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するとともに,試験片と前後のガス流路との段差が1 mm以内となるよう,必要に応じて補助板を置
く。その後,窓板を取り付け,密閉されていることを確認する。
6.4 予備試験
ホルムアルデヒド濃度を即時に知ることができない場合は,光を照射しない暗条件における試験片への
ホルムアルデヒドの吸着が飽和に達することを試験中に確認できないため,次の予備試験を行う。ホルム
アルデヒド濃度を即時に把握できる場合は,予備試験を行う必要はない。
6.2及び6.3を行った後,光照射容器に試験用ガスを導入する。暗条件でのホルムアルデヒド濃度を15
分間隔で90分間後になるまで測定する。ホルムアルデヒド濃度が供給濃度の90 %を超える時間を暗条件
の時間,そのときのホルムアルデヒド濃度を暗条件の濃度とする。90分間後もホルムアルデヒド濃度が供
給濃度の90 %を下回る場合には,この試験法を適用しない。
6.5 ホルムアルデヒド除去試験
ホルムアルデヒド除去試験は,次による。
a) 前処理済みの試験片を6.3 b) に従い設置する。
なお,予備試験で使用した試験片を再度使用する場合は,必ずもう一度6.2の前処理を行う。
b) 6.4を行っている場合は,あらかじめ確認した暗条件の時間(ただし,この時間が30分以内の場合は
30分間)光照射容器に試験用ガスを導入する。予備試験を行っていない場合は,次の操作を行う。光
照射容器に試験用ガスを導入し,暗条件でのホルムアルデヒド濃度を測定する。ホルムアルデヒド濃
度が供給濃度の90 %を超える時間を暗条件の時間,そのときのホルムアルデヒド濃度を暗条件の濃度
とする。90分後もホルムアルデヒド濃度が供給濃度の90 %を下回る場合には,この試験法を適用し
ない。
c) 光源を点灯して光照射を開始する。安定な点灯に時間を要する光源については,紫外光が試験片に当
たらないようにするための遮蔽物を設置した上であらかじめ点灯しておき,安定した後,遮蔽物を取
り除いて光照射を開始する。光照射を3時間継続し,ホルムアルデヒド濃度を測定する。ホルムアル
デヒドの光触媒分解が起こると,図1のようにホルムアルデヒド濃度が低下し,やがて一定になる。
ホルムアルデヒド濃度の測定は,1時間を超えない時間に1点以上測定することとする。また,最後
の1時間(光照射後120分180分)は必ず3点以上測定することとする。除去量などの計算に用い
る試験容器出口におけるホルムアルデヒド濃度(CF)は,最後の1時間中に測定した濃度(3点以上)
の平均値とする。
d) 容器への試験用ガスの供給を停止し,試験片を容器から取り出す。
7 試験結果の計算
試験容器出口におけるホルムアルデヒド濃度CFが式(1)を満たさない場合は試験不成立とし,次の計算
は行わない。ホルムアルデヒド除去率RFは式(2)によって計算する。除去率RFの計算値の処理は,JIS Z 8401
によって小数点以下1桁に丸める。RFが5.0 %未満又は95.0 %以上となる場合は,“5.0 %未満”又は“95.0 %
以上”とし,これを除去率とする。次に,1時間当たりのホルムアルデヒド除去量QFを式(3)を用いて計算
する。除去量QFの計算値の処理は,JIS Z 8401によって小数点以下2桁に丸める。
計算に用いるホルムアルデヒド濃度は,水分補正を行わない実測値とする。また,試験ガス流量fとし
ては0 ℃,101.3 kPa換算の実測値を用いる。除去率RFが5.0 %未満,又は95.0 %以上の場合は,RFに5.0
又は95.0を代入し,得られた値に“未満”又は“以上”を付け,これを除去量とする。
なお,除去率RFが5.0 %未満の試験片については,箇条8によって試験条件を緩和した測定を行うこと
――――― [JIS R 1701-4 pdf 6] ―――――
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ができる。
C≦
F CF,d C
F,0 .005 (1)
CF,0 CF
RF 100 (2)
CF,0
CF,0 f 60
QF RF (3)
100 224.
ここに, CF : 試験容器出口におけるホルムアルデヒド濃度
(体積分率ppm)
CF,d : 暗条件のホルムアルデヒド濃度(体積分率ppm)
CF,0 : ホルムアルデヒドの供給濃度(体積分率ppm)
RF : 試験片によるホルムアルデヒドの除去率(%)
QF : 試験片による1時間当たりのホルムアルデヒドの除去量
(μmol/h)
f : 標準状態(0 ℃,101.3 kPa)に換算した試験用ガス流量
(L/min)
8 除去量が小さい試験片の場合の試験方法
平板状の試験片の測定において,得られた除去率RFが5.0 %未満で,除去量を正確に測定できないこと
が予想される場合は,試験片の枚数及び試験用ガス流量の両方を同時に表1のとおり変更して測定するこ
とができる。この場合,試験片の前にガス流路部分を100 mm以上確保する。
なお,試験条件を変更した場合,報告書に記載するホルムアルデヒド除去量は,式(3)から求められる値
の1/2とする。また,試験条件を変更した場合,変更した試験条件における暗条件の時間を確認する必要
がある。
表1−試験条件の変更
変更できる試験条件 変更後の値
試験用ガス流量 1.500±0.075 L/min
試験片の枚数 2枚
9 報告書
試験報告書には,通常次の項目を記載する。
a) 一般事項
1) この規格の番号
2) 試験年月日
b) 試験機関
1) 試験機関の名称及び所在地
2) 試験責任者名
c) 試験片に関する情報
1) 試験片の種類,製造番号など
2) 材質,形状及び寸法
3) 試験片の選択プロセス(抜取り方法など)
――――― [JIS R 1701-4 pdf 7] ―――――
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4) 試験機関到着日,包装から取り出した日時及び試験片を準備した日時
d) 結果
1) 試験片による1時間当たりのホルムアルデヒドの除去量
2) 参考値として,ホルムアルデヒド除去率
e) 試験条件
1) ホルムアルデヒド供給方法
2) ホルムアルデヒド供給濃度,試験ガス流量,水蒸気濃度,温度
3) 箇条8適用の有無(試験用ガス流量及び試験片枚数の変更)
4) 光照射条件(光源の種類,紫外放射照度)
5) 前処理条件(水洗及び乾燥の条件,紫外放射照度及び照射時間)
f) 試験装置
1) 試験装置の形式及び仕様
2) ホルムアルデヒド濃度分析装置,ガスサンプリング方法,照度計,紫外放射照度計などの種類
g) その他必要な事項
試験状況及び試験後の試験片に関しての特記事項
――――― [JIS R 1701-4 pdf 8] ―――――
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附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
ISO 22197-4:2013,Fine ceramics (advanced ceramics, advanced technical ceramics)−
JIS R 1701-4:2016 ファインセラミックス−光触媒材料の空気浄化性能試験方法
−第4部 : ホルムアルデヒドの除去性能 Test method for air-purification performance of semiconducting photocatalytic materials
−Part 4: Removal of formaldehyde
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差異
国際 ごとの評価及びその内容 の理由及び今後の対策
規格
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
及び題名 番号 の評価
1 適用範囲 1 一致
2 引用規格
3 用語及び 3 一致
定義
− − 4 計算で使用する記号の一 削除 JISは記載なし。 流量fの定義をISO規格の改正時に
覧。ガス流量fは乾きガ JISは流量fの乾きガス基準を 変更するよう提案する。理由は6.3
ス基準。 廃止した(6.3参照)。 参照。
− − 5 試験の目的及び原理が記 削除 JISは記載なし。 規格本文に記載する必要性がない
載されている。 ため削除した。
4.2 試験用 JIS R 1701-1による。 6.2 流量は標準状態(0 ℃, 変更 JISは乾きガス基準を廃止した ISO規格改正時に変更を提案する
ガス供給装 101.3 kPa,乾きガス基準) (6.3参照)。 (6.3参照)。
置 に換算する。
4.3 光照射 JIS R 1701-1による。 6.3 JIS R 1701-1とほぼ同じ 追加 ISO規格でも図示されているた 規格利用者の理解促進のため。ISO
容器 だが,ガスの流れを乱す め技術的な差異はない。 規格の改正時に,修正したISO
構造及び試験片の前にガ 22197-1を参照するよう提案する。
ス流路部分を100 mm以
上確保することは明記さ
R1
れていない。
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5 試験片 寸法許容差は±1.0 mm。 7 寸法許容差は±0.5 mm。 変更 JISでは試験片の寸法許容差が ほかの試験条件の許容差と比べて
1-
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大きい。 寸法に関する許容差が厳しかった
: 2
ため。ISO規格の改正時に変更を提
01
案する。
6
2
――――― [JIS R 1701-4 pdf 9] ―――――
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R1
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(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差異
国際 ごとの評価及びその内容 の理由及び今後の対策
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規格
-
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箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
: 2
番号
及び題名 番号 の評価
01
6.2 試験片 水洗して乾燥した後,10 8.2 15 W/m2以上の強度の紫 選択 水洗に関する記述が追加され JIS R 1751-1-5に整合させるとと
6
の前処理 20 W/m2除去の強度の 外線照射で1624時間 た。また,JISの方が紫外線照 もに,手順を柔軟にするため。
紫外線照射で12時間以 の有機物除去を行う。 射の強度と時間の範囲が広く ISO規格改正時に変更を提案する。
上24時間未満の有機物 設定されている。
除去を行う。逆の順序で
もよいし,水洗は省略し
てもよい。
6.3 測定準 流量が3.00±0.15 L/min 8.3 流量が3.0 L/min(0 ℃,変更 JISは流量に許容差を追加し, 許容差が必要であり,5 %の許容差
備 (0 ℃,101.3 kPaの標準 101.3 kPa,乾きガス基準 3.00±0.15 L/minとした。JISも
を追加した。乾きガス基準廃止によ
状態において)。 の標準状態において)。 ISO規格も標準状態に換算した り水蒸気濃度に相当する1.6 %の差
流量を用いるが,JISは水蒸気 が生じるが,その他の影響に比べて
を含めた流量(湿りガス基準)小さく,簡略化のために廃止した。
を用い,ISO規格は水蒸気を除 ISO規格改正時に変更を提案する。
いた流量(乾きガス基準)を用
いる。
6.4 予備試 暗条件でのホルムアルデ 8.4 暗条件でのホルムアルデ 削除 JISは30分間後の判定を削除し ISO規格改正時に修正を提案する。
験 ヒド濃度を15分間隔で ヒド濃度を15分間隔で た。もともと判定できない場合
90分間後になるまで測定 90分間後になるまで測定 の試験手順であり,削除しても
する。 する。30分以内に供給ガ ISO規格と差異はない。
ス濃度になったら,その
時間を暗条件の時間とし
てもよい。
7 試験結果 ホルムアルデヒド濃度が 9 変更
fは標準状態(0 ℃,101.3 試験の成立を判定する式(1)が 吸着作用を光触媒作用として評価
の計算 式(1)を満たさない場合 kPa,乾きガス基準)に換 追加された。JISは流量計算に しないために式(1)を追加した。ISO
は試験不成立とする。f 算した流量で,水蒸気補 おける乾きガス基準を廃止し 規格改正時に変更を提案する。
としては0 ℃,101.3 kPa 正ファクター1.016を乗 た(6.3参照)。
換算の実測値を用いる。 ずる。
8 除去量が 変更後の流量は1.500± 10 変更後の流量は1.5 追加 許容差を追加した。 許容差が必要であり,5 %の許容差
小さい試験 0.075 L/min。 L/min。 を追加した。ISO規格改正時に追加
片の場合の を提案する。
試験方法
――――― [JIS R 1701-4 pdf 10] ―――――
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JIS R 1701-4:2016の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 22197-4:2013(MOD)
JIS R 1701-4:2016の国際規格 ICS 分類一覧
- 81 : ガラス及びセラミック工業 > 81.060 : セラミックス > 81.060.30 : ニューセラミックス
JIS R 1701-4:2016の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA1962:2015
- 室内及び試験チャンバー内空気中のホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物の定量―ポンプサンプリング
- JISR1600:2011
- ファインセラミックス関連用語
- JISR1701-1:2016
- ファインセラミックス―光触媒材料の空気浄化性能試験方法―第1部:窒素酸化物の除去性能
- JISR1709:2014
- ファインセラミックス―紫外線励起形光触媒試験用光源
- JISR1751-4:2013
- ファインセラミックス―可視光応答形光触媒材料の空気浄化性能試験方法―第4部:ホルムアルデヒドの除去性能
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8806:2001
- 湿度―測定方法