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JIS R 3414:2012 規格概要
この規格 R3414は、JIS R 3413に規定するガラス糸,これに準じるガラス糸及びこれを加工した糸を用いて織り上げた無処理のガラスクロスについて規定。ガラスステープルヤーンクロス及びガラスロービングクロスは除く。
JISR3414 規格全文情報
- 規格番号
- JIS R3414
- 規格名称
- ガラスクロス
- 規格名称英語訳
- Textile glass fabrics
- 制定年月日
- 1965年9月1日
- 最新改正日
- 2017年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 59.100.10
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1965-09-01 制定日, 1968-07-01 確認日, 1971-10-01 改正日, 1974-12-01 確認日, 1978-06-01 改正日, 1984-03-01 改正日, 1989-03-01 確認日, 1992-07-01 改正日, 1999-01-20 改正日, 2004-03-20 確認日, 2006-09-20 改正日, 2012-05-21 改正日, 2017-10-20 確認
- ページ
- JIS R 3414:2012 PDF [10]
R 3414 : 2012
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 用語及び定義・・・・[1]
- 4 種類・・・・[1]
- 5 品質・・・・[1]
- 6 外観・・・・[2]
- 7 試験方法・・・・[3]
- 7.1 幅・・・・[3]
- 7.2 密度(織り密度)・・・・[3]
- 7.3 厚さ・・・・[3]
- 7.4 長さ・・・・[3]
- 7.5 質量(1 m2当たりの質量)・・・・[3]
- 7.6 引張強さ・・・・[3]
- 7.7 外観・・・・[4]
- 8 検査・・・・[4]
- 9 包装・・・・[4]
- 10 表示・・・・[4]
- 附属書A(規定)ガラスクロスの種類及び品質・・・・[5]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS R 3414 pdf 1] ―――――
R 3414 : 2012
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,硝子繊維協会(GFA)
及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出
があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS R 3414:2006は改正され,この規格に置き換えられた。
なお,平成24年11月20日までの間は,工業標準化法第19条第1項等の関係条項の規定に基づくJIS
マーク表示認証において,JIS R 3414:2006によることができる。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS R 3414 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
R 3414 : 2012
ガラスクロス
Textile glass fabrics
序文
この規格は,1965年に制定され,その後7回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は2006年に
行われたが,その後のJIS R 3416及びJIS R 3420の改正に対応するために改正した。
なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。
1 適用範囲
この規格は,JIS R 3413に規定するガラス糸,これに準じるガラス糸及びこれを加工した糸を用いて織
り上げた無処理のガラスクロスについて規定する。ただし,ガラスステープルヤーンクロス及びガラスロ
ービングクロスは除く。
注記 無処理とは,織り上げた状態のものをいう。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS L 0101 テックス方式
JIS R 3410 ガラス繊維用語
JIS R 3413 ガラス糸
JIS R 3420 ガラス繊維一般試験方法
JIS R 3911 補強用糸−線密度の試験方法
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS R 3410による。
4 種類
ガラスクロスの種類及び種類を表す記号は,表A.1及び表A.2による。
5 品質
ガラスクロスの品質は,箇条7によって試験を行ったとき,次の各項の規定に適合しなければならない。
a) 幅 100 mm以上2 351 mm未満とし,表示に対する許容差は,表1による。
――――― [JIS R 3414 pdf 3] ―――――
2
R 3414 : 2012
表1−幅の許容差
単位 mm
幅 許容差
100以上 901未満 +10
0
901以上 1351未満 +15
0
1351以上 2351未満 +30
0
b) 密度(織り密度) 密度(織り密度)は,たて糸及びよこ糸の25 mm又は10 mm間のガラス糸の本数
で表す。密度(織り密度)は,表A.1及び表A.2による。また,その許容差は表2による。
表2−密度(織り密度)の許容差
密度(織り密度) 許容差 密度(織り密度) 許容差
本/25 mm 本 本/10 mm 本
20未満 ±1.0 8未満 ±0.4
20以上 ±2.0 8以上 ±0.8
c) 厚さ 厚さの許容差は,±15 %とする。
なお,厚さの中心値は受渡当事者間の協定によるものとする。
d) 1巻の長さ 30 m,50 m又はこれらの整数倍とする。ただし,受渡当事者間で取決めのある場合はこ
れ以外の長さとすることができる。
e) 質量(1 m2当たりの質量) 質量は1 m2当たりの質量で表す。質量の下限値は,表A.1及び表A.2に
よる。
なお,A.1及びA.2に規定のない種類については,次の式によって算出した値を下限値とする。た
だし,中心値を設けた場合,質量の許容差は±5 %とする。
a Yt Yc Wt Wc 40 9.0 1 000
ここに, a : 1 m2当たりの質量(g/m2)
Yt : たて糸の番手(tex)
Yc : たて糸の織り密度(本/25 mm)
Wt : よこ糸の番手(tex)
Wc : よこ糸の織り密度(本/25 mm)
なお,質量の中心値は,受渡当事者間の協定によるものとする。
f) 引張強さ 引張強さは25 mm幅の強度で表す。引張強さの下限値は,表A.1及び表A.2による。
なお,A.1及びA.2に規定のない種類については,次の式によって算出した値を下限値とする。
I s t c 7.0
ここに, I : 引張強さ(N/25 mm)
s : JIS R 3413に規定するガラス糸の引張強さ(N/tex)
t : たて糸又はよこ糸の番手(tex)
c : たて糸又はよこ糸の織り密度(本/25 mm)
6 外観
外観は,7.7によって試験したときの平均減点数が15以下とする。また,使用上重大な障害となる欠点
があってはならない。主な外観欠点を表3に示す。
――――― [JIS R 3414 pdf 4] ―――――
3
R 3414 : 2012
なお,ガラスクロスの用途によって合理的な理由がある場合は,受渡当事者間で,欠点及び減点数を取
り決めることができる。
表3−主な外観欠点
欠点種類 欠点現象 取扱い
たて糸汚れ たて糸に異物が付着し汚れたもの 濃淡・長短に関係なく欠点とする。
たて糸筋 長短に関係なく凹凸部分を欠点とする。
たて糸がつり又は緩みによって,クロス面に凹凸
が現れた状態
たて糸ソゲ 長短に関係なく欠点とする。
たて糸のフィラメントが,部分的に切断され,織
り込まれた状態
たて糸抜け 長短に関係なく欠点とする。
たて糸が途中で切断され,一部欠落している状態
よこ糸汚れ よこ糸に異物が付着し汚れたもの 濃淡・長短に関係なく欠点とする。
よこ糸ソゲ 長短に関係なく欠点とする。
よこ糸のフィラメントが,部分的に切断され,織
り込まれた状態
よこ糸抜け よこ糸が欠落しているもの 長短に関係なく欠点とする。
よこ糸たる 長短に関係なく欠点とする。ただし,緩み糸
よこ糸が局部的に緩み,筋又は環状となりクロス
(弛)み 面に現れた状態 を引っ張り修正したものは,欠点としない。
厚段 よこ糸打ち込み本数が多いもの 織り密度規格値以上のものは,欠点とする。
薄段 よこ糸打ち込み本数が少ないもの 織り密度規格値以下のものは,欠点とする。
浮織り 大きさに関係なく欠点とする。
たて糸又はよこ糸が,部分的に織り込まれず浮き
上がった状態
しわ 明らかに分かるもの,クロス面に凹凸のある
巻トラブル及びクロスたる(弛)みによって発生
するしわ ものは欠点とする。
目曲り クロス幅方向30 mm以上は,欠点とする。
クロスよこ糸が,何らかの影響で湾曲している状
態のもの 波型状目曲りは,欠点とする。
布汚れ クロス面に異物が付着し汚れたもの 濃淡・大小に関係なく欠点とする。
7 試験方法
7.1 幅
幅の測定は,JIS R 3420の7.7(クロスの幅及び長さ)による。
7.2 密度(織り密度)
密度(織り密度)の測定は,JIS R 3420の7.9(織り密度)による。
7.3 厚さ
厚さの測定は,JIS R 3420の7.10.1(クロスの厚さ)による。ただし,約75 mm以上の間隔をおいた5
か所について測定する。
7.4 長さ
長さの測定は,JIS R 3420の7.7(クロスの幅及び長さ)による。
7.5 質量(1 m2当たりの質量)
質量(1 m2当たりの質量)の測定は,JIS R 3420の7.2(質量)による。JIS R 3420の7.2.5 a) 2)のクロ
ス1巻の正味質量から算出する場合は,JIS R 3420の7.7(クロスの幅及び長さ)によって求めたクロスの
幅及び長さの値を用いる。クロス1巻の正味質量は,その質量の1 000分の1以下の感量をもつはかりで
量り,有効数字3桁で表す。
7.6 引張強さ
引張強さの測定は,JIS R 3420の7.4.2(クロスの場合)による。
――――― [JIS R 3414 pdf 5] ―――――
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JIS R 3414:2012の国際規格 ICS 分類一覧
JIS R 3414:2012の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISL0101:1978
- テックス方式
- JISR3410:2006
- ガラス繊維用語
- JISR3413:2012
- ガラス糸
- JISR3420:2013
- ガラス繊維一般試験方法
- JISR3911:2014
- 補強用糸―線密度の試験方法