JIS R 1646:2002 ファインセラミックスのキャビテーションエロージョン試験方法

JIS R 1646:2002 規格概要

この規格 R1646は、高温・高圧の水,水蒸気中などで使用されるファインセラミックスの適正を評価するためのキャビテーションエロージョン試験方法について規定。

JISR1646 規格全文情報

規格番号
JIS R1646 
規格名称
ファインセラミックスのキャビテーションエロージョン試験方法
規格名称英語訳
Testing method for cavitation erosion of fine ceramics
制定年月日
2002年1月20日
最新改正日
2016年10月20日
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対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

81.060.30
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
ファインセラミックス 2018
改訂:履歴
2002-01-20 制定日, 2007-02-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
ページ
JIS R 1646:2002 PDF [6]
R 1646 : 2002

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日
本工業規格である。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。主務大臣及び日本工業標準調査会は,
このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は,出願公開後の実用新案
登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS R 1646 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
R 1646 : 2002

ファインセラミックスのキャビテーションエロージョン試験方法

Testing method for cavitation erosion of fine ceramics

1. 適用範囲 この規格は,高温・高圧の水,水蒸気中などで使用されるファインセラミックスの適正を
評価するためのキャビテーションエロージョン試験方法について規定する。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0601 製品の幾何特性仕様 (GPS) −表面性状 : 輪郭曲線方式−用語,定義及び表面性状パラメ
ータ
JIS B 7502 マイクロメータ
JIS B 7507 ノギス
JIS C 2141 電気絶縁用セラミック材料試験方法
JIS R 1600 ファインセラミックス関連用語
JIS R 2205 耐火れんがの見掛気孔率・吸水率・比重の測定方法
JIS Z 8401 数値の丸め方
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS R 1600によるほか,次による。
a) キャビテーション 高圧水などの液体を取り扱う流体機器類では,流路断面の縮小,拡大などによる
流速の変化に伴い,液体中に一時的に圧力が低下する部分が生じる。圧力が液体のその温度の飽和蒸
気圧まで低下すると,圧力低下域では液体中に気泡が生じ,その下流の圧力回復域で気泡が崩壊する
現象。
b) キャビテーションエロージョン 気泡の崩壊によるキャビテーション衝撃波などによって,液体に接
する構造部材が受ける損傷。
4. 試験装置及び器具 試験装置及び器具は,次による。
4.1 試験装置 試験装置は,磁わい(歪)振動試験装置を使用し,図1及び図2に例示する直接形磁わ
い振動試験装置又は対向形磁わい振動試験装置を用いる。
4.2 測定器具
a) ノギス JIS B 7507に規定する最小読取り長さ0.05mm又はこれと同等以上の精度をもつものを用い
る。
b) マイクロメータ JIS B 7502に規定するマイクロメータ又はこれと同等以上の精度をもつものを用い

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る。
c) 乾燥器 温度を105120℃に保つことができる電気恒温槽を用いる。
d) 化学天びん 最大ひょう量100200gで,感度0.1mg又はこれと同等以上の精度をもつものを用いる。
図1 直接形磁わい振動試験装置の一例
図2 対向形磁わい振動試験装置の一例
5. 試験片 試験片は,次による。
5.1 試験片の形状及び寸法 試験片は,製品から切り出すか,又は別に作成する。別に作成する場合に
は,試験片は製品を代表できるようなもので,製品と同一条件で製造したものでなければならない。
試験片の形状及び寸法は,図3に示す円板形とし,上面又は下面を評価面とする。
なお,試験片のりょう(稜)は,丸めるか,又は面取り (0.10.3mm) する。

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図3 試験片の一例
5.2 試験片の表面粗さ 試験片の表面粗さは,JIS B 0601に規定する0.20 刀慎 下とする。
5.3 試験片の数 試験片の数は,2個以上とする。
6. 試験方法 試験方法は,次による。
6.1 試験条件 試験条件は,表1によって設定する。
表1 試験条件
項目 条件
直接形磁わい振動法 対向形磁わい振動法
振動子 磁わい式
振動数 20±0.2kHz
振幅(全振幅) 0.05mm 0.03mm
振動子先端と試験片のすきま − 0.4mm
試験液 純水(脱イオン水)
試験槽容量 600cm3以上
液深 40mm以上
試験片浸せき深さ 310mm
試験液温度 20±1℃
雰囲気圧力 大気圧
試験時間 5h 20h
6.2 試験片の寸法の測定 試験片の寸法は,あらかじめマイクロメータ又はノギスを用いて測定する。
6.3 試験片の質量の測定 試験の前後においてJIS C 2141の方法によって,次の順序に従って試験片の
質量を測定する。
a) 試験片をアセトンなどで脱脂洗浄する。
b) 試験の前後に105120℃に調整した恒温槽中で試験片を1時間乾燥し,デシケータに入れて室温に達
するまで放冷した後,天びんを使用して試験片の乾燥質量を測定する。
6.4 試験片のかさ密度の測定 試験片のかさ密度は,試験片の体積と質量を使用して求めるか,又はJIS
R 2205によって次の順序に従って決定する。
a) 飽水試験片の水中質量及び飽水試験片の質量を測定する。
b) 次の式から,かさ密度を求める。
M1
s= w
M3−M2
ここに, かさ密度 (g/cm3)
M1 : 乾燥質量 (g)
M2 : 飽水試験片の水中質量 (g)
M3 : 飽水試験片の質量 (g)
水の密度 (g/cm3)
備考 飽水試験片とは,乾燥質量をひょう量した後,煮沸槽の水面下に沈め,3時間以上煮沸し,室
温まで冷却した試験片。

――――― [JIS R 1646 pdf 4] ―――――

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6.5 試験片の取付け方法 試験片は,接着剤などを用いて,試験片ホルダに取り付けて,試験中に脱落
しないようにする。
7. 計算 損傷質量及び損傷体積は,次の式によって算出し,JIS Z 8401によって有効数字3けたに丸め
る。
7.1 試験片の損傷質量の計算
Md=Mo*−Mt*
ここに, Md : 試験片の損傷質量 (mg)
Mo* : 試験体の試験前の質量 (mg)
Mt* : 試験体の試験後の質量 (mg)
7.2 試験片の損傷体積の計算
Md
d痿
s
ここに, 試験片の損傷体積 (mm2)
Md : 試験片の損傷質量 (mg)
試験片のかさ密度 (g/cm3)
8. 報告 キャビテーションエロージョン試験結果は,a) f)の項目について報告する。
なお,必要に応じて,g) j)も報告する。
a) 試験装置
b) 試験条件 試験条件が表1と相違する項目があるときは,その理由も示す。
c) 試験片の材質,形状,寸法,表面粗さ及びかさ密度
d) 試験片の数
e) 損傷質量
f) 損傷体積
g) 損傷面の損傷形態
h) 損傷面の表面粗さ
i) 損傷面の電子顕微鏡写真
j) 試験片素材の製法

――――― [JIS R 1646 pdf 5] ―――――

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