9
R 1652 : 2003
附属書2(参考) 円すい−平板システム
この附属書(参考)は、本体に関連する事柄を記述するものであり、規定の一部ではない。
1. 特徴 測定システムは,回転する円すいと固定平板又はその逆の場合からなる(附属書2図1参照)。
円すいと平板とがなす角は,できる限り小さくし,1°を超えないことが望ましく,4°は超えてはなら
ない。角度が1°を超える場合は,測定結果報告書に記入する。小さい角度であれば,円すいと平板の隙
間のせん断速度は一定と考えてよい。
附属書2図1 円すい−平板システムの形状
2. 測定原理及び計算法 α<0.05 rad(すなわち,α<3°)の場合には,せん断応力及びせん断速度の
計算に,次の式が適用できる。
3
3M /(2 ) (1)
γ ω/ α (2)
ここに, τ : せん断応力 (Pa)
γ せん断速度 (s−1)
M : トルク (N・m)
Γ : 円すいの半径 (m)
π)
α : 円すいと平板のなす角 (rad,1 rad=180°/
ω : 角速度 (rad/s)
円すいと平板の接触による摩擦を避けるために,先端を切り取った円すいを用いることがある。この構
造は,粒子を含むスラリーでは有効である。
円すい−平板システムは,円すいの回転軸が平板に垂直になるように正確に合わせ,また,円すいの頂
点と平板の接触点を正しくセット(又は先端を切り取った円すいの場合には,すき間を厳密にセット)す
る必要がある。
また,スラリー試料を円すいと平板の間に適切に充てんする(過剰充てん及び充てん不足を避ける)。
備考 温度によってすき間の間隔が変わることも考慮しなければならない。
――――― [JIS R 1652 pdf 11] ―――――
10
R 1652 : 2003
3. この方法でスラリー粘度を測定する場合の留意事項 この方法では,少量の試料スラリー量で流動曲
線が測定できるが,液量が少なく液の深さが浅いため,乾燥及び粒子の沈降の影響が他の測定法に比べ現
れやすい。乾燥及び沈降しやすいスラリーでは,容器の密封又は速やかな測定を必要とする。乾燥は,円
すいのヘリなどで特に観察される。
――――― [JIS R 1652 pdf 12] ―――――
11
R 1652 : 2003
附属書3(参考) ブルックフィールド形単一円筒回転粘度計
この附属書(参考)は、本体に関連する事柄を記述するものであり、規定の一部ではない。
1. 粘度計の種類とスピンドル,回転数の選択方法 ブルックフィールド形粘度計の種類は,A,B,C型
及びSB型がある(スピンドルの詳しい形状,寸法はJIS K 7117-1を参照)。スピンドルの種類と回転数に
よって測定可能な粘度の最大値がある。スラリー試料の粘度がおおむね分かっている場合は,粘度計に付
属している各スピンドルと回転数の組合せでの測定可能粘度範囲の数値に基づいてスピンドルの種類と回
転数を選択する。
結果を比較する場合には,例えそのスピンドルの望ましい使用範囲を外れ,単に許容されているだけの
範囲で用いることになっても,異なったスピンドルを用いるより同じスピンドルを用いた方がよい。
測定する粘度の値が未知な場合には,粘度計の付表の要求事項に合致するまで,順次大きい番号からは
じめてスピンドルを交換して測定を行う。
2. ガード ガードの種類及び寸法は,JIS K 7117-1を参照する。セラミックススラリーではガードを使
用した場合の方が,せん断速度を決定できる回転粘度計の測定結果に近い値が得られる傾向があり,使用
することを推奨する。
JIS R 1652:2003の国際規格 ICS 分類一覧
- 81 : ガラス及びセラミック工業 > 81.060 : セラミックス > 81.060.10 : セラミック原材料
JIS R 1652:2003の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK7117-1:1999
- プラスチック―液状,乳濁状又は分散状の樹脂―ブルックフィールド形回転粘度計による見掛け粘度の測定方法
- JISK7117-2:1999
- プラスチック―液状,乳濁状又は分散状の樹脂―回転粘度計による定せん断速度での粘度の測定方法
- JISR1600:2011
- ファインセラミックス関連用語
- JISZ8803:2011
- 液体の粘度測定方法
- JISZ8809:2011
- 粘度計校正用標準液