JIS G 4303:2012 ステンレス鋼棒

JIS G 4303:2012 規格概要

この規格 G4303は、熱間加工したステンレス鋼棒(丸鋼,角鋼,六角鋼及び平鋼)について規定。

JISG4303 規格全文情報

規格番号
JIS G4303 
規格名称
ステンレス鋼棒
規格名称英語訳
Stainless steel bars
制定年月日
1959年12月1日
最新改正日
2017年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 16143-2:2004(MOD)
国際規格分類

ICS

77.140.20, 77.140.60
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
鉄鋼 I 2021, 鉄鋼 II 2021, 熱処理 2020, 金型 2020
改訂:履歴
1959-12-01 制定日, 1962-12-15 確認日, 1964-09-01 改正日, 1968-04-01 改正日, 1971-01-01 確認日, 1972-05-01 改正日, 1975-09-01 確認日, 1977-03-01 改正日, 1980-03-01 確認日, 1981-03-01 改正日, 1986-06-01 確認日, 1988-07-01 改正日, 1991-11-01 改正日, 1997-04-20 確認日, 1998-02-20 改正日, 2003-05-20 確認日, 2005-12-20 改正日, 2012-09-20 改正日, 2017-10-20 確認
ページ
JIS G 4303:2012 PDF [24]
                                                                                   G 4303 : 2012

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 種類の記号・・・・[2]
  •  4 製造方法・・・・[2]
  •  5 化学成分・・・・[3]
  •  5.1 溶鋼分析値・・・・[3]
  •  5.2 製品分析値・・・・[3]
  •  6 機械的性質・・・・[6]
  •  6.1 一般事項・・・・[6]
  •  6.2 オーステナイト系の機械的性質・・・・[7]
  •  6.3 オーステナイト・フェライト系の機械的性質・・・・[8]
  •  6.4 フェライト系の機械的性質・・・・[8]
  •  6.5 マルテンサイト系の機械的性質・・・・[9]
  •  6.6 析出硬化系の機械的性質・・・・[10]
  •  7 耐食性・・・・[11]
  •  8 形状,寸法及び許容差・・・・[11]
  •  8.1 標準寸法・・・・[11]
  •  8.2 形状及び寸法の許容差・・・・[11]
  •  9 外観・・・・[13]
  •  10 質量・・・・[13]
  •  11 試験・・・・[14]
  •  11.1 分析試験・・・・[14]
  •  11.2 機械試験・・・・[14]
  •  11.3 腐食試験・・・・[15]
  •  12 検査・・・・[15]
  •  13 表示・・・・[16]
  •  14 報告・・・・[16]
  •  附属書JA(参考)ステンレス鋼の熱処理・・・・[17]
  •  附属書JB(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[19]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS G 4303 pdf 1] ―――――

G 4303 : 2012

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,ステンレス協会
(JSSA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべき
との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS G 4303:2005は改正され,この規格に置き換えられた。
なお,平成25年9月19日までの間は,工業標準化法第19条第1項等の関係条項の規定に基づくJISマ
ーク表示認証において,JIS G 4303:2005によることができる。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS G 4303 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                          JIS
G 4303 : 2012

ステンレス鋼棒

Stainless steel bars

序文

  この規格は,2004年に第1版として発行されたISO 16143-2を基とし,技術的内容を変更して作成した
日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で側線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一覧表に
その説明を付けて,附属書JBに示す。

1 適用範囲

  この規格は,熱間加工したステンレス鋼棒(丸鋼,角鋼,六角鋼及び平鋼を総称して,以下,棒という。)
について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を示す記号を,次に示す。
ISO 16143-2:2004,Stainless steels for general purposes−Part 2: Semi-finished products, bars, rods and
sections(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS G 0320 鋼材の溶鋼分析方法
JIS G 0321 鋼材の製品分析方法及びその許容変動値
JIS G 0404 鋼材の一般受渡し条件
JIS G 0415 鋼及び鋼製品−検査文書
注記 対応国際規格 : ISO 10474:1991,Steel and steel products−Inspection documents(IDT)
JIS G 0571 ステンレス鋼のしゅう酸エッチング試験方法
JIS G 0572 ステンレス鋼の硫酸・硫酸第二鉄腐食試験方法
JIS G 0573 ステンレス鋼の65 %硝酸腐食試験方法
JIS G 0575 ステンレス鋼の硫酸・硫酸銅腐食試験方法
JIS Z 2241 金属材料引張試験方法
JIS Z 2242 金属材料のシャルピー衝撃試験方法
JIS Z 2243 ブリネル硬さ試験−試験方法
JIS Z 2244 ビッカース硬さ試験−試験方法
JIS Z 2245 ロックウェル硬さ試験−試験方法

――――― [JIS G 4303 pdf 3] ―――――

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G 4303 : 2012
JIS Z 8401 数値の丸め方

3 種類の記号

  棒の種類は,61種類とし,その種類の記号及び分類は,表1による。
表1−種類の記号及び分類
種類の記号 分類 種類の記号 分類
SUS201 オーステナイト系 SUS321 オーステナイト系
SUS202 SUS347
SUS301 SUSXM7
SUS302 SUSXM15J1
SUS303 SUS329J1 オーステナイト・
SUS303Se SUS329J3L フェライト系
SUS303Cu SUS329J4L
SUS304 SUS405 フェライト系
SUS304L SUS410L
SUS304N1 SUS430
SUS304N2 SUS430F
SUS304LN SUS434
SUS304J3 SUS447J1
SUS305 SUSXM27
SUS309S SUS403 マルテンサイト系
SUS310S SUS410
SUS312L SUS410J1
SUS316 SUS410F2
SUS316L SUS416
SUS316N SUS420J1
SUS316LN SUS420J2
SUS316Ti SUS420F
SUS316J1 SUS420F2
SUS316J1L SUS431
SUS316F SUS440A
SUS317 SUS440B
SUS317L SUS440C
SUS317LN SUS440F
SUS317J1 SUS630 析出硬化系
SUS836L SUS631
SUS890L
棒であることを記号で表す必要がある場合には,種類の記号の末尾に,−Bを付記す
る。
例 SUS304−B

4 製造方法

  製造方法は,次による。
a) 棒は,熱間圧延,熱間鍛造などの熱間加工後に,熱処理を行う。ただし,受渡当事者間の協定によっ
て熱間加工ままとしてもよい。
b) 熱処理を行う場合,熱処理の種類は受渡当事者間で協定し,熱処理条件は箇条6に規定された品質に
適合するように選択しなければならない。

――――― [JIS G 4303 pdf 4] ―――――

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G 4303 : 2012
なお,熱処理の状態を表す記号は,表2による。
注記 代表的な熱処理条件を附属書JAに参考として示す。この条件以外の熱処理条件が用いられ
ることもある。
c) 熱処理によって生じた黒皮は,必要な場合には酸洗,切削等の適当な方法で除去する。
表2−熱処理の状態を表す記号
熱処理の状態 記号
熱間加工まま R
焼なまし A
焼入焼戻し Q
固溶化熱処理 S
SUS630 H900,H1025,H1075,H1150
析出硬化処理
SUS631 RH950,TH1050
熱処理の状態を表す記号は,受渡当事者間の合意によって,別途,定める
ことができる。

5 化学成分

5.1 溶鋼分析値

  棒は,11.1の試験を行い,その溶鋼分析値は,表3表7による。

5.2 製品分析値

  注文者が製品分析を要求する場合,11.1によって試験を行い,その値は,表3表7の値に,JIS G 0321
の表5(ステンレス鋼及び耐熱鋼鋼材の製品分析の許容変動値)による許容変動値を適用する。ただし,
JIS G 0321に規定されていない元素の許容変動値については,受渡当事者間で協定してもよい。
表3−オーステナイト系の化学成分
単位 %
種類の記号 C Si Mn P S Ni Cr Mo Cu N その他
SUS201 0.15 1.00 5.50 0.060 0.030 3.50 16.00 − − 0.25 −
以下 以下 7.50 以下 以下 5.50 18.00 以下
SUS202 0.15 1.00 7.50 0.060 0.030 4.00 17.00 − − 0.25 −
以下 以下 10.00 以下 以下 6.00 19.00 以下
SUS301 0.15 1.00 2.00 0.045 0.030 6.00 16.00 − − − −
以下 以下 以下 以下 以下 8.00 18.00
SUS302 0.15 1.00 2.00 0.045 0.030 8.00 17.00 − − − −
以下 以下 以下 以下 以下 10.00 19.00
SUS303 0.15 1.00 2.00 0.20 0.15 8.00 17.00 −a) − − −
以下 以下 以下 以下 以上 10.00 19.00
SUS303Se 0.15 1.00 2.00 0.20 0.060 8.00 17.00 − − − Se 0.15
以下 以下 以下 以下 以下 10.00 19.00 以上
SUS303Cu 0.15 1.00 3.00 0.20 0.15 8.00 17.00 −a) 1.50 − −
以下 以下 以下 以下 以上 10.00 19.00 3.50
SUS304 0.08 1.00 2.00 0.045 0.030 8.00 18.00 − − − −
以下 以下 以下 以下 以下 10.50 20.00
SUS304L 0.030 1.00 2.00 0.045 0.030 9.00 18.00 − − − −
以下 以下 以下 以下 以下 13.00 20.00

――――― [JIS G 4303 pdf 5] ―――――

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JIS G 4303:2012の引用国際規格 ISO 一覧

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