JIS S 2403:2020 ボーンチャイナ製食器の洗浄に対する化学的耐久性試験方法

JIS S 2403:2020 規格概要

この規格 S2403は、加飾されたボーンチャイナ製食器の食器洗浄機による洗浄に対する退色状況を判定する化学的耐久性試験方法について規定。なお,加飾の方法は,上絵に限らない。ただし,金銀彩を用いて加飾されたボーンチャイナ製食器は,適用対象としない。

JISS2403 規格全文情報

規格番号
JIS S2403 
規格名称
ボーンチャイナ製食器の洗浄に対する化学的耐久性試験方法
規格名称英語訳
Test method of chemical durability of Bone China tableware against cleaning
制定年月日
2020年12月21日
最新改正日
2020年12月21日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

97.040.60
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2020-12-21 制定
ページ
JIS S 2403:2020 PDF [7]
                                                                                   S 2403 : 2020

pdf 目 次

ページ

  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[1]
  •  4 原理・・・・[1]
  •  5 試薬・・・・[1]
  •  6 装置及び器具・・・・[2]
  •  6.1 試験装置の概略・・・・[2]
  •  7 試験体・・・・[2]
  •  7.1 試験体の準備・・・・[2]
  •  7.2 試験体の前処理・・・・[3]
  •  8 浸せき劣化試験方法・・・・[3]
  •  8.1 試験方法の選択・・・・[3]
  •  8.2 業務用食器洗浄機の場合・・・・[3]
  •  8.3 家庭用食器洗浄機の場合・・・・[4]
  •  9 浸せきによる色の変化の判定・・・・[4]
  •  10 試験報告書・・・・[5]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS S 2403 pdf 1] ―――――

           S 2403 : 2020

まえがき

  この規格は,産業標準化法第12条第1項の規定に基づき,日本陶磁器産業振興協会(JAPPI),国立研
究開発法人産業技術総合研究所(AIST)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,産業標準原案を添
えて日本産業規格を制定すべきとの申出があり,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定
した日本産業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS S 2403 pdf 2] ―――――

                                      日本産業規格                            JIS
S 2403 : 2020

ボーンチャイナ製食器の洗浄に対する化学的耐久性試験方法

Test method of chemical durability of Bone China tableware against cleaning

1 適用範囲

  この規格は,加飾されたボーンチャイナ製食器(以下,ボーンチャイナ製食器という。)の食器洗浄機に
よる洗浄に対する退色状況を判定する化学的耐久性試験方法について規定する。
なお,加飾の方法は,上絵に限らない。ただし,金銀彩を用いて加飾されたボーンチャイナ製食器は,
適用対象としない。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 0557 用水·排水の試験に用いる水
JIS K 8001 試薬試験方法通則
JIS K 8288 くえん酸三ナトリウム二水和物(試薬)
JIS K 8576 水酸化ナトリウム(試薬)
JIS K 8625 炭酸ナトリウム(試薬)
JIS L 0804 変退色用グレースケール
JIS S 2401 ボーンチャイナ製食器
JIS Z 8720 測色用の標準イルミナント(標準の光)及び標準光源

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS S 2401による。

4 原理

  試験体(未使用のボーンチャイナ製食器)を一定温度に保ったアルカリ性の浸せき試験液に一定時間浸
せきし,浸せき前後の試験体表面の退色変化を,変退色用グレースケールを用いて目視によって判定する。

5 試薬

  試薬は次による。
a) 水酸化ナトリウム JIS K 8576に規定するもの,又はJIS K 8001に規定する1 mol/L水酸化ナトリウ
ム溶液
b) ニトリロ三酢酸三ナトリウム一水和物 純度が保証された市販の試薬で,純度が質量分率98 %以上の

――――― [JIS S 2403 pdf 3] ―――――

           2
S 2403 : 2020
もの
c) 炭酸ナトリウム JIS K 8625に規定するもの
d) くえん酸三ナトリウム二水和物 JIS K 8288に規定するもの
e) 水 JIS K 0557に規定するA1の水又はこれと同等以上の品質の水

6 装置及び器具

6.1 試験装置の概略

  試験装置の概略の一例を,図1に示す。
図1−試験装置の概略
6.2 試験容器 試験体及び浸せき試験液を入れる容器であり,高い耐アルカリ性及び耐熱性をもつ密閉
性の高い蓋付きプラスチック製容器(蓋付きプラスチック製容器の代わりに自立する密閉型プラスチック
袋を使用してもよい。)又は密閉性の高い蓋付きステンレス製容器とする。
6.3 恒温水槽 試験体及び所定量の浸せき試験液(業務用)又は浸せき試験液(家庭用)を入れた試験
容器を保持する水槽であって,循環ポンプによって水槽内を75 ℃±1 ℃に保つことが可能なものとする。
浸せき試験中に試験容器が動かないように,支持具,重石などを適宜使用してもよい。また,水槽内の水
の蒸散が激しい場合には,水の代わりに不凍液(プロピレングリコール,エチレングリコールなど)を用
いるか,又は蓋ができる水槽を用いてもよい。
6.4 温度計 恒温水槽(以下,水槽という。)及び試験容器内の浸せき試験液の温度測定に使用するもの
で,耐アルカリ性をもち,少なくとも50 ℃90 ℃の温度域を0.2 ℃以下の拡張不確かさで測定可能な温
度計とする。
6.5 変退色用グレースケール 試験前後の試験体の退色状況を判定する際に使用するもので,JIS L 0804
に規定するグレースケールとする。

7 試験体

7.1 試験体の準備

  試験体は,同じ条件で製造された同じ彩色のものを三つ以上準備し,一つは退色の判定のための基準と
し,残りの二つ以上の試験体に対して浸せき試験を行う。

――――― [JIS S 2403 pdf 4] ―――――

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S 2403 : 2020
試験体の大きさ又は形状によっては試験体を切断分割し,一つの試験体としてもよい。
浸せき試験液の量(液量に対する試験体の表裏の全表面積が260 cm2/L以下となるような十分に多い液
量)を決定するために,試験体の表裏の全表面積を見積もる。

7.2 試験体の前処理

  試験体の加飾面表面の汚れを除去するために,試験体表面を食器用中性洗剤で手洗いした後,清潔な布
で水気を拭き取り,乾かす。

8 浸せき劣化試験方法

8.1 試験方法の選択

  試験方法は,次のa) 又はb) のいずれかを選択する。
a) 業務用食器洗浄機の繰り返し使用によるボーンチャイナ製食器の劣化を模擬した浸せき試験方法
(8.2)
b) 家庭用食器洗浄機の繰り返し使用によるボーンチャイナ製食器の劣化を模擬した浸せき試験方法
(8.3)

8.2 業務用食器洗浄機の場合

8.2.1 浸せき試験液(業務用)の調製
浸せき試験液(業務用)は,次のa) 又はb) のいずれかとする。
a) 浸せき試験液A
浸せき試験液Aは,次の1)3) を含む組成の原液を,水を用いて質量比で0.4 %に希釈し調製する。
1) 水酸化ナトリウム 質量分率15 %
2) ニトリロ三酢酸三ナトリウム一水和物 質量分率15 %
3) 水 質量分率70 %
b) 浸せき試験液B
浸せき試験液Bは,次の1)3) を含む組成の原液を,水を用いて質量比で10 %に希釈し調製する。
1) 水酸化ナトリウム溶液(1 mol/L) 質量分率15.6 %
2) ニトリロ三酢酸三ナトリウム一水和物 質量分率0.6 %
3) 水 質量分率83.8 %
8.2.2 試験体の浸せき
試験体の浸せきは,次の手順とする。
a) 水槽の水温が安定して75 ℃±1 ℃であることを,温度計を用いて直接確認する。
b) 浸せき試験液の体積に対する試験体の表裏の全表面積が260 cm2/L以下となる十分な量の浸せき試験
液を試験容器に入れ,液漏れのないように密閉した後,水槽内に沈める。このとき,試験容器内の浸
せき試験液の液面が,水槽の水面より上にならないようにする。温度計を用いて試験容器内の浸せき
試験液の温度を直接確認して,75 ℃±1 ℃に到達し,安定するのを待つ。
c) 試験容器を開け,試験容器内に試験体を入れる。このとき,試験体全体が浸せき試験液につ(浸)か
るようにするとともに,試験容器内の浸せき試験液の液面は,水槽の水面より上にならないようにす
る。また,試験体の試験面が試験容器に接触することのないように試験体を配置する。
d) 試験容器の口を密閉し,水槽温度を75 ℃±1 ℃に保って16時間放置した後,水槽から試験容器を取
り出し,更に試験容器の口を開放して試験体を取り出す。取り出した試験体表面の浸せき試験液を水
で洗い流し,清潔な布,紙などで拭き取り,室温で自然乾燥させる。拭き取りの際は,強い力でこす

――――― [JIS S 2403 pdf 5] ―――――

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