JIS S 0023-2:2007 高齢者配慮設計指針―衣料品―ボタンの形状及び使用法 | ページ 3

                                                                                              9
S 0023-2 : 2007
留める はずす
備考 図の縦軸は5秒刻み。各図の秒数の上限及び下限は所要時間によって異なる。
附属書1図 7 ボタンの大きさ別留め・はずしの所要時間の変化(男子)

――――― [JIS S 0023-2 pdf 11] ―――――

10
S 0023-2 : 2007
60 60 60 60 60 60
50 50 50 50 50 50
6064歳
40 40 40 40 40 40
時間(秒)
30 30 30 30 30 30
20 20 20 20 20 20
10 10 10 10 10 10
0 0 0 0 0 0
2
0.91.151.5 1.8 1.15
0.9 1.51.8 1.5
1.15 1.82 0.9
1.15
1.5 2
1.8 1.15
0.9 1.51.8 1.5
1.15 1.82
60 60 60 60 60 60
50 50 50 50 50 50
6569歳
40 40 40 40 40 40
秒)
時間(
30 30 30 30 30 30
20 20 20 20 20 20
10 10 10 10 10 10
0 0 0 0 0 0
1.15
0.9 1.8
1.5 2 0.9
1.15
1.51.8 1.5
1.15 1.82 0.9
1.151.8
1.5 2 0.9
1.15
1.51.8 1.5
1.15 1.82
60 60 60 60 60 60
50 50 50 50 50 50
7074歳
40 40 40 40 40 40
時間(秒)
30 30 30 30 30 30
20 20 20 20 20 20
10 10 10 10 10 10
0 0 0 0 0 0
1.15
0.9 1.8
1.5 2 0.9
1.15
1.51.8 1.5
1.15 1.82 0.9
1.151.8
1.5 2 0.9
1.15
1.51.8 1.5
1.15 1.82
60 60 60 60 60 60
50 50 50 50 50
7579歳 50
40 40 40 40 40 40
時間(秒)
30 30 30 30 30 30
20 20 20 20 20 20
10 10 10 10 10 10
0 0 0 0 0 0
1.15
0.9 1.8
1.5 2 1.15
0.9 1.51.8 1.15
1.51.82 1.15
0.9 1.5
1.8
2 1.15
0.9 1.51.8 1.15
1.51.82
60 60 60 60 60 60
80歳 50 50 50 50 50 50
40 40 40 40 40 40
時間(秒)
30 30 30 30 30 30
20 20 20 20 20 20
10 10 10 10 10 10
0 0 0 0 0 0
1.15
0.9 1.8
1.5 2 0.9
1.15
1.51.8 1.5
1.15 1.82 0.9
1.151.8
1.5 2 0.9
1.15
1.51.8 1.5
1.15 1.82
糸足なし・横 糸足あり・横 糸足なし・縦 糸足なし・横 糸足あり・横 糸足なし・縦
ボタンの外径(cm)
留める はずす
附属書1図 8 年齢層別及び要因別ボタンの大きさによる所要時間の変化(男子)

――――― [JIS S 0023-2 pdf 12] ―――――

                                                                                             11
S 0023-2 : 2007
2.4.1 ボタンの大きさと所要時間
a) 留める 附属書1図6の年齢を一括したボタンの大きさ別の所要時間をみると,0.9ボタンが最も多く
時間を要しており,1.5ボタンまでは徐々に時間が少なくなっていることが分かる。しかし,1.5,1.8
及び2.0ボタンはほぼ同程度の時間となっていることから,0.9ボタンから1.5ボタンまでは,ボタン
が大きいほど所要時間が短縮するとみることができる。
b) はずす 附属書1図6に示すように“はずす”の所要時間は全般に少なく,“留める”の1/31/2程
度である。
結果として,ボタンの大きさによる時間の変化では,1.5ボタンが最も少なく,それより小さいボタン,
又はそれより大きいボタンは,いずれもわずかであるが時間を多く必要としている。
2.4.2 糸足の有無と所要時間
a) 留める 附属書1図6及び図7をみると,全般に糸足ありの時間が少なく,特に,0.9ボタンで糸足な
しとの差が大きく,糸足ありの時間が少ない。
b) はずす 附属書1図7に示すように全般に所要時間が少なく,糸足の有無による差も“留める”とき
より少ない。
2.4.3 ボタンホールの方向と所要時間 附属書1図7及び図8から,縦穴においての“留める” 及び“は
ずす”は,いずれにおいても横穴より多くの時間を要している。特に,0.9ボタンの“留める” 及び2.0
ボタンの“はずす”には,横穴との差が大きく表れた。男子用シャツ類には縦穴が一般に多く用いられて
おり,男子は縦穴には慣れていると考えられるが,時間はやや多く必要としている。
2.4.4 年齢層別にみた所要時間
a) 留める 附属書1図7及び図8から,加齢による漸増傾向がみられる。0.9ボタンにおいては,必ずし
も加齢とともに所要時間が増加傾向にあるとはとら(捉)えにくい部分もみられるが,70歳代後半ま
では増加と読みとれる。附属書1図8は,縦軸に時間,横軸にボタンの外径をとってデータをプロッ
トしてあるが,その図形は各年齢層とも類似のパターンをもっている。所要時間の絶対値は多少異な
るとしても,ボタンの大きさによる変化の仕方は各年齢層ともにほぼ類似の傾向で,0.9ボタンから
1.5ボタンまでは各年齢層共にボタンが大きくなれば時間が減少していることが分かる。ただし,1.8
及び2.0ボタンでは70歳代前半とその後半以降とでは異なったパターンを示しており,70歳代後半以
降では1.5ボタンと同等,又は再び所要時間が増加するという傾向を示している。
b) はずす 附属書1図7及び図8に示すように,“留める”より年齢層間の増減傾向は一様ではないが,
総体的には加齢によって所要時間は増加していることが分かる。2.0ボタンでは,ボタンホールの要因
(ボタンホールの縦,横)による差が大きく,縦穴において時間が多く必要とされ,約5秒程度,ど
の年齢においても多く時間を要していることが分かる。
2.4.5 ボタン取付位置による所要時間 附属書1図9は,全年齢を一括して,ボタン1個当たりの身頃及
び袖の留め所要時間平均値を示したものである。どの大きさでも,どの要因でも,袖は身頃に比べ約2倍
以上の所要時間を要していることが分かる。糸足なしとありとの比較では,糸足ありの方が留め所要時間
は少ない。また,縦穴と横穴とを比較すると,横穴の方が留め所要時間は少ない。
男子は日常,ワイシャツを着用していることから,縦穴の方が横穴よりも早く留められると予想してい
たが,横穴の方が留め時間が少ない結果となった。

――――― [JIS S 0023-2 pdf 13] ―――――

12
S 0023-2 : 2007
12
10
8
時間(秒)
身頃
6

4
2
0
ボタンの 0.91.151.5 1.8 2.0 0.91.151.5 1.81.151.5 1.8 2.0
外径(cm)
要因 糸足なし・横穴 糸足あり・横穴 糸足なし・縦穴
附属書1図 9 ボタン取付け位置による所要時間の比較(男子)
(ボタン1個当たり)
2.5 ボタンの留め・はずしの官能評価結果及び考察 附属書1図10は,年齢を一括してボタンの大きさ
別の“留める”及び“はずす”の官能評価結果を示している。附属書1図11は,ボタンの大きさ別,“留
める”及び“はずす”の官能評価結果の年齢層による変化を表したものである。また,附属書1図12は,
年齢層別にボタンの大きさによる官能評価値の変化を示している。これらのデータから,次のことが分か
る。
留める(平均値) はずす(平均値)
5.0 5.0
4.0 4.0
官能量
官能量
糸足なし・横 糸足なし・横
3.0 糸足あり・横3.0 糸足あり・横
糸足なし・縦 糸足なし・縦
2.0 2.0
1.0 1.0
0.9 1.15 1.5 1.8 2.0 0.9 1.15 1.5 1.8 2.0
ボタンの外径(cm) ボタンの外径(cm)
留める(平均値) はずす(平均値)
附属書1図 10 ボタンの留め・はずしの年齢一括官能評価結果(男子)

――――― [JIS S 0023-2 pdf 14] ―――――

                                                                                             13
S 0023-2 : 2007
留める はずす
附属書1図 11 ボタンの大きさ別留め・はずしの官能評価結果(男子)

――――― [JIS S 0023-2 pdf 15] ―――――

次のページ PDF 16

JIS S 0023-2:2007の国際規格 ICS 分類一覧

JIS S 0023-2:2007の関連規格と引用規格一覧