.91.1の針葉樹CPについての試験結果である。
附属書2表1 繰返し精度(重み係数0.91.1)
計数した繊維数 繰返し精度
比較法 繊維粗度法
2 400 0.12 0.06
10 000 0.11 0.04
8. 報告 報告には,必要に応じて次の項目を記録する。
a) 規格名称又は規格番号
b) 試験片の種類及び名称
c) 試験結果
d) 参照パルプの名称,内容及び重み係数
e) 試験中に観察された特記事項
f) その他必要とする事項
――――― [JIS P 8120 pdf 18] ―――――
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附属書3(参考) 重み係数
序文 この附属書(参考)は,各種の繊維について,重み係数の報告例をまとめたものであり,規定の一
部ではない。
重み係数は,材種及び蒸解法によって著しく異なるため,分析する試料に含まれている実際の繊維につい
て,その都度測定することが望ましい。これが困難な場合には,附属書3表1に示した値が一つの指針と
なるであろう。
附属書3表1 重み係数
繊維の種別 重み係数
綿ぼろ 1.0
針葉樹 CP さらし(大部分の樹種) 0.9
未ざらし(大部分の樹種) 1.0
ダグラスファー 内陸性 0.9
海岸性 1.4
サウザンイエローパイン 1.4
ラーチ 1.1
シーダー 0.7
ラジアタパイン 1.2
溶解パルプ 0.85
SCP 1.4
GP(微細度による) 1.3
TMP 1.7
CMP(多くの樹種) 2.0
広葉樹 CP バーチ,アスペン,ポプラ,ビーチ 0.5
メイプル,ウィロウ,ヒッコリー 0.4
ガム 0.8
ユーカリ 0.45
SCP バーチ 0.9
ガム 1.3
GP(微細度による) 0.9
綿リンター 1.25
製紙用バガス繊維 0.75
さらしエスパルト 0.50
アバカ,ジュート 0.55
サイザル麻 0.60
板紙用わら 0.60
さらしわら 0.35
竹 0.55
羊毛 3.1
亜麻 0.8
参考 特に,機械パルプの重み係数は,パルプの微細度及び繊維破片を計数する試験
者の影響を受けやすい。
――――― [JIS P 8120 pdf 19] ―――――
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JIS原案作成委員会 構成表
氏名 所属
(委員長) 尾 鍋 史 彦 東京大学
(副委員長) 飯 田 清 昭 紙パルプ技術協会
(委員) 生 田 章 一 通商産業省生活産業局
○ 宮 崎 正 浩 工業技術院標準部
○ 橋 本 繁 晴 財団法人日本規格協会
岡 山 隆 之 東京農工大学
堀 定 男 日本製紙連合会
吉 田 芳 夫 王子製紙株式会社
内 藤 勉 日本製紙株式会社
高 柳 充 夫 王子製紙株式会社
原 啓 志 三島製紙株式会社
○ 外 山 孝 治 三菱製紙株式会社
佐久間 雅 義 北越製紙株式会社
大豆生田 章 大日本印刷株式会社
細 村 弘 義 富士ゼロックス株式会社
○ 熊 谷 健 熊谷理機工業抹式会社
○ 水 谷 壽 株式会社東洋精機製作所
○ 内 田 久* 十條リサーチ株式会社
○ 大 石 哲 久* 紙パルプ技術協会
紙パルプ試験規格委員会第2分科会 構成表
氏名 所属
(第2分科会長) 内 藤 勉 日本製紙株式会社
(委員) 高 橋 保 通商産業省製品評価技術センター
島 田 謹 爾 農林水産省森林総合研究所
西 田 友 昭 静岡大学
八 木 寿 則 王子製紙株式会社
仲 山 伸 二 王子製紙株式会社
大 町 伸 一 紀州製紙株式会社
足 立 博 行 大王製紙株式会社
石 嶋 啓 夫 高崎製紙株式会社
加 藤 義 嗣 日本板紙株式会社(平成9年10月1日まで)
川 岸 秀 治 日本板紙株式会社(平成9年10月2日から)
JIS原案作成委員会の○印の委員
(*印は,事務局兼務を示す。)
JIS P 8120:1998の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 9184-1:1990(MOD)
- ISO 9184-2:1990(MOD)
- ISO 9184-3:1990(MOD)
- ISO 9184-4:1990(MOD)
- ISO 9184-5:1990(MOD)
- ISO 9184-6:1994(MOD)
- ISO 9184-7:1994(MOD)
JIS P 8120:1998の国際規格 ICS 分類一覧
JIS P 8120:1998の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISP0001:1998
- 紙・板紙及びパルプ用語
- JISP8203:2010
- 紙,板紙及びパルプ―絶乾率の測定方法―乾燥器による方法
- JISP8222:2015
- パルプ―試験用手すき紙の調製方法―標準手すき機による方法
- JISZ8102:2001
- 物体色の色名
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方