JIS T 6612:2020 歯科高温鋳造用埋没材,プレスセラミックス用埋没材及びセラミックス用耐火模型材 | ページ 2

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a) タイプ1の材料は,鋳造円盤及びプレスセラミックス円盤の直径が原型パターンの直径に対して
99.5 %以上でなければならない。
b) タイプ2の材料は,鋳造円盤及びプレスセラミックス円盤の直径が原型パターンの直径に対して
99.0 %以上でなければならない。

6 サンプリング,試験条件及び練和

6.1 サンプリング

  試験に用いる材料は,同一ロットの製品から採取し,開封又は破損した包装の材料,及び使用期限の過
ぎた材料を用いてはならない。

6.2 試験条件

  試験は,通風のない室内で,全て温度23 ℃±2 ℃,相対湿度(50±10)%の環境下で行う。練和及び試
験に用いる器具及び機器は,全て汚れがなく乾燥していなければならない。
試験を始める前に試験材料及び試験器具は,15時間以上,試験温度及び試験湿度の環境下に置くことが
望ましい。試験に用いる器具及び機器の中には,試験の間で洗浄するものもある。これらのものは,再度
使用する前に,規定した試験温度に戻しておかなければならない。

6.3 練和

6.3.0A  一般
製造業者又は製造販売業者の指示に基づき練和する。
特殊液がある場合は,製造業者又は製造販売業者が指定する方法によって希釈して用いる。水が必要な
場合は,水道法の規定に基づく水質基準に適合する水道水を用いる。
混水(液)比及び特殊液の希釈割合が範囲で指示されている場合は,範囲の中央値を用いる。
6.3.1 器具
製造業者又は製造販売業者の指示に従い,次のものを準備する。
6.3.1.1 手練和用容器 清潔で乾燥した柔軟性をもつもの。
6.3.1.2 スパチュラ 手練和用の硬質のもの。
6.3.1.3 真空練和器 清潔で乾燥した練和用容器を備えるもの。
6.3.1.4 タイマ ±1秒の精度で時間を測定することができるもの。
6.3.2 練和手順
手順は,次による。
a) 必要な量の粉末及び製造業者又は製造販売業者が推奨する液(体積)を,それぞれ±1 %の精度で計
量する。
b) 練和用容器に液を注ぎ,次に粉末を加える。液と粉末とが最初に接触したときから時間を測定する。
c) 製造業者又は製造販売業者の指示に従い,指定された時間,手練和及び/又は器械練和(真空が指定
されている場合は,真空状態で)で混合する。
d) 製造業者又は製造販売業者が練和時間を範囲で指定している場合は,中央値を用いる。

7 試験方法

7.1 外観

  目視によって確認する。確認は,健常視力で拡大せずに行う(視力矯正用眼鏡は着用してもよい。)。

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7.2 流動性

7.2.1 器具
7.2.1.1 リング型 内径35 mm±1 mm,高さ50 mm±1 mmの円筒形で,耐食性及び非吸水性の材質から
なり,汚れのない乾燥したもの。
7.2.1.2 ガラス板 150 mm×150 mm以上で,汚れのない乾燥した平滑なガラス板。
7.2.1.3 歯科用バイブレータ
7.2.1.4 測定器具 練和物の直径をミリメートル(mm)単位で,少なくとも150 mmの長さを測定できる
器具。
7.2.1.5 分離剤 シリコーンスプレー,シリコーングリスなど。
7.2.2 試験片の数
二つの練和物からそれぞれ1個の試験片を作製する。1個の試験片が5.3に適合し,もう1個の試験片が
適合しない場合は,更に三つの練和物からそれぞれ1個の試験片を作製することが必要となる。
7.2.3 試験手順
試験手順は,次による。
a) リング型の内側に分離剤を薄く塗布する。
b) リング型の底部をガラス板の中央に置き,そのガラス板を歯科用バイブレータの上に載せる。
c) 粉末及び液を6.3によって練和し,振動させながらリング型の上端から少し盛り上がるまで流し込む。
d) 20秒±2秒間,歯科用バイブレータを振動させた後,振動を止め,リング型の上端に高さを合わせて,
練和物を平らにする。
e) 練和終了から30秒後,5秒かけてガラス板から垂直にリング型を滑らかに持ち上げて,練和物をガラ
ス板上に広げる。
f) 練和物が硬化したら直ちに,硬化した試験片底部の最大直径及び最小直径をミリメートル単位で測定
し,その平均値を流動性の値とする。
g) 2回目の試験として,新たな練和物を用いてa) f) を繰り返す。
7.2.4 評価
評価は,次による。
a) 2個が5.3に適合したときは,合格とする。
b) 2個が5.3に適合しないときは,不合格とする。
c) 1個だけが5.3に適合したときは,更に3回試験全体を繰り返し,3個全てが5.3に適合したときは,
合格とする。

7.3 硬化時間

7.3.1 器具
7.3.1.1 ビカー針装置 次に適合するビカー針装置(図1参照)を用いる。移動する部品(ビカー針,ロ
ッド,スケール及び追加のおもり)の総質量は,300 g±1 gでなければならない。
a) 長さ50 mm±1 mm,直径1.00 mm±0.05 mmの円形断面のビカー針(図1の1)
b) 長さ270 mm,直径10 mmのロッド(図1の2)
c) 追加のおもり(図1の3)
d) ミリメートル目盛のスケール(図1の4)
e) 約100 mm×100 mmのガラス板のベースプレート(図1の6)
7.3.1.2 リング型 耐食性及び非吸水性の材質からなり,次の2種類を使用することが可能である。

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a) 大きいリング型 : 上端内径70 mm,下端内径60 mm,高さ40 mmの円すい(錐)形のもの。
b) 小さいリング型 : 内径30 mm,高さ25 mmの円筒形のもの。
小さいリング型を用いることで材料の使用量を少なくすることが可能であるが,試験する面積が小さく
なり針入部位が少なくなるため,試験に注意が必要となる。
7.3.1.3 分離剤 シリコーンスプレー,シリコーングリスなど。
1 ビカー針
2 ロッド
3 追加のおもり
4 スケール
5 スケール調節用止めねじ
6 ベースプレート
7 スタンド
8 インジケータ
注記 リング型は,ベースプレートの上に置く。
図1−ビカー針装置
7.3.2 試験手順
試験手順は,次による。
a) ビカー針がベースプレートに接触しているときインジケータがゼロになるようにビカー針装置のスケ
ールの位置を調整し,スケール調節用止めねじでスケールをこの位置に固定する。

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この設計では,スケールはゼロ調整を可能にするように調整可能であり(スケール上のゼロ点は上
端にある),スケールはロッドに取り付けられ,ロッドが持ち上げられたときに(固定インジケータに
対して)移動する。別の設計として,針の動きを記録するために,スケールとインジケータとの間に
同じ相対的な動きを生じさせるような装置も使用することが可能である。
b) リング型の内側に分離剤を薄く塗布し,ベースプレートの上に置く。
c) 粉末及び液を6.3によって練和し,リング型を満たす十分な量の混合物を準備する。大きなリング型
を使用する場合は,400 gの粉末に製造業者又は製造販売業者の指定する量の液を,小さいリング型を
使用する場合は,100 gの粉末に製造業者又は製造販売業者の指定する量の液を使用する。
d) 練和中に使用したタイマは,練和終了後も計時を継続し,その後の操作の時間の測定に使用する。
e) リング型をビカー針の横に置いた状態で,リング型に練和物を少し盛り上がる程度に満たし,その後,
リング型の上端と同一面となるよう平らにする。
f) ビカー針が練和物の表面にくるようにロッドを持ち上げ,大きなリング型の壁からは10 mm以上,小
さいリング型の壁からは5 mm以上の位置に針入するようリング型の位置を調整する。
g) 製造業者又は製造販売業者が指定する硬化時間の半分より前の時点で,ビカー針の先端を練和物の表
面に接触させ,ロッドを静かに離し,この時間を最初の読取り時間として記録する。
h) 自重でビカー針が材料の中に沈み込むようにし,ビカー針がベースプレートから5 mm以内の深さに
達したらロッドを持ち上げる。
注記 ビカー針がベースプレートに触れるまで待つ必要はない。15秒±1秒の間隔で測定するため,
次の針入のためのリング型の移動及びビカー針の清掃に時間が必要となる。
i) 最初の読取り時間から15秒±1秒の間隔で,2回目以降の測定を次のように行う。
j) ロッドを練和物の表面よりも上にして,次のビカー針の針入が,リング型の壁から10 mm以上又は5
mm以上(リング型のサイズに応じて)で,他の針入痕から5 mm離れるように,リング型を移動す
る。
k) ビカー針を拭いた後,先端を練和物の表面に接触させて保持し,適切なタイミングでロッドを静かに
離し,この時間を記録する。ビカー針がベースプレートから5 mm以内の深さに達したらロッドを持
ち上げる。
l) 練和開始から,ビカー針がベースプレートから5 mm以内の深さに達しなくなるまでの合計時間を,
硬化時間として記録する。
7.3.3 測定数
硬化時間は,2回測定する。それぞれの測定には,新しく練和された材料を用いて7.3.2の手順を行う。
7.3.4 評価
評価は,次による。
a) 2回の測定が5.4に適合したときは,合格とする。
b) 2回の測定が5.4に適合しないときは,不合格とする。
c) 1回の測定だけが5.4に適合したときは,更に3回試験全体を繰り返し,3回全てが5.4に適合したと
きは,合格とする。

7.4 圧縮強さ

7.4.1 機器
7.4.1.1 圧縮強さ用割型 直径20.0 mm±0.2 mmで,長さ40.0 mm±0.4 mmの円柱状試験片を作製するも
の。この割型を耐食性の材料で作製する。割型の両端は,0.05 mm以内の誤差で平行でなければならない。

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7.4.1.2 延長割型 割型の上面に足して,直径20.0 mm±0.2 mm,長さ60.0 mm±0.4 mmの円柱状試験片
を作製するための,直径20.0 mm±0.2 mm,長さ20.0 mm±0.4 mmの円柱状割型。延長割型は,耐食性の
材料で作製する。この延長割型は,エチルシリケート系埋没材だけに必要である。
7.4.1.3 ワックス スティッキーワックス,シートワックスなどを用いる。
7.4.1.4 ガラス板 全ての割型の両端を覆うことができる大きさ及び数量を準備する。
7.4.1.5 歯科用バイブレータ
7.4.1.6 圧縮試験機 荷重容量10 kN以上で,±0.5 Nの精度で測定できるもの。
7.4.1.7 分離剤 シリコーンスプレー,シリコーングリスなど。
7.4.1.8 マイクロメータ JIS B 7502に規定するもの又はこれと同等のもので,0.00 mm25.00 mmを
±0.02 mmの精度で測定できるもの。
7.4.1.9 歯科用トリマ エチルシリケート系埋没材に用いる。
7.4.2 試験片の数
少なくとも二つの練和物から5個の試験片を作製する。一つの練和物から最多3個の試験片を作製する。
十分な数の割型及びガラス板がある場合は,一つの練和物から複数の試験片を作製してもよい。3個の
試験片が要求事項を満たし,2個が満たさない場合は,更に少なくとも二つの練和物から5個の試験片を
作製することが必要となる。
7.4.3 試験片の作製
7.4.3.1 エチルシリケート系埋没材以外の製品
試験片の作製は,次による。
a) 割型の内側に分離剤を薄く塗布し,ガラス板の中央に置く。
b) 粉末及び液を6.3によって練和し,歯科用バイブレータを用い,僅かに振動させながら,練和物を割
型の上端から少し盛り上がるまで流し込み,練和物の表面の光沢が消失する前に振動を止める。
c) 練和物の表面から光沢が消失したら直ちに,もう1枚のガラス板を割型の上端に置き,ガラス板が割
型に接触するまで圧接する。
d) 練和開始から60分±5分後に,割型から試験片を取り出し,温度23 ℃±2 ℃,相対湿度(50±10)%
の環境に保管する。
7.4.3.2 エチルシリケート系埋没材
試験片の作製は,次による。
a) 割型及び延長割型の内側に分離剤を塗布し,ガラス板の中央に置く。
b) 延長割型を,割型の上面に足して,ワックスで固定する。
c) 粉末及び液を6.3によって練和し,歯科用バイブレータを用い,僅かに振動させながら,練和物を割
型及び延長割型の上端から少し盛り上がるまで流し込む。
d) 練和物の表面から光沢が消失する前に,振動を止める。
e) 製造業者又は製造販売業者が指定する硬化時間に,割型から延長割型を取り除く。
f) 歯科用トリマを用いて,割型の上端に高さを合わせて,試験片をトリミングする。製造業者又は製造
販売業者が推奨するトリミング法がある場合は,そのトリミング法を用いる。試験片の上面は,研磨
によって平らで,底面と0.05 mm以内の誤差で平行に仕上げなければならない。
g) 練和開始から60分±5 分後に,割型から試験片を取り出し,温度23 ℃±2 ℃,相対湿度(50±10)%
の環境に保管する。
製造業者又は製造販売業者が表示する硬化時間が65分を超える場合は,その時間の経過後に,試験

――――― [JIS T 6612 pdf 10] ―――――

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JIS T 6612:2020の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 15912:2016(MOD)

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JIS T 6612:2020の関連規格と引用規格一覧