この規格ページの目次
JIS R 1753:2013 規格概要
この規格 R1753は、室内環境などの可視光照射条件下における,平板状の可視光応答形光触媒材料のセルフクリーニング性能を評価するために水接触角を測定する方法について規定。ただし,水が染み込むため水滴を保持できない透水性のあるもの,水滴が隠れる凹凸をもつ形状のもの,清浄な表面においても水接触角が著しく大きなもの,有機物を表面に付着させることによって水接触角を十分に増加させることができないものなどの,付着した有機物の分解による水接触角の変化を用いた評価ができないものは除く。
JISR1753 規格全文情報
- 規格番号
- JIS R1753
- 規格名称
- ファインセラミックス―可視光応答形光触媒材料のセルフクリーニング性能試験方法―水接触角の測定
- 規格名称英語訳
- Fine ceramics (advanced ceramics, advanced technical ceramics) -- Test method for self-cleaning performance of photocatalytic materials under indoor lighting environment -- Measurement of water contact angle
- 制定年月日
- 2013年2月20日
- 最新改正日
- 2017年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 81.060.30
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ファインセラミックス 2018
- 改訂:履歴
- 2013-02-20 制定日, 2017-10-20 確認
- ページ
- JIS R 1753:2013 PDF [10]
R 1753 : 2013
pdf 目 次
ページ
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 用語及び定義・・・・[1]
- 4 原理・・・・[2]
- 5 試験装置・・・・[2]
- 5.1 器具及び装置・・・・[2]
- 5.2 試薬・・・・[3]
- 5.3 試験室の温度及び湿度・・・・[3]
- 6 試験片の準備・・・・[3]
- 7 試験操作・・・・[3]
- 7.1 水接触角の測定・・・・[3]
- 7.2 試験片の前処理過程・・・・[4]
- 7.3 可視光照射及び可視光照射n時間後の接触角θ4(n)の測定・・・・[4]
- 8 試験結果の計算・・・・[6]
- 8.1 数値の丸め方・・・・[6]
- 8.2 接触角の計算・・・・[6]
- 8.3 試験成立条件・・・・[6]
- 8.4 初期接触角半減時間n1/2・・・・[6]
- 8.5 接触角減少時間(10°)n10°・・・・[7]
- 9 試験結果の報告・・・・[7]
- 10 試験測定例・・・・[8]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS R 1753 pdf 1] ―――――
R 1753 : 2013
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本ファインセラミックス協会
(JFCA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の
審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS R 1753 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
R 1753 : 2013
ファインセラミックス−可視光応答形光触媒材料のセルフクリーニング性能試験方法−水接触角の測定
Fine ceramics (advanced ceramics, advanced technical ceramics)-Test method for self-cleaning performance of photocatalytic materialsunder indoor lighting environment-Measurement of water contact angle
1 適用範囲
この規格は,室内環境などの可視光照射条件下における,平板状の可視光応答形光触媒材料のセルフク
リーニング性能を評価するために水接触角を測定する方法について規定する。ただし,水が染み込むため
水滴を保持できない透水性のあるもの,水滴が隠れる凹凸をもつ形状のもの,清浄な表面においても水接
触角が著しく大きなもの,有機物を表面に付着させることによって水接触角を十分に増加させることがで
きないものなどの,付着した有機物の分解による水接触角の変化を用いた評価ができないものは除く。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 0557 用水・排水の試験に用いる水
JIS K 7100 プラスチック−状態調節及び試験のための標準雰囲気
JIS K 8585 ステアリン酸(試薬)
JIS K 9701 ヘプタン(試薬)
JIS R 1600 ファインセラミックス関連用語
JIS R 1703-1 ファインセラミックス−光触媒材料のセルフクリーニング性能試験方法−第1部 : 水接
触角の測定
JIS R 1709 ファインセラミックス−紫外線励起形光触媒試験用光源
JIS R 1750 ファインセラミックス−屋内照明環境で用いる光触媒試験用光源
JIS Z 8401 数値の丸め方
JIS Z 8703 試験場所の標準状態
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS R 1600及びJIS R 1703-1によるほか,次による。
3.1
可視光
波長が 380 nm以上780 nm未満の範囲の光。
3.2
――――― [JIS R 1753 pdf 3] ―――――
2
R 1753 : 2013
可視光応答形光触媒
JIS R 1703-1の3.1による光触媒のうち,可視光だけの照射下においても諸機能を発現する物質。
3.3
前処理前接触角 θ1
紫外光照射・有機物塗布による前処理を行う前の水接触角。
3.4
紫外光照射後塗布前接触角 θ2
紫外光照射による前処理を行った後,有機物を塗布する前の水接触角。
3.5
初期接触角 θ3
紫外光照射・有機物塗布による前処理を行った後の可視光照射を開始する直前の水接触角(可視光照射
0時間後の接触角)。
3.6
可視光照射n時間後の接触角 θ4(n)
可視光をn時間照射した後の水接触角。時間の単位は,時間(h)のほかに,日(d),分(min)又は秒
(s)を用いてもよい。
3.7
初期接触角半減時間n1/2
可視光照射によって水接触角が照射を開始する直前の初期接触角θ3の半分の値になるまでに要する時
間。
3.8
接触角減少時間(10°)n10°
可視光照射によって水接触角が10°になるまでに要する時間。
3.9
試験片群
同一の可視光照射条件下で順次に水接触角の測定を行って,水接触角の経時変化を調べるための同一材
料からなる同一条件で処理した複数の試験片。
4 原理
この試験方法は,有機物を付着させることで増加した試験片の水接触角が,可視光照射による光触媒作
用のために有機物が分解することで減少するのに要する時間を測定し,可視光応答形光触媒材料のセルフ
クリーニング性能の指標を得るためのものである。まず,試験片に紫外光を照射して表面に吸着していた
有機物を除いた後,改めて定められた方法によって試験用の有機物(ステアリン酸)を付着させる。次に,
初期接触角を測定してから一定の可視光を照射する。可視光照射による接触角の経時変化を測定し,可視
光照射を開始してから接触角が初期接触角の半分の値になるまでの時間及び10°以下となるまでの時間
を求める。
5 試験装置
5.1 器具及び装置
5.1.1 ブラックライトブルー蛍光ランプ JIS R 1709に規定するもの。
――――― [JIS R 1753 pdf 4] ―――――
3
R 1753 : 2013
注記 一般に,UVAと呼ばれる紫外線を出すランプで351 nmにピーク放射をもつものであって,可
視光を吸収する青色ガラスを使用した紫外線蛍光ランプを使用することを推奨する。
5.1.2 紫外光照射装置 JIS R 1703-1の5.1.2 (紫外光照射装置)に規定するもの。
5.1.3 紫外放射照度計 JIS R 1709に規定するもの。
5.1.4 可視光光源(蛍光ランプ及び紫外線カットフィルタ) JIS R 1750に規定する光源のうち,広帯域
発光形蛍光ランプの普及形白色(W形)及びtype Aに指定された紫外線シャープカットフィルタを用い,
波長400 nmよりも長波長側の光が透過するカバーが取り付けられている場合の屋内照明環境条件(条件
A)とする。蛍光ランプは,点灯後15分以上経過して出力が安定した状態で使用する。
5.1.5 可視光照射装置 ランプからの光が,試験片群に均一に照射され,周囲からの光を遮断することが
でき,照度を調整できるように,試験片又はランプの位置を可動形とする。ランプ反射板を取り付ける場
合は,可視光の吸収及び劣化の少ない材料を使用し,試験片位置で照度が測定できる構造とする。試料片
面における照度を少なくとも3倍以上にわたり調整できるものとする(7.3.1参照)。
5.1.6 照度計 JIS R 1750の箇条5(光源の照度及び紫外放射照度の測定)に規定するもの。
5.1.7 接触角測定装置 JIS R 1703-1の5.1.4 (接触角測定装置)に規定するもの。
5.2 試薬
5.2.1 ステアリン酸 JIS K 8585に規定する特級のもの。
5.2.2 ヘプタン JIS K 9701に規定する特級のもの。
5.2.3 水 JIS K 0557に規定のA3又はA4に適合するもの。
5.3 試験室の温度及び湿度
試験室は,JIS K 7100に規定する標準温度状態3級及び標準湿度状態3級[温度(23±5)℃,相対湿度
20)%],又はJIS
(50 +
−
10
Z 8703に規定する標準温度状態20 ℃ 5級及び標準湿度状態65 % 10級[温度(20
±5)℃,相対湿度(65±10)%]とすることが望ましい。試験結果の報告には,適用した試験室の温度及
び湿度を記録しなければならない。
6 試験片の準備
試験片の準備は,次による。
a) 試験片 光触媒材料の平らな部分を50±2 mm角の大きさに切り取り,試験片とする。試験片の調製
に当たっては,油などの有機物汚染,光触媒材料間の相互汚染などに十分注意する。試験片は,光触
媒材料そのものから採取することが望ましいが,光触媒材料の形状から試験片の調製が困難な場合は,
同じ原料及び加工方法で別途平板上に加工したものから試験片を調製してもよい。同一の可視光照射
条件下で順次に水接触角の測定を行って水接触角の経時変化を調べるための同一材料からなる同一条
件で処理した複数の試験片を一つの試験片群とする。
b) 試験片の数 各試験片群を構成する試験片は,試験を行うのに必要な十分な数を用意する。水接触角
は試験片面上の異なる位置で測定するため,可視光照射時間が長くなり水接触角の測定回数も多くな
る場合は試験片の数も多く必要になる。あらかじめ予備試験を行うなどして必要な試験片の数を見積
もっておくこともできる。さらに少なくとも3倍以上異なった照度の可視光照射条件による2水準
(7.3.1参照)以上の試験を行うため,可視光照射水準の数に応じて試験片群が必要となる。
7 試験操作
7.1 水接触角の測定
――――― [JIS R 1753 pdf 5] ―――――
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JIS R 1753:2013の国際規格 ICS 分類一覧
- 81 : ガラス及びセラミック工業 > 81.060 : セラミックス > 81.060.30 : ニューセラミックス
JIS R 1753:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK0557:1998
- 用水・排水の試験に用いる水
- JISK7100:1999
- プラスチック―状態調節及び試験のための標準雰囲気
- JISK8585:2015
- ステアリン酸(試薬)
- JISK9701:2013
- ヘプタン(試薬)
- JISR1600:2011
- ファインセラミックス関連用語
- JISR1703-1:2007
- ファインセラミックス―光触媒材料のセルフクリーニング性能試験方法―第1部:水接触角の測定
- JISR1703-1:2020
- ファインセラミックス―光触媒材料のセルフクリーニング性能試験方法―第1部:水接触角の測定
- JISR1709:2014
- ファインセラミックス―紫外線励起形光触媒試験用光源
- JISR1750:2012
- ファインセラミックス―屋内照明環境で用いる光触媒試験用光源
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8703:1983
- 試験場所の標準状態