JIS P 8153:2006 紙及び板紙―吸湿伸度測定方法―第1部:最高相対湿度68%までの吸湿伸度 | ページ 2

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P 8153 : 2006 ISO 8226-1 : 1994
さをl0とする。

7.2 試験片の前処理

  (22±3) %の相対湿度で少なくとも30分間,無荷重で試験片を調湿する。
表1に従って,ゆっくりと所定の荷重をかけ,長さ測定値の読みを記録する。
荷重を除き,調湿及び長さ測定を繰り返し,荷重をかけた長さが,読みの差の変化で0.02 %以下になる
まで測定する。
注記8 これらの読みは,計算に使用しない。

7.3 吸湿伸度の測定

  調湿雰囲気を(33±2) %に変え,そのときの相対湿度を記録する。(33±2) %の相対湿度で,少なくとも
30分間試験片を調湿する。表1によって,ゆっくりと所定の荷重をかけ,長さ測定装置の読みを記録する。
荷重を除き,調湿及び長さ測定を繰り返し,荷重をかけた長さ変化が0.01 mm以下になるまで測定する。
これらの長さ(l33)を,0.01 mmまで記録する。
(66±2) %の相対湿度の雰囲気下で,試験片を同じ方法によって調湿する。そのときの相対湿度を記録
する。試験片長さの読み(l66)を,0.01 mmまで記録する。

8 測定結果の表し方

  相対湿度33 %と66 %との長さの差から,吸湿伸度Xを,次の式によって計算する。表示は,百分率
とする。
(l−
66 l33 )
X 100
l0
ここに, l0 : 相対湿度(50±2) %で所定の荷重をかけたときの,試験片のミリ
メートル単位での長さ測定装置の読み。
l33 : 相対湿度(33±2) %で所定の荷重をかけたときの,試験片のミリ
メートル単位での長さ測定装置の読み。
l66 : 相対湿度(66±2) %で所定の荷重をかけたときの,試験片のミリ
メートル単位での長さ測定装置の読み。
必要に応じて,縦方向及び/又は横方向のそれぞれについて,平均値を0.05 %きざみで表す。
さらに,縦方向及び/又は横方向のそれぞれについて,標準偏差を計算する。

9 精度

  次の精度データは,6試験機関で5種類の紙をそれぞれについて5回測定した結果から得た。

9.1 繰返し精度

  1か所の試験機関で得た二つの試験結果の差に対する95 %信頼区間での繰返し精度は,縦方向に測定し
た試料においては,0.02 %から0.03 %までの間,横方向に測定した試料においては,0.04 %から0.06 %
までの間であった。
注記9 引用した繰返し精度に範囲があるのは,異なった紙試料の平均値間に大きな差があることに
よる。
注記10 繰返し精度として示している数値は,百分率で表す吸湿伸度そのものの値である。

9.2 再現性

  試験機関からのデータが不足しているため,再現性を正確に評価することができなかった。

――――― [JIS P 8153 pdf 6] ―――――

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10 報告

  報告書には,次の事項を記録する。
a) この規格名称又は規格番号
b) 試料に関するすべての情報
c) 測定実施日及び場所
d) 測定を始めたときのつかみ具間の間隔
e) 試験片の幅
f) 縦方向及び/又は横方向の吸湿伸度の平均値
g) 縦方向及び/又は横方向の標準偏差
h) 測定時の温度及び相対湿度の測定値
i) この規格と異なる条件及び方法で測定した場合は,その内容

――――― [JIS P 8153 pdf 7] ―――――

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附属書A
(規定)
塩溶液の調製

序文

  この附属書は,塩溶液の調製について規定する。
飽和塩溶液は,一定温度で密閉容器内の水蒸気量を平衡状態にするので,相対湿度を一定に保持する。
飽和塩溶液は,平衡相対湿度を変えることなく多量の水を吸収又は放出するので,水蒸気の吸脱着の研究
に適している。
YOUNG[1]によれば,種々の塩溶液を使用することによって,広範囲の相対湿度状態を得ることができる。
不純物があると,平衡相対湿度に影響する可能性があるので,飽和塩溶液は,分析等級の試薬及び蒸留
水又は同等の水で調製することが望ましい。通常,試験温度よりもわずかに高い温度で,溶液を飽和する
のに必要な量以上の塩を溶解して調製するとよい。水和形態が変化する場合があるので,昇温して溶解す
ることは,避ける方がよい。
この規格で推奨する23 ℃でのおよその溶解度及び相対湿度を,表A.1に示す。
表A.1−飽和塩溶液
塩 溶解度 相対湿度
g/L %
酢酸カリウム 2 620 22±3
(CH3COOK)
塩化マグネシウム 1 700 33±2
(MgCl2・6H2O)
亜硝酸ナトリウムa) 880 66±2
(NaNO2)
注a) 警告−亜硝酸ナトリウムは,不適切な保管をすると,爆発の危険がある。安全のために,
ポリエチレン製容器で保管するのがよい。

――――― [JIS P 8153 pdf 8] ―――――

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附属書B
(参考)
参考文献

序文

  この附属書は,参考文献について記載するものであって,規定の一部ではない。
JIS P 0001 紙・板紙及びパルプ用語
JIS Z 9041-1 データの統計的な解釈方法−第1部 : データの統計的記述
[1] YOUNG , J.F. J.Appl.Chem.,17,September 1967,pp.241.

JIS P 8153:2006の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 8226-1:1994(IDT)

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JIS P 8153:2006の関連規格と引用規格一覧