JIS R 1723:2015 長繊維強化セラミックス複合材料の高温における引張クリープ特性の試験方法 | ページ 4

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附属書A
(参考)
試験機及びジグのアライメント評価方法
この附属書は,ISO 17161を要約して,試験機及びジグのアライメント評価方法の概要を示す。
A.1 装置及び器具
対象とする引張クリープ試験に使用する試験機,つかみジグ並びに図A.1及び表A.1に示す参照試験片
を用意する。参照試験片の材料は,適切な強度をもつ鋼材とする。長方形断面をもつ参照試験片に対して
図A.1に示すように8枚のひずみゲージを接着する。このうち位置5には,試験片長手方向及び±45°の
3軸からなる3軸ひずみゲージ(ロゼッタゲージ)を貼付する。その他の7枚は単軸とし,いずれも試験
片長手方向に対して平行に貼付する。ひずみゲージのセンサー部は,長さ4 mm以下×幅2 mm以下とす
る。また,ひずみゲージは,参照試験片のエッジから2 mm以上離れた場所に接着する。
単位 mm
図A.1−参照試験片の形状及びひずみゲージ貼付位置

――――― [JIS R 1723 pdf 16] ―――――

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表A.1−参照試験片の形状
単位 mm
項目 寸法 許容差
試験片全長,L 200 −
平行部長さ(チャック間長さ),l 100 ±0.1
厚さ,h 4 ±0.1
平行部幅,b 18 ±0.1
ひずみ測定の精度は,読取値の誤差0.5 %以内又は3×10−6ひずみ以内,分解能は1×10−6ひずみ以下で
なければならない。参照試験片に対して,ロードセルの最大容量の10 %に該当する荷重を負荷する。その
ため,参照試験片に用いた材料の降伏応力は,この時に負荷する応力の2倍以上でなければならない。
A.2 試験手順
それぞれの場所に貼付されたひずみゲージの測定値から,図A.2に示すような曲げひずみ成分C,曲げ
ひずみ成分S及びねじりひずみ成分を次によって評価する。
a) 曲げ成分C b) 曲げ成分S c) ねじり成分
図A.2−アライメント(軸ずれ)の成分
a) ねじりひずみの評価 はじめに参照試験片をチャックし,位置1及び位置2のひずみ測定値から参照
試験片の長手方向と試験機の荷重軸とが平行であることを確認する。
次に試験片に引張荷重を付与し,位置5の±45°方向ひずみから(ε+45−ε−45)=γ12を計算し,図
A.3を用いてねじりひずみの偏差角度φを求める。この値が要求値を満足していない場合は,グリッ
プを調整する。上記の手順を,要求値を満足するまで繰り返し実施する。
b) 曲げひずみCの評価 参照試験片に引張荷重を付与する。位置4及び位置5の長手方向ひずみから(ε1,4
−ε1,5)を計算し,図A.4を用いて曲げひずみCの偏差角度θを求める。この値が要求値を満足してい
ない場合は,グリップを調整する。上記の手順を,要求値を満足するまで繰り返し実施する。
c) 曲げひずみSの評価 参照試験片に引張荷重を付与する。位置1,2,3,6,7,8の長手方向ひずみ
から(ε1,8+ε1,7−2×ε1,3)及び(ε1,1+ε1,2−2×ε1,6)を計算し,図A.5を用いて曲げひずみSの偏差距離
dを求める。この値が要求値を満足していない場合は,グリップを調整する。上記の手順を,要求値
を満足するまで繰り返し実施する。
d) 最終確認 参照試験片に対して,500×10−6ひずみ又は材料の降伏応力の50 %までの荷重を負荷し,
長手方向のひずみ(軸方向ひずみ)を測定する。上述の方法によって,曲げひずみC,曲げひずみS

――――― [JIS R 1723 pdf 17] ―――――

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の評価及び修正を行う。また,曲げ率を,次の式によって計算する。
曲げ率=(曲げひずみ)/(軸方向ひずみ)×100(%)
A.3 試験評価手順
以上の作業が終了したら,参照試験片を180°裏返して,再度同じ手順でねじりひずみ,曲げひずみC,
曲げひずみSを評価し,アライメントを調整する。
図A.3−ねじりひずみの偏差角度φと位置5における
ひずみ偏差(ε+45−ε−45)との関係
図A.4−曲げひずみCの偏差角度θとひずみ偏差(ε1,4−ε1,5)との関係

――――― [JIS R 1723 pdf 18] ―――――

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図A.5−曲げひずみSの偏差距離dとひずみ偏差(ε1,8+ε1,7−2×ε1,3)
及び(ε1,1+ε1,2−2×ε1,6)との関係

――――― [JIS R 1723 pdf 19] ―――――

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附属書B
(規定)
引張軸方向調整における曲げ率の測定方法
B.1 概要
この附属書は,引張軸方向調整における曲げ率の測定方法を規定する。
B.2 装置
箇条5に規定した装置を用いる。
B.3 引張試験における曲げ率の計測
引張試験における曲げ率の計測は,次による。
a) ダミー又は実際の試験片を用いて,図B.1に示すように,確認用の試験片のゲージ部上下2か所に4
枚ずつ合計8枚のひずみゲージを円周上に等間隔(90°)に接着して測定する。そのときひずみゲー
ジを接着する上下2点間の距離は3/4 l0とし,ゲージ部の軸方向の中心点に対して対称でなければな
らない。
なお,このl0は試験片のゲージ部長さである。試験中のひずみ量の計測及び記録には,適切な装置
を使用する。
ひずみゲージによる検出値が,繊維をまたがったような局部的なひずみ現象による不当な影響を受
けないことを保証できない場合は,ひずみゲージは,縦方向長さは9 mm以上必要であり,12 mm以
上であることが好ましく,横方向の長さは6 mm以上が望ましい。ひずみゲージ,表面調整及び接着
剤は,対象試料に対して適切な試験ができるように選定する。
b) 試験片の上端を試験機のグリップ間に挟み,ひずみゲージのリード線を調整された測定装置に接続す
る。ひずみゲージのゼロ点を調整した後に,試験片の下端を試験機のグリップで挟む。
c) 比例限界応力を加えた場合のひずみ量の1/2又は0.000 5 mm/mmのいずれか大きな方のひずみ量を人
為的に付与するために,試験片に対して十分な荷重を負荷する。
B.4 曲げ率の計算
図B.1に記載する各番号のひずみゲージの値を基に,長方形又は円形の断面に対して,上部及び下部の
曲げ率(それぞれBu及びBl)を,それぞれ式(B.1)及び式(B.2)を用いて計算する。ε1からε4は,ゲージ部
の上部,ε5からε8はゲージ部の下部に配置されたひずみゲージの計測値である。
1
2 2 2
1 3 2 4
2 2
Bu 100 (B.1)
1 2 3 4
4

――――― [JIS R 1723 pdf 20] ―――――

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