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JIS R 1647:2002 規格概要
この規格 R1647は、高温・高圧の水,水蒸気中などで使用されるファインセラミックスの適性を評価するための,浸せき溶出試験方法について規定。
JISR1647 規格全文情報
- 規格番号
- JIS R1647
- 規格名称
- ファインセラミックスの浸せき溶出試験方法
- 規格名称英語訳
- Testing method for elution by dipping in water of fine ceramics
- 制定年月日
- 2002年1月20日
- 最新改正日
- 2016年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 81.060.30
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ファインセラミックス 2018
- 改訂:履歴
- 2002-01-20 制定日, 2007-02-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
- ページ
- JIS R 1647:2002 PDF [6]
R 1647 : 2002
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日
本工業規格である。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。主務大臣及び日本工業標準調査会は,
このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は,出願公開後の実用新案
登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 )
――――― [JIS R 1647 pdf 1] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
R 1647 : 2002
ファインセラミックスの浸せき溶出試験方法
Testing method for elution by dipping in water of fine ceramics
1. 適用範囲 この規格は,高温・高圧の水,水蒸気中などで使用されるファインセラミックスの適性を
評価するための,浸せき溶出試験方法について規定する。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0601 製品の幾何特性仕様 (GPS) −表面性状 : 輪郭曲線方式−用語,定義及び表面性状パラメ
ータ
JIS B 7502 マイクロメータ
JIS B 7507 ノギス
JIS C 2141 電気絶縁用セラミック材料試験方法
JIS R 1600 ファインセラミックス関連用語
JIS R 2205 耐火れんがの見掛気孔率・吸水率・比重の測定方法
JIS Z 8401 数値の丸め方
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS R 1600によるほか,次による。
a) オートクレーブ 高温・高圧下で化学反応などを行わせるための耐圧容器。
b) 浸せき溶出試験 液体に試料を浸せきして試料の一部を溶出させ,浸せき前後の試料の質量などの変
化を測定する試験。
4. 試験装置及び器具 試験装置及び器具は,次による。
4.1 試験装置 試験装置は,静水形又は循環水形オートクレーブを使用する。図1に静水形オートクレ
ーブの実験装置の構成図の一例を示す。
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R 1647 : 2002
図1 浸せき溶出試験装置構成の一例
4.2 測定器具
a) ノギス JIS B 7507に規定する最小読取り長さ0.05mm,又はこれと同等以上の精度をもつものを用い
る。
b) マイクロメータ JIS B 7502に規定する外側マイクロメータ,又はこれと同等以上の精度をもつもの
を用いる。
c) 乾燥器 温度を105120℃に保つことができる電気恒温槽を用いる。
d) 化学天びん 最大ひょう量100200gで,感度0.1lmg又はこれと同等以上の精度をもつものを用いる。
5. 試験片 試験片は,次による。
5.1 試験片の形状及び寸法 試験片は,製品から切り出すか,又は別に作製する。別に作製する場合に
は,試験片は製品を代表できるようなもので,製品と同一条件で製造したものでなければならない。
試験片の形状及び寸法は,図2に示す円板形とするが他の形状のものを用いてもよい。上面又は下面を
評価面とする。
なお,試験片のりょう(稜)は,丸めるか,又は面取り (0.10.3mm) する。
図2 試験片の一例
5.2 試験片の表面粗さ 試験片の評価対象面の表面粗さは,JIS B 0601に規定する0.20 刀慎 下とする。
評価対象面とは,液に接して有意な溶出損傷を受ける試験片のすべての面をいう。
5.3 試験片の数 試験片の数は,5個以上とする。
6. 試験方法 試験方法は,次による。
6.1 試験条件
a) 圧力,温度及び水質 試験液には水を用いる。試験水の温度は,100℃,200℃又は300℃とし,圧力
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R 1647 : 2002
はそれぞれの温度の飽和蒸気圧とする。また,試験水は,使用目的に応じた水質条件とする。
b) 水量 試験水の水量は,次の条件に設定する。
Q≧Ah0
ここに, Q : 水量 (cm3)
A : 試験片の評価対象面の全表面積 (cm2)
h0 : 体積表示のための係数(10cmとする。)
c) 試験時間 浸せき試験時間は,時間経過に伴う有意な変化を測定できるように設定する。例えば,材
料のスクリーニングなどの迅速評価では20時間及び40時間,また,長時間の劣化特性評価では100
時間,300時間及び500時間とする。
d) 試験片の保持 オートクレーブ内での試験片の保持は,試験水の通りをよくする。例えば,底板がパ
ンチングホール板のパレットなどを使用し,試験片が試験水に十分浸るようにする。また,複数の種
類の材料を試験する場合には,1回の試験でオートクレーブ内に入れる試験片は,同一の材料だけと
し,他種の材料を混在させない。
6.2 試験片の寸法の測定 試験片の寸法は,あらかじめマイクロメータ又はノギスを用いて測定する。
6.3 試験片の質量の測定 試験の前後においてJIS C 2141の方法に準拠して,次の順序に従って試験片
の質量を測定する。ただし,測定前に試験片を蒸留水中で超音波洗浄する。
a) 試験片をアセトンなどで脱脂洗浄する。
b) 試験の前後に,試験片を105120℃に調整した恒温槽中で1時間乾燥し,デシケータに入れて室温に
達するまで放冷した後,天びんを使用して試験片の乾燥質量を測定する。
6.4 試験片のかさ密度の測定 試験片のかさ密度は,試験片の体積と質量を使用して求めるか,又はJIS
R 2205によって次の順序に従って決定する。
a) 飽水試験片の水中質量及び飽水試験片の質量を測定する。
b) 次の式から,かさ密度を求める。
M1
s=
M3−M2
ここに, かさ密度 (g/cm3)
M1 : 乾燥質量 (g)
M2 : 飽水試験片の水中質量 (g)
M3 : 飽水試験片の質量 (g)
水の密度 (g/cm3)
備考 飽水試験片とは,乾燥質量をひょう量した後,煮沸槽の水面下に沈め,3時間以上煮沸し,室
温まで冷却した試験片。
7. 計算 溶出質量,溶出体積及び溶出深さは,次の式によって算出し,JIS Z 8401によって有効数字3
けたに丸める。
7.1 溶出質量の計算
Md=Mo−Mt
ここに, Md : t時間後の溶出質量 (mg)
Mo : 試験前の試験片質量 (mg)
Mt : t時間後の試験片質量 (mg)
7.2 時間当たりの溶出質量の計算
――――― [JIS R 1647 pdf 4] ―――――
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R 1647 : 2002
Md
m=
t
ここに, m : 1時間当たりの溶出質量 (mg/h)
t : 試験時間 (h)
7.3 時間当たりの溶出体積の計算
痿m
s
ここに, 痿 1時間当たりの平均溶出体積 (mm3/h)
試験片のかさ密度 (g/cm3)
7.4 平均溶出深さ(時間当たりの見掛け上の溶出深さ)の計算
100m
h=
sA
ここに, h : 平均溶出深さ (mm/h)
8. 報告 浸せき溶出試験結果は,a) j)の各項目について報告する。
なお,必要に応じて,k),l)も報告する。
a) 試験条件(試験圧力,試験温度,水量)
b) 試験装置(オートクレーブ内面壁の材質,試験装置の種別)
c) 水質分析値(pH値,溶存酸素量)
d) 試験片の材質,形状,寸法,評価対象面の全表面積,表面粗さ及びかさ密度
e) 試験片の数
f) 試験時間
g) 溶出質量
h) 時間当たりの溶出質量
i) 時間当たりの溶出体積
j) 平均溶出深さ
k) 試験片断面の表面近傍部の化学組成
l) 試験片素材の製法
――――― [JIS R 1647 pdf 5] ―――――
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JIS R 1647:2002の国際規格 ICS 分類一覧
- 81 : ガラス及びセラミック工業 > 81.060 : セラミックス > 81.060.30 : ニューセラミックス
JIS R 1647:2002の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0601:2013
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式―用語,定義及び表面性状パラメータ
- JISB7502:2016
- マイクロメータ
- JISB7507:2016
- ノギス
- JISC2141:1992
- 電気絶縁用セラミック材料試験方法
- JISR1600:2011
- ファインセラミックス関連用語
- JISR2205:1992
- 耐火れんがの見掛気孔率・吸水率・比重の測定方法
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方