JIS R 3222:2003 倍強度ガラス | ページ 2

R 3222 : 2003
図 1 供試体の置き方及び反りの測定方法

8.4 表面圧縮応力の測定

 表面圧縮応力の測定は,製品を供試体とし,屈折率計法による測定器を用い,
次によって行う。
a) 表面圧縮応力の測定点 表面圧縮応力の測定点は,図2に示すように,長辺から100mmの距離で長
辺に平行に引いた直線と対角線との交点4か所の表面圧縮応力を測定するものとする。ただし,製品
の短辺が300mm未満のとき,及び方形以外の形状の場合は,受渡当事者間の協定による。
図 2 表面圧縮応力の測定点
b) 測定器 測定器は,図3に示すような示差屈折計であって,線スペクトルの散光光源(例えば,ナトリ
ウムランプ),ガラスプリズム及び焦点距離500mm以上の対物レンズをもつ望遠鏡から成る。
臨界角に近い角度でプリズムから供試体のすず(錫)拡散層側の面に入射した光は,供試体の表面に
沿うすず拡散層内の屈折率こう(勾)配による効果で屈折して,再びプリズム内へ出射した後に望遠鏡
にとらえられる。しかし,その層内の屈折率こう配に対応する固有モードの光はプリズム内へほとん
ど出射せず,大部分は再びすず層内へ戻るので,図に破線で示す屈折角方向の光は,望遠鏡の対物レ
ンズの焦点面上に暗線となって現れる。

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倍強度ガラスでは,表面圧縮応力によって,振動面がガラス表面に沿う方向の光と,それに垂直な
方向の光との間に複屈折を生じる。この両者は屈折率こう配は同じであるが,実効屈折率が異なるの
で屈折角が異なる。したがって,入射面に平行な方向に振動する光(図中のEp)による暗線(A)と垂直な
方向に振動する光(ES)による暗線(B)との間の距離(D)を測ることによって,表面圧縮応力に比例する屈
折率の差の測定値が得られる。
図 3 表面圧縮応力測定用示差屈折計の構成概略図
c) 測定手順 測定手順は,次による。
1) 供試体のすず(錫)拡散層側を上にして,水平に置く。
2) 測定点に浸液をたらす。
3) プリズムが測ろうとする位置の上に来るように装置を置く。
4) 光源ランプの位置,反射鏡の角度及び望遠鏡の角度を調整して,視野内に暗線がはっきりと出るよ
うにする。
5) 視野内に見える測定用の可動線が暗線と平行になるように接眼測微計の取付け方向を調節し,固定
する。
6) 可動線を暗線のうち一番下のものに合わせる。そのときの目盛円筒の目盛値Aを単位mmで
0.001mmのけたまで読み取る。
7) 偏光板を90度回転させると暗線が移動するので,6)と同じ方法で移動後の目盛値Bを単位mmで
0.001mmのけたまで読み取る。
d) 応力の計算 表面圧縮応力の計算は,c)で測定した数値から,次の式で求める。
A B 1 n 1
S cos sin
L N C
ここに, S : 表面圧縮応力 (MN/m2)
L : 望遠鏡の対物レンズの焦点距離 (mm)
A : 暗線移動前の測微計の読み (mm)
B : 暗線移動後の測微計の読み (mm)
n : 倍強度ガラスの屈折率(=1.5)
N : プリズムガラスの屈折率
C : 倍強度ガラスの光弾性定数[=2.6×10-6(MN/m2)-1]

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R 3222 : 2003

8.5 熱線反射倍強度ガラスの試験

 5.4に示す熱線反射倍強度ガラスの品質の試験は,JIS R 3221の7.(試
験方法)による。ただし,7.1(目視試験)以外における試験片は,製品と同じ方法で作成するか,又は製
品もしくは製品を徐冷した板から所定寸法に切断したものを用いる。

9. 検査方法

 倍強度ガラスの検査は,8.によって試験を行い,5.及び6.の規定に適合しなければならない。
なお,試料の採取は,受渡当事者間の協定によって,合理的な抜取りを行う。

10. 包装

 倍強度ガラスは,適切な緩衝材を用いて包装する。

11. 表示

11.1 製品表示

 倍強度ガラスは,製品1枚ごと又は1包装ごとに,次の項目を表示する。
なお,名称は,種類の記号をもって省略してもよい。
a) 名称
b) 種類又はその記号
c) 製造業者名又はその略号

11.2 性能表示

 熱線反射倍強度ガラスでは,カタログ又は技術資料などに,JIS R 3221の10.2に定める
ところによって次の事項を表示する。
a) 可視光透過率及び可視光反射率並びに日射透過率,日射反射率及び日射吸収率
b) 熱貫流率及び日射熱取得率

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JIS R 3222:2003の国際規格 ICS 分類一覧

JIS R 3222:2003の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB7502:2016
マイクロメータ
JISB7512:2018
鋼製巻尺
JISB7516:2005
金属製直尺
JISR3202:2011
フロート板ガラス及び磨き板ガラス
JISR3208:1998
熱線吸収板ガラス
JISR3221:2002
熱線反射ガラス
JISZ8401:2019
数値の丸め方