JIS S 3301:2018 エアゾール等製品の試験方法 | ページ 5

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i) 試験手順g) 及びh) の変形圧力から,試験手順b) の第三破裂試験圧力の0.1 MPa到達前までを,0.1
MPa当たり20秒間で昇圧する。昇圧中は容器の状態をよく観察する。
j) 試験手順b) の第三破裂試験圧力で,圧力未満で破裂を認めた場合は,その時の圧力を小数第2位の
目盛数値まで読み取り,製品の破裂圧力とする。
k) 試験手順b) の第三破裂試験圧力を5秒間保持して,圧力計の動き及び容器の外観から破裂の有無を
確認して,破裂を認めない場合は,その時の圧力を小数第2位の目盛数値まで読み取り,製品の破裂
圧力とする。
注記 耐圧性能項目については,高圧ガス保安法施行令関係告示第4条第2号ハ,ヘ及びトの規定
に基づく試験項目の“表示すべき事項”を参照。

9.3 容器の材料試験

  フルオロカーボンガス容器の材料は,次の試験によって容器の材質及び再使用されたものでないことを
確認する。
a) 容器の材質が鋼又は軽金属のいずれであるかを目視によって確認する。
b) 容器の内外面の外観,製品に記載されている表示,及びバルブ,ステムなどの附属品を目視によって
確認し,容器及び附属品が再使用された痕跡がないことを確認する。

――――― [JIS S 3301 pdf 21] ―――――

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附属書A
(規定)
赤外分光法によるエアゾール製品の噴射剤成分の試験方法
A.1 一般
この附属書は,エアゾール製品の仕様書又はSDSに噴射剤成分が提示されていない場合の噴射剤成分試
験方法を規定する。
A.2 試験器具
試験器具は,次による。
a) フーリエ変換型赤外分光光度計(FT-IR) FT-IRなどの赤外吸収スペクトル試験装置(IR)を用いる。
b) 真空ポンプ 6.8.2.1 c) による。
c) 真空計(ブルドン管真空計) 6.8.2.1 d) による。
A.3 試験手順
試験手順は,次による。
a) 既知の標準試料を事前に試験手順b) e) を行い,赤外吸収スペクトルデータを試験装置に登録する。
b) 試料の噴射口(ステム)を図A.1に示すガス捕集装置の吸入口Aにシリコンゴム管などの適切なアタ
ッチメントを用いて連結し,活栓B及び活栓Cを開き,約5秒間内容物を噴射させた後,直ちに活栓
B及び活栓Cを閉じ,ガス分を分液漏斗Dに捕集する。
c) 赤外吸収スペクトル測定用ガスセル(層長10 cmのもの)を事前に真空ポンプを用いて,約0.013 3 MPa
(abs)に減圧する。
d) 赤外吸収スペクトル測定用ガスセルの接続口とガス捕集装置との排出口Eを適切なアタッチメントを
用いて連結し,ガス捕集装置の活栓Bを開けて,測定用ガスセルに試料を封入する。
e) 測定用ガスセルをFT-IRに導入し,赤外吸収スペクトルを測定する。
f) 試験試料について,試験手順b) d) を行い,測定した赤外吸収スペクトルデータと既知の標準試料
データとの差異のないことを確認する。

――――― [JIS S 3301 pdf 22] ―――――

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図A.1−ガス捕集装置の例

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附属書B
(規定)
容器に対する内容物の充質量の試験方法(別法)
(エアゾール以外製品の内容物の充質量の試験方法)
B.1 一般
この附属書は,エアゾール以外製品の仕様書又はSDSに噴射剤成分が提示されていない場合の内容物充
質量の試験方法を規定する。
B.2 試験器具
試験器具は,次による。
a) ひょう量器 6.7.1 a) による。
b) 耐圧ガラス瓶 6.8.2.1 b) による。
c) 真空ポンプ 6.8.2.1 c) による。
d) 真空計(ブルドン管真空計) 6.8.2.1 d) による。
e) 恒温水槽 6.3.1 c) による。
B.3 試験手順
試験手順は,次による。
a) 試料の総質量(WB1)をひょう量する。
b) 耐圧ガラス瓶のバルブシステムを真空ポンプに接続し,バルブを開けて耐圧ガラス瓶内の空気を排出
する。
c) 真空計が,0.067 MPa(abs)以下の真空度を示したときにバルブを閉じて,耐圧ガラス瓶の質量をひ
ょう量(WBG1)する。
d) 直ちに容器のバルブに接続して,試料の内容物を耐圧ガラス瓶内に40 mL50 mL採取し,再ひょう
量(WBG2)する。
e) 恒温水槽の温度を48 ℃±0.5 ℃で,内容物を採取した耐圧ガラス瓶を水槽に30分間浸せきする。こ
の間,試料を3回4回振とうして,内容物が恒温になるようにする。
f) 恒温水槽から耐圧ガラス瓶を取り出し,水平面上に置いて,耐圧ガラス瓶の内容物の液面高さの目盛
容量を読み取り,内容量(VJB)を測定する。
g) 試料の内容物を全量放出した後,バルブを取り外し,容器及びバルブ並びにディップチューブなどの
容器内附属品を適切な溶剤などで洗浄し,乾燥させた後,容器及び附属品を含めた容器の総質量をひ
ょう量(WB2)する。
h) 恒温水槽の温度を20 ℃±0.5 ℃にして,水槽の水が恒温になるようにする。
i) 空容器に20 ℃の水槽の水を口元一杯まで入れ,これに容器内附属品を気泡ができないようにゆっく
りと入れ,さらに,容器に取り付けてあったバルブを取り付けて,バルブを容器口元に手で押し付け
て装着する。
なお,バルブを取り外したときに,バルブの変形及び又は損壊が認められた場合は,同型で未使用
の代替バルブを使用する。

――――― [JIS S 3301 pdf 24] ―――――

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j) 容器外面に付着しているあふれ出た水の水滴をろ紙などで取り除き,ひょう量(WB3)する。
k) 式(B.1)の算出値を,四捨五入によって小数第1位に丸めて,試料の内容物質量(WB)を求める。
WB WB1WB2 (B.1)
ここに, WB : 試料の内容物質量(g)
WB1 : 試験手順a) の試料の総質量(g)
WB2 : 試験手順g) の測定質量(空容器及び附属品を含めた総
質量)(g)
l) 式(B.2)の算出値を,四捨五入によって小数第1位に丸めて,容器に対する内容物の充質量(GB)を
求める。
WB3 WB2
0.998 2
GB (B.2)
1.05
WBG2 WBG1
VJB
ここに, GB : 内容物の充質量(g)
WB2 : 試験手順g) の測定質量(空容器及び附属品を含めた総
質量)(g)
WB3 : 試験手順j) の測定質量(空容器に附属品及び20 ℃の水
を入れたものの総質量)(g)
WBG1 : 試験手順c) の測定質量(耐圧ガラス瓶の質量)(g)
WBG2 : 試験手順d) の測定質量(耐圧ガラス瓶に試料の内容物
を入れたものの総質量)(g)
VJB : 試験手順f) の測定容量(耐圧ガラス瓶に入れた試料の
内容物の容量)(mL)
0.998 2 : 水20 ℃の密度(g/mL)
m) 試験手順k) の試料の内容物質量(WB)が,試験手順l) の内容物の充質量(GB)以下であること
を確認する。
参考文献 JIS K 0114 ガスクロマトグラフィー通則

JIS S 3301:2018の国際規格 ICS 分類一覧

JIS S 3301:2018の関連規格と引用規格一覧