JIS R 3211:2021 自動車用安全ガラス | ページ 2

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5 品質

5.1 全般

  安全ガラスの品質は,箇条6によって試験したとき,5.25.19の規定に適合しなければならない。ただ
し,安全ガラスの種類に対する品質項目は,表2による。
表2−安全ガラスに対する品質項目
品質項目 安全ガラスの種類 JIS R 3212の適用細分
合わせ 合わせ 部分強化 強化 有機 ガラス− 箇条
ガラスA ガラスB ガラス ガラス ガラス プラスチ
ック

5.2 厚さ

              ○      ○      ○      ○      ○      ○    5.2(厚さの測定)

5.3 破片の状態

        −      −      ○      ○      −      −    5.3(破砕試験)

5.4 耐衝撃性

          ○      ○      −      ○      ○      ○    5.4(耐衝撃性試験)

5.5 耐貫通性

          ○      −      −      −      −      ○    5.5(耐貫通性試験)
5.6 ヘッドフォーム ○ − ○ − 〇 ○ 5.6[ヘッドフォーム
(人頭模型)衝撃 (人頭模型)衝撃試
験]

5.7 耐摩耗性

                                                              5.7(耐摩耗性試験)
車外側 〇 〇 − − 〇 〇
車内側 〇 〇 − 〇 〇 〇

5.8 耐熱性

            ○      ○      −      −      −      ○    5.8(耐熱性試験)

5.9 耐光性

            ○      ○      −      〇      −      ○    5.9(耐光性試験)

5.10 耐湿性

           ○      ○      −      〇      ○      ○    5.10(耐湿性試験)

5.11 可視光線透過率

   ○      ○      ○      ○      ○      ○    5.11(可視光線透過率
試験)

5.12 透視ひずみ

       ○      ○      ○      ○      ○      ○    5.12(透視ひずみ試験)

5.13 二重像

           ○      ○      ○      ○      ○      ○    5.13(二重像試験)

5.14 耐薬品性

         〇      〇      −      〇      ○      ○    5.14(耐薬品性試験)

5.15 耐燃焼性

         〇      〇      −      〇      ○      ○    5.15(耐燃焼性試験)

5.16 耐候性

           −      −      −      −      ○      −    5.16(耐候性試験)

5.17 温度依存性

       〇      〇      −      〇      −      ○    5.17(温度依存性試験)

5.18 弾力性

           −      −      −      −      ○      −    5.18(弾力性試験)

5.19 付着性

           −      −      −      −      ○      −    5.19[付着性試験(碁
盤目試験)]
注記 ○印は適用する品質項目を示す。

5.2 厚さ

  安全ガラスの呼び厚さ及びその許容差は,表3による。

――――― [JIS R 3211 pdf 6] ―――――

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表3−安全ガラスの呼び厚さ及びその許容差
単位 mm
種類 呼び厚さ 厚さ及びその許容差
合わせガラスA t a) t±0.2·n b)
合わせガラスB
部分強化ガラス 5 5.0±0.2
6 6.0±0.2
強化ガラス t a) t±0.2
有機ガラス t a) ) t±0.1·t
ガラス−プラスチック t a) t±0.1·t
注a) 合わせガラス,強化ガラス,有機ガラス及びガラス−プラスチックの呼び厚さは,受渡
当事者間の協定による。
b) は,合わせガラスを構成した材料板ガラスの枚数を示す。
c) 設計上製品の厚さが均一でない場合は,受渡当事者間の協定による。

5.3 破片の状態

5.3.1 部分強化ガラスの破片の状態
部分強化ガラスは,箇条6の試験を行ったとき,ガラスの破片の状態の基準は,表4による。
表4−試験領域に対する試験後の状態
区分 破片の状態
周辺域 · 50 mm×50 mmの正方形の領域内の破片数は,40個以上350個以下。
なお,50 mm×50 mmの正方形の領域内の破片数が40個未満であった場合,その部分を含
む100 mm×100 mmの正方形の領域内の破片数は,160個以上あればよい。
· 大きさが3 cm2を超える破片は3個以下で,かつ,直径100 mmの円内に1個以下。
· 長さが75 mmを超え,150 mm以下の細長い破片は,5個以下。
· 供試体の周辺に達している細長い破片は,辺に対し45°以下で,かつ,その長さは75 mm以
下。
透視域 · 2 cm2以上の破片の総合面積は,500 mm×200 mmの長方形の面積の少なくとも15 %以上。た
だし,供試体の縦寸法が440 mm未満のもの,又は実車取付角度が垂直方向から15°未満の
ものは,評価領域a)の長方形の面積の10 %以上。
· 16 cm2を超え,25 cm2未満の破片は,衝撃点から半径100 mm以内では3個以下,透視域全体
では8個以下。
· 長さが100 mmを超え,175 mm以下の細長い破片は,4個以下。
· 面積が2 cm2を超え,直径40 mmの円に収まらないとがった部分のある破片は,任意の500 mm
×200 mmの領域の中で10個以下,又は製品1枚中に25個以下。
中間域 破片の状態は,周辺域及び透視域の破片の状態の中間的な特徴をもたなければならない。
注a) 評価領域は,供試体の縦寸法が440 mm未満の場合は500 mm×150 mmの長方形とし,440 mm以上の場合は
500 mm×200 mmの長方形とする。
5.3.2 強化ガラスの破片の状態
強化ガラスの破片の状態は,表5を合格とする。

――――― [JIS R 3211 pdf 7] ―――――

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表5−強化ガラスの試験後の状態
種類 破片の状態
強化ガラス · 50 mm×50 mmの正方形の領域内の破片数は,40個以上。
· 大きさが3 cm2を超える破片がない。ただし,除外域は除く。
· 長さが100 mmを超える破片がない。
ただし,除外域では,次の条件を満たせば,この限りでない。
− 破片の先端が尖っていない。
− 供試体の周辺に達している細長い破片が,辺に対し45°以下である。

5.4 耐衝撃性

5.4.1 一般
耐衝撃性は,前面窓への使用を意図する合わせガラス,ガラス−プラスチック及び有機ガラスの場合は
5.4.2の規定に,前面以外の窓への使用を意図する合わせガラス,ガラス−プラスチック又は強化ガラスの
場合,並びに最高速度40 km/h未満の自動車などの前面窓への使用を意図する強化ガラス及びガラス−プ
ラスチックの場合は5.4.3の規定に適合しなければならない。前面以外の窓及び最高速度40 km/h未満の自
動車などの前面窓への使用を意図する有機ガラスの場合は,5.4.4の規定に適合しなければならない。
5.4.2 前面窓に使用を意図する場合
前面窓に使用を意図する場合は,次による。
a) 合わせガラスA,ガラス−プラスチック及び有機ガラスの耐衝撃性は,表6を合格とする。
表6−合わせガラスA,ガラス−プラスチック及び有機ガラスの衝撃後の状態
種類 衝撃後の状態
合わせガラスA · 鋼球が供試体を貫通してはならない。
· 供試体が複数の分離した破片とならない。
ガラス−プラスチック · 衝撃面の反対側からの離破片の総質量が,表7の値を超えない。
有機ガラス · 鋼球が供試体を貫通してはならない。
· 供試体が複数の分離した破片とならない。
ただし,シートのひび割れ又は亀裂があってもよい。
表7−離破片の総質量
単位 g
呼び厚さ 離破片の総質量
t(mm) 40 ℃ −20 ℃
t≦4.5 12
4.5 5.5 6.5b) 合わせガラスBの耐衝撃性は,表8を合格とする。
表8−合わせガラスBの衝撃後の状態
種類 衝撃後の状態
合わせガラスB · 鋼球が供試体を貫通してはならない。
· 衝撃面の反対側からの離破片の総質量は,20 g以下。

――――― [JIS R 3211 pdf 8] ―――――

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5.4.3 前面以外の窓に合わせガラス,ガラス−プラスチック又は強化ガラスの使用を意図する場合,及び
最高速度40 km/h未満の自動車などの前面窓に強化ガラス及びガラス−プラスチックの使用を意図する場

前面以外の窓に合わせガラス,ガラス−プラスチック又は強化ガラスの使用を意図する場合,及び最高
速度40 km/h未満の自動車などの前面窓に強化ガラス及びガラス−プラスチックの使用を意図する場合,
耐衝撃性は,表9を合格とする。
表9−合わせガラス,ガラス−プラスチック又は強化ガラスの衝撃後の状態
種類 衝撃後の状態
合わせガラスA · 鋼球が供試体を貫通してはならない。
合わせガラスB · 打撃面と反対面で破片の脱落した部分の露出面積が645 mm2未満で,か
ガラス−プラスチック つ,離面積は,両方の面で合計して,1 935 mm2を超えない。
強化ガラス 供試体は,破壊してはならない。
5.4.4 前面以外の窓及び最高速度40 km/h未満の自動車などの前面窓に有機ガラスの使用を意図する場

前面以外の窓及び最高速度40 km/h未満の自動車などの前面窓に有機ガラスの使用を意図する場合,有
機ガラスの耐衝撃性は,表10を合格とする。
表10−有機ガラスの衝撃後の状態
種類 衝撃後の状態
有機ガラス · 鋼球が供試体を貫通してはならない。
· 供試体が複数の分離した破片とならない。
ただし,シートのひび割れ又は亀裂があってもよい。

5.5 耐貫通性

  前面窓に使用を意図する合わせガラスA及びガラス−プラスチックの耐貫通性は,表11を合格とする。
表11−衝撃後の状態
種類 衝撃後の状態
合わせガラスA 衝撃後,5秒間以内に鋼球が貫通してはならない。
ガラス−プラスチック

5.6 ヘッドフォーム(人頭模型)衝撃

  前面窓に合わせガラスA,ガラス−プラスチック,部分強化ガラス,又は有機ガラスの使用を意図する
場合及び前面以外の窓に有機ガラスの使用を意図する場合は,次のa)又はb)のいずれかで合格とする。
a) 製品を供試体とする場合は,表12を合格とする。

――――― [JIS R 3211 pdf 9] ―――――

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表12−製品を供試体とする場合の衝撃後の状態
種類 衝撃後の状態
合わせガラスA · 衝撃点を中心に多数の円形状の亀裂を生じ,衝撃点に最も近い亀裂は,衝撃
点から80 mm以内。
· ガラスと中間膜とは接着している。ただし,衝撃点の中心から60 mmの外
側では,幅4 mm未満の離があってもよい。
· 衝撃面で20 cm2を超える中間膜の露出がない。
· 中間膜の裂け目の長さは,35 mm以下。
ガラス−プラスチック · 衝撃点を中心に多数の円形状の亀裂を生じ,衝撃点に最も近い亀裂は,衝撃
点から80 mm以内。
· ガラスと中間膜又はプラスチックとは接着している。ただし,衝撃点の中心
から60 mmの外側では,幅4 mm未満の離があってもよい。
· 衝撃面で20 cm2を超える中間膜の露出がない。ただし,合わせガラスを使用
したものだけに適用する。
· 中間膜又はプラスチックの裂け目の長さは,35 mm以下。
部分強化ガラス 供試体は,破壊しなければならない。
有機ガラス · 供試体を貫通しない,又は破砕して完全に割れた大きな破片にならない。
· HIC値が1 000未満。
b) 試験片を供試体とする場合は,表13を合格とする。
表13−試験片を供試体とする場合の衝撃後の状態
種類 衝撃後の状態
合わせガラスA 衝撃点を中心に多数の円形状の亀裂が生じた場合,次の状態である。
ガラス−プラスチック · 貫通しない。又は大きな破片が離しない。
部分強化ガラス 供試体は,破壊しなければならない。
有機ガラス · 供試体を貫通しない,又は破砕して完全に割れた大きな破片にならない。
· HIC値が1 000未満。

5.7 耐摩耗性

  合わせガラス,強化ガラス,有機ガラス及びガラス−プラスチックの耐摩耗性は,表14を合格とする。
表14−摩耗による曇価
単位 %
種類 摩耗による曇価
試験領域1 a) 試験領域2 b)
車外側 車内側 車外側 車内側
合わせガラスA 2以下 4以下c) 2以下 4以下c)
合わせガラスB
強化ガラス − 4以下c) − 4以下c)
有機ガラス 2以下d) − 2以下d) 4以下
10以下e)
ガラス−プラスチック 2以下 4以下 2以下 4以下

――――― [JIS R 3211 pdf 10] ―――――

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