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JIS R 3416:2010 規格概要
この規格 R3416は、プラスチック(熱硬化性樹脂,熱可塑性樹脂など)の強化材として使用される処理ガラスクロスについて規定。
JISR3416 規格全文情報
- 規格番号
- JIS R3416
- 規格名称
- 処理ガラスクロス
- 規格名称英語訳
- Finished textile glass fabrics
- 制定年月日
- 1966年8月1日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 59.080.30, 59.100.10
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1966-08-01 制定日, 1970-05-01 確認日, 1973-07-01 確認日, 1976-12-01 確認日, 1978-06-01 改正日, 1984-03-01 改正日, 1989-03-01 確認日, 1992-07-01 改正日, 1999-10-20 確認日, 2003-10-20 改正日, 2008-10-01 確認日, 2010-09-21 改正日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS R 3416:2010 PDF [9]
R 3416 : 2010
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 用語及び定義・・・・[1]
- 4 種類及び製品の呼び方・・・・[1]
- 5 品質・・・・[1]
- 6 外観・・・・[2]
- 7 試験方法・・・・[2]
- 7.1 幅・・・・[2]
- 7.2 密度(織り密度)・・・・[2]
- 7.3 厚さ・・・・[2]
- 7.4 長さ・・・・[3]
- 7.5 質量(1 m2当たりの質量)・・・・[3]
- 7.6 外観・・・・[3]
- 8 検査・・・・[3]
- 9 包装・・・・[3]
- 10 表示・・・・[4]
- 附属書A(規定)処理ガラスクロスの種類及び品質・・・・[5]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS R 3416 pdf 1] ―――――
R 3416 : 2010
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,硝子繊維協会(GFA)
及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があ
り,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS R 3416:2003は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責
任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS R 3416 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
R 3416 : 2010
処理ガラスクロス
Finished textile glass fabrics
序文
この規格は,1966年に制定され,その後5回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は2003年に
行われたが,その後のJIS R 3414の改正に対応するために改正した。
なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。
1 適用範囲
この規格は,プラスチック(熱硬化性樹脂,熱可塑性樹脂など)の強化材として使用される処理ガラス
クロスについて規定する。この規格の処理ガラスクロスとは,JIS R 3414に規定するガラスクロス及びこ
れに準じるガラスクロスを用い,プラスチックの種類,用途などの使用目的に合致するよう,クリーニン
グ処理後,カップリング剤などで表面処理した織物とする。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS L 0101 テックス方式
JIS R 3410 ガラス繊維用語
JIS R 3414 ガラスクロス
JIS R 3420 ガラス繊維一般試験方法
JIS R 3911 補強用糸−線密度の試験方法
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS R 3410による。
4 種類及び製品の呼び方
処理ガラスクロスの種類及び種類を表す記号は,表A.1及び表A.2による。
なお,製品の呼び方は,表A.1及び表A.2による。
5 品質
処理ガラスクロスの品質は,箇条7によって試験を行ったとき,次の各項の規定に適合しなければなら
ない。
a) 幅 100 mm以上2 351 mm未満とし,表示に対する許容差は,表1による。
――――― [JIS R 3416 pdf 3] ―――――
2
R 3416 : 2010
表1−幅の許容差
単位 mm
幅 許容差
100以上 901未満 +10
0
901以上 1 351未満 +15
0
1 351以上 2 351未満 +30
0
b) 密度(織り密度) たて糸及びよこ糸の25 mm又は10 mm間の密度(織り密度)は,表A.1及び表
A.2による。また,その許容差は,表2による。
表2−密度(織り密度)の許容差
密度(織り密度) 許容差 密度(織り密度) 許容差
本/25 mm 本 本/10 mm 本
20未満 ±1.0 8未満 ±0.4
20以上 ±2.0 8以上 ±0.8
c) 厚さ 厚さの許容差は,±15 %とする。
なお,厚さの中心値は,受渡当事者間の協定によるものとする。
d) 1巻の長さ 通常,30 m,50 m又はこれらの整数倍とする。ただし,受渡当事者間の協定がある場合
は,これ以外の長さとすることができる。1巻の中に継ぎ目のある場合は,1片の長さは10 m以上と
し,3片以下をもって1巻の長さとすることができる。
e) 質量(1 m2当たりの質量) “質量(1 m2当たりの質量)”の下限値は,表A.1及び表A.2による。
なお,A.1及びA.2に規定のない種類については,JIS R 3414の5. e)(1 m2当たりの質量)の計算
式によって算出した値を下限値とする。ただし,中心値を設けた場合,質量(1 m2当たりの質量)の
許容差は,±5 %とする。
なお,質量(1 m2当たりの質量)の中心値は,受渡当事者間の協定によるものとする。
6 外観
外観は,7.6によって試験したとき平均減点数は15以下とする。また,使用上重大な障害となる欠点が
あってはならない。主な外観の欠点は,JIS R 3414の表7による。
7 試験方法
7.1 幅
幅の測定は,JIS R 3420の7.7(クロスの幅及び長さ)による。
7.2 密度(織り密度)
密度(織り密度)の測定は,JIS R 3420の7.9(織り密度)による。
7.3 厚さ
厚さの測定は,JIS R 3420の7.10.1(クロスの厚さ)による。ただし,約75 mm以上の間隔をおいた5
か所について測定する。
――――― [JIS R 3416 pdf 4] ―――――
3
R 3416 : 2010
7.4 長さ
長さの測定は,JIS R 3420の7.7(クロスの幅及び長さ)による。
7.5 質量(1 m2当たりの質量)
質量(1 m2当たりの質量)の測定は,JIS R 3420の7.2(質量)による。JIS R 3420の7.2.5 a) 2)のクロ
ス1巻の正味質量から算出する場合は,JIS R 3420の7.7(クロスの幅及び長さ)によって求めたクロスの
幅及び長さの値を用いる。クロス1巻の正味質量は,その質量の1 000分の1以下の感量をもつはかりで
量り,有効数字3けたで表す。
7.6 外観
外観の試験は,目視又は同等の検知能力をもつ機器によって,処理ガラスクロス全長にわたり欠点検査
を行う。欠点は減点として扱い,処理ガラスクロス長さ100 m当たりの平均減点数として表す。また,減
点数は欠点を含む長さ方向1 mの範囲を減点範囲とし,複数個の欠点があっても減点数“1”とする。
なお,目視による場合には,欠点を判別できる明るさの照明の下で検査を行う。外観検査機の例を,図
1に示す。
図1−外観検査機の概念図(例)
8 検査
検査は,合理的な抜取検査方式によって試料を採取し,箇条7によって試験を行い,箇条5及び箇条6
の規定に適合しなければならない。ただし,合理的な理由がある場合は,受渡当事者間の協定によって検
査項目の一部を省略することができる。
9 包装
処理ガラスクロスは,つぶれないような強さをもった巻しんを用いたロール状のものを,処理ガラスク
――――― [JIS R 3416 pdf 5] ―――――
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JIS R 3416:2010の国際規格 ICS 分類一覧
JIS R 3416:2010の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISL0101:1978
- テックス方式
- JISR3410:2006
- ガラス繊維用語
- JISR3414:2012
- ガラスクロス
- JISR3420:2013
- ガラス繊維一般試験方法
- JISR3911:2014
- 補強用糸―線密度の試験方法